この記事のまとめ
「代替ページ(適切な canonical タグあり)」はエラーではありません。そのURLに書かれたcanonicalの指定をGoogleが読み取り、指定されたページのほうを正規として登録したという報告です。 公式ヘルプはこの項目に「正規ページ(登録済み)へのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ありません」と明記しています。 「登録されていない」の側に並ぶのは、Googleが登録するのは似たページのグループごとに代表1本だけで、レポートのほうはGoogleが認識しているURLを1本ずつ数えているからです。確認することは1つだけで、URL検査の「Google が選択した正規 URL」が自分の読ませたいページかどうかです。
サーチコンソールの「ページ」を開いたら、「代替ページ(適切な canonical タグあり)」という行にURLが何十件も並んでいた。
ラベルには「適切な」と書いてあるのに、置かれているのは「登録されていない」側の表です。褒められているのか叱られているのか分かりません。しかも件数は記事の本数より多いことすらあります。
結論を先に書きます。これは失敗の報告ではなく、こちらの指定がそのとおりに扱われたという報告です。公式ヘルプは「正規ページ(登録済み)へのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ありません」と書いています(ページのインデックス登録レポートの公式ヘルプ)。
件数を0にする作業ではありません。それでも1点だけ見ておく価値のある場所があるので、この記事はそこまでを扱います。
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この項目は何を言っているのか
この行は「あなたが指した先のページを、こちらも正規として登録しました」という報告です。公式ヘルプの説明の全文はこうです。
このページは、別のページの代替(パソコン版正規ページの AMP ページ、パソコン版正規ページのモバイル版、またはモバイル版正規ページのパソコン版)としてマークされます。正規ページ(登録済み)へのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ありません。代替言語ページは Search Console で検出されません。
— Google公式ヘルプ
読むべきところは2つに分かれます。1つは「リンクが正しく指定されている」、つまりこちらが出した希望が読み取れたということ。もう1つは「正規ページ(登録済み)」、つまりその指し先がすでにインデックスに登録されているということです。
この2つが揃って初めて、この行に入ります。指定が読み取れなければ別のラベルになり、指し先が登録されていなければ「登録済み」とは書けません。つまりこの行は、canonicalが機能したことの記録です。
⚠️ 括弧の中に挙がっている3つは、公式ヘルプがこの項目の説明で挙げている例です。AMPページ、パソコン版の正規ページに対するモバイル版、モバイル版の正規ページに対するパソコン版の3つが並んでいます。同じ説明の最後に「代替言語ページは Search Console で検出されません」とも書かれています。多言語サイトを運営していて、hreflangで結んだ別言語のページがここに出ていると考えているなら、それは違うものを見ています。
なぜ「正常な状態」が未登録の側に並ぶのか
Googleが登録する単位と、レポートが数えている単位が違うからです。ここが分かると、これから挙げる3つの引っかかりが全部同じ1つのズレから出ていることが見えます。
① 登録されるのは「グループの代表1本」だけ
Googleは似たページをまとめてから、その中で1本を選びます。正規化の公式ドキュメントの説明はこうです。
同一のように見えるか、メイン コンテンツが非常に似通っている複数のページを Google が見つけた場合、それらをまとめてクラスタ化します。次に、インデックス登録プロセスで収集された要素(シグナル)に基づいて、検索ユーザーにとって最も完成度が高く有用であると客観的に判断されるページを選択し、そのページを正規としてマークします。
— Google公式「URL 正規化とは何か」
選ばれなかったURLは、正常でも登録されません。同じ公式ヘルプが、確認しなくてよい点として「100% のカバレッジ: サイトのすべての URL がインデックスに登録されるわけではありません。上記のとおり、インデックス登録されるのは正規ページのみです」と書いています。
一方でレポートが並べているのはURLです。公式ヘルプは「ページのインデックス登録レポートには、プロパティ内で Google が認識しているすべての URL の Google インデックス登録ステータスが表示されます」としています。グループ単位で登録し、URL単位で報告している。だから代表以外のURLは、どれだけ正しく設定していても未登録側に置かれます。
② この行は、指定が採用された側の記録
canonicalは命令ではなく、代表を選ぶときの材料の1つです。公式ドキュメントはその点をはっきり書いています。
これらの手法を使って Google に希望を伝えることはできますが、さまざまな理由から Google が別のページを正規として選択する場合もあります。つまり、正規化の希望を伝えることはできますが、確実ではありません。
— Google公式ドキュメント
