この記事のまとめ
AMPは、Googleの検索にとって今は必須の仕組みではありません。Googleは、AMPのページもほかのページと同じようにインデックスに登録し、どんな技術で作ったかに関係なく同じ基準を当てると書いています。ニュースの「トップニュース」に出るための条件からも、2021年にAMPが外れました。外すときは、元のページのソースからrel="amphtml"のリンクを消し、AMPのURLにアクセスがあったら元のページへ301(または302)で転送します。AMPのファイルの中身を空にするだけでは、Googleは有効だった最も古い版を出し続けます。WordPressのAMPプラグインは設定のモードによって、AMPの版だけのサイトと、AMPと元のページの2つの版があるサイトに分かれるので、止める前にモードとAMPのURLを控えます。外したあとは、AMPのURLが元のページへ転送されるかを自分で開いて確かめ、サーチコンソールのAMPステータスレポートで登録されたAMPページの数が減っていくかを見ます。検索パフォーマンスはAMPの分も元のページのURLで記録されるので、同じURLの表示回数と平均掲載順位を外す前と後で比べます。外して順位が上がるか下がるかは、Googleの文書には書かれていません。
AMPは、Googleの検索にとって今は必須の仕組みではありません。外すときにやることは、元のページからAMPへの案内を消すことと、AMPのURLを元のページへ転送することの2つです。
何年か前にAMPを入れて、今もそのまま動いている。「AMPはもう要らない」と聞くけれど、外して検索に響かないか、外すなら何をすればいいのかが分からない。そんな方に向けて書いています。
読み終えたときには、Googleが今AMPをどう扱っているか、自分のAMPがどの形か、外す手順と、外したあとサーチコンソールのどこを見ればいいかが分かるはずです。Googleの文書とWordPressのプラグインのページは、2026年10月9日に原文で確かめました。外して順位がどう動くかは、この記事では決めません。文書に書かれていないからです。
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AMPは今、必要か:Googleの文書に書かれていること
AMPかどうかに関係なく、同じ基準が当てられる
Search Centralの「Google 検索での AMP について」は、冒頭でこう書いています。
Google 検索では、他のウェブページと同様に AMP ページがインデックスに登録され、そのページがどのような技術を使用して制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準が適用されます。
— Google 検索セントラル「Google 検索での AMP について」(日本語版の最終更新2026年7月7日)
英語版(最終更新2026年7月1日)も "applies the same standard to all pages, regardless of the technology used to build the page" で同じです。AMPだから有利、AMPでないから不利、という書き方ではありません。
トップニュースの条件からも、2021年にAMPが外れた
AMPが特に求められていたのは、ニュースの「トップニュース」の枠でした。2021年4月19日のSearch Centralブログは、トップニュースのカルーセルを、Google ニュースのポリシーを守っているすべてのニュースのコンテンツに広げると書き、こう続けています。
つまり、AMP 形式を使用する必要がなくなり、ウェブに関する主な指標のスコアやページ エクスペリエンスのステータスに関係なく、どのページもトップニュース カルーセルの表示対象となります。
— Google 検索セントラル ブログ(2021年4月19日)
英語版も "This means that using the AMP format is no longer required" です。同じ記事には、AMPのページに付いていたAMPのバッジも表示しなくなる、とあります。この変更は2020年5月28日のブログで予告されていたものです。
今のページ エクスペリエンスのページ(日本語版の最終更新2026年9月25日)を見ると、日本語版にも英語版にもAMPという言葉はありませんでした。
読んだ文書から言えること、言えないこと
言えるのは、AMPは検索に出るための必須条件ではない、というところまでです。外したら順位が上がる、下がる、と書いた箇所は、ここまでの文書にも、次の削除の文書にもありませんでした。外すかどうかは、AMPの版を保守する手間と、外す作業の手間を比べて自分で決めることです。決めたら、次の順に進めます。
外す前に:自分のAMPがどちらの形かを確かめる
Search Centralの「Google 検索から AMP ページを削除する」は、AMPのサイトを2つの形に分けています。
| 形(文書の呼び方) | 版の数 | この記事の転送の手順 |
|---|---|---|
| 正規の非AMP | 2つ(元のページとAMPのページ) | そのまま使える |
