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Bing Webmaster Toolsは登録すべき?手間と得るもの

Bing Webmaster Toolsは、Search Consoleで確認済みならインポートで自動確認されます。検索データは追加した日からしか貯まらず遡れません。Bingの検索語、Copilotなどでの引用、IndexNowの状況が見られます。日本のシェアは公式で確かめられず、手間と比べて決めます。

この記事のまとめ

Bing Webmaster Tools に個人ブログを登録するかは、Bing からの訪問の多さだけでなく、手間と、登録しないと失うものを比べて決めます。Search Console で所有権を確認済みのサイトなら、公式ヘルプのとおりインポートすると Bing 側でも自動で確認され、手間は小さくなります。一方で、Bing の検索パフォーマンスのデータはサイトを追加した時点から集まり、さかのぼって見られないと公式ヘルプに書かれています。登録すると、Bing の検索キーワード、Microsoft Copilot などでの引用(AI Performance、2026年2月にパブリックプレビューとして公開)、IndexNow の送信状況が見られます。日本での Bing の利用の割合は、私が確認した Microsoft の公式ページには載っていませんでした。

Bing Webmaster Tools への登録は、Search Console をすでに使っているなら、インポートで数手の作業です。そして、登録しなかった期間の Bing の検索パフォーマンスのデータは後から取り戻せません。 「Bing にも登録しよう」と書かれた記事を読んで、日本では Google を使う人が多いと聞くのにわざわざやる意味があるのか、と手が止まっているなら、この2点を並べると判断しやすくなります。 この記事では、Microsoft の公式ヘルプと公式ブログで確かめた範囲で、登録の手間、得られるもの、得られないものを仕分けます。

登録の判断より先に「今ある記事のどれを直すか」で迷っているなら、そちらを機械に任せる手もあります。記事の最後に書きます。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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「シェアが小さいから要らない」で決めると、何が抜けるのか

Bing Webmaster Tools を勧めない理由としてよく見るのは、日本では Bing の利用が少ない、というものです。ところが、その割合を Microsoft 自身の数字で確かめようとすると、私が見た公式ページ(Bing Webmaster Tools のヘルプ5ページと、Microsoft の公式ブログ3本)には、国別の割合は載っていませんでした。2025年6月の公式ブログには、月に数十億件(billions)の検索を扱うという記述がありますが、これは国の内訳が書かれていない数字で、日本でどれだけ使われているかは分かりません。

割合が分からない以上、「少ないから要らない」も「多いから要る」も、この記事では言い切れません。代わりに比べられるのは、公式ヘルプに書かれている次の2つです。

  • 登録にかかる手間(Search Console からのインポートで、どこまで省けるか)
  • 登録しなかった場合に失うもの(データがいつから集まるか)

自分のブログに Bing から人が来ているかは、公式の統計を探すより、いま使っているアクセス解析の参照元を見るほうが確かです。そこに Bing が少しでも出ているなら、「Bing で何と検索されて来たのか」は Search Console には出ません。Bing 自身が用意している見る場所が、Bing Webmaster Tools の Search Performance です。

手間はどれくらいか: Search Console からインポートすると確認まで済む

公式ヘルプのAdd and Verify siteは、サイトの追加方法を2つ挙げています。1つは手動でURLを入れる方法、もう1つが Search Console からのインポートです。インポートについては、こう書かれています(ヘルプは英語のみです)。

Import sites from Google Search Console: If you have a verified Google Search Console account, you can import the settings (user details, level, etc.) along with the property directly into Bing.

…You can select the sites that you want to add to Bing Webmaster Tools and click Import. On successful completion, the selected sites will be added and get automatically verified in Bing Webmaster Tools.

