この記事のまとめ
サーチコンソール(Search Console)で確認できる検索順位は「平均掲載順位」で、グラフの上に出る値はサイト全体の平均、表の行の値はその行のキーワードやページの平均です(Google公式ヘルプが「グラフ内」「表内」で分けて定義しています)。キーワードごとの順位は、検索パフォーマンスで平均掲載順位をオンにして、表の「クエリ」タブで見ます。1記事のキーワード別の順位は、「ページ」タブでその記事の行をクリックして絞り込んでから「クエリ」タブに切り替えると見られます。自分で検索した順位と合わないことがあるのは、公式ヘルプのとおり掲載順位値が「すべての検索の平均値」で、個々の検索では検索履歴や場所などによって平均と異なる場合があるためです。
サーチコンソールで自分の記事の順位を確認するなら、グラフの上の数字ではなく、表の「クエリ」「ページ」のタブに並ぶ行ごとの平均掲載順位を見ます。 画面を開いて「平均掲載順位 12.4」のような数字が1つだけ出ていて、どのキーワードで何位なのか分からなかったなら、その数字はサイト全体の値です。 ここから先の手順で、1つの記事・1つのキーワードに絞った順位が出せます。自分で検索した順位と合わないときの読み方も、公式ヘルプの記述で確かめます。
順位を見たあとに「どの記事から直すか」を決める作業は、機械に任せる手もあります。それは記事の最後に書きます。
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グラフの上の「平均掲載順位」は、どのキーワードの順位でもない
まず、画面に出ている数字が何なのかを公式ヘルプで確かめます。検索パフォーマンス レポートのヘルプは、平均掲載順位をこう定義しています。
平均掲載順位: 検索結果におけるサイトの最上位の平均掲載順位です。
グラフ内: 値は、検索結果におけるサイト全体の最上位の平均掲載順位です。
表内: 表の行に表示されている特定の URL またはグループ ディメンションの検索結果における平均掲載順位です。
同じ「平均掲載順位」という名前でも、グラフの上の値はサイト全体、表の行の値はその行のキーワードやページについて出ています。サイト全体の値には、上位で出ているキーワードも下位で出ているキーワードも混ざっています。だから、その1つの数字から「この記事はこのキーワードで何位か」は読み取れません。
しかも、開いた直後は順位がグラフに描かれていないことがあります。ヘルプには「デフォルトの検索パフォーマンス レポートには、過去 3 か月間の Google 検索の検索結果におけるサイトのクリック数とインプレッション数のデータが表示されます。」とあります。既定の表示として挙がっているのはクリック数とインプレッション数で、平均掲載順位は選ばれていません。
平均掲載順位という数字そのものの意味と、平均が実態をどう隠すかは平均掲載順位とは、サーチコンソールでの読み方と、平均が隠す実態に書きました。同じ平均でも中身がまったく違うことがある、という話はそちらが詳しいので、ここでは確認の手順のほうに進みます。
キーワードごと・記事ごとの順位を確認する手順
ここから先の操作は、公式ヘルプ(検索パフォーマンス レポートと高度なフィルタリングと比較)に書かれている手順だけで組み立てています。画面の文言は変わることがあるので、見当たらないときはヘルプのほうを確かめてください。
1. 「検索パフォーマンス」を開く
順位が見られるのは検索パフォーマンスのレポートです。開くと、上にグラフ、下に表が出ます。
2. 平均掲載順位をオンにする
ヘルプには「グラフの上にある見出しを適切なものに切り替えることで、表示する指標を選択できます。」とあります。グラフの上に並んでいる指標のうち、平均掲載順位をクリックして表示に切り替えます。ヘルプは指標を「グラフや表に表示される数値」と説明しているので、ここで選んだ指標が、このあと見る表の側にも出てきます。
3. 表の「クエリ」タブで、キーワードごとの順位を見る
表の上にはディメンションのタブがあり、ヘルプには「クエリ」「ページ」「国」「デバイス」「検索での見え方」「日付」が挙がっています。「表の上にある適切なタブを選ぶことで、ディメンションを選択できます。」とあるとおり、「クエリ」タブにすると、検索されたキーワードごとに平均掲載順位が並びます。「ページ」タブにすれば、記事ごとの平均掲載順位です。
