本文へ移動
リライトレーダーRewrite Radar
メニュー

公開

キーワード選定はAIでできる?数字は作らせずGSCのクエリを渡す

キーワード選定にChatGPTやClaudeを使うなら、任せるのは言い換え候補を出す作業と、渡したデータを分ける・まとめる作業。検索ボリュームと自分が表示されている語はAIに出させず、キーワードプランナーやSearch Consoleから取る。表示が出始めたら「クエリ」のCSVを渡し、答えは元のCSVで確かめる。

この記事のまとめ

キーワード選定にChatGPTやClaudeなどのチャットAIを使うなら、任せるのは渡したデータを分ける・まとめる・言い換え候補を出す作業です。その語がどれだけ検索されているか(検索ボリューム)は、AIが数字を返すことはあっても出どころを答えだけでは確かめられず、自分のサイトがどの語で検索結果に表示されているかは、Search Console のデータを渡さない限りAIには分かりません。

そのため数字はAIに出させず、検索ボリュームはキーワードプランナーなど、表示されている語は自分の Search Console と、出どころを確かめられる場所から取ります。表示が出始めたブログなら、Search Console の「クエリ」を書き出したCSVを渡し、テーマごとに分けさせると、自分のサイトの実績が入ったデータで候補を絞れます。返ってきた数字と分け方は、元のCSVと照らして確かめます。

キーワード選定はAIでもできますが、AIに任せるのは語を分けたり言い換えたりする作業までで、検索ボリュームや自分の記事が表示されている語のような数字は、自分で取ってきて渡します。

ChatGPTやClaudeに「ブログのキーワードを考えて」と頼んで、それらしい語と数字が返ってきたものの、その数字がどこから来たのか、その語で自分の記事が表示されるのかが分からず、使ってよいか決められずにいる人に向けて書いています。

読み終えたときには、キーワード選定のどの作業をAIに任せ、どのデータを自分で取ってくるかを分けられ、Search Console のクエリをAIに渡して候補を絞るところまで進められるはずです。

次に直す記事を自分のデータで調べる

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

AIに「キーワードを選んで」と頼んでも決まらないのは、確かめられる2つのデータが手元に無いから

キーワード選定で確かめたいことは、その語が実際に検索されているかと、自分のページがその語で検索結果に表示されるか、の2つです。この2つの問いと、ブログの段階によって使うデータが変わる理由はキーワード選定のやり方は?に書きました。

1つ目の答えはキーワードプランナーのような外部のデータに、2つ目の答えは自分の Search Console にあります。どちらも、チャットAIが出どころを確かめられる形では持っていません。リライトの指示についてChatGPTでリライトすると一般論しか返らない理由で書いた「AIは、あなたが渡したものしか見ていません。」は、語を選ぶ段階でも同じです。データを渡さずに「選んで」と頼むと、AIが挙げるのは一般的に検索されていそうな語で、その語であなたの記事が表示されるかどうかは答えに入りません。

検索ボリュームの数字を添えて返してくることもありますが、その数字がどこから来たのかは、答えだけを見ても確かめられません。Claude のヘルプは、回答が不正確になることがある理由を説明するページで、こう書いています。

言い換えれば、Claudeは正しく見えるかもしれませんが、非常に間違っていることを書くことができます。

出典:Claude ヘルプセンター「Claudeが不正確または誤解を招く回答を提供しています。どうなっているのでしょうか?」(2026年10月6日に確認。日本語版の最終更新 2026年3月13日)

これは回答全般についての注意で、検索ボリュームに限った話ではありません。同じページは、Claude を唯一の情報源として頼らず、重要な助言は慎重に確かめるよう求めています。キーワード選定の数字は、どの語に記事1本ぶんの時間を使うかを決める材料です。だから数字は、出どころを確かめられる場所から自分で取ってくることにします。

キーワード選定で、AIに任せる作業と任せない作業

AIに任せるかどうかは、その作業に必要なデータがどこにあるかで分けます。

作業AIに任せるかデータの出どころ
軸の語の言い換え候補を出す任せてよい(候補止まり)検索されているかはサジェストで、記事の型は実際の検索結果で確かめる
検索ボリュームを出す任せないキーワードプランナーなどで見積もりを取る
自分のサイトが表示されている語を挙げる任せない自分の Search Console の「クエリ」
渡したクエリを、テーマごとに分ける・まとめる任せてよいSearch Console から書き出したCSV
分けたテーマを、自分の記事一覧と突き合わせる任せてよい(最後は自分で確かめる)自分で用意した記事のタイトルとURLの一覧
1記事で狙う語を1つに決める自分で決める上のすべて