私の訳では、確認済みの Google Search Console アカウントがあれば、設定(ユーザーの情報や権限レベルなど)をプロパティごと Bing に取り込める。サイトを選んで Import を押し、成功すればサイトが追加され、Bing Webmaster Tools 側でも自動で確認済みになる、という内容です。所有権の確認を Bing 用にもう一度やらなくて済むのが、手間の面で一番大きい点です。

手順をヘルプと公式ブログの記述どおりに並べると、次のとおりです。

  1. bing.com/webmasters を開き、Microsoft・Google・Facebook のいずれかのアカウントでサインインする(2025年6月の公式ブログの Step 1)
  2. Search Console からのインポートを選び、Search Console の情報へのアクセスを許可する
  3. 一覧に出た確認済みのサイトから、登録したいブログを選んで Import を押す

取り込んだあとも、ヘルプによれば Bing Webmaster Tools は Search Console にアクセスして所有権の状態を定期的に確かめ、そのときに Search Console 側で見つかった新しいサイトマップも自動で取り込みます。アクセスをやめたいときは、Profile の画面で Disconnect を選べると書かれています。Search Console のアカウントの情報へのアクセスを許可することになるので、そこに抵抗があるなら手動の追加を選びます。

手動で追加する場合の確認方法は、ヘルプに4つ挙がっています。対応した DNS 事業者なら自動で済む方法(Domain Connect)、BingSiteAuth.xml をサイトのルートに置く方法、meta タグを <head> に貼る方法、DNS にレコードを足す方法です。どれが使えるかは、Search Console と同じく自分のブログで触れる場所によって決まります。その考え方はサーチコンソールの登録方法は?ブログサービスで決まる種類と確認方法に書きました。たとえばはてなブログは、ブログの詳細設定ページのヘルプに「…GoogleおよびBing(Microsoft)のウェブマスターツールを設定できます。」と、解析ツールの項目として案内しています。

登録しないと失うもの: 検索パフォーマンスは追加した日からしか貯まらない

判断の決め手になりやすいのは、こちらです。Search Performance のヘルプの注記には、こう書かれています。

If you have recently added your website to Bing Webmaster Tools, it might take a few days before you see Search performance data for your website. Also, since data collection starts from the time you first add your website in Bing Webmaster Tools, you cannot see backdated data.

私の訳では、追加して数日はデータが出ないことがあり、データはサイトを最初に追加した時点から集まり始めるので、それより前のデータは見られない、という内容です。Add and Verify site のヘルプにも、追加後にデータが作られるまで通常48時間かかるとあります。

つまり「Bing から人が来るようになったら登録しよう」と後回しにすると、来るようになった時期のデータは手元に残りません。逆に、インポートだけ済ませて普段は開かなくても、データは貯まっていきます。判断は「今 Bing から何人来ているか」より、「あとで Bing の数字を見たくなったとき、過去分が無くて困るか」と「インポートの数手」を比べるほうが、公式ヘルプの書き方に沿っています。

なお、Search Performance のデータをどこまでさかのぼって見られるかは、ヘルプが "(up to) the past six months"、2025年6月の公式ブログが "up to 16 months of data" と書いていて、公式の中で揃っていません。この記事では期間の長さには触れません。どちらの記述でも見られる期間には上限があるので、早く登録するほど無限に貯まるわけではありません。失うのは「登録を遅らせた期間のうち、見られる範囲に入る分」です。

登録して見られるもの: Search Console に無い主なもの

登録して得られるもののうち、Search Console では代わりがきかない主なものは、次の3つです(公式ブログは、このほかに被リンクやキーワード調査の機能も挙げています)。

見られるもの公式ヘルプの説明(要約)個人ブログでの使いどころ
Search PerformanceBing での表示回数・クリック数・平均CTR・平均掲載順位と、キーワード別・ページ別の数字Bing で何と検索されて来たか。Google のキーワードと違う言葉で来ていないか
AI PerformanceMicrosoft Copilot、Bing の AI 生成の要約、一部の提携先で、どのページが引用されたか・引用の推移・AI が内容を探すときに使った語句(grounding queries)AIの回答に自分の記事が出典として出ているか
IndexNow の送信状況IndexNow で送ったURLの数・送信元・クロールとインデックスの状態IndexNow に対応したプラグインなどを入れている場合の確認

Search Performance のキーワード別・ページ別の表は、ヘルプによれば Web の検索結果についてだけ出て、チャットの回答などは対象外です。表示回数そのものには、Web 検索の結果のほか、チャットの回答やニュース、画像なども含まれると定義されています。Search Console の数字と並べるときは、何が数えられているかが違う点に気をつけてください。

