この記事のまとめ
Google の検索順位が人によって違うのは、Google が検索した人の場所・言語・端末、そしてパーソナライズ(Google アカウントの検索履歴などの情報)を使って結果を変えているからです。Google 検索ヘルプには、パーソナライズされたおすすめ表示をオフにしても、たとえば現在地・言語・使用しているデバイスの種類などは使うと書かれています。つまりパーソナライズを切っても、シークレットモードで検索しても、場所・言語・端末の差は残り、誰にとっても同じ「本当の順位」はありません。自分で検索した順位は「その条件での1回」なので、記事の順位を判断するときは Search Console の平均掲載順位を使います。
自分の記事を検索すると5位にいるのに、家族のスマホでは見当たらない。シークレットモードで調べ直しても、別の人からは「もっと下にある」と言われる。これは、どちらかの見間違いではありません。Google が、検索した人の条件ごとに結果を変えているからです。
この記事では、何が検索結果を変えるのかを Google の公式の説明で確かめ、パーソナライズを切っても消えない差がどれなのかを整理します。人によって何位ずれるのかという数字は公式に無く、私も測っていないので出しません。
読み終えたときには、自分で検索した順位をどこまで信じてよいか、記事の順位を判断するときに何を見ればよいかが決まるはずです。
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Google は、検索した人の条件ごとに結果を変えている
検索結果は、全員に同じ順番で配られているわけではありません。Search Central のGoogle 検索の仕組みには、検索結果を返すときの「関連性」について、こう書かれています。
関連性は、ユーザーの所在地、言語、デバイス(パソコンまたはスマートフォン)などの情報を含め、数多くの要素によって決まります。
同じページには、「自転車修理店」と検索してもパリのユーザーと香港のユーザーでは違う結果が出る、という例も載っています。
検索する人向けのGoogle によるランキング結果の決定方法は、もう一歩踏み込んでいます。
Google はユーザーの位置情報、過去の検索履歴、検索設定などの情報を使用して、その瞬間に最も関連性の高い情報を判断しています。
例として、シカゴで「フットボール」と検索するとアメリカン フットボールの結果が、ロンドンで同じ検索をするとサッカーの結果が出やすい、と書かれています。同じ言葉で検索しても、誰が・どこで・何を使って検索したかで、結果が変わるのが前提です。
パーソナライズとは、Google アカウントの情報で結果を並べ替えること
その条件のうち、人によって違うことがいちばん想像しやすいのがパーソナライズです。Google 検索ヘルプのパーソナライズと Google 検索の検索結果は、こう説明しています。
パーソナライズされたおすすめ表示をオンにすると、Google アカウントの情報(アクティビティなど)に基づいて、Google 検索の結果が表示されます。
同じページには、パーソナライズがどこまで効くかも書かれています。
すべての検索結果がパーソナライズされるわけではありません。パーソナライズによって検索結果の順序が変わることがあります。
普段から動画をよく見る人には、ウェブサイトより動画が上に出ることがある、という例も載っています。ランキング結果の決定方法のページには、次の一文もあります。
Google のシステムでは、以前に同じページに複数回アクセスしたことを認識し、そのユーザーの検索結果の上位にそのページを表示させることができます。
自分のブログを何度も開いている書き手は、まさにこの「同じページに複数回アクセスした」人です。自分の画面でだけ自分の記事が上に見える、ということは公式の説明どおりに起こりえます。ただし、それでどのくらい上がるのかは書かれていません。
自分の検索がパーソナライズされているかは、ヘルプによると検索結果ページの下部で分かります。オンのときは「検索結果はパーソナライズされています。」、オフのときや情報が足りないときは「検索結果はパーソナライズされていません。」と出ます。下部の [パーソナライズなしで試す] を押すと、設定を変えずにパーソナライズされていない結果を見られる、とも書かれています。
パーソナライズを切っても残る差: 場所・言語・端末
では、パーソナライズを切れば全員が同じ結果を見るのかというと、そうではありません。同じヘルプにこうあります。
パーソナライズされたおすすめ表示をオフにしても、Google は検索結果の改善のために一部の情報を使用します。
続けて、「たとえば、次のような情報を使用します。」として「現在地」「言語」「使用しているデバイスの種類」「現在行っている検索」が挙がっています。あくまで例なので、これで全部というわけではありません。このうち、人によって条件が違いやすく、自分の画面と人の画面を比べるときに効いてくるのが、場所・言語・端末の3つです。ページの冒頭にも、ヒントとして次の一文があります。
パーソナライズ以外にも、言語設定やローカル検索結果などが原因で、ユーザーによって異なる検索結果が表示される可能性があります。
アカウントの情報と、この3つを、何で決まり、自分で揃えられるかで並べるとこうなります。
