この記事のまとめ
内部リンクは同じサイトの別のページへのリンク、外部リンクは別のサイトのページへのリンクです。内部リンクはサイトの中で読まれる道筋になり、外部リンクは読者を根拠や関連する情報へ送ります。目的が違うので、本数を比べるものではありません。「外部リンクを貼ると自分の評価が減る」という記述は、私が確認したGoogleの公式ドキュメント5ページには無く、リンクのベスト プラクティスには「他のサイトへのリンクを用意することは問題にはなりません」と書かれています(英語版は “isn't something to be scared of”=怖がるものではない)。ただし、信用できない先には nofollow などを付ける(付けないとランキングに悪影響が出ることがあると読める記述があります)、支払いを受けたリンクには sponsored か nofollow を付ける、ランキング操作が目的のリンクはリンクスパムになる、の3つの条件があります(このほか、コメント欄など読者が書き込むリンクには ugc か nofollow を付けます)。なお Search Console のリンクレポートの「外部リンク」は、他のサイトから自分のサイトへのリンク(被リンク)のことで、記事に貼る外部リンクとは向きが逆です。
内部リンクと外部リンクの違いは、リンク先が自分のサイトの中か外かだけです。外部リンクは、読者の役に立つなら貼ってかまいません。
記事に公式サイトや他のブログへのリンクを貼ろうとして、「外部リンクを貼るとSEOの評価が外へ流れる」という話を見かけて手が止まっている人に向けて書いています。
読み終えたときには、内部リンクと外部リンクと被リンクを区別して、手元のリンクを外へ貼るか、貼るなら何か付けるかを自分で決められるはずです。
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内部リンクと外部リンクは、リンク先が同じサイトかどうかで分かれる
Googleの「Google のリンクに関するベスト プラクティス」は、2つを「内部リンク: 自身のコンテンツの相互参照」「外部リンク: 別のサイトへのリンク」という見出しで分けて書いています。分かれ目はリンク先が自分のサイトか、別のサイトかで、貼る場所や見た目は関係ありません。
ここにもう1つ、被リンクを並べておくと混乱しません。被リンクは、外部リンクを逆から見たものです。
| リンクの向き | 貼る人 | 何のためにあるか | |
|---|---|---|---|
| 内部リンク | 自分の記事 → 自分の別の記事 | 自分 | サイトの中で次に読む記事へ案内する。Googleが他のページを見つける道にもなる |
| 外部リンク(発リンク) | 自分の記事 → 別のサイトのページ | 自分 | 根拠になる情報源や、関連する情報へ読者を送る |
| 被リンク(バックリンク) | 別のサイトのページ → 自分の記事 | 相手 | 相手が自分の記事を紹介する。自分では貼れない |
自分の手で増やしたり減らしたりできるのは、上の2つです。被リンクを増やそうとする外部対策の話はSEOの外部対策は何をする?に書きました。この記事では、自分で貼る2つを扱います。
Search Console の「外部リンク」は、向きが逆
いちばん取り違えやすいのがここです。Search Console のリンクレポートにも「外部リンク」という表がありますが、中身は他のサイトから自分のサイトへのリンク、つまり被リンクです。リンクレポートのヘルプは、外部リンクの「上位のリンクされているページ」の表について「他のサイトから最もバックリンクされているページを確認できます。」と書いています。自分の記事から外へ貼ったリンクの一覧ではありません。
同じ「外部リンク」でも、ブログ記事の書き方の文脈では「自分が外へ貼るリンク」、リンクレポートでは「外から自分へのリンク」を指します。リンクレポートの表の読み方はサーチコンソールのリンクレポートの見方にまとめています。
※リンクレポートのヘルプの日本語版には「このページには、AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります。」とあるので、英語版も読み、外部リンクの表が他のサイトからのバックリンクを数えるものだという点は同じだと確かめました(2026年10月6日)。
外へリンクを貼ると評価が減る、とは確認した5ページに書かれていなかった
「外部リンクを貼るとページの評価が外へ流れて減る」という説について、Googleの公式ドキュメントを読んで確かめました。見たのは、リンクのベスト プラクティス、rel 属性の説明(Google にアウトバウンド リンクの関係性を伝える)、SEO スターター ガイド、スパムに関するポリシー、リンクレポートのヘルプの5ページです。この5ページには、外部リンクを貼ると自分のページの評価が減る、という記述はありませんでした。
逆に、リンクのベスト プラクティスは外部リンクの節をこう始めています。
他のサイトへのリンクを用意することは問題にはなりません。たとえば情報提供元を引用するなど、外部リンクを使用することで自分のサイトの信頼性を高めることができます。外部サイトへのリンクを張ることが理に適うと判断した場合は、リンクとともに、リンク先を連想できるような文脈を提供します。
— Google のリンクに関するベスト プラクティス
