この記事のまとめ
アンカーテキストとは、リンクになっている部分の、画面に表示される文字のことです。Google の「リンクに関するベスト プラクティス」は良いアンカーテキストを「内容が具体的で、適度に簡潔で、テキストが掲載されているページとリンク先のページの両方に関連があるテキスト」とし、大雑把すぎる悪い例として「こちら」「詳細」「ウェブサイト」「記事」の4つを挙げています(2026-08-21に日本語版で確認)。書き換えでいちばん確実なのはリンク先の記事タイトルをそのまま持ってくることで、「詳しくはこちら」は「掲載順位別のCTR平均一覧」になります。アンカーテキストは読者が押す前に読む唯一の予告であり、押されなかった内部リンクは、その読者には何も渡していません。
内部リンクを貼るところまではやった。でも文言が全部「詳しくはこちら」になっている。そういう状態の記事を直す話です。
先に結論を書きます。アンカーテキストは、リンク先のタイトルを持ってくれば、ほぼ正解になります。考えて作る必要はありません。
すでに自分で付けたタイトルが、そのページを最もよく説明している文字列だからです。なぜそれで足りるのか、公式に何が書かれていて何が書かれていないのかを、この記事で整理します。
どの記事へリンクを集めるかを先に決めたい場合は、Search Console のデータから機械的に絞れます。判定の話は記事の後半で触れます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
アンカーテキストとは、リンクとして表示される文字のこと
アンカーテキストとは、リンクになっている部分の、画面に表示される文字のことです。日本語では「リンクテキスト」とも呼ばれます。
Google の「リンクに関するベスト プラクティス」には、こう書かれています。「このテキストはユーザーや Google に対して、リンク先のページについての情報を伝えます。」
読み手が2種類いる、と読んでください。クリックするかどうかを決める読者と、リンク先が何のページかを把握しようとする Google です。アンカーテキストは、この2つに同時に渡される、たった数文字の説明文です。
原文はGoogle 検索セントラル「Google のリンクに関するベスト プラクティス」にあります。この記事の引用は、2026-08-21 に日本語版の全文を取得して照合したものです。
「こちら」だと、押す前に行き先が分からない
同じページの「効果的なアンカー テキストを記述する」という節に、悪い例(大雑把すぎる)として4つが挙がっています。原文はチーズの例で書かれていますが、リンクにしている文字だけを取り出すと次のとおりです。
| 公式が悪い例として挙げている語 | 原文での使われ方 |
|---|---|
| こちら | 「こちらをクリックして詳細をご確認ください。」 |
| 詳細 | 「詳細。」 |
| ウェブサイト | 「チーズの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。」 |
| 記事 | 「〜背景情報を詳細に説明する記事を用意しています。」 |
判定の方法も、同じページにヒントとして書かれています。「文脈を無視してアンカー テキストだけを読み、テキストが具体的でそれだけで意味が通じるかを試してください。そのページの内容が把握できない場合は、より具体的なアンカー テキストにする必要があります。」
つまり、前後の文を隠して、リンクの文字だけを声に出して読むのが公式が示している検査です。「こちら」だけを読んでも、どこへ行くのかは分かりません。

押されなかった内部リンクは、読者には何も渡していない
ここからが、この記事でいちばん書きたいところです。内部リンクは、押されて初めて読者に何かを渡します。押されなければ、その読者にとっては、そこにリンクが無かったのと同じです。
一方で Google の側は、押されなくてもリンクをたどります。ここが非対称です。クリックが1回も起きていない内部リンクでも、Google 側には「このページからこのページへつながっている」という情報が渡っています。
だから、内部リンクを貼っただけで仕事をした気になれてしまいます。
読者に届いているかどうかを分けているのが、アンカーテキストです。読者はリンク先のタイトルを見られません。押したあとにしか見えないからです。
押す前に見えるのは、本文中のその数文字だけです。
アンカーテキストは、読者が押す前に読む唯一の予告です。予告が「こちら」だと、読者は行き先の中身で判断できません。判断材料が「この書き手を信用するか」にすり替わります。
読んでいる途中で、当たり外れの分からないリンクを押す人は多くありません。
「こちら」は両側で損をします。Google には行き先の内容を伝えず、読者には押す価値の判断材料を渡していません。リンクの数だけは増えているので、直すまで気づきにくい失敗です。
書き換えは、リンク先のタイトルを持ってくるだけで足りる
では何に書き換えるか。リンク先の記事タイトルを、そのまま使ってください。
