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ブログ体験談の書き方、Googleの「経験」の原文から逆算する

ブログの体験談は何を書けばいいのか、公式3ページの「経験」の原文から逆算します。「よかった」という感想を「条件・手順・結果」で書くと、Googleが公式に挙げる材料(数・結果・方法・証拠)に沿います。比較記事で足す項目と、書けば順位が上がるとは書かれていない点まで。

この記事のまとめ

Googleが「経験(Experience)」の例に挙げているのは、実際に製品を使った、実際にその場所を訪れた、誰かが経験したことを伝えている、といったことです。有用なコンテンツについての公式ページは、商品レビューの例で、テストした数・結果・方法を写真などの証拠とともに見せると読者の信頼を得られると書き、こうした「どのように作ったか」はさまざまな種類のコンテンツにあるとしています。

だからブログの体験談は、「よかった」という感想だけで終わらせず、いつ・何で・どうやって試し、何が起きたかを数字や写真と一緒に残すと、公式が「どのように」で挙げる材料(数・結果・方法・証拠)に沿った形になります。比較記事なら、使う人の目線で、測った結果と、迷う人がほかに比べそうなもの、決め手になる点を書きます。ただし公式は、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないと書いており、体験談を書けば順位が上がるとはどこにも書かれていません。

体験談の記事で書くべきなのは、感想よりも「どういう条件で、どうやって試して、何が起きたか」です。Googleが「経験」について書いている原文を読むと、見せてほしいと書かれているのは、実際にやったことと、その確かめ方のほうだからです。

この記事は、「これからは体験談が大事」「E-E-A-TのEは経験」と聞いて、使ってみた・やってみた記事を書き始めたものの、書くと感想が並ぶだけになってしまう人に向けて書いています。読み終えれば、Googleが「経験」と言うときに何を指しているか、体験談のどこに何を書けばいいか、比較記事で足すものが分かります。

E-E-A-Tの4つの意味や、個人ブログで経験が強みになる理由はE-E-A-Tは個人ブログでどこまで作れるか、順位の直接要素ではない前提からに書きました。ここでは、その「経験」を記事の中でどう書くかに絞ります。

体験を足す記事を、すでに検索結果に出ている記事の中から選ぶなら、機械に並べさせる手もあります。それは記事の最後に書きます。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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この記事で読んだ、「経験」についての公式の原文

この記事で確認した公式ページは3つ(Google 検索セントラルのドキュメント2つとブログ1つ)です。そのうち体験談の書き方にいちばん直接関わる「経験」の記述を、次の3か所に絞って読みます。レビューの書き方のページの経験の記述は、比較記事の節で扱います。

1. E-A-TにEが足されたときの公式ブログ(2022年12月)

2022年12月15日のGoogle 検索セントラル ブログは、品質評価ガイドラインのE-A-Tに「経験」のEを足したと告知し、その中身をこう説明しています。

つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。

同じ記事は例として、確定申告書の正しい書き方を知りたいなら会計の専門家が書いたものを読みたいが、確定申告ソフトの評価を知りたいなら、実際に使った人たちのフォーラムの議論のような情報を探すかもしれない、と書いています。経験がいちばん役に立つ話題と、専門知識がいちばん役に立つ話題がある、ということです。

2. 有用なコンテンツの自己評価の質問

有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成には、自分のコンテンツを見直すための質問が並んでいて、その1つが経験の質問です。

コンテンツは、実体験や深い知識(たとえば、実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか。

同じページは、信頼性が最も重要で、その他の項目は必ずしもすべてにおいて優れている必要はないとして、「たとえば、優れたエクスペリエンスを基盤としてユーザーの役に立つコンテンツもあれば、専門性の高い内容でユーザーの役に立つコンテンツもあります。」と書いています。