確実でないということは、結果が分岐するということです。canonicalタグなどページ側で正規URLを指定したかどうかと、それが通ったかどうかで、レポートに出るラベルが変わります。「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は、そのうち希望どおりになった側です。
③ この行が立っていること自体が、正規ページが登録された証拠
代替としてマークされるには、先に代表が登録されている必要があります。公式ヘルプは、レポートの目標を説明する箇所でそれを明言しています。
目標は、すべての重要なページの正規バージョンがインデックスに登録されることです。重複ページや代替ページはインデックス登録されません。ページが重複や代替としてマークされるのは、Google が正規ページを検出してインデックス登録したことを表しているので、通常は問題ありません。
— Google公式ヘルプ
読み替えると、この行が増えることは、登録された正規ページが増えたことの裏返しでもあります。同じヘルプは「「未登録」は、必ずしも URL にとって不適切な状態であるとは限りません」とも書いています。未登録の欄は、失敗の置き場であると同時に、代表以外のURLの置き場でもあります。
重複が起きる場所の一覧や、canonicalタグそのものの書き方・指定が効かない理由はcanonicalタグの使い方、重複コンテンツと、指定が効かない理由に書いています。この記事ではタグの書式やシグナルの揃え方までは踏み込みません。未登録の理由が他にも並んでいて全体を切り分けたいならインデックスされない原因は2系統に分かれる、確認できるものから潰すのほうが先です。
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似た名前のラベルと何が違うのか
重複まわりのラベルは名前が長く、どれも似ています。分かれ目は「ページ側で正規URLを指定したか」と「それが通ったか」の2つだけです。
| ラベル | canonicalタグなどページ側で正規URLを指定したか | Googleの結論 | やること |
|---|---|---|---|
| 代替ページ(適切な canonical タグあり) | 指定した | 指定どおりに扱った | 公式いわく「これ以上の対処は必要ありません」 |
| 重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません | 指定していない | Googleが代わりに選んだ | 選ばれたURLが読ませたいページか確認する |
| 重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されています | 指定した | 採用されなかった | URL検査の2つの欄を見比べて、不採用の形を確かめる |
この記事のラベルだけが、上の2つと違って「確認して終わり」の側にあります。残りの2つは、Googleの選択とこちらの意図がずれている可能性を含むので、確認の手順が要ります。
表の3行のうち2行目、つまり指定を出していない場合については「重複しています。ユーザーにより正規ページとして選択されていません」は放置していいのかに、判断の手順まで書いてあります。3行目、つまり指定を出したのに採用されなかった場合は「ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」の対処に、不採用の2つの形の見分け方まで書いてあります。この記事は、指定がそのとおりに通っている側だけを扱います。並んでいるのがパラメータ付きのURLばかりならURLパラメータとSEO、utmを付けると重複コンテンツになるのかが近い話です。
⚠️ 文言について2つ補足します。1つ目は、公式の資料の間でも表記が揺れていることです。上の表の2行目と3行目はURL検査ツールの公式ヘルプにある並びから写しました。同じものをページのインデックス登録レポートの公式ヘルプのほうは「重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません」、「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」と書いています(2026年9月8日に両方の本文を取得して照合)。この記事のラベル「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は、両方のページで同じ表記でした。
2つ目は、この表が重複まわりのラベルを網羅したものではないことです。上のURL検査ヘルプの同じ並びには「重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません」という4つ目も入っています。なお、同じ日にレポート側のヘルプ本文を全文検索した範囲では、この4つ目の説明は見つかりませんでした。確認したのはこの2ページの本文だけで、Search Consoleの画面表示そのものは照合していません。この4つ目が自分のレポートに並んでいる場合は「重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません」の意味と対処に、「送信された」がサイトマップに載せて登録を申し出たという意味であることと、現行の公式ヘルプにこの行の説明が無い理由、canonical系4行の見分け方までまとめてあります。
確認するのは1点だけ。指し先が想定どおりか
やることがあるとすれば、canonicalの指し先が自分の思っているページかを見ることだけです。URL検査ツールの公式ヘルプは、AMPが代替バージョンと判定された場合の説明で、次のように書いています。
