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データハイライターとは何か、専用URLでは今も使える、JSON-LDへの移行の判断

データハイライターとは、HTMLを触らずマウス操作で構造化データをGoogleに伝えるツールです。ヘルプのツール一覧からは消えていますが、専用URLは今も開けます。何が壊れやすいのか、JSON-LDへ移すべきかを公式の原文で整理しました。

この記事のまとめ

データハイライターとは、HTMLを1文字も触らずに、マウスでページ上の文字を選ぶだけで構造化データをGoogleに伝えるツールです。公式ヘルプは「ウェブサイトの構造化データのパターンを Google に伝えるためのツール」と定義しています。2026年9月7日時点で専用URLは開けますが、Search Consoleのヘルプの「レポートとツール」一覧にも、構造化データの入門ドキュメントにも項目がありません。仕組み上タグ付けの結果はGoogle側に保存され、URLパターンでページと結び付けているので、URLやテンプレートを変えると作り直しになります。

保守を続けるならJSON-LDを検討する
図は左右にスクロールして読めます。

「データ ハイライター」という名前を見つけた。

けれど、自分のサーチコンソールを開いても、その項目が見当たらない。終わったツールなのか、自分が見落としているのかも分かりません。

結論を先に書きます。データハイライターは、HTMLを触らずにマウス操作だけで構造化データをGoogleに伝えるツールです。2026年9月7日に確認した時点で、専用URLからは今も開けます。ただし公式の案内から外れた場所にあり、個人ブログが今から選ぶ理由は薄いです。

「終了した」とは書きません。後述しますが、確認した公式ヘルプには終了の告知が無く、URLも生きているからです。

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データハイライターとは何か

データハイライターとは、サイトのHTMLを編集せずに、ページ上の文字をマウスで選んで「これはタイトル」「これは公開日」と教えるための道具です。

データ ハイライターは、ウェブサイトの構造化データのパターンを Google に伝えるためのツールです。データ ハイライターを使用すると、マウスで簡単にサイトのデータ フィールドをタグ付けできます。
— Google公式ヘルプ「データ ハイライターについて」

扱えるデータの種類は9つです。公式ヘルプが挙げているのは記事・イベント・地域のお店やサービス・レストラン・サービス・ソフトウェア アプリケーション・映画・テレビ番組のエピソード・書籍です。個人ブログに関係があるのは、実質「記事」の1つだけだと思ってください。

使い方の骨格は、ページを1枚タグ付けして、それを「ページセット」に広げることです。公式ヘルプは「ページ セットとは、一貫してデータ(同一のテンプレートから生成されている場合があります)を表示し、URL が単純なパターンとなるように整理されたサイト上のページの集まりです」と説明しています。 1枚タグ付けすると、同じ型の他のページにも同じ解釈が適用されます。

使用するためのヒントには「十分なデータをタグ付けすると、データ ハイライターは推測してページの残りの部分を自動的にタグ付けする」とあります。1枚ずつ手作業で塗る道具ではありません。

今も使えるのか——どこを見て、何が無かったのか

2026年9月7日に確認した範囲では、専用URLは生きていました。公式ヘルプの「データ ハイライターを開く」というリンクの飛び先はhttps://www.google.com/webmasters/data-highlighter/で、実際にアクセスすると/sourcesに転送されたうえで200(成功)が返りました。

一方で、公式の案内経路からは外れています。私が見た2つの文書には、データハイライターの項目がありませんでした。

見た文書そこに何が無かったか
Search Consoleヘルプ「レポートとツール」の一覧URL検査・パフォーマンス・ページインデックス登録など21項目が並ぶが、データ ハイライターの項目は無い
Google検索セントラル「構造化データ マークアップの概要」「データ ハイライター」への言及が無い。案内されているのはリッチリザルト テストとURL検査ツール

逆に、ヘルプ記事の側はそのまま残っていました。私が開いたヘルプの目次には「1/7 データ ハイライターについて」から「7/7 データ ハイライターのトラブルシューティング」まで、7本が並んでいます。しかも「すべてのレポートとツール > リッチリザルト関連のツールとレポート > 構造化データを追加するためのツール(初心者向け) > データ ハイライター」という階層に置かれたままです。Googleの分類上は「初心者向けの選択肢」の位置に、まだ残っています。

そのうえで、私が中身まで読んだのは、この目次に並ぶ7本のうち4本です。「データ ハイライターについて」「トラブルシューティング」「使用するためのヒント」「ページ セットを削除する」の4本で、この4本には廃止・提供終了の告知はありませんでした。7本すべてを読んだわけではないので、「どこにも書かれていない」とまでは言いません。

⚠️ サーチコンソールの画面に出るかどうかは、ここでは断定しません。表示はプロパティの種類や権限で変わります。上に書いたのは文書側で確認できた事実だけです。

なぜ「HTMLを触らずに済む」のか——構造

データハイライターの性質は、たった1つの設計から全部出てきます。タグ付けの結果が、自分のサイトではなくGoogle側に保存されているという設計です。

構造化データを入れるやり方は、普通は自分のHTMLにJSON-LDを書き込むものです。 情報はサイトの中に置かれ、ページと一体になります。データハイライターはその逆で、情報をサイトの外に置きます。

