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SEOライティングのコツは3段階に分かれる、サーチコンソールの数字から逆算する書き方

SEOライティングは「書く前・書くとき・書いた後」の3段階に分けると手が止まりません。数字が出るのは3段階目だけです。書いた後にサーチコンソールで直す1本を選ぶ条件は、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上。SEOライターとは何をする人かも整理します。

この記事のまとめ

SEOライティングは「書く前・書くとき・書いた後」の3段階に分けると、手が止まりません。書く前に決めるのは狙う語を1本に絞ることだけ。書くときは検索結果に出る部分(タイトル・書き出し)と、順位に効く部分(本文と見出し)を分けて作ります。そして3段階目の「書いた後」を設計に入れていない人がほとんどです。順位もクリック率も、検索結果に並ぶまで測れないからです。サーチコンソールで直す記事を選ぶには掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上が最低条件で、ここに届かないうちは「書いた後」の判断材料がありません。

SEOライティングのコツを調べると、キーワードの入れ方や見出しの作り方が出てきます。どれも間違ってはいないのですが、そのとおりに書いても数字が動かないことがあります。

理由は単純で、SEOライティングは「書くとき」だけの技術ではないからです。書く前に決めること、書くときに作ること、書いた後に見ることが、それぞれ別にあります。この記事は3つの段階と、その順番の理由だけを書きます。各段階の細かいやり方は、それぞれ別の記事に分けてあるのでリンクで渡します。

3段階目の「書いた後」だけを機械にやらせる手もありますが、まず3段階の全体像から書きます。ここが分かっていないと、どこを自動化しているのか分かりません。

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SEOライティングのコツが効かないときに起きていること

世の中のSEOライティングのノウハウは、ほぼ全部が「書くとき」の話です。タイトルの付け方、見出しの構造、共起語、文章のリズム。公開ボタンを押す前までの話で終わっています。

ところが、SEOで測れる数字は公開したあとにしか出ません。

  • 掲載順位 — 検索結果に並んで初めて決まる
  • 表示回数 — 順位が付いて、その語で検索する人がいて初めて出る
  • クリック率(CTR) — 表示回数が貯まらないと、偶然で大きく振れる

つまり「書くとき」に、書いたものが正しいかを確かめる手段はありません。にもかかわらず、書く前と書くときに全部の答えを出そうとするので、こうなります。

起きることそこから何が起きるか
1本に時間をかけすぎる本数が増えない
本数が増えない表示回数が貯まらない
表示回数が貯まらない数字を見ても、どれが良くてどれが悪いか判定できない
判定できないまた「書くとき」のノウハウを探しに戻る

ここが閉じた輪になっています。SEOライティングを「1本を完璧に仕上げる技術」だと思っているかぎり、この輪から出られません。

出口は1つです。SEOライティングを「あとで測って直せる形で出す作業」だと定義し直すこと。そう定義すると、書く前・書くとき・書いた後で、やることがきれいに分かれます。

SEOライティングを3段階に分ける

3つの段階と、それぞれで見る数字はこうなります。

段階やることそこで見る数字
書く前狙う語を1本に決める / 検索意図を確かめる数字は無い(検索結果そのものを見る)
書くときタイトル / 書き出し / 見出しの構造数字は無い(公開前なので測れない)
書いた後放置 → 数字を見る → 直す記事を選ぶ表示回数 → 掲載順位 → CTR
SEOライティングの3段階。書く前は狙う語を1本に決める、書くときはタイトル・書き出し・見出しを作る、書いた後はサーチコンソールで表示回数・掲載順位・CTRを見る。数字が出るのは3段階目だけ

表を見て分かるとおり、数字が出るのは3段階目だけです。1段階目と2段階目は「あとで測れるようにするための準備」だと思ってください。この見方に切り替えると、書く前と書くときにかける時間の上限が決まります。

書く前:決めるのは「狙う語1本」だけ

書く前にやることは2つだけです。

  1. この記事で狙う語を1本に決める
  2. その語で検索して、実際に何が並んでいるかを見る

なぜ1本に絞るのか

あとで測る単位が「ページ」だからです。サーチコンソールの「ページ」のデータは、そのURLが出ている検索語をすべてまたいだ合計と平均で出ます。 1本の記事に狙いが3つ混ざっていると、平均掲載順位もCTRも3つの狙いが混ざった数字になり、良いのか悪いのか読めなくなります。