3. 品質評価者が見るメイン コンテンツの属性

同じページの後半には、「検索品質評価者は、コンテンツの品質を審査する際に、メイン コンテンツの以下の基本的な属性を評価するようにトレーニングされています。」として、労力・独自性・才能やスキル・正確性の4つが並んでいます。体験談に関わるのは次の部分です。

独自性: 他のウェブサイトではまだ入手できない、独自のオリジナルな情報や視点をコンテンツが提供している程度。

才能やスキルの項目には、次の一文があります。

すべてのコンテンツに専門知識が必要なわけではありません。たとえば、私道の新しい除雪方法を見つけた経験を共有する人に、専門知識は必ずしも必要ありません。

資格や肩書きが無くても、自分で見つけたやり方を共有する体験談は書ける、という例です。一方で労力の項目には「他のソースをクレジット表示したり、帰属を明示したりしても、独自の労力を注いだことにはなりません。」ともあり、ほかの人の体験談を集めて出典を付けるだけでは、自分の経験の代わりにならないと読めます。

「体験談を書けば上がる」とは、どこにも書かれていない

先に、言えないことをはっきりさせておきます。有用なコンテンツのページは「E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。」と書いています。2022年12月のブログも「念のためですが、これらのガイドラインは、Google のさまざまな検索ランキング システムのパフォーマンスを検索評価者が評価するために使用するものであり、ランキングに直接影響することはありません。」と断っています。

つまり、経験はGoogleが良いコンテンツを見分けるときの考え方の1つとして書かれていて、「体験談を足せば順位が上がる」という形では書かれていません。上の評価者の属性も、評価者が品質を審査するときの観点で、そのままランキングの要素として書かれているわけではありません。逆に、体験談に意味が無いとも書かれていません。この記事で書くのは、公式が「経験」として挙げているものに沿って体験談を書く方法までです。

公式が「どのように」で挙げている材料は、数・結果・方法・証拠

では、体験談の中で「経験」を見せるには何を書けばいいか。いちばん具体的なのは、有用なコンテンツのページの「どのように(コンテンツが作成されたか)」の節です。

コンテンツがどのように作成されたかというのはユーザーにとって有用な情報です。

たとえば商品レビューでは、テストした商品数、テストの結果、テストの実施方法を、テストを実施した証拠となる写真などとともに確認してもらうことでユーザーの信頼を得ることができます。

例は商品レビューですが、続けて「「どのように」という要素はさまざまな種類のコンテンツに存在します。」と書かれています(この直後は、自動生成や AI を使ったコンテンツの説明です)。商品レビュー以外の体験談でも「どうやって確かめたか」は書ける、と私は読んでいます。

公式の材料を、ブログの体験談に当てはめると次のようになります。左の列は公式の記述、右の2列は私の当てはめです。

公式の記述体験談に書くもの(私の当てはめ)感想だけの書き方との違い
テストした商品数何を、いくつ、どのくらいの期間試したか「いろいろ試した」ではなく、数と期間が分かる
テストの実施方法いつ・どの環境(機種、プラン、設定、場所)で・どの手順で試したか読者が自分の条件と同じかどうかを比べられる
テストの結果測った数字、かかった時間や費用、うまくいかなかったこと「よかった」の中身が、ほかの人にも確かめられる
証拠となる写真など自分で撮った写真、画面のスクリーンショット、記録の表実際にやったことが、文章の外からも分かる

写真は「写真など」と例として挙がっているもので、写真が無い体験談は評価されない、とは書かれていません。画面で確かめる話ならスクリーンショット、数字で確かめる話なら記録の表のように、その体験に合った形で残せば足ります。

感想を「条件・手順・結果」に書き直す

書き直しの手順は3つです。順番は、上の公式の材料から私が組み立てたものです。

  1. 条件を書く。いつ、何を使って、どんな状態から始めたか。読者が「自分も同じ条件か」を判断する材料になります
  2. 手順を書く。何をどの順でやったか。途中で詰まったところ、公式の説明と実際が違ったところは、やった人にしか書けない部分です
  3. 結果を、数字と取り方と一緒に書く。何がどう変わったか。数字を書くなら、いつ、どこから、どの期間で取ったかを添えます。うまくいかなかった結果も結果です

