この記事のまとめ
ブログが「読まれない」は、①検索結果に出ていない ②出ているがクリックされない ③クリックされたあと、着いてすぐ離れている、の3つの別々の問題をまとめた言葉です。①と②は Search Console のページごとの表示回数・平均掲載順位・CTRで分けます(②は、11位以下なら本文で順位を上げる側、表示100回以上・4〜10位で同じ順位の期待CTRを大きく下回り、順位の低下など別の原因が無ければタイトルと説明文の側)。③は Search Console に指標が無いので、GA4 で検索(オーガニック検索)から来たセッションのエンゲージメント率をランディング ページごとに見ます。前の段で止まっているページは後ろの段を直しても読む人が増えないので、①→②→③の順に確かめてから手を付けます。
ブログが読まれない理由は、検索結果に出ていない・出ているのに押されない・押されたのにすぐ離れる、の3つのどこで止まっているかで分かれます。
記事を書き続けているのに読まれている手応えがなく、「タイトルを工夫する」「読みやすく書く」といった対策を見ても、自分のブログがどれに当たるのか分からずにいる人に向けて書いています。
読み終えたときには、Search Console と GA4 の数字から、自分の記事がどの段で止まっているかを決めて、次に読むべき記事と手を付ける場所を選べるはずです。
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「読まれない」は、どこで止まっているかで3つに分かれる
検索から記事が読まれるまでには、3つの段があります。検索結果に出る、検索結果で押される、着いた先で読まれる、の順です。「読まれない」と感じるとき、止まっているのはこのどれか1つで、どれかによって直す場所がまるで違います。
最初の2つは Search Console で見えます。検索パフォーマンス レポートのヘルプの定義では、表示回数(ヘルプの表記はインプレッション数)は「サイトが検索結果に表示された回数。」、クリック数は「ユーザーが Google 検索の検索結果からサイトをクリックした回数。」です。同じヘルプで選べる指標は、この2つにCTRと平均掲載順位を加えた4つで、どれも検索結果の上で起きたことの数字です。クリックされたあと、記事がどう読まれたかは Search Console には出てきません。3つ目の段は GA4(Google アナリティクス)で見ます。
| 止まっている段 | どこで見るか | 目印 | 次に疑うもの |
|---|---|---|---|
| 1. 検索結果に出ていない | Search Console | ページの表示回数が0、またはページの一覧に行が無い | インデックス、狙った語に検索があるか、公開からの日数 |
| 2. 出ているがクリックされない | Search Console | 表示はあるのにクリックが少ない | 11位以下なら順位(本文)、4〜10位なら検索結果での見え方 |
| 3. クリック後、着いてすぐ離れている | GA4 | 検索から来たセッションのエンゲージメント率が、ほかのページより目立って低い | 冒頭が検索した人の疑問に答えているか、次に読む道があるか |
順番には理由があります。クリック数は表示回数 × CTR なので、表示されていないページはクリックされようがなく、クリックされていないページは読まれようがありません。前の段の数字が、後ろの段の上限になります。表示回数を増やす手とCTRを上げる手の違いは検索流入を増やす方法は2つしかないに書きました。1の段で止まっている記事の読みやすさを磨いても、検索から読みに来る人は増えません。
見るのはサイト全体の合計ではなく、ページごとの数字です。このサイトも、公開以来の全期間(2026年10月6日に取得した2026年7月5日〜10月3日の集計。公開は8月11日)で、表示741回に対してクリック30回、平均掲載順位24.6位でした(ブログの検索流入はいつから?に記録した数字です)。表示はあるので、サイトとしては1の段ではありません。ただ、平均はクリックを生んでいるページと表示されるだけのページを均してしまうので、どのページがどの段にいるかはページごとに見ないと分かりません。その理由はブログのアクセス数の目安は?に実測で書いています。
1. 検索結果に出ていない — 表示回数が0か、一覧に行が無い
Search Console の「検索パフォーマンス」→「ページ」タブで、その記事の表示回数を見ます。0のとき、あるいは一覧にその記事が出てこないときは、1の段で止まっています。この段では、タイトルを直しても本文を読みやすくしても、検索から来る人は増えません。まだ誰の検索結果にも出ていないからです。
ただし、一覧に行が無いことは、インデックスされていないことと同じではありません。行が無い理由はほかにもあります。切り分け方と、インデックス済みなのに0のときの打ち手はサーチコンソールで表示回数が0のときに、インデックスされているかを URL 検査で確かめる手順はサーチコンソールでインデックスを確認する方法にまとめました。
