この記事のまとめ
AIで書いたこと自体はGoogleのスパムポリシー違反にはあたらず、公式のよくある質問は「AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません」「作成方法ではなく、内容が評価の対象となります」と書いています(2023年2月8日公開・2026年8月19日に検索セントラルで原文を確認)。問題になるのは「大量生成されたコンテンツの不正使用」のほうで、スパムポリシーはその対象を「その作成方法は問わず」としています。このサイトの記事もすべてAIで書いていますが、2026年8月16〜19日の点検(当時74本)で20件の誤りが出ました。落ちたのは一次情報の確認・記事の中の整合・記事どうしの整合の3つで、機械で確定できるものは機械で検査し、書いたモデルとは別のモデルに検証させる二段で潰しています。
結論から書きます。AIで書いたこと自体は、Googleが評価を下げる理由にはなっていません。公式の文書が見ているのは作り方ではなく中身で、これは引用できる文言として公開されています。
ただし「だから安心」で終わる話でもありません。量産すると質が落ちる場所は決まっていて、そこは意志ではなく仕組みでしか塞げないからです。
なおこの記事も、このサイトの他の記事も、すべて生成AIで書いています。後半でその検証の中身と、実際に出た誤りを出します。
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AI記事作成とは何か、Googleは何を見ているのか
AI記事作成とは、生成AIに構成や下書き、本文の作成を任せて記事を作ることです。全部を任せる形から構成だけを任せる形まで幅がありますが、Googleの文書はそこを区別していません。
検索セントラルのブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」(2023年2月8日公開)は、本文でこう書いています。「コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く」。同じ記事のよくある質問には、もっと直接的な答えが並んでいます。
| 公式の問い | 答え(原文のまま) |
|---|---|
| AI 生成コンテンツは Google 検索のガイドラインに抵触しますか? | 「AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません。検索ランキングの操作を主な目的としてコンテンツ生成に使用すると、スパムに関するポリシーへの違反とみなされます」 |
| AI が生成するコンテンツは検索で上位に表示されますか? | 「AI を使用したからといってランキングに関して特別なメリットがあるわけではありません」「作成方法ではなく、内容が評価の対象となります」 |
つまり公式の立場は「AIは加点でも減点でもない」です。速くなるのは制作の速度であって、評価される中身ではない、という整理になっています。同じFAQには「AI を検索エンジンのランキングを操作するための安価で手軽な方法と考えている場合には、AI の使用はおすすめしません」という一文も入っています。
引っかかるのは「AIで書いたこと」ではなく「大量生成されたコンテンツの不正使用」
では何が違反になるのか。対応するスパムポリシーは「大量生成されたコンテンツの不正使用」という項目です。定義はこう書かれています。
「ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することを指します。この不正行為は通常、ユーザーにとってほとんどまたはまったく価値がなく、独自性のないコンテンツをその作成方法は問わず、大量に作成することに特化しています」
重要なのは「その作成方法は問わず」という一節です。ここを読むと、AIは条件に入っていないことが分かります。条件は2つで、目的が検索順位の操作であることと、独自の価値がないページを大量に出していることです。
例の一覧には「生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること」があります。ここでも条件は「価値を付加することなく」のほうで、同じ一覧にはスクレイピングやページの寄せ集めも並びます。
| 作り方 | 中身に独自の価値がある | 中身に独自の価値がない・大量 |
|---|---|---|
| 人が書いた | 評価される | 不正使用にあたりうる |
| AIで書いた | 評価される | 不正使用にあたりうる |
行ではなく列で決まっているのがこのポリシーの形です。だから「AIをやめれば安全」にはならないし、「AIだから危ない」にもなりません。危ないのは、独自の価値が無いまま本数だけ増えることです。
量産すると落ちるのは3つある
ここがこの記事の中心です。本数を増やすと、なぜ中身が落ちるのか。「気を抜くから」ではなく、構造的な理由があります。
記事を1本書く速度が上がっても、事実を確かめる速度は上がりません。確認は公式ヘルプを開く、出典のPDFを開く、自分の実装のコードを読むといった外部への往復で、本数に比例して増えます。
しかも記事どうしの整合は、増えた本数の全部を突き合わせないと確認できません。書く速度だけが上がると、確認が相対的に薄くなるわけです。
このサイトでは2026年8月16〜19日に公開済みの記事を検証し直し、20件の誤りを直しました。落ちる場所は3つに分かれます。

1. 一次情報の確認が飛び、「確認できなかった」が「無い」になる