タイトルは、そのページの中身を最もよく説明するために自分で付けた文字列です。作り直す必要はありません。
| リンク先のページ | よくある書き方 | タイトルから作った書き方 |
|---|---|---|
| 掲載順位別のCTR平均一覧 | 詳しくはこちら | 掲載順位別のCTR平均一覧 |
| 内部リンクはどこに貼るか | この記事も参考にしてください | 内部リンクはどこに貼るか |
| クリックされるタイトルの付け方 | 詳細はこちらの記事 | クリックされるタイトルの付け方 |
| SEO内部対策とは何をすればいいか — 測れる4つと、測れない5つに分ける | あわせて読みたい | SEO内部対策とは何をすればいいか |
右の列は、前後の文を隠して読んでも意味が通ります。公式のヒントが示している検査に、そのまま通ります。
1行目を、この記事から実際に貼るとこうなります。順位ごとの平均クリック率は掲載順位別のCTR平均一覧にまとめました。
文の型も1つ決めておくと迷いません。「◯◯については別に書きました。」+ タイトル、あるいは「◯◯は、タイトル に書いています。」です。
前の文が「今これが要る」という理由を作り、リンクの文字が行き先を予告する。この2つがそろって初めて押されます。
タイトルが長いときは、前半だけを使う
公式には悪い例(不自然に長い)も載っています。1文まるごとをリンクにした例が挙げられ、良い例(簡潔)ではリンクを文の前半だけに縮め、残りをリンクの外に出しています。
記事タイトルが長い場合も同じです。副題や補足の括弧まで含める必要はありません。行き先が分かる最短の部分だけを取ります。
上の表の4行目が、その形です。ダッシュより後ろの副題を落としても、行き先は分かります。
すでに公開した記事を点検するときは、ブラウザのページ内検索(⌘+F / Ctrl+F)で「こちら」「詳細」「この記事」を探すのが早いです。書き換える対象は、この3語でほぼ全部見つかります。
リンクを本文中のどこに置くかは内部リンクはどこに貼るかに分けて書きました。あちらは置き場所と貼り元の探し方、この記事は文言だけを扱っています。
どの記事から直すか
全記事のアンカーテキストを一度に直すのは現実的ではありません。先に決めるのは、リンクを集めたいページのほうです。
そのページへ向かっている既存のリンクだけを洗い出し、文言だけを置き換えます。貼る位置を動かさないので、作業は文字の差し替えで終わります。
Search Console のデータで機械的に絞るなら、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページが判断できる範囲です。順位が上すぎるページは伸びしろが小さく、下すぎるページは文言以前の問題があり、表示回数が100回に満たないページは数字が偶然で振れます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
逆方向の失敗も、公式に2つ書かれている
「具体的にしろ」と言われると、今度は入れすぎる方向に倒れます。公式は、その側の失敗も挙げています。
1つ目はキーワードの詰め込みです。原文はこうです。「可能な限り自然に記述し、リンク先のページに関連したキーワードを詰め込むことは避けてください(キーワードの乱用は、スパムに関するポリシーに違反することに注意してください)。」
続けて、判断の目安も書かれています。「アンカー テキストにキーワードを詰め込んでいると感じるなら、実際にそうである可能性が高いからです。」狙っている語を無理に入れた自覚があるなら、その自覚が答えです。
2つ目はリンクを並べることです。「リンクのすぐ隣にリンクを配置しないでください。読者がリンク同士を識別しにくくなります。また、それぞれのリンクの前後のテキストが失われることになります。」と書かれています。
前後の文が失われる、という説明の仕方が要点です。リンクは、直前の文が理由を作って初めて押されます。リンクを連続させると、その理由を書く場所が消えます。
公式はサイトリンクの質を高める方法の1つとしても「内部リンクのアンカー テキストは簡潔で、リンク先のページに関連するものに」を挙げています(ただしサイトリンクの出し方は指定できません)。
なお広告やアフィリエイトのリンクには rel 属性が要ります(nofollow・sponsored・ugcの使い分け)。文言の話とは別の作業です。
同じページには同じ呼び名を使う
文言を1本ずつ考えていると、同じページを記事ごとに違う名前で呼ぶことになります。ここを揃えておくと、読者が迷わなくなります。
| やりがちなこと | 読者に起きること |
|---|---|
| 同じ「詳しくはこちら」で、記事ごとに別のページへ飛ばす | 一度押して外れた読者は、次から押さなくなる |
| 同じページを、記事ごとに違う呼び名でリンクする | すでに読んだページだと気づけず、同じページを何度も開く |
| 同じページには、だいたい同じ呼び名を使う | 読んだか読んでいないかを、押す前に判断できる |