言い換え候補を出すのは、AIが得意な作業です。ただし出てきた語が実際に検索されているかは、AIの答えからは分かりません。候補をサジェストで確かめ、実際に検索して上位にどんな記事が並んでいるかを見る手順は検索意図の調べ方は3ステップにあります。

検索ボリュームは、キーワードプランナーで見積もりを取ります(基本機能を使うには支払い情報の入力が要ると案内されています)。数字の出し方と、付いている条件の読み方は検索ボリュームの調べ方は?に書きました。取ってきた数字をAIに渡して並べ替えさせたり、候補と一緒に表にさせたりするのは構いません。AIに任せないのは、数字そのものを出させることです。

表示が出始めたら、Search Console のクエリをCSVで書き出して渡す

自分の記事に検索からの表示が出始めているなら、AIに渡せるいちばん良いデータは Search Console の「クエリ」です。そこに並んでいるのは、自分のサイトが実際に検索結果に表示された語で、2つ目の問い(自分のページがその語で表示されるか)の答えが入っています。ブログを始めたばかりで、まだ1つも並んでいないなら、後半の「表示がまだ無いブログでは、AIに渡すデータが無い」の節に進んでください。

書き出し方と、CSVに入っているもの

Search Console の「検索パフォーマンス」を開き、期間を選んでから、エクスポートでダウンロードします。ヘルプによると、多くのレポートには、グラフと表の両方のデータをダウンロードするためのエクスポートのボタンがあります(Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」)。CSVで落とすと、ZIPの中に「クエリ.csv」と「ページ.csv」(英語の画面では Queries.csv / Pages.csv)が別々のファイルで入っています。AIに渡すのは「クエリ.csv」のほうで、検索語(上位のクエリ)ごとに、クリック数・表示回数・CTR・掲載順位が並んでいます。

CSVを読み込めるかは、使うサービスによって違います。Claude のヘルプは、アップロードできるドキュメントの種類に CSV を挙げています(Claude ヘルプセンター「Claudeにファイルをアップロード」、2026年10月6日に確認)。ChatGPT など別のサービスを使うときは、CSVを読み込めるかを各社のヘルプで確かめてください。読み込めない場合は、CSVを表計算ソフトで開いて、必要な列だけを貼り付けても近いことができます。

サイト全体のクエリでは、どの記事の語かまでは分からない

フィルタをかけずに書き出した「クエリ.csv」には、どのページがその語で表示されたかの列がありません。画面から落とすCSVでは、クエリとページがつながらないからです。理由と、ページで絞ってから書き出せばそのページのクエリだけが落とせること(ただし1ページずつ)はサーチコンソールのクエリとページの違いにまとめました。

使い分けは単純です。サイト全体として、どんなテーマで表示が出ているかを見たいならフィルタなしのCSVを、ある記事がどんな語で表示されているかを見たいなら、その記事のページで絞ったCSVを渡します。サイト全体のCSVをAIに渡して「この語はどの記事のものか」と聞いても、CSVに答えが無いので、AIは推測で答えることになります。

渡すときは、数字を作らせない指示を添える

渡すときの指示は、使う人のブログによって変わります。ただ、どの場合にも入れておきたいのは「CSVに無い数字を書かない」という一文です。たとえば、次のように頼みます。

添付したのは、私のブログの Search Console の「クエリ」のCSVです(期間: ○月○日〜○月○日)。 列は、検索語・クリック数・表示回数・CTR・掲載順位です。 1. 同じことを知りたい人の検索語どうしで、グループに分けてください。 2. グループごとに、含まれる検索語と、表示回数の合計を書いてください。 3. 数字はCSVにあるものだけを使ってください。検索ボリュームなど、CSVに無い数字は書かず、分からないものは「不明」と書いてください。 4. 下に貼る記事一覧と照らして、近い記事があるグループと、近い記事が無いグループに分けてください。 (ここに自分の記事のタイトルとURLの一覧を貼る)

これは数字を作らせないための指示の例で、このまま使えば良い結果が出るという完成品ではありません。4つ目の記事一覧は、AIの手元に無い情報を自分で渡すためのものです。

直す記事と作業内容を決める

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

AIの答えは、元のCSVと照らして確かめる

返ってきた表は、そのまま使わずに3つだけ確かめます。

  1. 数字がCSVと合っているか。いくつかのグループについて、元のCSVを表計算ソフトで開き、含まれる検索語の表示回数を足して、AIの合計と比べます
  2. CSVに無い検索語が混ざっていないか。グループの中の語を、元のCSVで検索して見つかるかを確かめます
  3. 「近い記事がある」とされた組み合わせが本当に同じ意図か。同じ意図の語に自分の記事が2本当たっていないかの確かめ方はキーワードカニバリゼーションの確認方法にあります

