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低品質コンテンツとは?ペナルティの通知は手動による対策だけ

低品質コンテンツの「ペナルティ」について、通知が来ると公式に書かれているのは手動による対策のときだけです。ヘルプフル コンテンツ システムは2024年3月にコアの一部になりました。公式の自己評価の質問(4つのまとまり32問)と、落ちた原因を確かめる私の順番を公式ページをもとにまとめます。

この記事のまとめ

Googleが「低品質」をサイト所有者に知らせると公式に書いているのは、手動による対策のときだけです。Search Consoleの[手動による対策]レポートに「価値のない質の低いコンテンツ」などが出ます。ランキングの仕組みで順位が下がったことを知らせる、という記述は、私が確認したGoogleの公式ページ8つにはありませんでした。

「ヘルプフル コンテンツ アップデート」として2022年に発表された仕組みは、Googleのランキング システムのガイドによると、2024年3月にコア ランキング システムの一部になりました。Google検索ステータス ダッシュボードに「helpful content update」が載っているのは2023年9月が最後で、いまは単独の更新日がありません。

自分の記事が低品質かどうかは、公式の自己評価の質問(4つのまとまりで32問、ほかに著者とAI利用について6問)に当てて確かめます。落ちた原因を探すなら、私は、まず手動による対策の有無を見て、次に落ちた日をコア アップデートの日付と重ね、いちばん落ちたページから質問に当てていきます。

低品質コンテンツの「ペナルティ」について、Googleから知らせが届くと公式に書かれているのは、手動による対策のときだけです。それ以外のためにGoogleが公開しているのは、自分のコンテンツを点検するための質問の一覧です。

この記事は、ある時期からアクセスが落ちて、「低品質コンテンツと判定された」「ヘルプフルコンテンツアップデートでサイトごと下げられた」という話を見つけ、自分のどの記事が悪いのか、Googleから何か言われているのか、記事を消すべきかを決めかねている人に向けて書いています。読み終えれば、「低品質」という言葉が公式のどこに出てくるのか、自分のサイトで何から確かめればいいのかが分かります。

確かめたあと、どの記事から直すかを機械に並べさせる手も、記事の最後に書きます。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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低品質コンテンツとは、公式では1つの判定の名前ではない

「低品質コンテンツ」は、SEOの記事では「Googleに質が低いと判定されたページ」という意味で使われます。ただ、Googleの公式ページには「低品質判定」という1つの仕組みが書かれているわけではありません。2026年10月8日にGoogle検索セントラルとSearch Consoleヘルプのページを日本語版と英語版で取得して読むと、「低品質」「質の低い」は、スパムの例の説明(期限切れドメインの不正使用やリンクスパムなど)のほかに、主に次の3つの場所に出てきました。

出てくる場所書かれていることサイト所有者に知らされるか
ランキング システムのガイドの「信頼できる情報システム」権威性の高いページを表示し、質の低いコンテンツの順位を下げるシステムがある知らせるという記述は無い
[手動による対策]レポートの種類「価値のない質の低いコンテンツ」Googleの担当者が、質の低いページや内容の薄いページを見つけたレポートとSearch Consoleのメッセージで知らされる
有用なコンテンツの作成のページの「誰が」の項目著者のプロフィールを捏造するなどの欺瞞は、低品質なページのシグナルになる知らせるという記述は無い

同じ「低品質」でも、人が見て対策するもの(手動による対策)と、ランキングの仕組みが自動で扱うものに分かれています。「ペナルティ」という言葉は、この2つを区別せずに使われがちです。区別しないと、Search Consoleに何も出ていないのに「ペナルティを受けた」と思い込んだり、逆に手動による対策が出ているのに見落としたりします。

「ペナルティ」の通知が来るのは、手動による対策だけ

2024年3月5日のGoogle検索セントラル ブログの告知は、スパムに関するポリシーについてこう書いています。

スパムに関する Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、ランキング圏外になったりすることがあります。スパムに対して手動による対策が実施された場合、サイト所有者は登録している Search Console アカウント経由で通知を受け取ります。

通知を受け取ると書かれているのは、手動による対策が実施された場合です。手動による対策の種類の1つが、[手動による対策] レポートのヘルプにある「価値のない質の低いコンテンツ」で、説明は「サイト内で質の低いページや内容の薄いページが検出されました。」から始まります。例に挙がっているのは、内容の薄いアフィリエイト サイトのページ、他のソースからのコンテンツ(無断複製されたコンテンツ、質の低いゲストブログ投稿)、誘導ページです。

一方、ランキングの仕組みで順位が下がったことをサイト所有者に知らせる、という記述は、この記事で確認した8ページのどこにもありませんでした。コア アップデートについても、公式は特定のサイトやページを対象にした変更ではない、という説明をしています。Search Consoleの[手動による対策]レポートに対策が1件も出ていなければ、少なくとも人の手による対策は受けていません。それでも落ちているなら、ランキングの仕組みの側の変化として調べます。

レポートの開き方と、対策が出ていたときの再審査の流れはサーチコンソールの「手動による対策」の見方に、スパム アップデートで知らせが来るかどうかはスパムアップデートとは?自分が対象か絞り込む4つの手順に書きました。

ヘルプフルコンテンツアップデートとは、2024年3月にコアの一部になった仕組み

「低品質コンテンツ」と一緒に検索されるのが「ヘルプフルコンテンツアップデート」です。Googleのランキング システムのガイドは、これを「廃止されたシステム」の欄に置き、欄の冒頭で「以下のシステムは過去のシステムですが、記録目的で掲載しています。これらのシステムは後継のシステムの一部として組み込まれているか、コア ランキング システムの一部となっています。」と書いたうえで、こう説明しています。