このサイトの実測で書き直してみる

例として、このサイト自身の数字を使います。たとえば「ブログを始めて、検索から人が来るまで時間がかかった」という感想は、次のように書き直せます。

書き方文
感想だけ公開してしばらくは、検索からほとんど人が来なかった。
条件・手順・結果2026年8月11日にサイトを公開。最初に検索結果に表示されたのは2日後の8月13日(Search Consoleの日付。太平洋時間)で、その日は表示3回・クリック2回だった。2026年10月6日にSearch Consoleから取った全期間(2026年7月5日〜10月3日の集計)は、表示741回・クリック30回・平均掲載順位24.6位。

書き直した文には、いつ公開したか(条件)、どこから取ったか(取り方)、何回だったか(結果)が入っています。読者は自分のブログのSearch Consoleで同じ期間を見て、比べられます。「しばらく」が2日なのか2か月なのかは、感想の文からは分かりません。この数字を週ごとに並べた記録はブログの検索流入はいつから?公開から表示・クリックまでの実測にあります。

数字は小さくてもかまいません。公式が独自性を「他のウェブサイトではまだ入手できない、独自のオリジナルな情報や視点」と書いている以上、大きな数字かどうかより、自分で取った数字であることのほうが、体験談としての中身になります。数字の取り方を書いておけば、あとで見返したときに自分でも同じ条件で取り直せます。

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比較記事なら、レビューの書き方のページの項目を足す

2つ以上を使い比べた体験談、いわゆる比較記事なら、Googleの質の高いレビューを書くのページが参考になります(ページのタイトルは「レビューの書き方」)。対象は商品だけでなく、サービス、旅行先、ゲーム、映画なども挙がっていて、書き手の例には独自の意見を発信するブロガーも入っています。おすすめの方法のうち、比較記事の組み立てに直接使えるのは次の4つです。

ユーザーの目線で評価します。

求められる各種の性能がどの程度達成されているかについて、定量的測定結果を提供します。

検討すべき比較対象も扱うか、特定の用途や状況に最適であるものを説明します。

自分の経験や専門知識に基づいて、最も重要な意思決定要素に焦点を当てます(たとえば自動車のレビューでは、燃費と安全性が重要な意思決定要素であると判断し、それらの分野の性能を評価します)。

比較記事の手順に直すと、①読者が何を決めたいのかを先に決める(意思決定要素) ②その点を、全部の候補で同じ条件で測る(定量的測定結果) ③読者がほかに比べそうな候補にも触れるか、どんな用途ならどれが合うかを書く、の順になります。この並べ方は私の組み立てです。項目ごとに「◯」「△」を並べる表だけでは、②の測った結果が抜けやすいので、表のセルに数字や条件を書き込むと、上の項目に沿います。

同じページには、画像や体験談で信頼性を裏付ける、競合との違いを書く、メリットとデメリットを書く、おすすめの理由と自分の体験を書く、といった項目もあります。それらと、アフィリエイトの記事で問題にされる「薄い」ページの線引きはアフィリエイトはSEOで不利?公式が問題にする「薄い」ページの線引きにまとめました。

体験だけでは足りない話題と、書いてはいけない体験談

2022年12月のブログの確定申告の例のとおり、体験がいちばん役に立つ話題と、専門知識が要る話題があります。有用なコンテンツのページは、正確性の属性で「人々の生活や幸福に重大な影響を与える可能性のあるトピック(YMYL トピック)については、コンテンツの精度が高く、確立された専門家のコンセンサスと一致している必要があります。」と書いています。病気の治療やお金の判断のような話題では、体験談は「自分の場合はこうだった」という記録として書き、一般にどうすべきかの説明の代わりにはしない、というのが公式の記述に沿った線だと私は考えています。