すると、サイトとその情報を結び付けるものが必要になります。それがページセット、つまりURLのパターンです。「このURLの形をしたページは、この型で読んでください」という約束1本で、外に置いた情報とページを繋いでいます。

HTMLにJSON-LDを書くデータハイライター
情報の置き場所自分のサイトの中Google側
ページとの結び付き同じページの中にあるURLのパターン
編集に必要なものテーマやプラグインの編集マウス操作だけ
Google以外への伝わり方ページを読めば誰でも読める伝わらない

「マウスだけで済む」と「壊れやすい」は、同じ設計の表と裏です。便利さの代金として、細い糸1本でぶら下がる構造を受け入れています。

この構造から出てくる3つの弱点

① URLやテンプレートを変えると、作り直しになる

これが個人ブログにとって一番重い弱点です。公式ヘルプがはっきり書いています。

ページの情報表示方法やサイトの URL に大きな変更を加えた場合は、元のページ セットを削除して、データ ハイライターにサイトの新しい構造を伝える必要があります。
— Google公式ヘルプ

しかも削除は元に戻せません。ページ セットを削除するのヘルプには「サイトが大きく変更してタグ付けし直す必要がある場合には、ページ セットを削除します。削除したページ セットは元に戻せません」とあります。

テーマを変える、パーマリンクを変える、記事の見た目を作り直す。個人ブログで普通に起きるこれらが、そのままタグ付けのやり直しになります。JSON-LDならテーマ側のテンプレートが一緒に動くので、こういう手戻りは起きません。

URLを変えたときにSEOの評価がどうなるかはURLを変えるとSEO評価は切れる、スラッグ変更の前に301を用意するに書いています。

② Google以外には何も伝わらない

情報がGoogle側にしか無いので、ページを読みに来た他のクローラーには存在しないのと同じです。他の検索エンジンも、AIのクローラーも、SNSのカード生成も、ページのHTMLを読みます。そこに何も書かれていなければ、何も拾えません。

⚠️ ただし「AI検索に出るために構造化データが要る」という意味ではありません。公式の立場ではAI検索に構造化データは必須ではないので、そちらはLLMO(AEO)とは、不要なAEO対策5つと、残る4つを読んでください。ここで言っているのはGoogle以外はHTMLしか見ないという一点だけです。

サイトを引っ越すときにも持っていけません。HTMLに書いてあるものはファイルごと移動しますが、Google側に預けた設定は移動しません。

③ クロールされていないページには使えない

データハイライターはGoogleがすでに取得したページの上で作業する道具です。

データ ハイライターは Google が最近クロールしたページにのみアクセスできます。Google が一部のページをクロールしていない場合、またはクロールできない場合(ログインしないとアクセスできないページなどの場合)は、これらのページにデータ ハイライターを使用することはできません。
— Google公式ヘルプ

公開したばかりの記事には、そもそも使えません。「新記事を出すたびに構造化データを付けたい」という用途とは、根本的に噛み合っていません。

URLパターンの指定にも制約があります。トラブルシューティングには「データ ハイライターは正規表現をサポートしていません。代わりに、* を URL 要素全体のみのワイルドカードとして使用できます」とあります。* が置き換えられるのはURL要素まるごと1つ分です。公式はhttp://www.example.com/*/events/*を有効な例として挙げる一方、http://www.example.com/*-people-*/events/*については「URL コンポーネントの一部にワイルドカードとして * を使用しようとしているため、無効です」としています。スラッシュで区切られた1区画を丸ごと * にするのは通りますが、区画の中で文字と * を混ぜると通りません。カテゴリ名がURLに入っているブログでは、ここで詰まりやすい部分です。

直す記事と作業内容を決める

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結局、何を決めればいいのか

決めるべきは「データハイライターを使うかどうか」ではありません。「構造化データを、サイトの中に置くか、外に置くか」です。 ここが決まれば、道具は自動的に決まります。

そしてもう1つ、外せない前提があります。構造化データは順位を上げるためのものではありません。効くのは検索結果での見え方と、機械への伝わり方です。順位が動かないのを構造化データで解決しようとすると、方向を間違えます。

構造化データの効果がどこに出るのか、個人ブログが何から入れるべきかは構造化データのSEO効果は順位ではない、個人ブログがJSON-LDを入れる順番にまとめています。この記事では「何を入れるか」には踏み込みません。

選択肢は3つある

① HTMLにJSON-LDを入れる(標準的なやり方)

公式の入門ドキュメントが案内しているのはこちらです。WordPressなら構造化データを出力するプラグインやテーマが多く、設定を1回済ませれば、以後の記事には自動で付きます。①②③の弱点はどれも起きません。

② データハイライターを使う

向いているのは、HTMLをどうしても触れない場合です。テーマの編集画面に入れない、プラグインを増やせない、コードを書きたくない。その制約が本物なら、選ぶ意味はあります。

