この記事のまとめ
ブログのリンク切れには、自分のサイトの中を指すリンクの切れと、自分の記事から外のサイトへ出るリンクの切れの2種類があります。自分のサイトのURLが404を返していれば、サーチコンソールのページ インデックス登録レポートの「見つかりませんでした(404)」に出ることがあります。しかしこのレポートの対象は、プロパティ内で Google が認識している URL です。外のサイトのURLはこのレポートに載る対象ではなく、確認したヘルプには、外へ出るリンクの切れを一覧するレポートの説明もありません。リンクレポートの「外部リンク」も、他のサイトから自分のサイトへのリンク(被リンク)の表です。
切れたリンクを貼っている記事の順位が下がるという記述は、確認した Google の公式ページ5つには見当たりませんでした(下がらないとも書かれていません)。それでも、押した読者が行き止まりになるのは確かです。点検は、サーチコンソールで表示回数の多い記事から、外へ出るリンクを実際に開いて中身まで確かめ、差し替えるか外すかを決めます。
記事に貼ったリンクが切れていても、サーチコンソールは教えてくれないことがあります。自分の記事から外のサイトへ出るリンクは、ページ インデックス登録レポートの対象に入らず、リンクレポートで説明されている表もどれも自分のサイトへ向かうリンクだからです。
古い記事に貼った参考リンクが、気づくと「ページが見つかりません」になっていた。リンク切れはSEOに悪いと聞くけれど、本当に順位に響くのか、どこを見れば見つかるのか、記事が多くて全部は見られないけれどどこから手を付ければいいのか。そう思って調べた人に向けて書いています。
読み終えるころには、サーチコンソールで見つかるリンク切れと見つからないリンク切れの違いを公式の原文で確かめたうえで、順位への影響について公式に何が書かれていて何が書かれていないかと、読者の多い記事から点検していく手順が分かるはずです。
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リンク切れは2種類あり、サーチコンソールに出るのは片方だけ
ひと口にリンク切れと言っても、リンク先が自分のサイトの中か外かで、見つけ方がまったく違います(内部リンクと外部リンクの分け方は外部リンクを貼ると評価は減る?に書きました)。
| 切れたリンクの種類 | よくある原因 | サーチコンソールに出るか |
|---|---|---|
| 自分の記事 → 自分のサイトの別のページ(内部リンク) | 自分の記事を消した・URLを変えた、URLの打ち間違い | リンク先のURLが404を返していれば、ページ インデックス登録レポートの「見つかりませんでした(404)」に出ることがある |
| 自分の記事 → 外のサイトのページ(外部リンク) | 相手がページを消した・移した、サイトを閉じた | 載る対象ではない(ページ インデックス登録レポートは自分のプロパティ内のURLが対象。リンクレポートの「外部リンク」も別のもの) |
Search Console ヘルプのページ インデックス登録レポートは、レポートの対象をこう書いています。
ページのインデックス登録レポートには、プロパティ内で Google が認識しているすべての URL の Google インデックス登録ステータスが表示されます。
並ぶのは自分のプロパティ(サイト)の中の URLです。自分のサイトのURLが404を返していれば、ページ インデックス登録レポートの「見つかりませんでした(404)」に出ることがあります。この行についてヘルプは「Google は、別のページからのリンクとして、この URL を検出した可能性があります。」と書いていて、リンクしているのが自分の記事とは限りません。並ぶのは404を返している自分のURLのほうで、どの記事からリンクしているかが一覧になるわけではありません。一方、外のサイトのページは自分のプロパティの中に無いので、そのページが消えても、このレポートに載る対象ではありません。
名前で迷いやすいのがリンクレポートの「外部リンク」です。ヘルプは「バックリンクとは、別のサイトのページから自分のサイトのページに向けて設置されたリンクのことです。」と書き、外部リンクの表はこのバックリンク、内部リンクの表は自分のサイトの中から自分のページへのリンクを数えています。ヘルプで説明されている表は、どれも自分のサイトへ向かうリンクで、自分の記事から外へ出るリンクの一覧ではありません。表の読み方はサーチコンソールのリンクレポートの見方にまとめています。
内部リンクの切れのほうは、ページ インデックス登録レポートのヘルプが「一般的に、自分自身にリンクしているか、サイトマップに記載している 404 エラーのみを修正することをおすすめします。」と書いている、まさにその「自分自身にリンクしている」404です。公式も「一般的に」と断ったうえで修正をすすめている側です。並んだURLの仕分け方は「見つかりませんでした(404)」は消した覚えがなくても出るに書きました。自分の記事を消すときや移すときに切れを出さない方法は、記事の削除で404と410どちらを返すかと301リダイレクトのやり方にあります。この記事では、ここから先、サーチコンソールに出ないほうの外へ出るリンクの切れを扱います。
リンク切れは順位に影響するのか、公式に書かれていること
「リンク切れがあると順位が下がる」という話はよく見かけますが、確認した Google の公式ページ5つには、そう書かれたものは見当たりませんでした。
