本文へ移動
リライトレーダーRewrite Radar
メニュー

公開

ブログの回遊率はGA4のどこで見る?指標名には無いので、セッションあたりのページビュー数を記事ごとに出す

回遊率はGA4の指標名ではありません。ディメンションと指標の一覧で近いのは「セッションあたりのページビュー数」です。自由形式の探索で記事ごとに出す手順と、回遊率と順位の関係について公式文書で確かめた範囲、内部リンクを足す入口記事の選び方をまとめました。

この記事のまとめ

「回遊率」はGA4(Google アナリティクス)の指標名ではありません。ヘルプの「ディメンションと指標」の一覧には、回遊率という名前の指標はありませんでした。近いのは「セッションあたりのページビュー数」(英語版は Views per session)で、page_view と screen_view のイベント数を合計セッション数で割った数です。同じページを何度も表示した分も数えます。ブログで記事ごとに見るなら、自由形式のデータ探索で行に「ランディング ページ」、値に「セッション」と「ビュー」を置き、ビュー ÷ セッションを自分の目安にします。公式の平均や目安はありません。リンクについてGoogleの文書が書いているのは、ページの関連性の判断と新しいページの発見に使うこと、読者の理解に役立つページへ文脈の中でリンクすることで、回遊の数字を検索順位の要因として挙げた文書は、私が読んだ範囲にはありません。私は、検索から読まれていて、Search Consoleで表示があり4.0〜20.5位にいる入口の記事から、次に読む1本への内部リンクを足しています(それより上の1〜3位あたりはすでに取れているので、順位の改善と一緒に見られる記事を先にするため)。

GA4で「回遊率」を探しても見つからないのは、メニューの奥に隠れているからではありません。GA4のディメンションと指標の一覧に、そういう名前の指標が無いからです。

「回遊率を上げるとSEOに良い」と聞いて、GA4を開いた。レポートを順に見ても回遊率は出てこない。どの数字を見ればいいのか、自分のブログの数字は低いのか、上げれば検索順位も上がるのか、何から手を付ければいいのか。そんな方に向けて書いています。

読み終えたときには、回遊率の代わりに見るGA4の指標の名前、記事ごとの数字を自分で出す手順、回遊と順位の関係についてGoogleの文書に書かれている範囲、内部リンクを足す記事の選び方が分かるはずです。Google アナリティクス ヘルプ、Search Console ヘルプ、Google 検索セントラルは、2026年10月9日に日本語版と英語版の原文で確かめました。

次に直す記事を自分のデータで調べる

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

結論:「回遊率」はGA4の指標一覧に無い。近いのは「セッションあたりのページビュー数」

アナリティクスのディメンションと指標(Google アナリティクス ヘルプ)の一覧を、日本語版・英語版とも確かめました。日本語版に「回遊」という語は1つもなく、英語版にも Pages per session のような名前の行はありませんでした。回遊に近い数字として一覧にあるのは、次の3つです。

  • セッションあたりのページビュー数(英語版 Views per session)。1回の訪問で何ページ見られたかの平均
  • アクティブ ユーザーあたりのビュー(英語版 Views per active user)。1人あたりの平均。何回訪問したかが混ざる
  • エンゲージメント率。エンゲージメントありの条件の1つに「ページビューまたはスクリーン ビューが 2 件以上」が入っている(同じページの再表示でも満たす)

「回遊率」は、ブログやWebマーケティングの界隈で使われている呼び方で、人によって指すものが違います。「1訪問あたりのページ数」の意味で使う人もいれば、「2ページ目に進んだ訪問の割合」の意味で使う人もいます。GA4で見るときは、自分がどちらを知りたいのかを先に決めて、一覧にある名前の指標に置き換えるのが近道です。この記事では、いちばん素直な置き換え先の「セッションあたりのページビュー数」を中心に書きます。

「セッションあたりのページビュー数」が数えているもの

一覧の日本語版は、この指標をこう説明しています。

ユーザーが 1 回のセッションで閲覧したアプリの画面またはウェブページの数。同じページやスクリーンが繰り返し表示された場合も集計されます。セッションあたりのページビュー数 =(screen_view イベント + page_view イベント)÷ 合計セッション数
— Google アナリティクス ヘルプ「アナリティクスのディメンションと指標」(セッションあたりのページビュー数)