| 正規AMP | 1つ(AMPのページそのものが正規のページ) | 転送する先の別ページが無いので、使えない |
見分けるには、ふだんの記事のページを開いてソースを表示し、rel="amphtml"を探します。これは元のページから「このページのAMPの版はここです」と案内するリンクで、見つかれば2つの版がある形です。そのhrefに書かれたURLが、外したあと転送するAMPのURLです。
WordPressのAMPプラグインは、モードで形が違う
WordPressの公式のAMPプラグインのページには、AMPの出し方として3つのテンプレートモードが書かれています。設定は管理画面の「AMP」→「Settings」です(プラグインのページは英語なので、モード名も英語のまま書きます)。
- Standard:テーマは1つで、サイトの版もAMPの1つだけ。上の表の「正規AMP」にあたります
- Transitional:テーマは1つで、記事ごとにAMPと非AMPの2つの版がありえます
- Reader:AMP用と非AMP用で別のテーマを使い、サイトの版も2つあります
TransitionalかReaderなら、この記事の手順がそのまま使えます。Standardの場合、外すことはAMPのページそのものを作り替えることになるので、プラグインを止めたあと同じURLのページがどう出るかを先に確かめる必要があります。プラグインの公式ドキュメントのサイト(amp-wp.org)は、私の環境から取得できなかったため、止めたときに自動で転送されるかどうかはこの記事では書きません。
なお、取得した時点のプラグインのページの冒頭には、次の注意が出ていました。
This plugin hasn’t been tested with the latest 3 major releases of WordPress. It may no longer be maintained or supported and may have compatibility issues when used with more recent versions of WordPress.
(英語版の訳)このプラグインは、WordPressの直近3つのメジャーリリースでテストされていません。保守やサポートがもう行われていない可能性があり、新しいWordPressで使うと互換性の問題が出るかもしれません。
— WordPress.org「AMP」プラグインのページ(2026年10月9日に取得)
止める前に控えておく4つ
- 形:2つの版か、AMPの版だけか(WordPressならモード名)
- AMPのURLの形:何本かの記事のソースから、
rel="amphtml"のhrefを控える。外したあと、このURLを開いて確かめます - AMPステータスレポートの数:サーチコンソールのAMPステータスレポートで、有効なページと無効なページの数を控える
- 記事ごとの数字:検索パフォーマンスの「ページ」タブで、表示回数・クリック数・平均掲載順位をエクスポートしておく。期間は直近28日など、あとで同じ長さで比べられるものにします
変更の前に控えておくという考え方は、テーマを替えるときと同じです。控え方の細かい点はWordPressのテーマ変更でSEOは下がる?替える前に控える5つと、後で比べる数字にまとめました。
外す手順(元のページとAMPの2つの版がある場合)
削除の文書が「AMP ページのみを削除し、正規の非 AMP ページは保持する」として挙げている手順は、次のとおりです。
手順1:元のページから rel="amphtml" を外す
文書の1つ目は「ソースコード内で、正規の非 AMP ページから rel="amphtml" リンクを削除します。」です。元のページがAMPの版を案内しなくなります。WordPressのプラグインで出している場合は、プラグインを止めると出なくなるかを、止めたあとソースで確かめます。
手順2:AMPのURLを、元のページへ301か302で転送する
2つ目と3つ目は、削除したAMPのページへのアクセスに対してHTTP 301(Moved Permanently)か302(Found)を返すようにし、元のページへ転送することです。文書の手順は、301と302のどちらでもよいとしています。Google以外からもAMPのページを消す場合の手順の中には、パーマリンクを生かしておきたいなら、削除したAMPのページから元のページへ301を返すように、という一文もあります。 外のサイトやSNSに貼られたAMPのURLから来た人も元の記事に届けたいので、この記事では301で進めます。サーバーごとの301の設定のしかたは301リダイレクトのやり方、SEO評価の引き継ぎは3つのレイヤーに分かれるに書きました。
やってはいけない:AMPのファイルの中身を空にするだけ
削除の文書は、同じ節の冒頭で注意しています。
ファイルからコンテンツを削除するだけでは、AMP コンテンツを削除したことになりません。マークアップがない空のドキュメントは無効とみなされます。Google 検索では、ドキュメントが無効であると認識されると、利用可能で有効な最も古いバージョンが引き続き表示されます。