リンクについての Search Central のGoogle のリンクに関するベスト プラクティス(日本語版の最終更新日 2025年12月31日)は、リンクをクロールできる形にする方法とアンカーテキストの書き方、内部リンクと外部リンクの扱いを説明しています。日本語版と英語版の本文を検索しましたが、「リンク切れ」「broken」「404」といった語は1つも出てきません。切れたリンクを放っておくと評価が下がるとも、下がらないとも書かれていません。
自分のサイトのURLが404を返すことについてなら、ランキングに触れた公式の文があります。404(ページが見つかりません)エラーのヘルプには次のように書かれています。
ほとんどの 404 エラーは修正しなくても問題はありません。404 エラーはサイトのインデックス登録やランキングに影響を及ぼすことはないためです。
ただ、これは自分のサイトの URL が404を返すことについての説明です。外のサイトの切れたページへリンクを貼っている記事が順位でどう扱われるかの話ではないので、「リンク切れは順位に影響しない」の根拠には使えません。この記事で言えるのは、順位に効くとも効かないとも、確認した公式ページには書かれていない、というところまでです。
それでも直す理由は、読者の側にあります。同じベスト プラクティスのページは、情報提供元を引用するような外部リンクが、自分のサイトの信頼性を高めるのに役立つことがある、と書いています(英語版は “can help”)。出典として貼ったリンクが切れていれば、読者はその記事の根拠を確かめられません。順位がどうなるかとは別に、押した人が行き止まりになる記事を置いておく理由はありません。
点検は、サーチコンソールで表示回数の多い記事から始める
サーチコンソールのレポートで外へ出るリンクの切れを探せない以上、見つけるのは自分の手です。とはいえ、記事が多いと全部を1本ずつ開くのは大変です。そこで私は、読者の目に多く触れている記事から順に見ています。これは公式の手順ではなく、このサイトのやり方です。
手順1: 検索パフォーマンスで、表示回数の多い記事を並べる
検索パフォーマンスを開き、期間を長め(たとえば過去3か月)にして、[ページ] のタブで表示回数の多い順に並べます。上から10本ほどが最初の点検の対象です。表示回数が多い記事ほど、検索結果で目に触れていて、開いた人がリンクを押す機会も多いからです。
実際に読みに来た人の数に近いのはクリック数のほうなので、クリックがある程度付いているブログならクリック数で並べても構いません。クリックが少なくて差が付かないうちは、表示回数で並べたほうが順番が付けやすくなります。2つの数え方の違いはサーチコンソールのクリック数とは?に書きました。
手順2: 記事の中の、外へ出るリンクを書き出す
選んだ記事を開き、自分のサイト以外へ向かうリンクを書き出します。本文の参考リンク、引用元、紹介した商品やサービスのページ、埋め込んだ動画や地図などです。本数が多い記事は、ブラウザで「ページのソースを表示」を開き、「href="http」で検索すると、リンクの URL を順に拾えます。
リンク切れを調べるブラウザの拡張機能やサービスを使うのも1つの方法です。ただ、最初の10本くらいなら、手で見たほうが次の手順3で見落としが減ります。
手順3: 1本ずつ開いて、ページの中身まで確かめる
リンクを実際に押して、開いたページを読みます。「開けたかどうか」ではなく「貼ったときと同じ内容がそこにあるか」を見てください。
切れたページが、いつも404というはっきりした形で返ってくるとは限りません。Search Central のHTTP ステータス コードが Google のクローラーに及ぼす影響は、正常(2xx)のステータスで返ってきたページについて、こう書いています。
コンテンツにエラーがあることが示唆される場合(空白のページまたはエラー メッセージ)、Search Console は soft 404 エラーを表示します。
これは Google が自分のサイトを見たときの話ですが、リンク先のサイトでも同じ形は起きます。ステータスは正常なのに「ページが見つかりません」と表示されるページや、404のヘルプが挙げているような、消えたページの代わりにトップページへ飛ばされるページです。こうしたページは、ステータスの番号だけを見る確かめ方だと「切れていない」に数えられてしまうことがあります。この形がなぜ起きるのかはソフト404は「200を返しているのに中身が無い」状態ですに書きました。ページは開けても、引用した文や数字が書き換わっていることもあるので、最後は自分で読んで確かめるしかありません。
手順4: 差し替えるか、外すかを決める
開いたときの状態ごとに、私は次のように決めています。
| 開いたときの状態 | 直し方 |
|---|---|
| 「移転しました」と案内がある、または同じ内容のページが新しいURLで見つかる | 新しいURLに差し替える。引用した文や数字が、新しいページにも同じように書かれているかを読んで確かめる |
| 404や「ページが見つかりません」と出る、トップページなど関係のないページへ飛ばされる | 代わりの出典を探して差し替える。見つからなければリンクを外し、そのリンクに頼っていた文を言い切りすぎていないか見直す |