通常は何もする必要はありませんが、Google が選択した正規 URL をチェックして、正規 URL が想定どおりの URL であるか確認することをおすすめします。
— Google公式「URL 検査ツール」
並んでいるURLをいくつか選んでURL検査に貼り、「Google が選択した正規 URL」の欄を見ます。同じヘルプはこの欄を「サイト上の類似ページが検出された際は、Google が正規(公式)URL として選択したページが表示されます」と説明しています。そこに出ているURLが、読者に届いているページです。
| 「Google が選択した正規 URL」に出ているURL | どうするか |
|---|---|
| 自分が読ませたい記事そのもの | 何もしない。公式いわく「これ以上の対処は必要ありません」 |
| 想定していない別のページ | canonicalの指し先が意図とずれている。指定を見直す |
下の行に当たったときの案内も、同じヘルプに書かれています。「ここに想定外のページが表示されている場合は、正規バージョンを明示的に指定することを検討してください」です。ただし、ここで直すのはcanonicalの中身であって、この行の件数ではありません。指し先を直せば代表が入れ替わるだけで、代表以外のURLは相変わらず未登録側に並びます。
URL検査の操作手順と、表示ごとの意味の全一覧はサーチコンソールでインデックスを確認する方法、URL検査の表示ごとに次の一手が違うにまとめています。指し先が自分の別の記事で、内容が本当に別物なら、これはURLの重複ではなく記事の重なりの問題です。見分け方はキーワードカニバリゼーションの確認方法、サーチコンソールで見つける手順に、直し方の仕分けは伸びない記事はリライトか、統合か、削除か、手を動かす前に3つに仕分けるに書きました。
「公開URLをテスト」では確かめられない
ここは踏みやすい落とし穴なので、先に書いておきます。URL検査のライブテストでは、この判定を確かめられません。公式ヘルプはライブテストでテストできない問題の一覧を持っていて、そこにこの項目が入っています。
代替ページ(適切な canonical タグあり)、重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません、重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されています、重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません:Google の正規ページの選択に関する情報は、インデックス登録時に判定されます。
— Google公式「URL 検査ツール」
正規ページの選択はインデックス登録のときに決まるので、いま公開されているページを取りに行っても答えが出ないということです。見るのはライブテストではなく、登録済みの結果のほうになります。
その登録済みの結果にも時差があります。同じヘルプは「これはライブテストではありません。結果に表示されるのは、直近にインデックスに登録されたバージョンのページであり、ウェブ上で現在公開されているバージョンとは限りません」とし、「Google が選択した正規 URL」の欄については「この値の表示は、インデックス値よりも数時間遅れる可能性があります」と書いています。
さらに、代替や重複と判定されたURLは、そもそも見に来られる回数が少なくなります。正規化の公式ドキュメントは「重複ページについては、Google がサイトをクロールする負荷を軽減するため、正規ページより低い頻度でクロールされます」としています。canonicalを直した翌日に表示が変わらないのは、失敗ではありません。
片付いた後にやること
この行はたいてい「指定どおりだった」で終わります。そのとき残るのは、代表として登録され、すでに検索結果に出ているページのほうをどうするかという問題です。
ここから先はインデックスの話ではなく、順位とクリックの話になります。使う道具も変わります。選択肢としては、たとえば次のような分かれ方をします。
- サーチコンソールの検索パフォーマンスをそのまま見る。 追加の道具は要りませんが、表示回数・クリック数・掲載順位を自分で見比べる手間がかかります
- Looker Studioなどにつないで表を作る。 自由に加工できますが、作るまでの設定が要ります
- スプレッドシートにCSVを落として並べ替える。 誰でもできますが、毎月同じ手順を踏むことになります
- リライト候補の抽出に特化したツールを使う。 判断は速くなりますが、道具ごとに前提と得意分野が違います
検索パフォーマンスのどこを見るかはサーチコンソールでリライト記事をどう選ぶ?迷わない判定基準と手順に、そもそも一覧に記事が出てこないときの切り分けはサーチコンソールで表示回数が0のとき、表示されない原因を3つに切り分けるにまとめています。
よくある質問
「代替ページ(適切な canonical タグあり)」とはどういう意味ですか
そのURLがcanonicalで別のページを指しており、その指し先がすでにインデックスに登録されている状態です。公式ヘルプは「正規ページ(登録済み)へのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ありません」と説明しています。Googleの側で起きた不具合でも、こちらの設定ミスでもありません。
エラーですか。直さないといけませんか