確かめたうえで残ったグループが、次に力を入れるテーマの候補です。ただし、クエリの一覧に出ている語でも、いつ誰が検索しても自分の記事が出るわけではなく、上位に入れるとも限りません。前半について、Search Console のヘルプは次のように書いています。

クエリがリストに表示されていても、Google 検索で同じクエリを実行した際に、検索結果にサイトが表示されない場合があります。

出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」

候補の中からどの語を選ぶか(表示回数と掲載順位をどの順で見るか)と、新しく書くか既存の記事を直すかの分かれ目はロングテールキーワードの選び方に書きました。AIに分けさせるのは、その選ぶ作業の前の下ごしらえです。

表示がまだ無いブログでは、AIに渡すデータが無い

ブログを始めたばかりで、Search Console のクエリに自分の記事の語がまだ並んでいないなら、この記事の中心の方法(クエリのCSVを渡す)は使えません。渡すデータが無いからです。

この段階でAIに頼めるのは、軸の語の言い換え候補を出すところまでです。候補が実際に検索されているかはサジェストやキーワードプランナーで、自分が書く記事の型に合っているかは実際の検索結果で確かめます。表示が出る前の選び方の順番はキーワード選定のやり方は?にまとめています。

よくある質問

AIに検索ボリュームを聞くと数字が返ってきます。使っていいですか

出どころを確かめられない数字は、キーワード選定の材料にしないほうが安全です。答えの中に出典が示されていれば、その出典を開いて同じ数字があるかを確かめ、無ければキーワードプランナーで見積もりを取り直します。キーワードプランナーの数字も概数で、付いている条件があります(検索ボリュームの調べ方は?)。

キーワード選定にそのまま使えるプロンプトはありますか

どのブログにも効く1つの文面は用意していません。結果を左右するのは言い回しより、何を渡したかです。この記事で入れておきたいと書いたのは、渡すデータ(クエリのCSVと記事一覧)、CSVに無い数字を書かせない指示、欲しい出力の形の3つです。既存記事のリライトを頼むときの指示はChatGPTでリライトすると一般論しか返らない理由に書きました。

Search Console のデータをAIに渡しても問題ありませんか

自分のサイトのデータなので、渡すかどうかは自分で決められます。ただ、渡したデータがサービスの側でどう扱われるかはサービスごとに違うので、使っているサービスの規約やデータの扱いの説明を確かめてから渡してください。

どのくらいの期間のクエリを渡せばいいですか

何日分という決まりはありません。Search Console の検索パフォーマンスは、既定では過去3か月間のデータを表示します(検索パフォーマンス レポートのヘルプ)。表示が少ないブログでは、期間を延ばしたほうが並ぶ語が増えます。渡すときは、プロンプトの例のように期間も書き添えておくと、あとで同じ条件で取り直せます。

まとめ

  • キーワード選定で確かめたいのは、その語が検索されているかと、自分のページがその語で表示されるかの2つ。どちらのデータも、出どころを確かめられる形では、チャットAIの手元には無い
  • AIに任せるのは、言い換え候補を出す・渡したデータを分ける・まとめる作業。検索ボリュームと、自分が表示されている語は、AIに出させずに出どころを確かめられる場所から自分で取ってくる
  • 表示が出始めたら、Search Console の「クエリ」を書き出したCSVを渡し、CSVに無い数字は書かないよう指示して、テーマごとに分けさせる
  • サイト全体のクエリのCSVでは、どの記事の語かは分からない(画面から落とすCSVではクエリとページがつながらない)。記事ごとに見たいなら、そのページで絞って書き出す
  • 返ってきた表は、数字・検索語・記事との組み合わせを元のCSVと照らして確かめる。一覧に出ている語でも、上位に入れるとは限らない
  • 表示がまだ無いブログでは渡すデータが無いので、AIに頼むのは言い換え候補まで

ここから先は、私が作ったツールの話です。

クエリのCSVで次のテーマが見えてきたら、もう1つ決めることがあります。すでに書いた記事のうち、どれから直すかです。そこを自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、中の「ページ」のCSVを読み、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 × (期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。診断カードを出すときに、そのページで狙っているキーワードを入れる欄があるので、この記事の方法で確かめた語をそこに入れて使います。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ このツールはキーワードを選びません。「クエリ」のCSVは読まず、検索ボリュームの取得も、新しいキーワードの発掘もしません。読むのはページごとの掲載順位・表示回数・CTRで、狙いキーワードは手で入れます。掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

リライトレーダーで無料診断する

関連する記事

この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

ブログの一覧に戻る