この記事のまとめ
ブログのペルソナは、年齢や職業まで細かく作らなくても、書く前は「誰が・何に困って・どんな語で検索するか」の1行の仮置きで始められます。Googleの有用なコンテンツのページが自己評価の質問で聞いているのは、すでにいるか想定している読者(ユーザー層)にとって有用か、までです。この記事で確認した公式ページ3つには、「ペルソナ」という言葉も、細かい人物像を作るようにという記述もありませんでした。
記事が検索結果に表示され始めたら、サーチコンソールの検索パフォーマンスでその記事に絞り、クエリ(表示された検索語句)を仮の1行と照らして、ずれていれば1行と導入・見出しを書き直します。クリックのある語は、その語で検索して、検索結果からこの記事をクリックした人がいた語で、表示だけの語は、その語の検索結果に記事が載ったという記録です。クエリは一部が表に出ないこともあるので、全部がそろっているとは考えずに読みます。
ブログのペルソナは、最初から作り込まなくてかまいません。書く前は「誰が・何に困って・どんな語で検索するか」を1行で仮に決め、記事が検索結果に出始めたら、サーチコンソールに並ぶ実際の検索語句で直していけば足ります。書く前の読者像は、どれだけ細かくしても想像だからです。
この記事は、「まずペルソナを決めよう」と言われて、年齢・職業・年収・趣味の欄を埋めようとして手が止まった人に向けて書いています。読み終えれば、Googleの公式が読者について何を聞いているか、書く前にどこまで決めれば足りるか、公開後にどこを見て読者像を直すかが分かります。
読者像を直す記事を、すでに検索結果に出ている記事の中から選ぶなら、機械に並べさせる手もあります。それは記事の最後に書きます。
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ブログのペルソナとは、1本の記事を読む人を具体的に思い浮かべるための仮の人物像
ペルソナは、記事を「みんな」に向けて書くと誰にも刺さらなくなるのを防ぐために、読む人を1人に絞って思い浮かべる道具として使われている言葉です。よく「ターゲット」と並べて使われ、ターゲットが「ブログ初心者」のような層を指すのに対して、ペルソナはその中の1人を具体的に描いたもの、と分けて説明されることが多いです。
ただ、これはマーケティングで使われてきた言葉です。この記事で確認したGoogleの公式ページ3つ(有用なコンテンツの作成についての検索セントラルのページと、Search Console ヘルプの検索パフォーマンス レポートの2ページ)には、日本語版にも英語版にも「ペルソナ」(persona)という語は出てきませんでした。この3ページに、検索で評価されるためにペルソナを作らなければならない、という記述もありません。
Googleの有用なコンテンツのページが聞いているのは「想定する読者に有用か」まで
この記事で確認した公式ページのうち、読者についていちばん直接書いているのは、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成の自己評価の質問です。ページ自身が、作っているコンテンツが有用かをクリエイター自身が評価するためのものだと書いており、その中の「ユーザー第一のコンテンツに焦点を当てる」の質問の1つが次のものです。
特定のユーザー層がすでに存在しているか、想定されており、その人たちがビジネスまたはサイトを直接訪問した際に、コンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。
英語版では「existing or intended audience」、つまり既存の、または想定している読者です。反対側の「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」の質問(「はい」なら見直しの警告)には、次のものがあります。
既存のユーザー層のためではなく、ただ話題になっているという理由で記事を書いていますか。
「なぜ(コンテンツが作成されたか)」の項目でも、作る理由は「その答えは、主として人々の役に立つコンテンツを作成すること、サイトを直接訪れた人々にとって有用なコンテンツを作成することであるべきです。」と書かれています。
読める範囲をはっきりさせておきます。このページが聞いているのは、誰のための記事かが想定できていて、その人にとって役に立つかです。読者の年齢・性別・職業まで決めるように、という記述はありません。逆に、細かく作ってはいけないとも書かれていません。ページは、人の役に立つために作るという答えなら「Google のコア ランキング システムによって高く評価されるための方法に即していると言えます」と書いていますが、質問は自己評価のためのもので、1問ずつ満たせば順位が上がる、という形では書かれていません。質問の全体と数は低品質コンテンツとは?ペナルティの通知は手動による対策だけにまとめています。
細かく作った読者像が確かめられないのは、検索から見えるのが年齢や職業ではなく語だから