エラーではありません。公式ヘルプは「ページが重複や代替としてマークされるのは、Google が正規ページを検出してインデックス登録したことを表しているので、通常は問題ありません」と書いています。やるとすれば、指し先が想定どおりかをURL検査で見ることだけです。
件数が記事の本数より多いのですが、増えても大丈夫ですか
数えている単位が記事ではなくURLだからです。公式ヘルプは「ページのインデックス登録レポートには、プロパティ内で Google が認識しているすべての URL の Google インデックス登録ステータスが表示されます」とし、「インデックス登録されるのは正規ページのみです」としています。1本の記事に複数のURLが結び付いていれば、代表以外はここに並びます。
「重複しています。ユーザーにより正規ページとして選択されていません」と何が違いますか
canonicalタグなどページ側で正規URLを指定したかどうかが違います。この記事の項目は指定を出して、そのとおりに扱われた側です。もう一方は指定を出していないので、Googleが代わりに選んだ側です。 後者の判断手順は「重複しています。ユーザーにより正規ページとして選択されていません」は放置していいのかに書いています。
canonicalを外せば、この行は消えますか
行が別の理由に変わるだけで、URLが登録されるようになるわけではありません。公式ドキュメントは「上記の方法を使用することをおすすめしますが、いずれも必須ではありません」としたうえで、その理由を「正規 URL が指定されていなくても、Google 検索でユーザーに表示するのに最適な URL を Google が客観的に判断するためです」と書いています。指定をやめても、まとめて代表を選ぶ処理は続きます。
「公開URLをテスト」で直ったか確認できますか
この項目はライブテストでは確認できません。公式ヘルプはライブテストでテストできない問題としてこの項目を挙げ、理由を「Google の正規ページの選択に関する情報は、インデックス登録時に判定されます」と説明しています。見るのは登録済みの結果のほうで、そちらも数時間の遅れが出ることがあると書かれています。
この行のURLは、検索結果に絶対出ないのですか
絶対ではありません。正規化の公式ドキュメントは「Google 検索の検索結果では、通常は正規ページが表示されます。ただし、重複ページの中に明らかに検索ユーザーのニーズにより適しているものがある場合は別です」とし、「たとえば、ユーザーがモバイル デバイスで検索した場合は、パソコン用ページが正規とされていても、モバイルページが検索結果に表示される可能性が高くなります」と続けています。
まとめ
- 「代替ページ(適切な canonical タグあり)」はエラーではなく、指定が読み取られてそのとおりに扱われた報告。公式ヘルプは「正規ページ(登録済み)へのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ありません」と明記している
- 未登録の側に並ぶのは、登録の単位がグループの代表1本だから。公式は「インデックス登録されるのは正規ページのみです」とし、レポートのほうは「Google が認識しているすべての URL」を数えている
- この行が立っていること自体が、正規ページが登録された証拠。公式は「Google が正規ページを検出してインデックス登録したことを表しているので、通常は問題ありません」と書いている
- 似た名前のラベルとの分かれ目は「ページ側で正規URLを指定したか」と「それが通ったか」の2つ。出していない場合と、出したが採用されなかった場合は、別のラベルになる
- 確認するのは1点だけ。URL検査の「Google が選択した正規 URL」が想定どおりか。想定外なら直すのはcanonicalの指し先であって、この行の件数ではない
- 「公開URLをテスト」では判定できない。公式は「Google の正規ページの選択に関する情報は、インデックス登録時に判定されます」としており、重複側は「正規ページより低い頻度でクロールされます」
ここから先は、私が作ったツールの話です。
リライトレーダーは、この記事でいう「代表として登録されたほう」のページを扱います。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落として貼るだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾い、改善余地スコアの大きい順に並べます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(送るのは、診断カードを出すときは選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワード、「ページタイトルを取得する」を押したときは判定に出たページのURL最大10件です)。
⚠️ ただし、向かない人がいます。この行のURLを片付けにきた人には向きません。代替ページと判定されたURLは通常は検索結果に出ないため、読み込む「ページ」CSVに行としてほぼ現れないからです。正規化もインデックス登録も扱っていません。読むのは、すでに検索結果に出ているページの4つの数字だけです。 また、表示回数が2桁で止まっているサイトにも向きません。判定の条件が表示回数100回以上なので、対象になるページが1つも出ないからです。
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