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順位は同じなのにクリックが減ったら?表示回数から原因を切り分ける

順位は変わらないのにクリックだけ減り、どこを直せばよいか迷っていませんか。表示回数、CTR、期間の順に原因を切り分け、リライトで戻せる減少かを判断します。12か月平均では直近の下落を見逃す理由も解説します。

この記事のまとめ

クリック数は「表示回数 × CTR」なので、掲載順位が変わっていないのにクリックだけ減ったなら、減ったのは表示回数かCTRのどちらかです。先に見るのは表示回数で、ここが減っているならタイトルのリライトでは戻りません。「順位は変わっていない」も、過去12か月の平均には落ちる前の順位が含まれるため、期間を過去3か月にして見直してから言います。表示回数も順位も同じでCTRだけ下がっているなら、原因は AI Overview や動画枠など検索結果側にあることが多く、そこはタイトルでは戻せません。なお、このサイトのツールは12か月平均を使うので、直近で順位が落ちたページを「タイトル確認候補」と誤診します。

掲載順位は変わっていないのに、クリック数だけが減っている。 Search Console を見ていて、いちばん気持ちの悪い状態だと思います。

原因を探し始める前に見る順番があります。順番を間違えると、直しても戻らないものを直すことになります。

取りこぼしているページを機械的に洗い出す道具も作っていますが、いまのあなたの状況にはそのままでは向きません。理由は後半に書きます。まずは見る順番から。

次に直す記事を自分のデータで調べる

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

クリック数は「表示回数 × クリック率」

当たり前の式ですが、ここを分けないまま考えるのが失敗の入口です。

クリック数 = 表示回数 × CTR

順位が変わっていないのにクリックが減ったなら、減ったのは表示回数か、CTRのどちらかです。この2つは原因も打ち手も全く別物です。

  • 表示回数が減った — 検索する人が減っています。タイトルを直しても戻りません
  • CTRが減った — 検索結果の中で選ばれなくなっています。ここには打ち手があります

先に見るのは表示回数です。CTRから見ると、直す必要のないものを直すことになります。

手順1: 表示回数を、同じ長さの期間で比べる

Search Console でそのページの表示回数を、変化の前後で比べます。期間の長さは揃えてください。28日と7日を比べても何も分かりません。

表示回数が減っていたなら、考えられるのは次のどれかです。

  • 季節性。「確定申告」「暑さ対策」のように、時期で需要が動く語です
  • 検索需要そのものの減少。話題が終わった、製品が終売した、バージョンが変わって検索語が変わった
  • 拾っていた検索語が入れ替わった。周辺の語を他のページに取られると、順位が同じでも表示回数だけ減ります。自分のサイトの新しい記事に取られることもあります
  • 一部の語だけ順位が落ちた。下で詳しく書きます

ページの順位は「全部の検索語の平均」であること

最後のものが厄介です。掲載順位はそのページが拾っている検索語をまたいだ平均なので、いくつかの語で大きく落ちても、平均としてはほとんど動かないことがあります。

語ごとに見るには、Search Console の「検索結果」レポートでページを絞り込み、「クエリ」タブに切り替えて期間を比較します。

⚠️ これはダウンロードしたCSVではできません。「ページ」CSVと「クエリ」CSVは別々に出力され、どのページのどの語かという対応が入っていないからです。この作業は画面上でやります。理由はサーチコンソールの「ページ」CSVはどの期間で落とすかに書きました。

表示回数が減っているなら、タイトルのリライトは効きません。ここで手を止めるのが正解です。

手順2: 「順位は変わっていない」が本当かを確かめる

表示回数が変わっていないなら、次はここです。順位の見方でいちばん多い誤りは、長い期間の平均を見ていることです。

過去12か月で見ると、掲載順位は12か月ぶんの平均になります。落ちる前の順位が平均に含まれているので、最近落ちたページほど、あまり動いていないように見えます。

極端な例です。

9か月間      8位
直近3か月    20位
--------------------------
12か月の平均  11位  ← 画面に出る数字
いまの順位    20位  ← 実際

期間を過去3か月にして、同じページの順位をもう一度見てください。12か月のときと大きく違っていたなら、順位は変わっています。その場合はこの記事の話ではなく、順位が落ちた原因を探す話になります。

手順3: CTRだけが下がっている場合

表示回数が同じ、短い期間で見ても順位が同じ。それでCTRが下がっているなら、検索結果の中での見え方が変わったということです。自分が何もしていなくても起こります。

  • AI Overview(AIによる要約)が出るようになった。検索結果の上にAIの回答が挟まると、1位のクリック率が58%減るという調査があります(Ahrefs・2025年12月・30万キーワード)。出現率を50%として、期待値を約29%引き下げて考える必要があります
  • 競合がタイトルを変えた。自分の上下の結果が魅力的になれば、同じ順位でも取られます
  • 強調スニペット・動画枠・「他の人はこちらも質問」が増えた。検索結果を占める要素が増えると、同じ順位でも押される回数は減ります

見分け方は2つあります。狙っている語で実際に検索して、自分の記事の上に何が入っているかを見ること。そして触っていない他のページも同じ時期に一斉に下がっていないかを見ることです。一斉に下がっていれば、原因はあなたのタイトルではありません。