| 結果を変える要素 | パーソナライズをオフにしたとき | シークレットモードのとき | 人と比べるときに揃えられるか |
|---|---|---|---|
| Google アカウントの情報(検索履歴などのアクティビティ) | 使われなくなる | 自動でログインされないので、ログインしなければアカウントの情報は使われにくい | パーソナライズをオフにするか、ログインしない |
| 場所(現在地) | 残る | 残る(IP アドレスなどから、おおよその現在地は推定される) | 揃えられない。検索結果ページの下部で、どの方法で推定されたかは見られる |
| 言語 | 残る | 検索した言葉の言語は変わらない | 同じ言葉・同じ言語設定で検索する |
| 端末(パソコンかスマートフォンか) | 残る | 残る | 同じ種類の端末で比べる |
※「パーソナライズをオフにしたとき」はパーソナライズのヘルプ、「シークレットモードのとき」は Chrome のシークレット モードのヘルプと位置情報のヘルプから、書かれている範囲だけをまとめました。
1. 場所: 検索するたびに、おおよその現在地が推定される
Google での検索における位置情報の設定と管理には、はっきりこう書かれています。
Google で検索を行う場合、常にユーザーのおおよその現在地が推定されます。
推定に使われるのは、端末の位置情報、Google アカウントに登録した自宅や職場の住所、過去のアクティビティ、インターネット接続の IP アドレスです。IP アドレスはインターネットを使うのに必ず要るものなので、位置情報の利用許可を切っても、おおよその場所が推定されることがあります。どの方法で推定されたかは、ヘルプによると「Google を使用すると、検索結果ページの下部に現在地の推定に使われた方法が表示されます。」。自分の画面と人の画面で、ここが違えば、場所の差が入っています。
「近くの店」のように場所が関わる言葉ほど結果が変わりやすいのは想像しやすいと思います。ただ、場所が関わらなそうな言葉でどのくらい変わるのかは、公式には書かれていません。
2. 言語: 検索した言葉の言語と、言語の設定
ランキング結果の決定方法のページには「検索クエリの言語によって、大半の結果の表示方法が決まります。」とあります。パーソナライズのヘルプは、パーソナライズをオフにしても言語設定のような設定は影響を受けない、とも書いています。日本語で検索する人どうしなら言葉の言語は同じですが、言語の設定が違う人と比べると、この差が入ります。
3. 端末: パソコンかスマートフォンか
Google 検索の仕組みのページは、関連性を決める情報として「デバイス(パソコンまたはスマートフォン)」を挙げ、パーソナライズのヘルプも、オフにしても「使用しているデバイスの種類」は使うと書いています。PC とスマホで順位が違うことがあるのは、この記述と合います。どちらの端末でどれだけ違うかは、公式には書かれていません。
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シークレットモードで消えるもの、消えないもの
自分の順位を確かめるとき、シークレットモードで検索する人は多いと思います。Chrome のヘルプシークレット モードでブラウジングするには、シークレット モードでは「Google アカウントや他のウェブサイトに自動でログインされない」とあります。ログインしていなければ、アカウントの検索履歴に基づくパーソナライズは、少なくとも自動では入らないと考えられます(Chrome のヘルプに検索結果についての記述はありません)。
一方で、同じヘルプには次の一文もあります。
シークレット モードを使用すると、デバイスでブラウジングのプライバシーを確保できますが、記録が一切残らないわけではありません。
そして、位置情報のヘルプによると、IP アドレスによるおおよその現在地の推定は、ログインしているかどうかに関係なく行われます。検索した言葉の言語と、使っている端末の種類も、シークレット ウィンドウを開いただけでは変わりません。
つまり、シークレットモードで減らせるのはアカウントの情報による差で、場所・言語・端末の差は残ります。確認した公式のページには、「シークレットモードで検索すれば平均の順位が見える」とはどこにも書かれていません。シークレットモードで見た順位も、自分の場所・言語・端末での1回です。
なお、パーソナライズのヘルプと位置情報のヘルプの冒頭には、「この記事で説明する設定は更新中のため、現在の画面と一致しない場合があります。」という注記があります。設定の名前や場所は、ヘルプの表記のまま書いています。実際の画面は確かめていません。
自分で検索した順位は「その条件での1回」。記事の順位は Search Console の平均で見る
ここまでをまとめると、誰にとっても同じ「本当の順位」というものはありません。自分で検索した順位は、自分の場所・言語・端末(とログインしていればアカウントの情報)で出た1回の結果です。人の画面で記事が見当たらないのも、その人の条件での1回です。