狙いが1本なら、順位が10位なら「その語で10位」だと素直に読めます。書く前の絞り込みは、書いた後の読みやすさのためにやっています。

検索意図は「調べる」のではなく「見る」

検索意図の確かめ方はいろいろ言われますが、いちばん確実なのは実際に検索することです。上位に並んでいるのが手順の記事なら、その語で検索する人は手順を求めています。比較表ばかりなら比較を求めています。Googleが今そう判断している、という事実がそこに出ています。

並んでいる内容と自分が書こうとしているものがズレていたら、ここで直すのがいちばん安いです。公開してから気づくと、書き直しになります。

書いても順位が付かない場合、原因は1つではありません。3つの層に分けた記事があります →ブログの順位が上がらない理由

書くとき:検索結果に出る部分と、出ない部分を分ける

ここが、SEOライティングのコツとして語られることが集中している場所です。ただ、作るものを1つの塊として考えると迷います。「検索結果に出るかどうか」で2つに割ってください。

作るもの検索結果に出るか主に効く数字
タイトル出るCTR
書き出しの1段落説明文として抜かれることがあるCTR
見出しの構造・本文出ない掲載順位

この区別が、あとで効きます。書いた後に数字を見て「CTRが低い」と分かったら直すのは上の2つ、「順位が低い」と分かったら直すのは下です。2つを混ぜて作っていると、直すときに手が入る場所を特定できません。

タイトル

タイトルで考えることは「どこに何を置くか」と「どこで切れるか」の2つです。検索結果には全部が出るとは限らないので、切れても意味が通る並びにしておきます。

置く位置の話 →タイトルのキーワードは前半に置くべきか/ 切れる位置から逆算する話 →記事タイトルの文字数は何文字が適切か

書き出し

書き出しの1段落は、検索結果の説明文として抜き出されることがあります。つまり読者が読む前に読む文です。ここに前置きや自己紹介を置くと、検索結果に前置きが出ます。

何を置くかの話 →記事の書き出しはSEOで重要か

見出しの構造

見出しは読者が拾い読みするための地図です。 h2とh3の階層を飛ばさない、見出しだけ読んで話の筋が通る、この2つが守れていれば十分です。見出しに語を詰め込む必要はありません。

上位ページに一緒に出てくる語(共起語)を数えて足す方法もありますが、共起語とは、SEO効果は順番が逆、語が多いのは結果であって原因ではないに、Googleの4ページを開いても「入れると順位が上がる」という記述は確認できなかったこと、数えるなら語ではなく上位ページにあって自分の記事に無い見出しのほうだという話を書いています。

書き終えたら、関連する既存記事へのリンクを本文の中に置いてください。記事末尾にリンク集を作るより、話の流れの中に置くほうが押されます。

どこに貼るかの話 →内部リンクはどこに貼るか

書いた後:サーチコンソールの数字から直す順番を決める

ここが、多くの人の設計に入っていない3段階目です。やることは「待つ」「見る」「選ぶ」の3つです。

1. 待つ

公開直後は判定できません。順位が付くまでにも、表示回数が貯まるまでにも時間がかかります。数日で見て一喜一憂しても、判断材料は増えません。

2. 見る

サーチコンソール(Search Console)の「検索パフォーマンス」で、表示回数 → 掲載順位 → CTR の順に見ます。CTRから見てはいけません。クリック数は「表示回数 × CTR」なので、表示回数が減っただけでもクリック数は減るからです。

見る順番の詳細 →サーチコンソールの見方

3. 選ぶ

ここが3段階目の本番です。全部を直すのではなく、直す1本を選びます。選ぶ条件は2つあります。

  • 掲載順位が4.0位から20.5位のあいだ — これより上は伸びしろが小さく、これより下は検索結果でほぼ見られていません
  • 表示回数が100回以上 — これ未満だとCTRが偶然で大きく振れて、判定に使えません

この2つを通ったページについて、順位ごとの期待CTRと実CTRを比べます。CTRは絶対値では判断できません。4位の1.2%と10位の1.2%は、意味がまったく違うからです。並べる順番は、CTRの差そのものではなく差に表示回数を掛けた「取りこぼしているクリック数」で決めます。

2つの条件の理由と、計算式・具体例は サーチコンソールでリライトする記事の見つけ方に、判定に足りる表示回数の考え方は 表示回数が少ないブログでどう決めるかに書いています。