— Google 検索セントラル「Google 検索から AMP ページを削除する」(日本語版の最終更新2026年7月7日)
英語版も "Don't remove AMP content by deleting content in the file." で始まり、"continues to serve the oldest valid version that's available" と続きます。空にしたつもりでも、検索には古いAMPの版が出続けうるということです。消すなら転送までやります。
手順3:転送されているかを自分で開いて確かめる
控えておいたAMPのURLをブラウザで開き、アドレス欄が元の記事のURLに変わるかを見ます。AMPのページがそのまま出る、または「見つかりません」になるなら、転送はまだ効いていません。元のページのソースからrel="amphtml"が消えているかも、もう一度見ておきます。
サイトがCMSのドメインで動いている場合(ブログサービスの側のドメインで公開している場合)について、削除の文書は、AMPを無効にしたあとCMSが元のページへ転送する(英語版は「転送できる」という書き方)、転送されなければCMSに問い合わせる、と書いています。自分でサーバーを借りてWordPressを入れている場合は、この文に当てはまらないので、なおさら自分で開いて確かめます。
なお、文書にはもう1つ、AMPの版と元のページを両方消して「古いコンテンツの削除ツール」で急いで消す方法も載っています。こちらは記事そのものを検索から消す方法で、ユーザーにエラーが表示されることがある、と注意書きがあります。AMPだけをやめたいときに使うものではありません。
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外したあと、サーチコンソールで確かめること
AMPステータスレポート:登録されたAMPページの数が減っていくか
削除の文書は、どちらの消し方でも確かめ方として、Google検索で自分の記事を探すことと、多数のAMPページを消したときはSearch ConsoleのAMPステータスレポートを使い、「インデックスに登録された AMP ページ数」のグラフが下がっていくのを見ることを挙げています。
レポートのヘルプからは、外したあとの見え方に関わる点が3つ読めます。
- レポートはサンプル:サイトのすべてのAMPページではなく、問題ごとのURLは1,000件までです。数がぴったり0にならなくても、下がっていく向きを見ます
- 消したページは「その他」で、合格と同じ扱い:エラーの「修正を検証」をしている途中でページに届かなくなった場合(削除・noindexなど)、そのURLの問題は修正済みとみなされます。検証は通常2週間ほどで、もっとかかることもあります
- エラーの行は90日で消える:最後の該当ページが無くなってから90日間再発しなければ、その問題は問題の表から消えます。外した直後にエラーの行が残っていても、慌てなくて大丈夫です
検索パフォーマンス:AMPの分は、もともと元のページのURLに集まっている
外して数字がどう動いたかは、検索パフォーマンスで見ます。このとき知っておくとよいのが、「表示回数、掲載順位、クリック数とは」のヘルプの「AMP ページ」の項にある1文です。
レポートに記録される URL は AMP ページの正規 URL です。
— Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」(「AMP ページ」の項)
英語版も "The URL reported is the canonical URL for the AMP page." です。2つの版がある形なら、AMPのページで表示された分も、元の記事のURLの行に入ります(ヘルプには、場合によっては実際のURLに付くこともあるとあります)。ですから外す前と後で比べるのは、同じ元の記事のURLの行です。AMPのURLの行を探す必要はありません。AMPリーダーで開かれた分がクリック数にどう数えられていたかはサーチコンソールのクリック数とは?数えないクリックと0のときの見方に書いています。
外す前後の比べ方と、読めること・読めないこと
控えておいた期間と同じ長さの期間を、外して転送が効いてから取り、記事ごとに表示回数・クリック数・平均掲載順位を並べます。
| 外したあとの状態 | 読めること | この数字からは読めないこと |
|---|---|---|
| 同じ記事の表示回数・平均掲載順位が、外す前と同じくらい | 外したあとも、その記事は同じくらい検索に出ている | AMPを残していたらどうだったか |
| 表示回数や順位が下がった | その期間に、その記事の出方が変わった | 原因がAMPを外したことか。季節や検索される量、ほかの記事の変化でも動きます |
| 表示回数や順位が上がった | その期間に、その記事の出方が変わった | 原因がAMPを外したことか |
| AMPステータスレポートの数が減らない | AMPのページがまだ登録されている | 転送が効いていないのか、まだクロールされていないだけか(手順3で自分で開いて確かめる) |