英語版(Link best practices for Google)では “Linking to other sites isn't something to be scared of; in fact, using external links can help establish trustworthiness (for example, citing your sources).” です。「信頼性を高めることができます」は英語では “can help” で、高まると言い切ってはいません。前半も、日本語版の「問題にはなりません」に対して英語版は “isn't something to be scared of”(怖がるものではない)で、どんな外部リンクでも問題が起きない、とまでは言っていません。だから私は、外部リンクは怖がらずに貼ってよく、出典を示すことが信頼の役に立つこともある、と読んでいます。外部リンクを貼れば順位が上がる、とも書かれていません。
SEO スターター ガイドも「リンクを使用することで、ユーザーや検索エンジンを自分のサイトの他の部分や、他のサイトの関連するページにつなげることができます。」と内と外を同じ並びで書き、「またリンクは、執筆内容の裏付けとなる別のコンテンツにユーザーや Google をつなげるという点でも価値があります。」と続けています。このブログの記事も、Googleの公式ドキュメントへ外部リンクを張って原文を引く形で書いています。
nofollow の例文は「相手に評価を渡したくない」場合の話
「評価が流れる」という言い方の元になりそうな文は、ベスト プラクティスの nofollow の説明にあります。好きなチーズを批判する記事に反論するとき、「…外部リンクを張ることで、リンク先にランキング評価を与えたくありません。このような場合は nofollow を使用するのが適切です。」という例です。
これはリンク先に評価を渡したくないときの話です。英語版は “you don't want to give the site some of your reputation from your link” で、「自分の評判の一部をリンクで相手に渡す」という書き方なので、リンクが相手に何かを渡すという見方そのものはここから読めます。ただ、渡した分だけ自分のページの評価が減る、とはこの文にも、確認した5ページのどこにも書かれていません(私の読みです)。同じ節は「nofollow は情報提供元を信用していない場合のみ使用し、すべての外部リンクに使用することは避けてください。」とも書いています。念のための nofollow を全部の外部リンクに付けるのは、公式の書き方と逆です。
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自分で貼る外部リンクで条件が付くのは3つ、それ以外は何も付けずに貼る
外部リンクに何もしなくていいわけではありません。自分で貼るリンクについて、公式が条件を付けているのは次の3つです。
| こういうリンクなら | どうするか | 根拠 |
|---|---|---|
| 読者の役に立つ、信用できる情報源へのリンク(公式ドキュメント、出典、参考になる記事) | 何も付けずに貼る | rel 属性の説明「…そのリンクには rel 属性を追加する必要がありません。」 |
| 信用できない先だが、反論や紹介のために貼る必要があるリンク | nofollow などを付ける | SEO スターター ガイド(下の引用) |
| お金や物品などの見返りを受けて貼るリンク(広告・アフィリエイトなど) | sponsored か nofollow を付ける | ベスト プラクティス「リンクに関して何かの形で支払いを受け取っている場合は、sponsored または nofollow でリンクを修飾してください。」 |
| 順位を操作するために貼るリンク(過剰な相互リンクなど) | 貼らない | スパムに関するポリシーのリンクスパム |
このほか、ベスト プラクティスは同じ節で、コメント欄やフォーラムのように読者がリンクを書き込める場所には ugc または nofollow を付けるよう書いています。自分で貼るリンクの話ではないので表からは外しました(WordPress のコメント欄の扱いは普通のリンクにrelは要らないに書いています)。
信用できない先の行は、「外部リンクは無害」と言い切れない理由でもあります。SEO スターター ガイドはこう書いています。
コンテンツが信用できなくてもリンクが必要な場合は、リンクに nofollow などの注釈を付け、検索エンジンがご自身のサイトをリンク先のサイトと関連付けないようにしましょう。こうすることで、Google 検索でのランキングへの悪影響を防げます。
— SEO スターター ガイド
信用できない先へ注釈なしで貼ると、ランキングに悪影響が出ることがあると読める書き方です。減るのは外部リンク一般ではなく、信用できない先と結び付けられる場合の話です。
順位の操作の行について、スパムに関するポリシーは「リンクスパムとは、検索ランキングを操作することを主な目的として、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作成する行為です。」と定めています。「サイトからのリンク」とあるとおり、自分が外へ貼るリンクも対象に入ります。どんな行為が例に挙がっているかはSEOの外部対策は何をする?に、sponsored・ugc・nofollow の使い分けは普通のリンクにrelは要らない、nofollow・sponsored・ugcの使い分けに書きました。