公開してまだ日が浅いなら、待つ段階のこともあります。公開から最初の表示、クリックが続けて来るまでにこのサイトで何が起きたかはブログの検索流入はいつから?に週ごとの数字で載せています。表示は出ているけれど2桁で止まっているページも、検索結果にほとんど出ていないという意味でこの段に近く、何をリライトするかは表示回数が少ないブログは何をリライトする?が近い話です。
2. 出ているがクリックされない — 順位か、検索結果での見え方か
表示回数はあるのにクリックが少ないページは、2の段です。同じ「ページ」タブで平均掲載順位とCTRをオンにすると、ページごとに並びます。ここで掲載順位を見ると、原因が2つに分かれます。
平均掲載順位が11位以下なら、問題は順位です。2ページ目以降は、表示1回あたりの期待CTRが低い位置なので、タイトルを直すより先に本文で順位を上げます。順位が上がらない原因の切り分けはブログの順位が上がらない理由にあります。
4〜10位にいるのにクリックが少ないなら、検索結果での見え方を疑います。目安は同じ順位の期待CTRで、AI Overview による減少を織り込んだ値で4位3.15%・10位1.19%です。これを大きく下回っていれば、タイトルと検索結果の説明文が直す候補になります。ただ、低い原因がタイトルとは限らないので、先に表示回数は多いのにクリックされない?の確認を通してください。直すページと場所の決め方はCTRを改善する方法は?に書きました。
表示が100回に届かないページは、クリックが1回増えるか減るかでCTRが大きく振れるので、期待CTRと比べた結果は参考程度です(30回未満では比べること自体ができません)。ブログの順位が上がらない理由では、表示が100回に届かないページを「検索結果にほとんど出ていない」側に入れていて、順位やCTRより先に、表示回数を増やす手を考えます。1〜3位にいるページは、順位の上ではもう取れている側なので、この段で直す候補には入れません。
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3. クリックされたのにすぐ離れている — Search Console では見えないのでGA4で見る
Search Console でクリックが出ているのに「読まれていない」と感じるなら、3の段を疑います。ここから先は Search Console に数字が無いので、GA4 を見ます。使うのはエンゲージメント率です。GA4のディメンションと指標のヘルプでは「エンゲージメントのあったセッションの割合。」と定義されていて、エンゲージメント率のヘルプによると、エンゲージメントがあったとみなされるのは、10秒以上続いた・キーイベントが起きた・2ページ以上見られた、のいずれかを満たすセッションです。
検索から来たセッションに絞って、ランディング ページごとに見る
サイト全体のエンゲージメント率を見ても、どの記事で離れているかは分かりません。エンゲージメント率のヘルプは、エンゲージメント率が低いときにレポートとデータ探索ツールを使えば「…エンゲージメント率の低さが全体的なものなのか、または特定のチャネル、参照元とメディアのペア、ページもしくはスクリーンで発生しているものなのかを詳しく確認できます。」と書いています。
この記事の問いに合わせると、絞り方は2つです。1つは、セッションが始まったときのチャネル(ディメンション「セッションのデフォルト チャネル グループ」)を「オーガニック検索」にすること。もう1つは、記事ごとに分けるディメンションに「ランディング ページ」を使うことです。ランディング ページは「セッションの最初のページビューに関連付けられたページパス。」で、検索結果から最初に着いた記事にあたります。
なお、エンゲージメント率はほとんどのレポートに最初から入っていない指標で、表に足すにはレポートのカスタマイズ(編集者または管理者の権限が要ります)か、データ探索を使います。
エンゲージメント率が低いページを、そのまま悪い記事と決めない
条件のうち時間の側は10秒なので、エンゲージメントがあったからといって最後まで読まれたとは限りません。逆に、知りたい答えが冒頭ですぐ見つかって、数秒で満足して帰る人もいます。エンゲージメント率は、検索から来た人の多くが着いてすぐ離れているページを見つけるための目印で、記事の良し悪しを点数にするものではありません。直帰率との関係や、この数字と順位の関係については滞在時間や直帰率はSEOに効くかに書きました。滞在時間や直帰率を順位の要因として挙げた公式の記述は、そこで調べた範囲では確認できませんでした。
また、デフォルト チャネル グループのヘルプの定義では、GA4 のオーガニック検索には Google 以外の検索エンジンからのセッションも入ります。Search Console が数えるのは Google 検索だけなので、2つの数字は一致しません。2つの数字が合わない理由はサーチコンソールとアナリティクスの数字が合わない理由にあります。
離れているページで確かめること