⚠️ ここで1つ限定しておきます。同じアンカーテキストを別のページに使い回すこと、同じページに毎回違うアンカーテキストを使うことについて、「Google のリンクに関するベスト プラクティス」のページには記述が見当たりませんでした(2026-08-21に日本語版の全文を取得して確認)。ペナルティがある、という話としては読まないでください。
このページに書かれているのは、キーワードの乱用がスパムに関するポリシーに違反する、というところまでです。
つまり一貫性は、検索エンジンのためではなく読者のための決め事として扱うのが確実です。同じものを同じ名前で呼ぶ、というだけの話です。
ただし一字一句そろえる必要はありません。文の流れを壊してまで定型句を差し込むと、そこだけ翻訳調になります。公式が求めているのは「内容が具体的で、適度に簡潔で、両方のページに関連がある」ことで、表記の統一ではありません。
内部リンクが内部対策全体のどこに位置するかはSEO内部対策とは何をすればいいかに整理しています。
よくある質問
記事タイトルをそのままアンカーテキストにしていいですか
問題ありません。むしろ最も手早い正解です。タイトルは、そのページの中身を説明するために自分で付けた文字列だからです。ただし長い場合は、行き先が分かる前半だけを取ってください。公式には「悪い例(不自然に長い)」として、1文まるごとをリンクにした例が載っています。検索結果に出るタイトルそのものの作り方はクリックされるタイトルの付け方に書きました。
同じキーワードを何度もアンカーテキストに使うと、ペナルティになりますか
そう断定できる記述は確認できませんでした。「Google のリンクに関するベスト プラクティス」のページに書かれているのは、「キーワードの乱用は、スパムに関するポリシーに違反する」ということと、「アンカー テキストにキーワードを詰め込んでいると感じるなら、実際にそうである可能性が高い」という目安までです。同じ呼び名を使い回すこと自体についての記述は、このページには見当たりませんでした(2026-08-21確認)。自然に書けているなら気にしなくてかまいません。
画像でリンクを貼っている場合、アンカーテキストはどうなりますか
img 要素の alt 属性がアンカーテキストとして使われる、と公式に書かれています。同じページには、alt が空の画像リンクが「悪い例(空の代替テキストとリンクテキスト)」として載っています。バナー画像で内部リンクを貼っているなら、代替テキストにリンク先の内容を書いてください。
アンカーテキストを直すと、検索順位は上がりますか
上がるとは言えません。公式が説明しているのは、アンカーテキストがリンク先のページについての情報を伝える、というところまでです。確実に変わるのは、読者が押す前に行き先を判断できるようになることです。なお内部リンクが押された回数は Search Console には出ません。あちらに出るのは検索結果からのクリックだけです。
まとめ
- アンカーテキストとは、リンクになっている部分の、画面に表示される文字のこと。読者と Google の両方に、リンク先の内容を伝える
- 公式が大雑把すぎる悪い例として挙げているのは「こちら」「詳細」「ウェブサイト」「記事」の4つ。検査は前後の文を隠して、リンクの文字だけで意味が通るかを見る
- アンカーテキストは、読者が押す前に読む唯一の予告。押されなかった内部リンクは、その読者には何も渡していない
- 書き換えはリンク先の記事タイトルを持ってくるのが確実。長い場合は行き先が分かる前半だけにする
- 逆方向の失敗も公式にある。キーワードの詰め込みと、リンクのすぐ隣にリンクを置くこと
- 同じページには同じ呼び名を使う。ただしこれは読者のための決め事で、使い回しへのペナルティが公式のこのページに書かれているわけではありません
ここから先は、私が作ったツールの話です。
この記事の最後に書いた「どのページへリンクを集めるか」を自動で決めるツールを作りました。Search Console のエクスポートをZIPのまま落とすだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾い、改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並べます。解凍もファイル選びも要りません。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。
⚠️ ただしこのツールはアンカーテキストを点検しません。サイトの中を巡回してリンクの文言を調べる機能はありません。出すのは検索結果に出るタイトルと説明文の確認候補までで、この記事の書き換えは手作業になります。記事本数が少なく、貼り元になる記事がまだ無い段階でも役に立ちません。表示回数が100回に満たないページばかりなら、そもそも判定できるページが出ません。まずは記事を増やす段階なら、このツールは向きません。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