AI Performance は、Copilot などでの「引用」を数えるもので、訪問数ではない

AI Performance は、2026年2月の公式ブログでパブリックプレビューとして公開が発表されたレポートです。ヘルプは対象を Microsoft Copilot、Bing の AI 生成の要約、一部の提携先の AI の3つとしています。2026年6月には意図・トピック・引用シェア・期間比較の4つが追加されましたが、公式ブログはこれもプレビューとして提供を始めたと書いています。

読み違えやすいのは、引用の数がアクセスの数ではないことです。ヘルプの FAQ には、引用がクリックやトラフィックを表すかという問いに、こう答えています。

No. A citation indicates that your content was visibly referenced or shown in an AI-generated answer. It does not represent traffic, clicks, or user engagement.

私の訳では、引用は AI の回答の中で記事が出典として示されたことを表し、トラフィックやクリックは表さない、という答えです。引用されたかは AI Performance で、そこから人が来たかはサイト側のアクセス解析で見る、と分けて考えます。Copilot などの AI から来た訪問の見方はAI検索からの流入はどこで見る?GSCに出ない理由とGA4の確認に書きました。

また、引用が少ないサイトでは、AI が内容を探すときに使った語句(grounding queries)が表示されないことがあります。ヘルプはこれを想定どおりのことで、ペナルティや除外を意味しないと書いています。個人ブログで開いて何も出ていなくても、壊れているわけではありません。Google 側の AI の表示回数をどこで見るかはサーチコンソールの生成AIパフォーマンスレポートとは?の領分です。

ここまでで、登録の手間と得られるものは並びました。手間をかけるなら、Bing より先に今ある記事のどれを直すかを決めたい、という人向けの道具もあります。詳しくは記事の最後に書きます。

直す記事と作業内容を決める

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

IndexNow は、個人ブログに要るのか

Bing Webmaster Tools について調べると、IndexNow も一緒に勧められます。IndexNow のヘルプの説明はこうです。

IndexNow is a protocol that allows webmasters to instantly notify search engines like Bing, Seznam.cz or Naver about new or updated content on their site.

記事を公開・更新・削除したことを、参加している検索エンジンにすぐ知らせる仕組みです。ここで確かめておきたいのは、どの検索エンジンに届くかです。IndexNow.org の FAQが送信先として挙げている一覧は、IndexNow 共通の送信先のほか、Amazon、Bing、Naver、Seznam.cz、Yandex、Yep で、2026年10月6日に取得した時点の FAQ には Google の名前がありませんでした。Google 検索に記事を早く拾ってほしいという目的の場合、この一覧からは Google に届くかどうかは読み取れません。Google 側でリクエストを送ると何が起きるかはインデックス登録をリクエストしても反映されないのはなぜ?に書きました。

また、送ればインデックスされるわけでもありません。同じ FAQ は、ある検索エンジンではインデックスされて別のエンジンではされない理由として、各エンジンがそれぞれ判断することを挙げています。手動のURL送信についても、URL Submission のヘルプに "Repeated manual submissions do not accelerate indexing."(私の訳: 手動の送信を繰り返してもインデックスは早まらない)とあります。

個人ブログで IndexNow を使うかどうかは、自分のブログで対応した仕組みを入れられるかで決まります。ヘルプの送信元の例には WordPress のプラグインや Cloudflare などが挙がっています。ブログサービスで書いている場合に使えるかはサービスごとに違い、私は各サービスを確かめていません。入れられない環境なら、無理に追う必要はありません。

手間と得るものの仕分け

ここまでの公式の記述を、個人ブログの状況ごとに並べるとこうなります。

状況手間得るもの私ならどうするか
Search Console で確認済みのサイトがあるインポートで確認まで済む登録した日からの Bing の検索パフォーマンスのデータ、AI Performanceインポートだけ済ませておく。開くのは気になったときでよい
Search Console のアカウントの情報へのアクセスを許可したくない手動で追加し、4つのうち使える方法で確認同上ブログで使える確認方法があるかを見てから決める
アクセス解析の参照元に Bing が出ている同上Bing で何と検索されて来たか登録の価値がいちばん分かりやすい
Search Console の数字を見る時間も取れていない登録は小さくても、見る画面が1つ増える貯まるデータ登録だけして、まず Search Console のほうを読む