エンゲージメント率のヘルプは、一部のページで低いときに確かめることとして、日本語版では「…広告の内容が適切にページまたはスクリーンへのアクセスをユーザーに促しているか、そのページまたはスクリーンにユーザーが次の適切な行動を起こすためのわかりやすい経路が用意されているかを確認します。」と書いています。英語版では「広告」にあたる語が marketing(集客の手段全般)になっています。
ここからは私の読み替えです。検索から来た人にとっての「集客の入口」は、検索結果に出ているタイトルと説明文です。そこで約束した内容に、記事の冒頭がすぐ答えているかをまず見ます。冒頭の1段落の書き方は記事の書き出しはSEOで重要かに、次に読む記事への道(内部リンク)をどこに置くかは内部リンクはどこに貼るかにまとめています。
どこから手を付けるか — 前の段から順に
記事ごとにどの段で止まっているかを決めたら、前の段から手を付けます。1の段の記事が多いなら、書き方より先にインデックスと狙う語を見直します。2の段なら順位帯で、本文かタイトルかを分けます。3の段は、1と2を通って実際に人が来ている記事なので、ここで離れる人を減らせば、来た人がそのまま読む人になります。
同じ記事が2つの段にまたがることもあります。4〜10位でクリックが少なく、来た人もすぐ離れている記事なら、タイトルと説明文で約束した内容と冒頭が合っているかを、まとめて見直す対象になります。直すときは、変更前のタイトル・説明文・変える段落を控えてから1回のリライトでまとめて反映し、14日後に反映を確かめ、28日・56日後に同じ条件で比べます。
よくある質問
記事数が少ないから読まれないのではありませんか
本数が増えれば、検索結果に出る機会は増えます。ただ、増えた記事も同じ3つの段を通るので、1の段で止まる記事を増やしても読まれる量は増えません。約1か月で135本を公開した時点のこのサイトで、何が増えて何が増えなかったかは100記事書いてもアクセスがないのはなぜ?に書いています。
GA4 を入れていない場合はどうすればいいですか
1と2の段は Search Console だけで分けられます。3の段は GA4 などのアクセス解析が無いと見えません。入れている場合も、計測のタグが入っていないページの数字は出てこないので、エンゲージメント率がサイト全体で極端に低いなら、ヘルプのとおり、まず必要なページすべてにタグが正しく入っているかを確かめます。
SNSから来た人に読まれない場合も、同じ考え方ですか
この記事の1と2の段は Google 検索の話です。SNSから来る人には「検索結果に出る」段がありません。3の段は同じように GA4 で見られて、チャネルを「オーガニック ソーシャル」に替えればランディング ページごとに比べられます。
読まれないなら、全部の記事をリライトしたほうがいいですか
いいえ。段によって直す場所が違うので、全部の記事に同じ手を当てても効きません。タイトルを直して効くのは、主に2の段のうち4〜10位にいる記事です。1の段の記事は、書き直す前にインデックスと狙う語を確かめます。
まとめ
- 「読まれない」は、①検索結果に出ていない ②出ているがクリックされない ③クリックされたあと、着いてすぐ離れている、の3つの別々の問題をまとめた言葉
- 前の段の数字が後ろの段の上限になる。前の段で止まっているページは、後ろの段を直しても検索から読む人は増えない
- ①は Search Console のページ別の表示回数で見る。一覧に行が無いことは、インデックスされていないことと同じではない
- ②は平均掲載順位で分ける。11位以下なら本文で順位を上げる側、4〜10位で同じ順位の期待CTR(補正後で4位3.15%・10位1.19%)を大きく下回るならタイトルと説明文が直す候補。ただし順位の低下など、タイトルのせいではない原因を先に確かめる
- ③は Search Console には指標が無いので、GA4 で検索(オーガニック検索)から来たセッションのエンゲージメント率をランディング ページごとに見る。エンゲージメントの条件は10秒以上・キーイベント・2ページ以上のいずれかなので、記事の良し悪しの点数にはしない
- ページごとにどの段かを決めて、前の段から順に手を付ける
ここからは、私が作ったツールの話になります。
この記事の2の段、表示はあるのにクリックされないページを、同じ順位の期待CTRと比べて並べるところを自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。11位以下のページは「本文確認候補」として出るので、タイトルを直す候補とは混ざりません。読むのは Search Console のエクスポートだけなので、1の段(表示が無いページはそもそも行がありません)と3の段(GA4 の数字は読みません)は判定しません。リライト後の効果を自動で追う機能もありません。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ 並べ替えるだけで、読まれる量や順位が上がることを約束するものではありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
