自分で作った「取りこぼしているページを見つけるツール」に、自分のブログのデータを入れてみました。判定できるページは0件でした。
9ページぶんのデータで、合計の表示回数は70回。いちばん多いページでも17回です。 このツールは表示回数100回以上のページだけを対象にしているので、 全部が条件から外れました。
自分の道具に自分が弾かれたわけですが、これは仕様として正しい挙動です。理由を書きます。
表示17回・クリック0回は、何の証拠にもならない
この手法は「掲載順位ごとの平均クリック率」と「自分の実クリック率」を比べて、 差が大きいページを探します。差が大きければ、順位のわりにクリックされていない = タイトルで損をしている可能性がある、という考え方です。
ところが表示回数が小さいと、実クリック率は偶然でいくらでも動きます。
表示17回・クリック0回 → 実CTR 0.0% 表示17回・クリック1回 → 実CTR 5.9%
クリックが1回増えただけで、CTRが0%から5.9%に跳ねます。 8位の平均が1.4%前後だとすると、同じページが「大幅に下回っている」と 「大幅に上回っている」の間を、たった1クリックで往復することになります。
この数字を根拠に「タイトルが悪い」と診断するのは、コインを1回投げて表が出たから このコインは表が出やすい、と言うのと同じです。だから下限を引きました。
逆に表示が1,000回あれば、1クリックの増減はCTRを0.1ポイントしか動かしません。表示回数は、その数字を信じてよいかどうかの目安でもあります。
まず試すこと: 期間を「過去12か月」にする
Search Console のエクスポートは、既定だと期間が短めに設定されています。 個人ブログだと、この期間では1ページあたりの表示回数が2桁に収まりがちです。
期間を「過去12か月」に変えてエクスポートし直してください。同じページの表示回数がそのまま積み上がるので、条件を満たすページが出てきます。 私の場合も、17回のページは12か月なら200回前後になる計算です。
注意点として、期間を延ばすと掲載順位は期間全体の平均になります。 最近上がったページは実際より低く、下がったページは高く出ます。 そこは「おおよその位置」として読んでください。
それでも足りないときは、リライトが問題ではない
ここが、この記事でいちばん書きたかったことです。
12か月にしても表示回数が2桁のままなら、その記事はまだ検索結果に十分表示されていません。表示されていないものは、タイトルを直してもクリックは増えません。入口で負けているのではなく、そもそも入口に立てていない状態です。
この状態で効くのは、リライトではなく別のことです。
- そのキーワードで勝てるのかを見直す。表示すらされないなら、順位が2ページ目より下にあるか、 そもそも検索されていない語を狙っている可能性があります
- 記事を増やす。サイト全体の評価が足りていない段階では、1記事を磨くより本数が効きます
- インデックスされているかを確認する。Search Console の「ページ」でインデックス状況を見る。 載っていないものは表示回数0のままです
私のブログはこの段階でした。ツールが0件と出したのは、 「直す記事が無い」ではなく「いま直す段階ではない」という意味だったわけです。
リライトが効くのはどの段階か
整理すると、こういう順番になります。
| 状態 | 効くこと |
|---|---|
| 表示回数がほぼ0 | インデックスの確認 / キーワードの見直し / 記事を増やす |
| 表示はあるが順位が20位より下 | 内容を足す(網羅性・検索意図との一致) |
| 順位4〜20位で表示が100回以上あり、CTRが平均を下回る | タイトルとディスクリプションのリライト |
| 順位も CTR も平均以上 | 触らない。他のページを優先する |
3行目だけがこのツールの対象です。範囲を絞っているのは、 その外側では数字が判断材料にならないからで、機能が足りないからではありません。
0件だったときに読む順番
ツールに貼って0件と出たら、次の順で確かめてください。0件の画面にも、 あなたのデータでいちばん表示回数が多かったページの数字が出るようにしてあります。
- 最大表示回数が100回に届いていない → 期間を「過去12か月」にして再エクスポート
- それでも届かない → リライトの段階ではない。上の表の1行目・2行目を見る
- 表示は足りているが順位が範囲外 → 4位より上なら十分取れています。20位より下なら内容を足す
自分のブログが0件だったので、この画面の文言は実体験から書きました。 「対象がありません」だけで終わらせると、期間を延ばせば出ることに気づけないからです。