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Microsoft Clarityの使い方は?リライトする記事を決めてから、ヒートマップでどこで離れたかを見る

Microsoft Clarityは、タグを入れたページでのクリックとスクロールをヒートマップと録画で見せる解析ツールです。私が読んだ公式文書に検索順位の指標は無かったので、直す記事はSearch Consoleで選び、その1本のどこで離れたかを見ます。入れる前に読むマスキング・開示・同意の文書も原文で確かめました。

この記事のまとめ

Microsoft Clarity は、タグを入れたページの上で、来た人がどこを押し、どこまでスクロールしたかを、ヒートマップ(Heatmaps)と録画(Recordings)とダッシュボード(Dashboard)で見せる Microsoft の解析ツールです。スクロールマップ(Scroll maps)では、ページの高さ5%刻みで、そこで離れた人の割合(% drop off)が出ます。クリックマップ(Click maps)では、押しても何も起きなかったクリック(Dead clicks)なども分けて見られます。私が読んだ Clarity の公式文書(learn.microsoft.com)には、Google 検索での掲載順位や表示回数を指標として示す記述はありませんでした。なので個人ブログでは、直す記事を Search Console で決めてから、その1本だけを Clarity で開き、どの段落で離れているかを見る使い方が合う、と私は考えています。入れる前に、Microsoft が書いていることとして、18歳未満を対象にしたサイトでは使わないこと、既定でマスキングが「Balanced」(数字とメールアドレスを隠す)になっていること、Clarity を使うサイトにはフッターなどでの開示を勧めていること、欧州経済領域・英国・スイスからの訪問では、機能をすべて使うのに有効な同意の信号が要ることを確かめておきます。法律上の要否は、この記事では判断しません。なお、私が読んだ GA4 のヘルプ2ページには、ヒートマップという語は出てきませんでした。GA4 の標準の scroll イベントが記録するのは、ページの90%まで初めて見えたときの1段階だけです。

Microsoft Clarityは、リライトする記事を決めたあとに、その記事のどこで読まれなくなっているかを見る道具として使うのが、個人ブログには合っていると私は考えています。無料のヒートマップとして名前を見かけて入れてみたものの、ダッシュボードの数字が多くて何を見ればいいか分からない。全部のページのヒートマップを眺めて、結局どこも直さずに閉じてしまう。そんなところで止まっていませんか。

この記事は、Clarityで何が見えるかを公式の文書の字で並べ、個人ブログならどの順番で、どの画面を開けば直す段落が決まるかをまとめたものです。入れる前に読んでおく文書(18歳未満向けのサイト・マスキング・サイトでの開示・同意)も、Microsoftが書いている範囲で並べます。

根拠にしたのは、learn.microsoft.com の Microsoft Clarity の文書(概要・セットアップ・WordPress・ヒートマップ・スクロールマップ・クリックマップ・録画・データの保存期間・ダッシュボード・行動の指標・Content Insights・マスキング・開示の文例・同意モード・FAQ・ヒートマップのトラブルシューティング・GA4 との連携)で、2026年10月10日に取得して読みました。日本語の URL を開いても本文は英語だったので、英語の原文を引き、日本語は私の訳です。Clarityの実際の画面は、この記事のために確かめてはいません。画面名・機能名は、文書の英語の字のまま書いています。

ブログが読まれない理由を、検索結果に出ていない・押されていない・着いてすぐ離れているの3段に分ける話はブログが読まれないのはなぜ?出ない・押されない・離れるの3段で分けるに書きました。Clarityが役に立つのは、その3段目の、さらに記事の中の話です。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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結論:記事はSearch Consoleで選び、Clarityでは選んだ1本のどこで離れたかを見る

Clarity Overview(Microsoft Learn)ほかを読んで、ブログで押さえておきたいことは次の5つです。

  • Clarityが見せるのは、タグを入れたページの上での動き。クリック・スクロール・録画で、来た人が記事の中で何をしたかが分かります
  • 検索順位の数字は入っていない。私が読んだClarityの文書には、Google 検索の掲載順位や表示回数を指標として示す記述がありませんでした。どの記事を直すかは、Search Consoleで決めます
  • 1本の中では、スクロールマップの % drop off から見る。どの高さで人が減っているかで、直す段落の当たりを付けます
  • 入れる前に、18歳未満向けのサイトでの不使用・マスキング・開示・同意の文書を読む。ここでは Microsoft が書いていることを引くだけで、法律の判断はしません
  • GA4の標準のscrollは、90%の1段階だけ。記事の途中のどこで離れたかを高さごとに見たいなら、ヒートマップのほうが向いています