ただし、この時点の「クエリ」タブはサイト全体のキーワードの一覧です。どの記事がそのキーワードで出ているのかは、まだ分かりません。
4. 1つの記事、または1つのキーワードに絞る
絞り込みには2つの方法がヘルプに書かれています。
レポートの上部にあるフィルタ セクションで [+ フィルタを追加] ラベルをクリックするか、常に表示されている検索タイプと期間のフィルタを探します。または、表の任意の行をクリックすると、データがその行で自動的にフィルタされます。
いちばん手数が少ないのは、表の行をクリックする方法です。知りたいことに合わせて、絞る順番を変えます。
| 知りたいこと | 操作 | 表に並ぶもの |
|---|---|---|
| この記事は、どのキーワードで何位か | 「ページ」タブでその記事の行をクリック → タブを「クエリ」に切り替える | その記事が出たキーワードと、キーワードごとの平均掲載順位 |
| このキーワードで、どの記事が何位か | 「クエリ」タブでそのキーワードの行をクリック → タブを「ページ」に切り替える | そのキーワードで出た記事と、記事ごとの平均掲載順位 |
行をクリックしたあとにタブが自動で切り替わるとはヘルプに書かれていないので、タブは自分で切り替えてください。
表に目当ての記事やキーワードが見つからないときは、[+ フィルタを追加] から [クエリ] か [ページ] を選び、[次を含むクエリ] または [次を含む URL] に文字列を入れて [適用] を押します。ここで気をつけたいのが、ヘルプにある「大文字と小文字は区別されませんが、それ以外はスペースを含め厳密に適用されます。」という一文です。たとえば「サーチコンソール 順位」で絞ると、空白の無い「サーチコンソール順位」で検索された行は拾われないことになります。キーワードで絞るときは、まず短い1語で絞ってから表を見るほうが取りこぼしません。
絞り込んだとたんに画面上部の合計やCTRまで変わるのは、フィルタが条件に合うデータだけで集計し直すためです。その読み方はサーチコンソールのフィルタの使い方、絞り込むと合計が変わる理由に分けました。また、記事とキーワードの組み合わせを一覧にしたくてCSVを落としても、画面から落とすCSVには2つをつなぐ列がありません(サーチコンソールのクエリとページの違い)。記事ごとのキーワード別の順位は、この画面で見るのが早いです。
5. 期間をそろえて比べる
順位が上がったか下がったかを確かめるなら、期間を2つ並べます。フィルタのヘルプには、比較の例として「異なる期間(今週と先週、過去 24 時間と前の 24 時間など)で比較します。」とあり、日付などのフィルタを開き、フィルタのプロパティのダイアログで [比較] を選ぶ手順が書かれています。2つを比べると、表には各行の値の差を示す列が出ます。
比べる2つの期間は、同じ長さにそろえます。平均掲載順位は期間の中の平均なので、長さの違う期間を並べると、順位の変化なのか期間の取り方の違いなのかが分からなくなります。同じヘルプは、2つの期間を比べるときに週ごと・月ごとの粒度を使うことも勧めています(曜日による違いを薄めるため)。どれくらいの長さで比べるかはサーチコンソールの期間比較で間違えやすいこと、同じ長さで比べるとサーチコンソールの期間はどれくらいで見るか、3か月と12か月で結論が変わるの領分なので、そちらを見てください。
ヘルプは「データは複数のディメンションでフィルタできます。」と書いており、フィルタと比較の手順もそれぞれ載っています。手順4で記事に絞ったまま日付の比較を掛ければ、その記事のキーワードごとに2つの期間の順位が並びます。なお、同じページの試験運用版の AI 搭載の設定ツール(ごく一部のユーザーにだけ表示)の節にも、URL で絞ったうえで2つの期間を比べる設定の例があります。
ここまでで、記事ごとのキーワード別の順位は出せます。記事が多くて1本ずつ見る時間が無いなら、直す記事を選ぶところだけ自動でやる道具もあります。詳しくは記事の最後に書きます。