英語版も "Repeated views of a single page or screen are counted. Views per session = (screen_view events + page_view events) / total sessions" で、中身は同じです。ブログで読み取れることは3つあります。

  • ウェブサイトなら、実質は page_view の数 ÷ セッションの数。screen_view はアプリの画面の表示なので、ブログでは page_view が中心になります。
  • 同じページの再表示も、そのたびに1回ずつ数える。読者が記事を読み込み直したり、戻るボタンで同じ記事に戻ったりした分も入ると読めます。別の記事へ進んだ数だけを数えているわけではありません。
  • 「率」ではなく平均の数。値は「何%」ではなく「1訪問で何ページ」の数で出ます。1.0なら、平均すると1ページで帰っている、ということです。

「2ページ目に進んだ訪問の割合」を知りたい場合は、エンゲージメント率のほうが近いのですが、こちらは10秒以上の滞在などほかの条件でもエンゲージメントありになり、同じページの再表示も数えるので、ぴったり同じではありません。条件の中身はGA4のエンゲージメント率とは?ブログで低いときの見方と順位との関係にまとめたので、ここでは繰り返しません。

ブログでは、サイト全体ではなく記事ごとに見る

サイト全体の平均は、記事ごとの差を隠す

サイト全体の「セッションあたりのページビュー数」が1.2だったとしても、それだけでは何を直せばいいか分かりません。よく読まれる1本が1.0で、ほかの記事が1.5なら、直すのはその1本です。回遊を見る単位は、読者が最初に着いた記事(入口の記事)ごとにします。

GA4には「ランディング ページ」というディメンションがあり、一覧の定義は「セッションの最初のページビューに関連付けられたページパス。」です(英語版は "The page path associated with the first page view in a session.")。これを行に置くと、どの記事から入った訪問で、何ページ見られたかを並べられます。

1. 自由形式のデータ探索を作る

自由形式のデータ探索のヘルプの手順どおり、[探索] の [新しいデータ探索を開始] で [自由形式] テンプレートを選びます。期間は過去28日や3か月など、記事ごとのセッションが十分に出る長さにします。

2. ディメンションと指標を足す

ディメンションに「ランディング ページ」(検索からの読者に絞るなら「セッションのデフォルト チャネル グループ」も)を、指標に「セッション」と「ビュー」を足します。「ビュー」はディメンションと指標の一覧での名前で、GA4のページとスクリーンのレポートのヘルプでは「表示回数」と訳されています。Search Consoleの表示回数とは別物です。一覧にある「セッションあたりのページビュー数」をそのまま値に置いてもかまいませんが、割り算の中身が見えるように、私は分母と分子を並べています。ヘルプによれば、表の値には最大10個の指標を置けます。

3. 行にランディング ページ、値にセッションとビューを置く

行に「ランディング ページ」、値に「セッション」と「ビュー」(レポートでは「表示回数」)を置き、セッションの多い順に並べます。検索から来た読者だけを見たいなら、フィルタに「セッションのデフォルト チャネル グループ」を足して、オーガニック検索(Organic Search)に絞ります。

4. ビュー ÷ セッションを、記事どうしで比べる

たとえば、ある記事のランディング ページの行で、セッションが200回、ビュー(GA4の表示回数)が260回なら、260 ÷ 200 = 1.3 です。その記事から入った訪問では、平均すると1.3ページ見られている、という目安になります。ただ、ランディング ページで分けたときのビューが、セッションの中のほかのページの表示まで含むかどうかは、ヘルプの一覧には書かれていません。

どちらの数字にも、公式の平均や「何ページなら良い」という目安はありません(私が読んだヘルプの範囲で)。答えを1つ知りたくて検索した人が読む記事と、続きを読む前提の連載記事では、もともと数字の出方が違います。比べるのは、自分のブログの似た種類の記事どうしです。記事の中のどこで読むのをやめたかを見たいときは、GA4のスクロール率はどこで見る?標準のscrollは90%の1回だけ。離脱率に当たる指標と記事ごとの出し方の手順で scroll と離脱数を並べます。

直す記事と作業内容を決める

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

回遊率が上がると、検索順位は上がるのか

「回遊率が高いサイトは評価される」という説明をよく見かけますが、回遊の数字(セッションあたりのページビュー数など)を検索順位の要因として挙げたGoogleの文書は、私が読んだ範囲にはありません。ですから、この記事では「上がる」とも「上がらない」とも言いません。