いちばん質が悪かったのがこれです。ある記事に「公式ヘルプに反映日数の記載は無い」と書いていました。実際にヘルプを開くと「通常2〜3日」と明記されていました。
知識が足りなかったのではなく、探して見つけられなかったことを否定形で埋めてしまったものです。「無い」と書くと文章は締まりますが、確認していないという事実は文面から消えます。同じ型の誤りが同じ期間に複数ありました。
いま規則にしているのは2つです。取得に失敗したら「無い」ではなく「確認できなかった」と書き、その記述ごと落とすこと。それでも否定を書くなら、対象を限定すること。
「公式ヘルプ全体に無い」ではなく「このページには書かれていない」なら、確かめた範囲と主張の範囲が一致します。
2. 記事の中で、数字と結論が合わなくなる
公開済みの記事に、内訳が50・3・1なのに合計を60と書いていた計算例がありました。正しくは54です。読み流せてしまうのは、数字が説明の途中にあって、読者も筆者も足し直さないからです。
並びの食い違いもありました。ある記事は本文で「不可逆な手は最後」という順序で書いていたのに、まとめの箇条書きだけが逆順で、記事の削除や統合を先に薦める形になっていました。
効いてくるのはサマリー・よくある質問・まとめが単体で引用されるからです。本文を通して読めば気づける矛盾も、切り出された1ブロックだけを見せられたら気づけません。引用される前提の書き方はLLMO対策として実際にできることのほうに書きました。
3. 記事どうしで、同じ数字が割れる
同じ「10位の期待クリック率」が、ある記事では1.19%、別の記事では0.94%になっていました。
原因は実装の変更です。2026年8月16日に、AI Overviewによるクリック減の補正を一律から順位別に変えました。10位の生値1.32%に一律の係数0.71を掛けると0.94%、順位別の係数を掛けると1.19%になります。
どちらも計算としては正しく、片方が古い前提のまま残っていただけです。経緯は期待CTRにAI Overviewの補正を入れた話に書いています。
これは読んでも気づけない種類の誤りです。数十本のうちどれが「10位の期待CTR」に触れているかを記憶で言い当てられる人はいませんし、1本ずつ読むレビューでは1本ずつは正しく見えます。本数が増えるほど、人手のレビューでは構造的に見つからなくなるのがこの3番目です。
3つを並べると、AIに固有の問題は1つもありません。どれも、確認より速く書けるようになった環境で起きることです。人が10人で月100本書いても、同じ場所が落ちます。
検証をどう仕組みにするか
では何をするか。選択肢は4つあり、それぞれ得意な範囲が違います。
| やり方 | 得意な範囲 | 限界 |
|---|---|---|
| 書いた本人が読み返す | 言い回し・読みやすさ | 自分の書いた文を自分で検証しても新しい情報は出ない |
| 人に読んでもらう(編集・校閲) | 事実確認・構成の良し悪し | 費用と時間が本数に比例する。量産とは相性が悪い |
| 機械検査(スクリプト) | 確定できるものを、何本あっても同じ速度で | 事実が正しいかは判定できない |
| 別のモデルに検証させる | 事実確認・構成・記事どうしの食い合い | 毎回コストがかかる |
このサイトは下の2つを二段で通しています。順番は機械が先です。2026年8月15日にモデル検証を回したとき、重い指摘が13件出ましたが、そのうち約半分は文字列の検索で確定できるもの——CTAの欠落、リンク先の404、実装と違う数値、但し書きの漏れ——でした。
機械で確定できるものは機械で確定する。いま全記事に対してスクリプトが見ているのは、こういう項目です。
| 検査 | 何を見ているか |
|---|---|
| CTA | 冒頭・中間・文末が1つずつあるか。記事のslugと一致しているか。URLが直書きされていないか |
| 価格 | 本文の金額が実装側の定数と一致するか。「税込」「買い切り」が併記されているか |
| 数値 | 本文に出てくる%が、実装の期待CTRテーブルの値(生値・補正後の両方)にあるか。無ければ「要確認」として人に回す |
| リンク・画像 | 内部リンクの先が公開済みか。指している画像ファイルが実在するか(公開してから404で気づく事故を防ぐ) |
| 構造 | サマリー・まとめ・よくある質問・自社の話であることの明示が揃っているか |
3番目の「数値」が、さきほどの1.19%と0.94%を捕まえる検査です。実装のテーブルに無い%は、正しくても一度は人に回るようにしてあります。実装を変えれば、その瞬間から古い値を持つ記事が全部引っかかります。
ただし機械検査は万能ではありません。「公式ヘルプに記載は無い」が誤りかどうかは、ヘルプを開かないと分かりません。機械が判定できるのは「実装と食い違っているか」までで、「世界と食い違っているか」は判定できないわけです。
だから残りを別のモデルに渡します。観点は構成・SEO・AEO(AI検索向け)・ファクトの4つで、書いたモデルとは別のモデルにやらせるのが条件です。
事実の確認は推測禁止で、他社の料金や仕様は必ず一次情報を開く。重い指摘が1件でも残っている記事は公開しない。ここまでを型にしています。
この段でいちばん危ないのは、検証が結果を返さなかったときに「合格」と読んでしまうことです。返らなかったものを黙って捨てると「指摘0件イコール合格」になります。実際にこれで「3本中3本合格」と誤って報告したことがあり、いまは1観点でも未検証なら記事全体を合格にしません。
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AIを使ったことを開示する必要はあるか