Clarityで見られるもの:ヒートマップ・録画・ダッシュボード

ClarityのFAQは、Clarityを「Clarity is a user behavior analytics tool that helps you understand how users interact with your website.」(ウェブサイトで利用者がどう行動しているかを理解するための、利用者の行動の解析ツール)と説明しています。見る場所は大きく3つです。

ヒートマップ(Heatmaps):クリックとスクロールをページに重ねる

Clarity tracks all visitor clicks and scrolls on mobile, desktop, and tablet and automatically generates a heat map.
— Microsoft Learn「Heatmaps overview」

訳すと「Clarityは、モバイル・デスクトップ・タブレットでの訪問者のクリックとスクロールをすべて追跡し、自動でヒートマップを作ります」です。Heatmaps overviewが挙げる種類は、次の5つです。

原文の名前見えるもの(原文の要約)ブログで使うか(私の読み)
Scroll mapsページのどこまでスクロールされたかいちばん使う。どの高さで離れたか
Click mapsどこが押されたか、何回か使う。押されていないリンクや、リンクだと思われて押されている所
Attention mapsページの各部分で過ごされた時間補助。読まれている段落と飛ばされている段落
Area maps選んだ範囲の中の要素のクリックの合計たまに。目次やまとめの枠をまとめて見るとき
Conversion mapsEC サイトの購入につながったクリックブログではほぼ使わない

同じページには「There's no minimum traffic limitation to generate a heat map.」(ヒートマップを作るのに必要な最低限のアクセス数は無い)ともあります。ただ、作れることと、読み取れることは別です。1か月に数人しか開かない記事のヒートマップは、その数人の動きでしかないので、私は表示回数がある記事から見ます。

スクロールマップ:どの高さで、何%が離れたか

Scroll mapsのページによれば、左の Scroll data の欄に次の3つが並びます。

% Scrolled: Indicates the page percent data in increments of 5% that is being evaluated.
# of visitors: Indicates the total number of users that landed on the page or group of pages where Clarity Heatmaps collect the data.
% drop off: Indicates the percent of visitors who dropped off at a corresponding percent of page height.
— Microsoft Learn「Scroll maps」

訳すと、% Scrolled はページの高さを5%刻みにした位置、# of visitors はそのページに来た人の総数、% drop off はその高さで離れた訪問者の割合です。もう1つ、Average fold という線があり、「This fold indicates the average location visible on a webpage before the user starts scrolling.」(スクロールを始める前に見えている位置の平均)と説明されています。Average fold より上は、平均すると、スクロールしなくても見えている範囲です。ここで大きく減っているなら、タイトルを見て来た人が、最初の画面で「違った」と思っている、と私は読みます。

上の欄では、Visited URL に記事の URL を入れて対象を絞り、Supported devices で PC・Tablet・Mobile を切り替えられる、とあります。スマホとパソコンでは1画面に見える量が違うので、私は端末を分けて見ます。

クリックマップ:押されていない所、押しても動かない所

Click mapsのページが挙げる種類は、All clicks・Dead clicks・Rage clicks・Error clicks・First clicks・Last clicks の6つです。ブログで気にするのは Dead clicks で、原文は「Dead clicks: shows where users clicked on a page with no effect/response.」(押しても何も起きなかった所)です。リンクではない太字や図が押されているなら、読者はそこから先を知りたがっている、と私は読みます。逆に、本文中のリンクや目次がほとんど押されていないことも、ここで分かります。

録画(Recordings):1人の読み方を、あとから再生する

Sessions aren't actual recordings of the user experience, but rather a step-by-step visual reconstructions by capturing the HTML and user actions.
— Microsoft Learn「Recordings overview」