「32歳・会社員・子ども1人・副業で月5万円が目標」のような人物像を作っても、その人が本当に読みに来ているかは、検索の数字からは確かめられません。検索パフォーマンス レポートの概要が挙げているデータの分け方(ディメンション)は、クエリ・ページ・国・デバイス・検索での見え方・日付の6つで、年齢や職業はありません。
一方でクエリのディメンションは、ユーザーが入力した検索クエリごとにデータをまとめます。検索から来る読者について、書き手が手にできるいちばん具体的な材料は、その人が打った語です。年齢や職業の欄は、書く前に想像で埋めたまま、確かめる手段が無い状態で残ります。私が「書く前は1行で足りる」と考えるのはこのためです。確かめられない欄を増やすより、確かめられる形(どんな語で検索するか)で仮置きしておくほうが、あとで直せます。
書く前は「誰が・何に困って・どんな語で検索するか」を1行で仮置きする
私が書く前に決めているのは、次の3つを入れた1行です(公式の決まりではなく、私のやり方です)。
- 誰が:年齢ではなく、いまどんな状況にいる人か(ブログを始めて間もない、記事が数十本ある、など)
- 何に困って:何をしようとして、どこで止まっているか
- どんな語で検索するか:その人が打ちそうな語。あとでクエリと照らす部分です
例として、この記事を書く前に置いた1行をそのまま載せます。
ブログを始めて間もない人が、「まずペルソナを決めよう」と言われて年齢や職業の欄を埋めようとして手が止まり、どこまで決めればいいのか、決めないとダメなのかを知りたくて「ブログ ペルソナ 設定」で検索する。
この1行から、記事の冒頭で何に答えるか(どこまで決めればいいか)と、何を書かないか(年齢や職業を埋める記入欄)が決まります。3つ目の語は、公開後の答え合わせの起点になります。書く前の語の選び方そのものは、キーワード選定のやり方は?ブログは表示の有無で使うデータを変えるに書きました。
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表示が出始めたら、サーチコンソールのクエリで読者像を直す
記事が検索結果に表示され始めると、仮の1行の3つ目(どんな語で検索するか)の答えが、Search Console に出てきます。直す手順は3つです。
1. 検索パフォーマンスをその記事に絞り、クエリのタブを開く
検索パフォーマンス レポートを開き、ディメンションとデータのグループ化のヘルプにあるとおり、レポート上部のフィルタで[ページ]にその記事のURLを指定します。そのうえで表のクエリのタブを開くと、その記事が表示された語が並びます。期間は、レポートの概要のヘルプにあるとおり既定で過去3か月です。
2. クリックのある語と、表示だけの語を分けて、仮の1行と照らす
並んだ語は、2つに分けて読みます。クリック数が1以上の語は、その語で検索して、検索結果からこの記事をクリックした人がいた語です。クリックが0で表示だけの語は、その語の検索結果にこの記事が載ったという記録で、来た人の言葉とまでは言えません。読者像を直す根拠にするのは、前者を先にします。
そのうえで、語を仮の1行と照らします。私は、語の中の次の3種類の言葉を見ています。これは私の読み方で、公式に書かれているものではありません。
| 語の中の言葉 | 読めること(私の読み方) | 仮の1行のどこと照らすか |
|---|---|---|
| 状況を表す言葉(「初心者」「雑記」「アメブロ」など) | どんな立場の人が検索しているか | 誰が |
| 知りたい深さを表す言葉(「とは」「決め方」「例」など) | 言葉の意味から知りたいのか、手順を知りたいのか | 何に困って |
| 困りごとを表す言葉(「いらない」「できない」「意味ない」など) | やってみて止まっているのか、やる前に迷っているのか | 何に困って |
Search Console のヘルプも、クエリのディメンションの一般的な用途に、想定されるクエリと想定外のクエリを探すことを挙げています(原文と、想定外の語を新しい記事のネタにする探し方はブログのネタ切れは?サーチコンソールのずれた語から次の記事を探すに書きました)。仮の1行に入れた語が「想定される語」、そこに無かった語が「想定外の語」にあたる、と私は読んでいます。
3. ずれていたら、1行を書き直してから、導入と見出しを直す
たとえば、上の1行で書いたこの記事のクエリに、次のような語が並んだとします(説明のためのサンプルで、実際のデータではありません)。
| 並んだ語(サンプル) | 仮の1行とのずれ |
|---|---|
| ブログ ペルソナ いらない | 決め方より先に「要るのか」を知りたい人がいる |
| ブログ ターゲット 決め方 雑記 | 1本の記事ではなく、ブログ全体の読者に迷っている人がいる |
この場合は、1行を「……どこまで決めればいいのか、そもそも要るのかを知りたくて検索する」のように書き直し、冒頭の答えに「要るかどうか」を足します。ブログ全体の読者の話は、記事の問いを変えないと答えられないので、別の記事に渡すか、短く触れてリンクします。私は、先に1行を直し、その1行に合わせて導入と見出しを直します。見出しから先にいじると、何に合わせて直しているのかが分からなくなります。