原因ごとの詳しい切り分けは表示回数は多いのにクリックされない原因にまとめてあります。

このツールで分からないこと

このサイトのツールは、Search Console の「ページ」CSVから取りこぼしを判定します。ただしいまのあなたの状況には、そのままでは向いていません。自分の道具の限界なので、先に書いておきます。

  1. 12か月の平均順位を使うからです。上に書いたとおり、直近で落ちたページは実際より良い順位に見えます。ツールはその順位に対する平均クリック率と比べるので、「順位は取れているのにクリックされていない=タイトルの問題」と誤診します。実際の原因は順位が落ちたことです
  2. 1時点のスナップショットしか見ないからです。CSVには期間の合計しか入っていないので、増えたか減ったかは原理的に分かりません。「減った」は、あなたが2つの期間を比べて初めて分かることです

それでも使うなら、こうしてください。

  1. 期間を過去3か月にして「ページ」CSVを落とす
  2. 期間を過去12か月にして、もう一度落とす
  3. 気になるページの掲載順位を、2つのCSVで見比べる
  4. 3か月側で11位以下になっているページは、 12か月側で「タイトル確認候補」と出ていてもそちらを信じない。11位以下は中身の問題として扱う帯です

補足として、判定に使えるのは表示回数100回以上のページだけです。期間を3か月に縮めると多くのページがここを割るので、3か月版は順位の比較にだけ使ってください。

見る順番(トリアージ)

見るもの結果次にやること
表示回数(同じ長さの期間で比較)減っている需要か、拾う語が変わった。ここで止める
過去3か月での掲載順位12か月と大きく違う順位が落ちている。CTRの話ではない
触っていない他ページのCTR一緒に下がっている検索結果側の変化。タイトルだけでは戻らない
狙う語で実際に検索するAI Overview・動画枠がある期待値を下げて見る
上のどれにも当たらない—タイトルとディスクリプションを直す対象

最後の行に来て、はじめてリライトの話になります。

最後の行まで来て直す対象が残ったら、あとは改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並べるだけです。その並べ替えを自動でやるツールもありますが、上に書いたとおり12か月平均を使うので、3か月版との見比べを先に済ませてから使ってください。

直す記事と作業内容を決める

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

順位が同じままクリックが減ったとき、表示回数、クエリ別順位、CTRの順に原因を切り分ける手順の図解

戻らないものを追いかけない

書いておきたいのは、表の上の4行のどれかに当たった場合、そのページに時間を使っても戻らないということです。

需要が減った語のページを何度リライトしても、需要は戻りません。 AI Overview が出るようになった語で、クリック率を以前の水準に戻すこともできません。

できるのは、戻らないぶんを別のページで取ることです。まだ取りこぼしているページを探して、そちらを直すほうが同じ時間で効きます。どのページに取りこぼしがあるかは、順位と表示回数から機械的に出せます。

よくある質問

表示回数が減っている場合、タイトルを直しても意味がありませんか

そのページのクリック数を戻す目的なら、意味がありません。表示回数が減っている原因は、季節性・検索需要そのものの減少・拾っていた検索語が他のページに入れ替わったことのどれかで、いずれもタイトルでは動かせないからです。ここで手を止めて、まだ取りこぼしのある別のページに時間を使うほうが、同じ時間で効きます。

掲載順位が変わっていないのに、一部のキーワードだけ落ちていることはありますか

あります。掲載順位はそのページが拾っている検索語をまたいだ平均なので、いくつかの語で大きく落ちても平均はほとんど動かないことがあります。語ごとに見るには、Search Console の「検索結果」レポートでページを絞り込み、「クエリ」タブに切り替えて期間を比較します。ダウンロードしたCSVではできません。「ページ」CSVと「クエリ」CSVは別々に出力され、どのページのどの語かという対応が入っていないためです。

このサイトのツールで、クリックが減ったページを見つけられますか

見つけられません。「ページ」CSVには期間の合計しか入っていないため、増えたか減ったかは原理的に判定できません(公開日や更新日も入っていません)。ツールが扱えるのは1時点のスナップショットで、判定に載るのは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけです。「減った」は、あなたが2つの期間を比べて初めて分かることです。

まとめ

  • クリック数 = 表示回数 × CTR。先に表示回数を見る
  • 表示回数が減っているなら、タイトルのリライトでは戻らない
  • ページの順位は検索語をまたいだ平均。一部の語だけ落ちても平均は動かない
  • 「順位は変わっていない」は、過去3か月で見直してから言う
  • CTRだけが下がっているなら、原因は検索結果側にあることが多い
  • このツールは12か月平均を使うので、直近で落ちたページを誤診する。3か月と12か月を見比べてから使う

取りこぼしているページの探し方は判定基準を全部公開した記事に書いてあるので、スプレッドシートでも再現できます。

リライトレーダー— 判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。


ここから先は、私が作ったツールの話です。

表の最後の行——「タイトルとディスクリプションを直す対象」——を機械的に洗い出すツールを作りました。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落とすだけで、クリックを取りこぼしている記事が改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並びます。解凍もファイル選びも要りません。判定に載るのは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけです。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。

⚠️ ただし、この記事で扱った「減った」を調べる用途には向きません。CSVには期間の合計しか入っていないので増減が分からず、12か月平均を使うために直近で順位が落ちたページを誤診します。表示回数が100回に届かないページばかりのブログでも、判定できるページが出ません。まずは3か月と12か月のCSVを見比べる——そこは手でやってください。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

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noteQiitaZenn

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