| ページはあるが、引用した文や数字が消えた・書き換わった | 本文を今のページの内容に合わせて直すか、その出典を使うのをやめる。リンクだけ生きていても、読者には切れているのと同じ |
| ドメインごと別のサイトになっている(まったく関係のない内容が出る) | すぐに外す。読者を知らないサイトへ送ることになる |
リンクを外すときは、そのリンクに頼っていた文も見直します。出典を外したのに「◯◯によると」という文だけが残ると、根拠の無い言い切りになるからです。リンク切れを直しただけなら、記事の更新日は動かさなくて構いません。どこまで直したら更新日を変えるかはリライトしたら更新日は変える?の表にまとめています。
表示回数の多い記事から並べて手を入れる考え方は、リンク切れに限らず、タイトルや本文を直す記事を選ぶときにも使えます。そこを自動でやるツールの話は記事の最後に書きました。
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よくある質問
リンク切れが多いと、サイト全体の評価が下がりますか
切れたリンクを貼っている記事やサイトの評価が下がる、という記述は確認した公式ページにありませんでした。404のヘルプには「404 エラーはサイトのインデックス登録やランキングに影響を及ぼすことはないためです。」とありますが、これは自分のサイトのURLが404を返すことについての文です。外へ出るリンクの切れについては、下がるとも下がらないとも書かれていないので、「気にしなくていい」とも言い切れません。読者のために、多く読まれている記事から直していくのが確実です。
リンク切れを避けるために、外部リンクは貼らないほうがいいですか
貼らない理由にはなりません。リンクのベスト プラクティスは「他のサイトへのリンクを用意することは問題にはなりません。」と書いています(英語版は “isn't something to be scared of”、怖がるものではない、という書き方です)。出典を示すリンクは、記事の根拠を読者が確かめるためのものなので、貼ったうえで、ときどき切れていないかを見るほうが記事のためになります。外部リンクを貼るときの条件は外部リンクを貼ると評価は減る?内部リンクとの違いと貼ってよい条件に書きました。
どれくらいの頻度で点検すればいいですか
公式に決まった頻度はありません。私は、記事をリライトするときにその記事の外部リンクを全部開くのと、表示回数の上位10本を数か月に一度見直すのを組み合わせています。公的機関や企業の案内ページ、キャンペーンのページなど、作り直されやすいページへのリンクが多い記事は、少し早めに見ると見つかりやすくなります。
リンクレポートに、もう無いはずのリンクが残っているのはなぜですか
リンクレポートのヘルプには、このレポートは Google がこれまでに検出したリンクを含み、そのリンクは削除されたか、ページがすでに存在しない可能性がある、と書かれています。表にあるからといって、今もそのリンクが生きているとは限りません。
まとめ
- リンク切れには、自分のサイトの中を指すリンクの切れと、外のサイトへ出るリンクの切れの2種類がある
- 自分のサイトのURLの404は、ページ インデックス登録レポートの「見つかりませんでした(404)」に出ることがある。レポートの対象は「プロパティ内で Google が認識しているすべての URL」なので、外のサイトのURLは対象に入らない
- リンクレポートの「外部リンク」は、他のサイトから自分のサイトへのリンク(被リンク)の表で、自分から外へ出るリンクの一覧ではない
- リンク切れが順位を下げるとも下げないとも、確認した公式ページには書かれていない。404のヘルプの「ランキングに影響を及ぼすことはない」は、自分のサイトのURLが404を返す話
- 点検は、検索パフォーマンスで表示回数(またはクリック数)の多い記事から。外へ出るリンクを開き、中身まで確かめる
- 開いた結果に応じて、新しいURLに差し替えるか、代わりの出典を探すか、外して本文を見直す
この記事で確認した公式ページは、Search Central の Google のリンクに関するベスト プラクティスと HTTP ステータス コードが Google のクローラーに及ぼす影響、Search Console ヘルプのページ インデックス登録レポート、404(ページが見つかりません)エラー、リンクレポートの5つです。2026年10月8日に日本語版と英語版の本文を取得し、引用は原文と照合しました。
表示回数の多い記事から順に見ていくと、リンク切れのついでに「この記事はタイトルを直せばもっと押されそうだ」と気づくことがあります。その見当を検索パフォーマンスの数字から付ける道具を私が作りました。ここから先は、その並べ替えを機械にやらせる自作ツールの宣伝です。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは、記事の中のリンクを調べません。リンク切れを見つける機能は無く、読むのは検索パフォーマンスのエクスポートにある、ページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRだけです。並べ替えるだけで、CTR・順位が上がることを約束するものではありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
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