もう1つは、体験していないことを体験したように書くことです。同じページは、作り物の著者プロフィールを例に挙げたうえで「いかなる形式の欺瞞も、ユーザーと Google の自動品質システムの両方にとってページを信頼できないものにし、低品質なページのシグナルとなります。」と書いています。使っていないものを使ったように書く体験談も、読者をだます点では同じ側に入ると私は読んでいます。

よくある質問

体験談の記事を書けば、検索順位は上がりますか

上がるとは書かれていません。公式は、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないと書き、品質評価ガイドラインもランキングに直接影響しないと断っています。一方で、経験を示しているかは、自分のコンテンツを見直す質問の1つとして挙がっています。上がるかどうかではなく、読者が確かめられる形で書けているかを、見直しの物差しにしてください。

写真が無いと、体験談として認められませんか

写真は例の1つです。有用なコンテンツのページは「テストを実施した証拠となる写真などとともに」と書いていて、「など」が付いています。スクリーンショットや記録の表、手順の中で詰まったところの具体的な説明も、やったことを見せる材料になります。

体験談は長く書いたほうがいいですか

長さの基準は公式にありません。有用なコンテンツのページは、Googleが優先する文字数があると聞いて特定の文字数に合わせていないか、という質問に「(そのような設定は存在しません)。」と書き添えています。レビューの書き方のページも、長さではなく質と独自性を重視するよう書いています。長さより、条件・手順・結果が入っているかを見直してください。

自分の体験が無いテーマは、書かないほうがいいですか

書いてはいけない、とは書かれていません。ただし有用なコンテンツのページは、検索流入のために、実際の経験が無いニッチなトピックを選んでいないかを、見直すべき警告の質問に挙げています(詳しくは雑記ブログはSEOで不利?自分のサーチコンソールでジャンル別に確かめるに書きました)。 同じページは、優れたエクスペリエンスで役に立つコンテンツもあれば、専門性の高い内容で役に立つコンテンツもある、と書いています。ただ、体験が無いのに体験したように書くのは、上に書いたとおり避けてください。体験の代わりに、公式の原文と読者自身が確かめられる手順で書く方法もあります。

まとめ

  • Googleが「経験」の例に挙げているのは、実際に製品を使った、実際にその場所を訪れた、誰かが経験したことを伝えている、といったこと。専門知識が無くても、自分で見つけたやり方を共有する体験談は書ける
  • 有用なコンテンツのページの「どのように」の節は、テストした数・結果・方法を、写真などの証拠とともに見せる例を挙げ、「どのように」はさまざまな種類のコンテンツにあると書いている
  • 体験談は、感想より「条件 → 手順 → 結果(数字と取り方)」の順で書く。この並べ方は公式の材料から私が組み立てたもの
  • 比較記事は、読者の目線で、決め手になる点を、同じ条件で測った結果で並べ、ほかに比べそうな候補や用途ごとの向き不向きにも触れる
  • E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではない、と公式は書いている。体験談を書けば順位が上がるとは書かれていない。健康やお金の話題では体験は記録として書き、体験していないことは書かない

体験談の価値は、話の大きさではなく、ほかの人が同じ条件で確かめられるかどうかにあります。次に書く1本で、感想の文を1つだけ、条件・手順・結果の文に置き換えてみてください。

この記事で確認した公式ページは、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成、質の高いレビューを書く(レビューの書き方)、2022年12月15日のGoogle 検索セントラル ブログ「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」の3つです(2026年10月8日に日本語版と英語版を取得し、引用は原文と照合しました)。


体験を書き足すのは、1本ずつ手のかかる作業です。新しく書く記事だけでなく、すでに検索結果に出ていて、もう少しクリックされてよい記事から順に手を入れられれば、書き足す先を1本ずつ決められます。ここから先は、その並べ替えを機械にやらせる自作ツールの宣伝です。

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この記事を書いた人

みやこし

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noteQiitaZenn

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