貼るか迷ったら、読者がそのリンクを押す理由があるかで決める
上の3つに当たらない外部リンクは、SEOで損得を計算するより、読者がその場で押す理由があるかで決めるほうが迷いません。記事に書いた数字や引用の出典、手順を実行する公式の画面、自分の記事より詳しい説明がある専門のページは、押す理由があります。逆に、話の流れと関係なく置いたリンクは、内でも外でも押されません。
ベスト プラクティスが外部リンクに求めているのも、「…リンクとともに、リンク先を連想できるような文脈を提供します。」という一点です。リンクの文字そのものの書き方はアンカーテキストの書き方にあります。
内部リンクと外部リンクは、本数で比べない
「外部リンクより内部リンクを多くする」「外部リンクは1記事に◯本まで」といった比べ方は、確認した5ページのどこにも出てきませんでした。リンクの数について書かれているのは、ベスト プラクティスの内部リンクの節にある「1 ページあたりに含まれるリンクの数に関して、理想的な値というものはありません。」くらいです。2つは目的が違うので、比べても判断材料になりません。
内部リンクについて、ベスト プラクティスが求めているのは「関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも 1 つ以上の別のページからのリンクがあることが推奨されます。」という、リンクが1本も来ていない記事を作らないことです。どの記事からどこへ、本文のどの位置に貼るかは内部リンクはどこに貼るかに書きました。
外部リンクは、読者を根拠に送る必要があるところに貼るものです。内部リンクを増やすために外部リンクを削る必要も、外部リンクの数に合わせて内部リンクを足す必要もありません。
よくある質問
外部リンクを貼ると、自分の記事の順位は下がりますか
確認した5ページには、外部リンクを貼ると自分のページの評価が減る、という記述はありませんでした。リンクのベスト プラクティスは「他のサイトへのリンクを用意することは問題にはなりません。」と書いています。例外は、信用できない先に注釈なしで貼る場合で、SEO スターター ガイドは nofollow などを付けることで「Google 検索でのランキングへの悪影響を防げます。」としています。
外部リンクには全部 nofollow を付けたほうが安全ですか
付けなくてかまいません。ベスト プラクティスは「nofollow は情報提供元を信用していない場合のみ使用し、すべての外部リンクに使用することは避けてください。」と書いています。付けるのは、信用できない先・広告などの見返りがあるリンク・読者が書き込んだリンクの場合です(nofollow・sponsored・ugcの使い分け)。
サブドメインや別のブログへのリンクは、内部と外部のどちらですか
Search Console のリンクレポートでは、データはルートドメインでまとめられ、www. や m. などのサブドメインも同じサイトとして扱われるとヘルプに書かれています。ただしこれはリンクレポートの集計の決まりで、Googleが評価のうえで内部と外部をどう区別しているかは、確認した5ページには書かれていませんでした。自分が運営する別のブログへのリンクも、この記事の判断(読者が押す理由があるか、見返りが無いか)で決めれば足ります。
外部リンクを貼ると、読者がそのまま帰ってしまいませんか
そうなることはありますが、確認した5ページには、外部リンクで読者がサイトを離れることをSEOの面で問題にした記述はありませんでした。出典や公式の画面へのリンクは、読者が記事の内容を確かめるために押すものです。押してほしくない理由で外部リンクを外すより、記事の中で次に読んでほしい自分の記事へ内部リンクを置くほうが、読み続けてもらう手としては直接的です。
まとめ
- 内部リンクは同じサイトの別のページへ、外部リンクは別のサイトのページへのリンク。分かれ目はリンク先だけ
- 被リンクは外部リンクを逆から見たもので、相手が貼る。Search Console のリンクレポートの「外部リンク」は、他のサイトから自分へのリンク(被リンク)を指す
- 「外部リンクを貼ると自分の評価が減る」という記述は、確認したGoogleの公式ドキュメント5ページには無かった。ベスト プラクティスは「他のサイトへのリンクを用意することは問題にはなりません」と書いている
- 自分で貼るリンクの条件は3つ。信用できない先には nofollow などを付ける(付けないとランキングに悪影響が出ることがあると読める)、見返りを受けたリンクには sponsored か nofollow を付ける、順位の操作が目的のリンクはリンクスパム
- それ以外の外部リンクは何も付けずに貼ってよい。全部に nofollow を付けるのは公式の書き方と逆
- 内部リンクと外部リンクは目的が違うので、本数で比べない。内部リンクは、リンクが1本も来ていない記事を作らないことが先
ここから先は、私が作ったツールの話です。
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⚠️ このツールは、記事の中の内部リンク・外部リンクや被リンクは見ません。リンクの確認は、この記事の判断とSearch Console のリンクレポートで行ってください。直したあとの効果を自動で追いかける機能もありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
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