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自分で検索した順位と合わないのはなぜか
手順どおりに見て「このキーワードで平均5.2位」と出たのに、自分で検索すると8位にいる。この食い違いは、公式ヘルプにそのまま設問として載っています。表示回数、掲載順位、クリック数とはの「パフォーマンス レポートではページの掲載順位が 5 位なのに、実際の検索では 8 位になる」という項目には、こう書かれています。
掲載順位値はすべての検索の平均値です。一部の検索では、検索履歴、場所などの多くの変数によって、掲載順位が平均と異なる場合もあります。
日本語版は「一部の検索では」ですが、英語版は "For your specific search your position might be different than the average" で、 あなたが行ったその検索では平均と違うことがある、という書き方です。日本語版のページには、AI翻訳を含む場合があるという注記も付いています。どちらで読んでも、表の1行の順位は多数の表示の平均で、自分で検索した1回はそのうちの1回にすぎません。
検索結果そのものが人と状況によって変わることも、検索パフォーマンス レポートのヘルプに書かれています。
クエリがリストに表示されていても、Google 検索で同じクエリを実行した際に、検索結果にサイトが表示されない場合があります。これは、検索が行われた時間、場所、デバイス、ユーザーの最近の履歴に基づいて異なる検索結果が表示されるためです。
この文が直接言っているのは「サイトが表示されない場合」についてですが、理由として挙がっている時間・場所・デバイス・最近の履歴は、どれも自分で検索した1回の結果を左右します。自分が検索した1回が、平均の母数になった表示の典型だとは限りません。
ですから、どちらかが間違っているという話ではありません。表の順位は「その期間に表示されたときの平均」、自分で見た順位は「その瞬間・その条件での1回」で、測っているものが違います。条件を少しでも近づけたいなら、手順4の絞り込みに国やデバイスを足す方法があります。ただし最近の履歴は絞り込めないので、それでも一致するとは限りません。
もう1つ、平均の数え方にも理由があります。1つの検索で同じサイトが複数の位置に出たときは最上位の順位で数えられ、また実際に表示されなかった検索結果の順位は記録されません。この2点が平均をどう動かすかは平均掲載順位とはの領分です。
公式ヘルプは、同じページの「掲載順位の分析」の節で、こうも書いています。
…掲載順位値が何を意味するかは状況によって変化するため、数字だけを見て判断すべきではありません。掲載順位の絶対値に加え、時系列での掲載順位の変動、特に突然の変動を把握することをおすすめします。
自分で検索して答え合わせをするより、同じ条件で絞った順位を、同じ長さの期間で並べて見るほうが、公式の説明に沿った見方です。順位が1〜2位動いたときにそれを本物の変化と見なしてよいかは、検索順位の変動は一時的か、どこからが本物の下落かの3条件で判断の線を引いています。
順位を確認するときに、迷いやすい3つのこと
- 直近の数日は、まだ確定していないことがあります。検索パフォーマンス レポートのヘルプには、最新のデータは暫定値の可能性があり、その後数時間で変動する場合があると書かれています。どのくらい待てばいいか、遅れが数字をどう歪めるかはサーチコンソール データ反映はいつ、遅い理由と数字の歪み方に書きました
- 「クエリ」タブには、すべてのキーワードが出るわけではありません。データの不一致に関するトラブルシューティングには「表には 1,000 行までしか表示されないため、頻度の低い行やロングテール行が表から省略されることがありますが、グラフの合計には含まれます。」とあります。検索した人がごく少ない語が表から除かれる話はサーチコンソールの合計が合わない、クエリ一覧に出ない検索語の正体にまとめています。狙ったキーワードが表に無いときは、まず手順4の「次を含むクエリ」で探してください。それでも出ない語は、その期間に表示されていないか、匿名化で表から除かれている可能性があります