構成の組み直し方は記事構成の作り方(SEO)、検索意図から逆算する4ステップに、1つの語の検索意図の調べ方と、記事の数字の平均がずれを隠す仕組みは検索意図の調べ方は3ステップ、上位の型・サジェスト・実際に拾っている語に書きました。
クエリがまだ少ないうちは、仮の1行のままでいい
公開したばかりの記事は、まだクエリがほとんど並びません。そのあいだは、仮の1行のまま書いて待ちます。公開から表示・クリックが出るまでにかかった日数の実測はブログの検索流入はいつから?公開から表示・クリックまでの実測にあります。
クエリが並び始めても、全部がそろっているとは考えないでください。ディメンションのヘルプには「ユーザーのプライバシーを保護するため、一部のクエリはレポートから除外されます。」とあり、さらに「匿名化されたクエリに限らず、一部のクエリは表に表示されません。」とも書かれています。表示回数の少ない記事ほど、表に出る語は限られる、と私は見ています。数語しか無いうちに1行を大きく変えるより、同じ傾向の語が重なってから直すほうが、私は安全だと考えています。
よくある質問
ブログのペルソナは、作らないといけませんか
確認した公式ページには、作らなければならないとは書かれていません。有用なコンテンツのページが自己評価の質問で聞いているのは、すでにいるか想定している読者にとって有用か、です。誰のための記事かを1行で言えるなら、その質問を考える出発点はできています。
年齢や性別、職業まで決めたほうがいいですか
決めてもかまいませんが、検索の数字からは確かめられません。検索パフォーマンス レポートで分けられるのはクエリ・ページ・国・デバイス・検索での見え方・日付で、年齢や職業はありません。決めるなら、確かめられない仮の設定だと分かったうえで使ってください。
ブログ全体のターゲット層は、どう決めればいいですか
この記事で書いたのは1本ごとの読者像です。ブログ全体を誰に向けるかは、ジャンルの絞り方と一緒に雑記ブログはSEOで不利?自分のサーチコンソールでジャンル別に確かめるに書きました。記事ごとの1行がそろってくると、ブログ全体の読者も、その重なりとして見えてきます。
クエリに合わせて読者像を直せば、順位は上がりますか
上がるとは書かれていません。自己評価の質問は、自分のコンテンツを見直すためのものです。クエリで直すのは、実際に検索している人の言葉に記事の答えを合わせるためで、順位が上がることを約束するものではありません。
まとめ
- 確認した公式ページ3つに「ペルソナ」の語は無く、作らなければならないという記述も無い。有用なコンテンツのページの自己評価の質問が聞いているのは、すでにいるか想定している読者にとって有用か、まで
- 検索から見える読者の材料は、その人が打った語。年齢や職業は検索の数字からは確かめられない
- 書く前は「誰が・何に困って・どんな語で検索するか」の1行で仮置きする
- 表示が出始めたら、検索パフォーマンスをその記事に絞ってクエリを開き、クリックのある語を先に、仮の1行と照らす。ずれていたら1行を直してから導入と見出しを直す
- クエリは一部が表に出ない。語が少ないうちは1行を大きく変えない
次に書く記事で、ペルソナの欄を埋める代わりに、1行だけ書いてから書き始めてみてください。表示が出たら、その1行とクエリを並べるところから直せます。
この記事で確認した公式ページは、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(Google 検索セントラル)、検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定、パフォーマンス レポート(検索結果): ディメンションとデータのグループ化(どちらも Search Console ヘルプ)の3つです(2026年10月8日に日本語版と英語版を取得し、引用は原文と照合しました)。
クエリで読者像を直すのは、1本ずつ画面を開く作業です。記事が多いと、どれから直すかで迷います。以下は、すでに届いている記事のほうだけを扱う、私が作った有料ツールの宣伝です。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは、記事の読者像やペルソナを判定しません。読むのはページごとの掲載順位・表示回数・CTRで、画面からエクスポートしたCSVからはどの記事がどの語で表示されているかが分からないため、狙っているキーワードは自分で入力します。この記事で書いたクエリとの照らし合わせは、Search Console の画面でやってください。順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
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