Recordings overviewの説明で、訳すと「セッションは、利用者の画面を実際に録画したものではなく、HTML と利用者の操作を記録して、1手ずつ組み立て直したもの」です。セッションの区切りは「Clarity continues to capture actions until the user is inactive for 30 minutes, at which point the session ends.」(操作が30分無くなった時点で終わる)とあります。

残る期間は、ページによって書き方が少し違います。Data retentionの表では、録画の再生用のデータ(Playback Data)が30日、ラベルやお気に入りを付けたセッションが9か月、クリックのデータ(Click Data)が9か月です。録画の概要のページとFAQは、30日を過ぎたあとも一部の録画(概要のページの言い方では、1日あたり録画の1%か10本の多いほう)を最大9か月残す、と書いています。どちらにしても、見たい録画は30日以内に見るか、お気に入りにしておく、と考えておけば外れません。

ダッシュボード(Dashboard):サイト全体の傾向

Clarity Dashboard Featuresは、ダッシュボードを「The Clarity dashboard provides aggregate metrics to help you get an overall understanding of the traffic on your site.」(サイトへのアクセスの全体像をつかむための集計の指標)と書いています。行動の指標のページ(Semantic metrics)に並ぶのは、Excessive scrolling(想定より多い上下のスクロール)・Rage clicks(狭い範囲の素早い連打)・Dead clicks・Quick backs(よそのサイトへ移ってすぐ戻ってくるクリック)・JavaScript errors などです。

ブログに関係が深いのはContent Insightsです。原文は「Clarity Content Insights and metrics are automatically available for most WordPress blog sites.」(ほとんどの WordPress のブログでは自動で使える)で、それ以外は記事の article 要素に data-clarity-region="article" を足す、とあります。読み方(Reading behavior)の項目は2つで、次のとおりです。

Engaged: Indicates page views where users finished reading the article.
Abandoned at headline: Indicates page views where the user only read the article headline.
— Microsoft Learn「Content Insights」

「記事を読み終えた表示」と「見出しだけ読んだ表示」です。何をもって読み終えたと数えるかの基準は、このページには書かれていません。私は、ダッシュボードの数字でサイト全体を評価するより、次の節のように1本ずつ開くほうに時間を使います。

検索順位の数字は、Clarityには入っていない

ここまでの数字はどれも、Clarityのタグを入れたページに来たあとの動きです。私が読んだClarityの文書(learn.microsoft.com の21ページ。この記事で引いたページを含む)には、Google 検索での掲載順位や表示回数を指標として示す記述はありませんでした。FAQには、AI が作る回答や検索の体験(AI-generated answers and search experiences)に自分のサイトがどれだけ出ているかを見る AI Visibility という機能の説明があり、従来の SEO との違いとして「Traditional SEO focuses on rankings and keywords.」(従来の SEO は順位とキーワードに注目する)と書かれていますが、Google 検索の掲載順位や表示回数を出す機能としては説明されていません。検索結果に出ているか、何位か、押されているかは、Search Consoleで見ます。

逆に、Clarityの数字(スクロールの深さや滞在)がGoogleの順位にどう影響するかも、読んだClarityの文書には書かれていません。滞在時間や直帰率を順位の判断に使わない理由は滞在時間や直帰率はSEOに効くか、サーチコンソールに無い数字で判断しないに書きました。

GA4にヒートマップはあるか

GA4(Google アナリティクス)のヘルプのうち、私が読んだ拡張計測機能イベントとアナリティクスのディメンションと指標の2ページ(日本語版・英語版)には、ヒートマップという語は出てきませんでした。GA4の標準の scroll イベントは「ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど)」に記録されるもので、途中の高さは分かりません。GA4で記事ごとのスクロールの割合を出す手順はGA4のスクロール率はどこで見る?標準のscrollは90%の1回だけ。離脱率に当たる指標と記事ごとの出し方にまとめました。

直す記事と作業内容を決める

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リライトする記事が決まってから、その1本だけをClarityで見る