ただし公式自身が、行き詰まったときの代替としてHTMLを案内しています。

すでにタグ付けを数回行っており、それでもデータ ハイライターがサイトを認識しない場合は、もう一度やり直して 1 つのページだけを含むページセットを作成してみてください。(中略)成功しない場合は、データ ハイライターの代わりに HTML マークアップを使用する必要があります。
— Google公式ヘルプ「データ ハイライターのトラブルシューティング」

あとから移ることはできます。公式ヘルプは「データ ハイライターは、データ構造を指定する HTML マークアップを既に含んでいるページについては Google に伝えません」と書いています。HTMLに書けば、そちらが使われます。二重になって競合する心配はありません。

③ 今は入れない

これも立派な選択肢です。構造化データは検索結果での見え方に効くものなので、そもそも検索結果に出ていないページに入れても、変わるものがありません。記事が数十本あって表示回数が伸びていないなら、先に見るべき数字が別にあります。

構造化データを入れた後にサーチコンソールのどこを見るかはサーチコンソールの拡張レポートとは、構造化データのエラーは順位ではないに書きました。

よくある質問

データハイライターとは何ですか

データハイライターとは、サイトのHTMLを編集せずに、マウスでページ上の文字を選ぶだけで構造化データをGoogleに伝えるツールです。公式ヘルプは「ウェブサイトの構造化データのパターンを Google に伝えるためのツール」と定義しています。 タグ付けできるのは記事・イベント・地域のお店やサービスなど9種類です。

データハイライターは廃止されたのですか

2026年9月7日に確認した範囲では、廃止の告知は見つかりませんでした。専用URLのhttps://www.google.com/webmasters/data-highlighter/は200を返し、公式ヘルプの目次に並ぶ7本のうち私が読んだ4本にも、終了の記載はありませんでした。ただしSearch Consoleヘルプの「レポートとツール」一覧にも、構造化データ マークアップの概要にも項目がありません。使えるが、案内はされていない状態です。

サーチコンソールのメニューに見当たりません

公式ヘルプの「データ ハイライターを開く」というリンクから、専用URLで直接開けます。データ ハイライターについてのページにそのリンクがあります。画面に出るかどうかはプロパティの種類や権限でも変わるので、メニューに無いことだけでは終了の判断はできません。

データハイライターとJSON-LD、どちらを使うべきですか

HTMLを触れるなら、JSON-LDをおすすめします。データハイライターはタグ付けの結果をGoogle側に持つ仕組みなので、URLやテンプレートを変えると作り直しになり、Google以外のクローラーには何も伝わりません。公式ヘルプも「ページの情報表示方法やサイトの URL に大きな変更を加えた場合は、元のページ セットを削除して」と書いています。

データハイライターからJSON-LDに移行できますか

移行できます。ページのHTMLにマークアップを入れれば、そちらが優先されます。公式ヘルプは「データ ハイライターは、データ構造を指定する HTML マークアップを既に含んでいるページについては Google に伝えません」と説明しています。二重に登録されて競合する形にはなりません。

データハイライターを使えば検索順位は上がりますか

構造化データは順位を上げるための仕組みではありません。効くのは検索結果での見え方と、機械への伝わり方です。 詳しくは構造化データのSEO効果は順位ではない、個人ブログがJSON-LDを入れる順番に書いています。

まとめ

  • データハイライターは、HTMLを触らずにマウス操作だけで構造化データをGoogleに伝えるツール。扱えるのは記事・イベントなど9種類
  • 2026年9月7日時点で、専用URLは200を返す。読んだ公式ヘルプ4本に廃止の告知は無かった。「終了した」とは言えない
  • ただしSearch Consoleヘルプの「レポートとツール」一覧にも、構造化データの入門ドキュメントにも項目が無い。使えるが、案内はされていない
  • 仕組みの芯は「タグ付けの結果がGoogle側に保存され、URLパターンでページと結び付いている」こと。 HTMLを触らずに済むのはこのため
  • 同じ設計から弱点が3つ出る。①URLやテンプレートを変えると作り直し ②Google以外には何も伝わらない ③クロール済みのページにしか使えない
  • HTMLを触れるならJSON-LDが標準的な選択。あとから移ることもできる。公式いわくHTMLマークアップがあるページはデータハイライターの対象外になる
  • そもそも検索結果に出ていないページに入れても、変わるものは無い。「今は入れない」も選択肢

ここから先は、私が作ったツールの話です。

リライトレーダーは、この記事の最後で書いた「すでに検索結果に出ているページ」の側を扱います。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落として貼るだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾い、改善余地スコアの大きい順に並べます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(送るのは、診断カードを出すときは選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワード、「ページタイトルを取得する」を押したときは判定に出たページのURL最大10件です)。

⚠️ ただし、向かない人がいます。構造化データやマークアップを点検したい人には向きません。データハイライターもJSON-LDも拡張レポートも扱っていません。読むのは、すでに検索結果に出ているページの4つの数字だけです。 また、表示回数が2桁で止まっているサイトにも向きません。判定の条件が表示回数100回以上なので、対象になるページが1つも出ないからです。

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みやこし

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