一方で、リンクそのものについては、SEO リンクに関するベスト プラクティス(Google 検索セントラル)がこう書いています。

Google は、ページの関連性を判断し、クロールする新しいページを見つける際にリンクをシグナルとして使用します。
— Google 検索セントラル「SEO リンクに関するベスト プラクティス」

英語版も "Google uses links as a signal when determining the relevancy of pages and to find new pages to crawl." です。Googleがリンクを使うと書いているのは、読者が何ページ見たかを数えるためではなく、ページの関連性の判断と、新しいページの発見のためです。内部リンクを足すことには、回遊の数字とは別に、こちらの意味があります。

回遊の数字は、順位の点数ではなく、入口の記事を読んだ人が次に進めているかを知るための材料として使ってください。

回遊を増やすなら、内部リンクは「次の疑問」に答える1本へ

同じベスト プラクティスには、内部リンクについてこう書かれています。

そのページの内容を読者に理解してもらうために役立つ、同じサイト上の別のリソースは何かについてコンテキストを踏まえつつ検討して、それらのページへのリンクを追加します。
— Google 検索セントラル「SEO リンクに関するベスト プラクティス」

英語版は "Think about what other resources on your site could help your readers understand a given page on your site, and link to those pages in context." です。出発点は「回遊の数字を上げたい」ではなく、この記事を読んだ人が、次に何を知りたくなるかです。その疑問に答える自分の記事があれば、疑問が生まれる文の近くにリンクを置きます。数字はその結果として動くかどうかを確かめるものです。

貼り元の記事の探し方と、本文中のどこに置くか、1記事に何本までにするかは内部リンクはどこに貼るか、記事末尾のリンク集より本文中が押されるに書いたので、この記事では書きません。ここでは、どの入口の記事から手を付けるかだけを書きます。

Search Console のリンクレポートのヘルプも、内部リンクで、特定のページにリンクしているページを見る表の用途を「この情報を確認して、サイト内のトラフィック フローを整理することで、ユーザーが最小クリック数でページ間を移動できるようになります。」と書いています(英語版は "Clean up the traffic flow within your site by confirming that users can get from page A to page B with the fewest clicks.")。読者がたどれる道を整えることが目的で、数字はその確かめです。

私は4.0〜20.5位にいる入口の記事から内部リンクを足す

私が回遊の数字をいちばん使うのは、Search Consoleで表示回数があり、平均掲載順位が4.0〜20.5位にとどまっている「あと一歩の記事」を直すときです。検索結果には出ていて、少しは押されている記事なので、そこから次の1本へ進めるかどうかで、ブログ全体の読まれ方が変わります。それより上の1〜3位あたりの記事はすでに取れているので、順位の改善と一緒に数字を見られる記事を先にしています。

まず、Search Consoleで対象の記事を決める

Search Consoleの検索パフォーマンスで「ページ」のタブを開き、表示回数があって平均掲載順位が4.0〜20.5位の記事を拾います。その記事のURLのパスで、上の探索の表のランディング ページの行を見ます。GA4とSearch Consoleの数字は数え方が違うので、件数が合わなくても気にしなくて大丈夫です。

3つの形に分けて読む

目安は私のもので、Googleの基準ではありません。

入口の記事の数字考えられること(私の読み)最初に見るところ
ビュー ÷ セッションが自分のブログの中で低く、エンゲージメント率も低い着いてすぐ帰られている。次の記事以前に、検索した語と冒頭が合っていない可能性回遊より先に、タイトルと記事の最初の段落
ビュー ÷ セッションは低いが、エンゲージメント率はふつう読まれてはいるが、次に読むものが見つからずに帰っている読者が次に持つ疑問の箇所に、答える記事へのリンクがあるか
ビュー ÷ セッションが高い次の記事へ進めている。または、入口の記事だけでは答えが足りず、探し回っている問題とは限らない。進んだ先が、入口の記事に書くべき答えではないかを見る