ここからは私のやり方です。Clarityの文書の手順ではありません。画面名は文書の英語の字で、実際の画面での並びは確かめていません。

1. Search Consoleで、直す記事を1本決める

Search Consoleの「ページ」のタブで、表示回数があって、平均掲載順位が4.0〜20.5位にとどまっている記事を選びます。検索結果には出ていて、少しは押されている記事です。そもそも表示されていない記事は、Clarityで見ても来た人がほとんどいません。選び方から反映後の確かめ方までの流れはSEOリライトのやり方、ブログの手順5工程と各工程で詰まる点に書きました。

2. その記事のスクロールマップを、端末を分けて開く

Heatmaps で Visited URL にその記事の URL を入れ、Scroll maps を開きます。PC と Mobile を切り替えて、% drop off が大きく跳ねている高さを探します。見るのは次の2か所です。

  • Average fold のすぐ下で大きく減っている。最初の画面で答えが見えず、帰っている可能性があります。タイトルで約束したことに、冒頭の段落がすぐ答えているかを見直します
  • 本文の途中の、ある見出しの手前で減っている。その手前の段落が長すぎるか、読者の知りたいことから外れている可能性があります。その見出しと、直前の段落が直す候補です

最後のほうで少しずつ減っていくのは、答えを読み終えて帰っている人も混ざるので、私は問題にしません。

3. クリックマップで、押されていない所と、押しても動かない所を見る

同じ記事の Click maps で、目次や本文中のリンクが押されているか、Dead clicks がどこに出ているかを見ます。リンクではない図や太字に Dead clicks が集まっているなら、そこに説明を足すか、関連する記事へのリンクにするかを考えます。

4. 録画は、離れた高さで絞って数本だけ見る

ClarityのFAQは、ページの最後まで見ずに離れた人の録画を探す方法として「Set Page scroll depth to different points to see when users are leaving before reaching the bottom of the page.」(Page scroll depth を何段階かに設定して、最下部に届く前にどこで離れたかを見る)と書いています。スクロールマップで減っていた高さに合わせて絞り、数本だけ見ます。全部の録画を見る必要はありません。

5. 直す段落が決まったら、Clarityは閉じる

直す見出しと段落が決まったら、変更前を控えてから、その記事の直しをまとめて反映します。効果はClarityの数字ではなく、Search Consoleで同じ長さの期間を比べて見ます。Clarityの Heatmaps overview には、ヒートマップの比較(compare)の機能で、サイトの変更がコンバージョンにどう影響したかを見られる、ともあります。ただ、読み終える人が増えたかどうかと、検索から来る人が増えたかどうかは別の数字なので、私は比較は補助にしています。

入れるときに読んでおく文書

タグの入れ方

How to setup Clarity manuallyによれば、入れ方は3つです(サードパーティのプラットフォームに入れる・手で入れる・NPM で入れる)。手で入れる場合は「Copy the code and paste it into the <head> section of your website or web app.」(コードをコピーして、サイトの head の中に貼る)です。WordPress なら、WordPress のプラグインの手順で、プラグインの追加から「Microsoft Clarity」を探して有効化し、Clarityにサインインしてプロジェクトをつなぐ流れが書かれています。ブログサービスごとの細かい入れ方は、ここでは書きません。上の公式の手順と、使っているサービスのヘルプを見てください。

入ったかどうかは、プロジェクトの Recordings と Dashboard にデータが出るか、ブラウザの開発者ツールで https://www.clarity.ms/collect への POST が出ているかで確かめる、と同じページにあります。このページはデータがすぐに(instantly)見られると書いていますが、FAQ には「It takes a few hours to view data in the dashboard.」(ダッシュボードにデータが出るまで数時間かかる)ともあるので、入れた直後に出なくても、少し時間をおいてから見直します。また、Canvas や外部の iFrame の中身は取れない、とも書かれています。

18歳未満を対象にしたサイトでは使わない

Clarity shouldn't be used on any websites/apps targeting users under the age of 18 globally.
— Microsoft Learn「How to setup Clarity manually」

訳すと「Clarityは、世界のどこであれ、18歳未満の利用者を対象にしたウェブサイトやアプリで使うべきではない」です。概要のページとFAQにも同じ趣旨の注意があります。子ども向けの学習ブログなどを書いている人は、入れる前にここを読みます。

マスキング:既定は「Balanced」

セットアップのページには「By default, Clarity masks all sensitive content on your site.」(既定で、サイト上の機微な内容はすべてマスクする)とあります。Masking contentのページによれば、マスキングのモードは3つで、既定は Balanced です。