どの行でも、原因は数字からは決まりません。外したことと順位の動きを結びつけたくなっても、見られるのは「外したあと、その記事がどこにいるか」までです。
このほか、AMPの版はページのインデックス登録のレポートで「代替ページ」の行に並んでいることがあり、その読み方は「代替ページ(適切な canonical タグあり)」はエラーではない、確認は1点だけにあります。Discoverの大きな画像についての公式の推奨には、max-image-preview:largeの設定かAMPのどちらかで大きな画像を有効にする、という項目があるので、AMPを外すなら前者が入っているかをGoogle Discoverにブログは出る?レポートが無い理由で確かめておくとよいです。
よくある質問
AMPを外すと、順位は下がりますか(上がりますか)
私が読んだGoogleの文書には、どちらとも書かれていません。書かれているのは、AMPかどうかに関係なく同じ基準を当てることと、トップニュースにもAMPは要らなくなったことです。自分の記事でどうだったかは、同じ元の記事のURLの行を、外す前と後の同じ長さの期間で比べて見ます。
WordPressのAMPプラグインを止めるだけで済みますか
TransitionalかReaderなら、止めたあとにAMPのURLが元の記事へ転送されるかどうかを、私は公式のドキュメントで確かめられませんでした。止めたら、控えておいたAMPのURLを開いて、元の記事へ転送されるかを自分で見てください。転送されなければ、AMPのURLから元の記事への301を自分で設定します。
AMPのURLは、404にしてもいいですか
削除の文書には、Google以外のサービスからもAMPのページを消したいときの方法として、404を返す手順も載っています。同じ手順の中に、パーマリンクを生かしておきたいなら301を、という項目もあります。外に貼られたAMPのリンクから来た人を記事に届けたいなら301です。404・410・301の使い分けは記事の削除で404と410どちらを返すか、301・noindexとの使い分けに整理しました。
外したのに、AMPステータスレポートにエラーが残っています
ヘルプによれば、問題の行は、最後の該当ページが無くなってから90日間再発しなければ表から消えます。「修正を検証」を押した場合、届かなくなったページは「その他」として合格と同じ扱いになります。それより、AMPのURLが元の記事へ転送されているかを先に確かめてください。
ニュースを書いていないブログでも、外したほうがいいですか
文書から言えるのは、AMPは必須ではない、までです。外す・残すのどちらがよいかは書かれていません。AMPの版の見た目や広告、プラグインの更新を保守し続ける手間と、一度だけの外す作業の手間を比べて決めることになります。
まとめ
- GoogleはAMPかどうかに関係なく同じ基準を当てると書いている。トップニュースのAMP要件は2021年に無くなった
- 外して順位が上がる・下がるとは、読んだ文書のどこにも書かれていない
- 外す前に、形(2つの版か、AMPだけか。WordPressならモード)、AMPのURL、AMPステータスレポートの数、記事ごとの数字を控える
- 2つの版なら、元のページからrel="amphtml"を外し、AMPのURLを元のページへ301(または302)で転送する。中身を空にするだけでは、古い版が出続ける
- 外したら、AMPのURLを自分で開いて転送を確かめる。AMPステータスレポートの数が下がっていくかを見て、検索パフォーマンスは同じ元の記事のURLの行を前後で比べる。原因までは数字から分からない
外したあとの数字を並べてみて、4.0〜20.5位にいる記事が何本も見つかったら、それはAMPが無くても検索に届いている記事です。次は、そのうちどれから手を入れるかです。以下は、すでに届いている記事のほうだけを扱う、私が作った有料ツールの宣伝です。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾い、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けて、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べます。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは、サイトがAMPを使っているか、AMPのURLが転送されているかを調べませんし、順位が動いた原因がAMPを外したことかどうかも判定しません。判定に使うのはGoogle検索のページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRだけです(診断カードでは選んだ1ページの本文を読みますが、AMPかどうかは見ません)。表示回数の無い記事は判定に乗りません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
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