公式のよくある質問はこう書いています。「『これはどのように作成されたんだろう』と思わせるようなコンテンツでは、AI や自動化の使用を開示するのは有益なことです。こうした状況が十分に予想される場合は、自動化の使用に関する情報を追加することをおすすめします」
ヘルプ「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」の側には、自己診断の問いが3つ並んでいます。使っていることを明確にしているか、どのように使ったかを説明しているか、なぜ有用だと考えるのかを説明しているかです。書き方の指定はブログのよくある質問の側にあり、「著者の署名欄に AI と記載することは、その方法としてふさわしくありません」と明記されています。
この2ページを2026年8月19日に読んだ範囲では、すべての記事に開示を義務づける記述は見つかりませんでした。書かれているのは「有益」「おすすめします」という水準です。ただし読者が作り方を気にしそうな記事なら、書いたほうが読みやすくなります(この記事の冒頭に1行入れてあるのはそのためです)。
なお「誰が書いたか」の出し方は、AIとは別に整理したほうが早いです。体験だけはAIが持てないので、そこが個人サイトに残る差になります。詳しくは個人ブログのE-E-A-Tで実際にできることに書きました。
よくある質問
AIで書いた記事は、Googleにペナルティを受けますか
公式のよくある質問は「AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません」と書いています。違反になるのは「検索ランキングの操作を主な目的としてコンテンツ生成に使用」した場合で、対応するスパムポリシーは「大量生成されたコンテンツの不正使用」です。そのポリシーは対象を「その作成方法は問わず」としているので、人が書いた場合も同じ扱いになります。
AIで書くと、順位は上がりやすくなりますか
公式のよくある質問は「AI を使用したからといってランキングに関して特別なメリットがあるわけではありません」「作成方法ではなく、内容が評価の対象となります」と書いています。AIで変わるのは制作の速度で、評価される中身は変わりません。
AIで書いたことを記事に書く必要はありますか
2026年8月19日に検索セントラルのブログとヘルプを読んだ範囲では、義務づける記述は見つかりませんでした。書かれているのは「開示するのは有益」「情報を追加することをおすすめします」という水準です。ただし「著者の署名欄に AI と記載することは、その方法としてふさわしくありません」とは明記されているので、書くなら本文か注記にしてください。
量産をやめれば、この問題は解決しますか
半分だけ解決します。本数を減らせば1本あたりに割ける確認は増えるので、一次情報の確認漏れと計算違いは減る余地があります。ただし記事どうしの整合は、すでにある本数がある限り残ります。10本でも、同じ数字を3本で使っていれば割れます。書く工程そのものの分け方はSEOライティングを3段階に分けるにまとめました。
まとめ
- AIで書いたこと自体は違反ではありません。公式のよくある質問は「AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません」「作成方法ではなく、内容が評価の対象となります」と書いています(2023年2月8日公開)
- 問題になるのは「大量生成されたコンテンツの不正使用」で、条件は順位の操作が目的であることと独自の価値がないページを大量に出していること。ポリシーは対象を「その作成方法は問わず」としている
- 量産すると落ちるのは3つ。一次情報の確認、記事の中の整合、記事どうしの整合。AIに固有の問題ではなく、確認より速く書ける環境で起きる
- このサイトでは2026年8月16〜19日(当時74本)に20件を直した。「公式ヘルプに記載は無い」が誤りだった件、内訳50・3・1の合計を60と書いていた件、同じ10位の期待CTRが1.19%と0.94%に割れていた件など
- 対策は機械で確定できるものを機械で確定し、残りを書いたモデルとは別のモデルに検証させる二段。機械が判定できるのは「実装と食い違っているか」までで、「世界と食い違っているか」は人か別のモデルが確かめる
ここから先は、私が作ったツールの話です。
本数を増やしたあとに残るのは「どれから直すか」の判断です。リライトレーダーは Search Console の「ページ」CSVをZIPのまま入れるだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページに絞り、改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並べます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はなく、ログインも要りません。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。
⚠️ 向かない人もいます。この記事で書いた検証(事実の確認・記事どうしの整合)は、このツールの守備範囲ではありません。見ているのは公開後の数字だけで、書いてある内容が正しいかは判定しません。また、表示回数が2桁で止まっているサイトでは判定できるページが出ません。まず本数を増やす段階なら、役に立たない道具です。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