モード原文訳
StrictThe entire content is masked.内容をすべて隠す
Balanced(既定)Only sensitive content is masked. We classify numbers and email addresses as sensitive content.機微な内容だけを隠す。数字とメールアドレスを機微な内容として扱う
RelaxedNo content is masked. Input boxes and dropdowns are still be masked.内容は隠さない。ただし入力欄とドロップダウンは隠す

どのモードでも「Content in the input boxes is masked in all modes and can't be customized.」(入力欄の中身は常に隠れ、変えられない)とあります。設定を変えると新しい録画に効き、反映に最大1時間かかり、過去の録画には遡らない、とも書かれています。マスクを変えられるのはプロジェクトの管理者だけです。ブログの本文を録画で読めるようにしたい、という理由で Relaxed にするかどうかは、コメント欄や問い合わせフォームの有無も含めて、自分のサイトで決めることです。

サイトでの開示と、プライバシーポリシー

Microsoft はSample wording for Clarity Site and Privacy Policy Disclosureで、開示の文例を出しています。サイトについては、次のように勧めています。

We recommend that all websites that use Clarity include site disclosures in the footer or somewhere else on the homepage where Clarity runs.
— Microsoft Learn「Sample wording for Clarity Site and Privacy Policy Disclosure」

訳すと「Clarityを使うすべてのウェブサイトに、Clarityが動いているホームページのフッターなどに、サイトの開示を入れることを勧めます」です。プライバシーポリシーについては「Ensure your Privacy Policy properly communicates to your users on how you're using Clarity (and any other similar services) on your website or app.」(Clarity と似たサービスをどう使っているかを、プライバシーポリシーできちんと伝える)とあります。サイトの開示に入れる項目として挙がっているのは、Microsoft Clarity を使っていること・どんなデータを何のために集めるか・プライバシーポリシーへのリンク・サイトを使うことで利用者が自分と Microsoft によるデータの収集・利用に同意する、という一文、の4つです。文例は、自分の使い方に合わせて変えてよい、と書かれています。

FAQには「Do I need to inform my users of the cookie Clarity uses?」(Clarityが使う Cookie について、利用者に知らせる必要があるか)という問いがあり、答えは「Yes. For more information, see Clarity Terms of use.」です。その Clarity の利用規約(clarity.microsoft.com/terms)も読もうとしましたが、取得したページは画面を組み立てるプログラムだけで、規約の文はテキストとして取れず、確かめられませんでした。なので、この記事では規約の文は引きません。

もう1つ、Consent Modeのページの冒頭には「Starting October 31, 2025, Clarity begins enforcing consent signal requirements for page visits originating from the European Economic Area (EEA), United Kingdom (UK), and Switzerland (CH).」とあります。2025年10月31日から、欧州経済領域・英国・スイスからの訪問について、同意の信号を求める運用を始めた、という告知です。同じページは、これらの地域の利用者のセッションで Clarity の機能をすべて使うには、有効な同意の信号が要る、と続けています。同意の信号が無い場合、録画など一部の機能に影響が出ることがある、とFAQにあります。

自分のブログでプライバシーポリシーにどう書くか、法律上それが必要かどうかは、この記事では判断しません。AdSense と GA4 の規約がサイトに求める表示はブログにプライバシーポリシーは必要?AdSenseとGA4の規約が求めることに書きました。Clarityを足すなら、上の Microsoft の文書も並べて読みます。

入れると、表示は遅くならないか

FAQは「Will Clarity reduce my site's performance?」という問いに、「Visitors to your site notice no change in site speed or performance. The Clarity JavaScript is asynchronous.」(訪問者がサイトの速さの変化に気づくことはない。ClarityのJavaScriptは非同期で動く)と答えています。これは Microsoft の説明で、私が測ったものではありません。気になる人は、入れる前と後で同じページの表示を比べてください。表示速度と検索順位の関係はページ表示速度はSEOに効くか、Core Web Vitalsより先に見る3つに書きました。