順位別の期待CTR一覧 →ブログのCTRが平均より低いか確認する方法/ 選んだあとの直し方 →ブログのリライト手順とやり方

使っている期待CTRは、seoClarity「2021 CTR Study」の日本市場の実測値に、 AI Overview によるクリック減を順位別に補正した値です。たとえば8位は、実測の生値が1.78%、補正後が1.52%です。この2つは別の数字なので、混ぜないでください。

使っている数値の出どころと、その限界は 推定の根拠と限界に全部書いています。元データは seoClarity の 2021 CTR Study(PDF)です。

SEOライターとは何をする人か

SEOライターとは、検索から人が来ることを前提に記事を設計し、執筆する人です。文章を書く人という点はふつうのライターと同じですが、読者が「検索結果の一覧から選んで」やって来るという前提が加わります。

求められること

この前提から、必要なことが決まります。

  • 1記事の狙いを1つに絞れる — 上の1段階目です
  • 検索結果に出る部分と出ない部分を分けて作れる — 2段階目です
  • 公開後の数字を読んで、直す場所を特定できる — 3段階目です

3つ目を持っている人は、思ったより少ないです。文章力は2段階目までしか効きません。 3段階目は文章力とは別の技能で、サーチコンソールの数字が読めるかどうかだけです。

学び方

自分のブログを1つ持つのがいちばん早いです。理由は、3段階目が自分で公開したページでしか練習できないからです。誰かの記事を読んでも、そのページのサーチコンソールは見られません。

記事を何本か出して、表示回数が貯まってきたら、上の判定条件で1本選んで直してみる。直したあと、数字がどう動いたかを見る。これが一周です。この一周を何回できたかが、そのままSEOライティングの経験値になります。

3段階のうち、いちばん時間がかかるのはどこか

3段階目です。ただし、かかるのは「作業時間」ではなく「待ち時間」です。

作業時間として重いのは「選ぶ」の部分です。記事が50本あれば、50本ぶんの順位を見て、期待CTRを引き当てて、実CTRとの差を出して、表示回数を掛ける。これを50回やることになります。スプレッドシートで再現できますが、毎回やるとそれなりの時間になります。

同じ判定を自動でやるツールも作ったので、面倒なら使ってください。詳しくは記事の最後に書きます。

直す記事と作業内容を決める

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よくある質問

SEOライティングでは何文字書けばいいですか

文字数そのものに基準はありません。狙う語で検索したときに並んでいる記事が答えている範囲を、自分の記事も答えられているかどうかで決まります。文字数を目標にすると、水増しに向かいます。判定に必要なのは文字数ではなく、公開後の表示回数(100回以上)です。

SEOライターになるのに資格や講座は必要ですか

資格はありません。実力を確かめる方法として現実的なのは、自分のブログで、数字が動いた記事を作った経験を持つことです。上に書いた「1本選んで直して、数字の変化を見る」の一周を何回やったか、で説明できます。

書いてからどれくらいで数字を見ればいいですか

表示回数が100回に届くまでは、見ても判定できません。週に1回、表示回数が貯まってきたかだけ確認して、条件を満たしたページが出てきたらそこから中身を見る、という順番にしてください。毎日見ると、誤差を変化と読み違えます。

まとめ

  • SEOライティングは「書く前・書くとき・書いた後」の3段階に分ける
  • 数字が出るのは3段階目だけ。書く前と書くときは「あとで測れるようにする準備」
  • 書く前は狙う語を1本に絞る。測る単位がページだから
  • 書くときは検索結果に出る部分(タイトル・書き出し=CTR)と、出ない部分(見出し・本文=順位)を分けて作る
  • 書いた後は 表示回数 → 掲載順位 → CTR の順に見て、順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページから直す1本を選ぶ
  • 選ぶ基準はCTRの差ではなく、差×表示回数の「改善余地スコア」。いちばん悪いページではなく、いちばん取り戻せるページから直す

コツを増やすより、3段階のどこにいるかを毎回自覚するほうが効きます。書いている最中に順位の心配をしても、そこでは測れません。


ここから先は、私が作ったツールの話です。

3段階目の「選ぶ」だけを自動でやるツールを作りました。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落とすだけで、順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページに絞り込み、改善余地スコアの多い順に並べて出します。解凍もファイル選びも要りません。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは、選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を送ります。タイトル取得ボタンを押した場合は、最大10件のURLを送ります。

⚠️ ただしこのツールが助けられるのは3段階目だけです。書く前の語の決め方も、書くときの文章も、こちらでは代わりに作れません。そして表示回数が100回に届くページが無いブログでは、判定できるページが出ません。記事を増やすほうが先の段階なら、このツールは向きません。

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この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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