- 4つの数字のうち、順位だけを見て判断しないこと。 順位が上がっても表示回数が減っていれば、アクセスが増えないことがあります。クリック数・表示回数・CTRと合わせてどの順に見るかはサーチコンソールの見方、最初に見る4つの数字と、間違えやすい順番に書いています
この記事で引いた公式ヘルプは、検索パフォーマンス レポート、高度なフィルタリングと比較、表示回数・掲載順位・クリック数とは、データの不一致に関するトラブルシューティングの4ページです(2026年10月4日に本文を取得して原文と照合しました)。登録から毎週の運用までをまとめて知りたい場合はサーチコンソールの使い方【初心者向け】を先に読むと、この記事の手順がどの画面の話かつかみやすくなります。
よくある質問
検索パフォーマンスに順位が表示されません
平均掲載順位がオフになっていることがあります。公式ヘルプが既定の表示として挙げているのはクリック数とインプレッション数で、平均掲載順位は選ばれていません。グラフの上の「平均掲載順位」をクリックして表示に切り替えると、表の行にも出ます(手順2)。
サーチコンソールで、キーワードの順位の推移は見られますか
見られます。手順4でそのキーワードに絞り、平均掲載順位をオンにしておけば、グラフがそのキーワードの平均掲載順位の推移になります。表のタブを「日付」にすれば、日付ごとの値も並びます。ただし1日ごとの値は表示回数が少ないほど大きく振れるので、公式ヘルプが「長期的な傾向を分析するために使用します」と説明している週ごと・月ごとの粒度で見るほうが、動きを読み違えにくくなります。
平均掲載順位が「-」(ハイフン)になるのはなぜですか
その条件では一度も表示されていない、という意味です。公式ヘルプには「レポートの設定によっては、掲載順位値がダッシュ(-)で表示されることがあります。そのような場合、該当のクエリではユーザーがプロパティを表示したことがないため、掲載順位が一切記録されていません。」とあります。ヘルプの例は、パソコンとモバイルを比べたときにモバイルの表示回数が0回だった場合です。
表示されている順位と、自分で検索した順位のどちらが正しいですか
どちらも、測っているものの上では正しい数字です。表の順位はその期間の表示すべての平均、自分で見た順位はその瞬間・その条件での1回です。公式ヘルプは、個々の検索では検索履歴や場所などによって平均と異なる場合があると説明しています。記事の変化を追うなら、毎回同じ条件で比べられる表の順位を使ってください。
まとめ
- サーチコンソールで確認できる順位は「平均掲載順位」。 グラフの上の値はサイト全体の平均、表の行の値はその行のキーワードやページの平均と、公式ヘルプが分けて定義している
- 平均掲載順位は既定では選ばれていないので、グラフの上の見出しをクリックして表示に切り替える
- キーワードごとの順位は「クエリ」タブ、記事ごとの順位は「ページ」タブ。1記事のキーワード別の順位は、「ページ」タブで行をクリックして絞り込み、「クエリ」タブに切り替える
- 「次を含むクエリ」で絞るときは、大文字と小文字は区別されないが、それ以外はスペースを含めて厳密に適用されるので、空白の有無で拾える行が変わる
- 前後を比べるときは、同じ長さの期間どうしで比較する
- 自分で検索した順位と合わないことがあるのは、掲載順位値が「すべての検索の平均値」で、個々の検索では検索履歴や場所などによって平均と異なる場合があるため。どちらかが間違っているのではなく、測っているものが違う
順位の確認で迷う原因のほとんどは、サイト全体の1つの数字を自分の記事の順位として読んでしまうことです。表の行まで降りて、同じ条件・同じ長さの期間で並べれば、自分の記事がどのキーワードで何位あたりに出ているかは画面の中で確かめられます。
ここから先は、私が作ったツールの話です。
順位を確かめたあとに来るのは「どの記事から直すか」という判断です。そこを自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは、順位の日ごとの記録はしません。この記事で書いたキーワードごとの順位の確認も、Search Console の画面でやってください。読むのはページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