ヒートマップが表示されないとき

Heatmaps overview には「There's no creation delay. Heat maps return within a matter of seconds.」(作るのに待ち時間は無く、数秒で返る)とある一方で、Troubleshooting Heatmapsには「After installing the code, wait for 30 minutes before Clarity generates a heatmap.」(コードを入れたら、ヒートマップができるまで30分待つ)とあります。FAQ はさらに、ヒートマップを作るのは1分かからない(less than a minute)、クリックがヒートマップに出るのは30分以内(within 30 minutes)、と2つの答えを並べています。私は、すでに集まったデータから作るのは速く、入れた直後のクリックが反映されるまでには30分ほどかかることがある、と読んでいます。入れた直後に出ないときは30分待ち、それでも出なければ、トラブルシューティングのページが挙げるとおり、記事のページにタグが入っているか、見ている URL が合っているか、フィルターが残っていないか、期間(Time frame)を Today にして見えるかを確かめます。

よくある質問

Microsoft Clarityは無料ですか

概要のページとFAQには「Clarity is a free service forever.」と書かれています。概要のページは続けて、有料版に上げる義務は無い、としています。料金や規約の解釈はこの記事ではせず、Microsoft の文書の字を引くだけにします。

GA4と連携すると、何ができますか

セットアップのページには「Google Analytics integration allows Clarity to link session playbacks with your Google Analytics dashboard.」(Clarityの録画の再生を、Google アナリティクスのダッシュボードと結びつけられる)とあります。連携の手順はGoogle Analytics4 Integration with Clarityにあり、アカウント ID・測定 ID・プロパティ ID などを入れる形です。私は、記事を選ぶのにも直す段落を決めるのにも連携は要らないので、使っていません。

全部の記事のヒートマップを見たほうがいいですか

私は見ません。ヒートマップで分かるのは、その記事に来た人の動きで、記事が検索で表示されているか、順位がどこかは分かりません。直す記事をSearch Consoleで先に決めて、その1本だけを開くほうが、直す段落まで早く行き着きます。

見られたくないページがあります

FAQには、録画したくないページについて「Remove the Clarity tracking code from the URLs you don't want to be recorded.」(録画したくない URL からタグを外す)とあります。ページの一部だけを隠すなら、上のマスキングの設定を使います。

まとめ

  • Microsoft Clarityは、タグを入れたページの上でのクリック・スクロールを、ヒートマップ・録画・ダッシュボードで見せる Microsoft の解析ツール
  • スクロールマップでは、5%刻みの高さごとに離れた人の割合(% drop off)と、スクロール前に見えている位置の平均(Average fold)が出る
  • 私が読んだClarityの文書には、Google 検索の掲載順位や表示回数を指標として示す記述は無かった。直す記事はSearch Consoleで選ぶ
  • 選んだ1本だけを、スクロールマップ → クリックマップ → 絞った録画の順に見て、直す段落を決めたら閉じる
  • 入れる前に、18歳未満向けのサイトでは使わないこと、マスキングの既定が Balanced であること、Microsoft がサイトでの開示を勧めていること、欧州経済領域・英国・スイスからの訪問では機能をすべて使うのに同意の信号が要ることを、公式の文書で確かめる。法律上の要否はこの記事では判断しない
  • 私が読んだGA4のヘルプ2ページには、ヒートマップの語は無かった。GA4の標準の scroll は90%の1段階だけ

Clarityで「どこを直すか」が見えるのは、「どの記事を直すか」が先に決まっているときです。


Clarityを開く前の「どの記事を直すか」を、Search Consoleの数字で並べるツールを作りました。以下は私が作ったツールの宣伝として読んでください。

Search Consoleの「ページ」タブのエクスポートをZIPのまま置くと、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾い、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けます。並び順は、通常判定 → 参考判定 → 本文中心の監査の順。前2つの中は CTR機会差の多い順、30回未満は表示回数の多い順です。 判定と、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ 判定に使うのは、Google検索のページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです(診断カードでは選んだ1ページの本文を読みます)。このツールはClarityもGA4も読みません。ヒートマップや録画を見て、記事のどの段落で読者が離れたかを判定することはしないので、段落の当たりはClarityで付けてください。表示回数が0の行は読み込み時に除くので、検索結果に出ていない記事は候補に出てきません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

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この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

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