1つ目の形は、内部リンクを足しても数字はあまり動かないと考えています。検索から来て着いてすぐ離れている記事の見分け方はブログが読まれないのはなぜ?出ない・押されない・離れるの3段で分けるに書きました。内部リンクで変わりやすいのは2つ目の形です。3つ目の形は、数字が高いからといって喜べないことがあります。入口の記事が答えを半分しか書いていないと、読者は答えの残りを探してほかの記事へ移ります。

直したら、同じ長さの期間で比べる

リンクを足したら、日付をメモして、28日ほどたってから同じ長さの期間で、その記事の行のビュー ÷ セッションを比べます。リンクを足した先の記事も、ランディング ページではなく「ページパスとスクリーン クラス」の行で表示が増えたかを見ておくと、押されたかどうかの手がかりになります。

よくある質問

ブログの回遊率の平均はどのくらいですか

Google アナリティクス ヘルプに平均や目安の数字はありません(私が読んだ範囲で)。そもそも「回遊率」という指標が無く、何を回遊と呼ぶかも人によって違うので、他のサイトの数字とは比べられません。自分のブログの、似た種類の記事どうしで比べてください。

GA4で回遊率を確認する方法はありますか

回遊率という名前の指標はありませんが、近い数字として「セッションあたりのページビュー数」があります。記事ごとに見るなら、自由形式のデータ探索で行に「ランディング ページ」、値に「セッション」と「ビュー」(GA4の表示回数。Search Consoleの表示回数とは別)を置き、ビュー ÷ セッションを出します。これは自分で作る目安です。

回遊率を上げると、SEOに効きますか

効くとは言えません。回遊の数字を順位の要因として挙げたGoogleの文書は、私が読んだ範囲にはありません。Googleの文書が書いているのは、リンクをページの関連性の判断と新しいページの発見に使うことと、読者の理解に役立つページへ文脈の中でリンクすることです。回遊の数字は、読者が次に進めているかを知るための材料として使ってください。

人気記事欄や関連記事を置けば、回遊率は上がりますか

押されれば数字は動きますが、全ページに同じ形で出る欄は、本文中のリンクほど押されないことがあります。人気記事欄に何を並べるかはブログの人気記事欄には何を並べる?PV順か読ませたい記事かを、サーチコンソールとGA4の数字で決めるに分けて書きました。

セッションあたりのページビュー数が1.0に近いです

平均すると1ページで帰っている、ということです。答えを1つ探して来た読者が、答えを読んで満足して帰っている場合もあるので、それだけで悪いとは決められません。上の3つの形のどれに当たるかを、エンゲージメント率と並べて見てください。

まとめ

  • 「回遊率」はGA4の指標一覧に無い。ディメンションと指標の一覧に、その名前の指標は見当たらない
  • 近いのは「セッションあたりのページビュー数」(Views per session)。(screen_view + page_view)÷ 合計セッション数で、同じページの再表示も数える
  • 記事ごとに見るなら、自由形式の探索で行に「ランディング ページ」、値に「セッション」と「ビュー」(GA4の表示回数)を置き、ビュー ÷ セッションを記事どうしで比べる
  • 回遊の数字を順位の要因として挙げたGoogleの文書は、読んだ範囲に無い。Googleがリンクを使うのは関連性の判断と新しいページの発見
  • 内部リンクを足すのは、検索から読まれていて、表示があり4.0〜20.5位にいる入口の記事から。どの記事から直すかは、Search Consoleの順位と表示回数で切り分ける

その切り分けのために私が作ったツールがあるので、ここから宣伝として書きます。

上の「まず、Search Consoleで対象の記事を決める」を機械にやらせるツールです。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くと、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾い(100回以上でCTRが目安以上のページは除きます)、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けて、その区分の順に並べます。通常判定と参考判定の中ではCTR機会差の多い順で、30回未満の区分はCTR機会差を出さないので表示回数の多い順です。 判定と、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ 判定に使うのは、Google検索のページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです(診断カードでは選んだ1ページの本文を読みます)。GA4の数字は読まないので、セッションあたりのページビュー数やエンゲージメント率を見て記事を選ぶことはしません。本文を読むときもリンクの数やつながりは数えないので、内部リンクをどこに足すかは、上の手順と、ご自分のGA4で決めてください。表示回数が0の行は読み込み時に除くので、検索結果に出ていない記事は候補に出てきません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

リライトレーダーで無料診断する

関連する記事

この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

ブログの一覧に戻る