記事の順位を判断するときに使うのは、Search Console の平均掲載順位です。表示回数、掲載順位、クリック数とはのヘルプには「掲載順位値はすべての検索の平均値です。」とあります。いろいろな場所・端末の人に表示されたときの順位を平均した値なので、1回の検索よりも、記事の位置を判断する材料として向いています。検索パフォーマンス レポートのヘルプにも、検索が行われた時間・場所・デバイス・最近の履歴によって検索結果が異なる、と書かれています。
キーワードごとの順位の見方や、国・デバイスで絞って条件を近づける方法はサーチコンソールの順位確認はどこ?キーワード別の手順と合わない理由に、平均がどう数えられているかは平均掲載順位とはに書きました。平均の順位が動いたときに本物の変化かどうかは検索順位の変動は一時的か、どこからが本物の下落かの3条件で判断します。
記事が検索結果に出ているかどうかを自分で確かめたいだけなら、順位を見るより登録の有無を確かめるほうが先です。site: 検索の使い方と限界はsite:検索で出てこないのはなぜ?にまとめています。
よくある質問
スマホとPCで検索順位が違うのはなぜですか
Google が、検索に使った端末の種類を結果に使っているからだと考えられます。Google 検索の仕組みのページは関連性を決める情報に「デバイス(パソコンまたはスマートフォン)」を挙げ、パーソナライズのヘルプは、パーソナライズをオフにしてもデバイスの種類は使うと書いています。どれだけ違うかは公式に書かれていないので、記事の順位は Search Console でデバイスごとに絞った平均で比べてください。
シークレットモードで検索すれば、本当の順位が分かりますか
分かりません。シークレット モードでは Google アカウントに自動でログインされないので、アカウントの情報による差は減らせますが、場所・言語・端末の差は残ります。確認した公式のページに、シークレットモードの順位が平均の順位になるという記述はありません。
Google 検索のパーソナライズを解除するにはどうすればいいですか
ヘルプでは、ログイン中は [パーソナライズされたおすすめ表示]、ログアウト中は [検索のカスタマイズ] をオフにする、と案内されています。設定を変えずに1回だけ確かめたいなら、検索結果ページの下部の [パーソナライズなしで試す] が使えます。ただし、ヘルプには設定を更新中で画面と一致しない場合があるという注記があり、オフにしても、たとえば現在地・言語・デバイスの種類などは使われます。
自分では上位に見えるのに、人に聞くと見つからないと言われます
どちらの画面も、それぞれの条件での1回です。記事の位置は、サーチコンソールの順位確認はどこ?キーワード別の手順と合わない理由の手順で、Search Console の平均掲載順位を見て判断してください。
まとめ
- Google は、検索した人の場所・言語・端末や、検索履歴などの情報を使って、検索結果を変えている
- パーソナライズは、Google アカウントの情報(アクティビティなど)で結果を変えること。すべての結果がパーソナライズされるわけではない
- パーソナライズをオフにしても、たとえば現在地・言語・デバイスの種類などは使われる。場所・言語・端末の差は残る
- 検索するときは、常におおよその現在地が推定される。IP アドレスからも推定される
- シークレットモードで減らせるのはアカウントの情報による差。場所・言語・端末は残る
- 誰にとっても同じ「本当の順位」は無い。記事の順位は Search Console の平均掲載順位で判断する
- 人によって何位ずれるかの数字は公式に無いので、この記事では出していない
この記事で引いた公式のページは、Google 検索の仕組み(Search Central)、Google によるランキング結果の決定方法、パーソナライズと Google 検索の検索結果、Google での検索における位置情報の設定と管理、Chrome のシークレット モードでブラウジングする、Search Console の表示回数・掲載順位・クリック数とは、検索パフォーマンス レポートの7つです(2026年10月8日に日本語版と英語版の本文を取得して原文と照合しました)。設定画面は確かめていません。
自分の検索で見た1回ではなく、平均掲載順位で記事を見られるようになったら、次は「平均で見るともう少し押されるはずの記事」を、そうでない記事と切り分けることです。その切り分けのために私が作ったツールがあるので、ここから宣伝として書きます。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。順位はエクスポートに入っている平均掲載順位を使います。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは Google の検索結果の画面を見ません。自分や他人の画面で何位に見えるかは調べず、場所や端末ごとの順位の違いも判定しません。置いた期間の平均の順位で判定するので、その期間の終わりのほうで順位が動いた記事は、実際と違う順位として扱われることがあります。並べ替えるだけで、CTR・順位が上がることを約束するものではなく、直したあとの効果を自動で追いかける機能もありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
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