右端の列は、公式の記述ではなく私の判断です。どの行でも共通しているのは、登録そのものの手間は小さく、登録の判断を遅らせた分だけ Bing の検索パフォーマンスのデータが欠ける、という2点です。ただし、登録して画面を眺めても記事は良くなりません。限られた時間をどこに使うかで言えば、多くの個人ブログでは、すでに届いている Google の数字から直す記事を選ぶほうが先に来ると私は考えています。

この記事で引いた公式ページは、Bing Webmaster Tools のヘルプ5ページ(Add and Verify site、Search Performance、AI Performance、IndexNow、URL Submission)、Microsoft の公式ブログ3本(2025年6月、2026年2月、2026年6月)、IndexNow.org の FAQ、はてなブログのヘルプです(2026年10月6日に本文を取得して原文と照合しました)。Bing のヘルプは英語のみで、訳は私のものです。

よくある質問

Bing Webmaster Tools は無料ですか

2025年6月の公式ブログは、無料(Free)と書いています。サインインには Microsoft・Google・Facebook のいずれかのアカウントが使えると、同じブログに書かれています。

Search Console からインポートしたら、サイトマップも登録し直す必要はありますか

ヘルプによれば、インポートすると Search Console 側のサイトマップも取り込まれます。取り込んだあとに Search Console で見つかった新しいサイトマップも、定期的な確認のときに自動で取り込まれると書かれています。そもそも個人ブログにサイトマップが要るかはサイトマップは必要か・robots.txtの書き方で書いています。

登録すると、Bing での順位は上がりますか

登録が順位を上げると書いた記述は、私が見た公式ページにはありませんでした。Bing Webmaster Tools は、Bing での表示やクロールの状態を見るための場所で、順位を動かすのは記事の中身のほうだと私は考えています。

登録したのに、数字が何も出ません

追加して間もないなら、待つしかありません。ヘルプには、追加後にデータが作られるまで通常48時間、Search Performance のデータが出るまで数日かかることがあるとあります。AI Performance で grounding queries(AI が内容を探すときに使った語句)が出ないのは、引用が少ないときには想定どおりのことだとヘルプは書いています。

まとめ

  • 日本での Bing の利用の割合は、私が見た Microsoft の公式ページ(ヘルプ5ページ・公式ブログ3本)には載っていなかった。自分のブログに Bing から人が来ているかは、アクセス解析の参照元で見るほうが確か
  • Search Console で確認済みのサイトなら、インポートすると Bing Webmaster Tools 側でも自動で確認される(公式ヘルプ)。Search Console のアカウントの情報へのアクセスを許可する形になる
  • Bing の検索パフォーマンスのデータは、サイトを追加した時点から集まり、さかのぼって見られない(公式ヘルプ)。登録を後回しにした分のうち、見られる期間に入る分は取り戻せない
  • 登録して見られるもののうち Search Console で代わりがきかない主なものは、Bing の検索キーワード、Copilot などでの引用(AI Performance、2026年2月にパブリックプレビューとして公開)、IndexNow の送信状況。引用の数は訪問数ではない
  • IndexNow.org の FAQ の送信先一覧に Google は無かった(2026年10月6日時点)。入れられる環境なら使えばよく、入れられないなら追わなくてよい
  • 登録すべきかは、インポートの数手と、あとで過去分が無くて困るかを比べて決める

Bing Webmaster Tools は、登録してもしなくても今日の記事の出来は変わりません。変わるのは、あとで Bing の数字を見たくなったときに、手元にデータがあるかどうかです。迷ったら、インポートだけ済ませて、普段は Search Console のほうを読む、という分け方もあります。


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⚠️ このツールが読むのは Search Console のエクスポートだけで、Bing Webmaster Tools のデータは読みません。リライト後の効果を自動で追いかける機能もありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。

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この記事を書いた人

みやこし

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