「ヘルプフル コンテンツ アップデート」として 2022 年に発表されたこのシステムは、検索エンジンのトラフィックを集めることを主な目的として作成されたコンテンツではなく、人間が人間のために作成した、独自性の高い有用なコンテンツが検索結果に表示されるようにするために設計されたシステムでした。それが 2024 年 3 月に進化し、Google のコア ランキング システムの一部となりました。

英語版も "In March 2024, it evolved and became part of our core ranking systems" です。単独のシステムとしては廃止され、その働きはコア ランキング システムの一部になった、という書き方です。2024年3月5日の告知も、このときのコア アップデートについて「また、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化しています。」と書いています。

Google検索ステータス ダッシュボードのランキングの履歴でも、「helpful content update」が載っているのは次の3回だけです。

ダッシュボードの名前開始日
August 2022 helpful content update2022年8月25日
December 2022 helpful content update2022年12月5日
September 2023 helpful content update2023年9月14日
(この名前の更新はこれ以降なし。参考: March 2024 core update)2024年3月5日〜

いま「有用でない」側の評価が動くのは、独立した「ヘルプフルコンテンツアップデート」の日ではありません。手がかりになる日付は、コア アップデートの開始日と完了日です。2026年は、ダッシュボードに3月27日開始と5月21日開始のコア アップデートが載っています。落ちた日がこの期間と重なるかを見るのが最初の切り分けで、重なったときの手順はGoogleコアアップデートで順位が下がったときの対応、直す前に3つに分けるに書きました。

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Googleが示している低品質かどうかの物差しは、自己評価の質問

では、何をもって「有用でない」と見られるのか。Googleは判定の中身を公開していませんが、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成というページで、自分のコンテンツを点検するための質問を出しています。ページ自身が「このページは、そのようなコンテンツを制作しているかどうかをクリエイター自身が評価するためのものです。」と書いています。

このページの質問のうち、自己評価の欄と、その後の2つの欄にあるものを数えると4つのまとまりになります(数は2026年10月8日に日本語版と英語版で数えたもの)。このほか「誰が」「どのように」の項目にも3問ずつあります。

まとまり質問の数質問の向き
コンテンツと品質に関する質問12望ましい状態になっているかを問う
専門性に関する質問4望ましい状態になっているかを問う
ユーザー第一のコンテンツに焦点を当てる5「はい」と答えられれば正しい方向
検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する11一部でも「はい」なら、作り方を見直す警告

最後のまとまりだけ向きが逆で、「はい」が警告になります。低品質かどうかを気にしている人がまず読むべきなのは、このまとまりです。たとえば最初の質問はこうです。

コンテンツは検索エンジンからのアクセスの増加を主な目的として作成されたものですか。

ほかにも、話題になっているという理由だけで書いていないか、経験の無いニッチなトピックを検索流入のために選んでいないか、といった質問が並びます。文字数を気にして書いていないか(公式は「そのような設定は存在しません」と添えています)、中身を変えずに日付だけ新しくしていないか、といった質問もあります。

望ましい状態を問う側では、個人ブログでも点検しやすいのが次の3つです。

  • 「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか。」
  • 「コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。」
  • 「コンテンツを読んだユーザーは、有益な時間を過ごせたと感じられますか。」

同じページは、質問のあとに、コンテンツを「誰が、どのように、なぜ」作ったかを考えるよう書いています。その「誰が」の項目にあるのが、表の3行目の文です。

いかなる形式の欺瞞も、ユーザーと Google の自動品質システムの両方にとってページを信頼できないものにし、低品質なページのシグナルとなります。

欺瞞の例として挙がっているのは、AI生成の顔写真や架空の名前、虚偽の資格情報で、専門家が書いたように見せることです。著者情報の書き方はE-E-A-Tは個人ブログでどこまで作れるかに、商品リンクを貼る記事の線引きはアフィリエイトはSEOで不利?公式が問題にする「薄い」ページの線引きに書きました。

⚠️ 質問はあくまで自己評価の道具です。全部に望ましい答えを出せば順位が上がる、とはどこにも書かれていません。公式は、自分で答えるだけでなく、サイトと無関係な信頼できる第三者に評価してもらうことも勧めています。

自分の記事が「低品質」で落ちたのかを確かめる、私の順番

ここまでを、私が自分のサイトで確かめるときの順番にすると次のようになります。Googleがこの順番を示しているわけではなく、上から順に、短く終わるものから並べたものです。

順番見るところ分かること
1Search Consoleの[手動による対策]レポート人の手による対策(「価値のない質の低いコンテンツ」など)を受けているか。受けていれば、知らせはここに出る
2落ちた日と、ダッシュボードのコア アップデート・スパム アップデートの期間ランキングの仕組みの更新と時期が重なるか。重ならなければ、技術的な問題や季節など別の原因を先に疑う
3検索パフォーマンスで、前後の期間を比べて大きく落ちたページと検索語サイト全体が落ちたのか、一部のページだけか
4いちばん落ちたページを、自己評価の質問に当てるそのページが、質問のどこで引っかかるか

4番目は、有用なコンテンツの作成のページ自身が勧めている進め方です。掲載順位が下がった場合は、どのページが、どのタイプの検索で最も影響を受けたかを調べ、そのページを質問に照らして見るように書いています。サイト全体を一度に疑うより、落ちたページから当てるほうが、直す先がはっきりします。

もう1つ、Google 検索トラフィックの減少をデバッグするというページには、次の一文があります。

アルゴリズムの更新が原因でトラフィックが減少していると思われる場合、コンテンツには根本的な問題はないかもしれないと推測することが大切です。

アルゴリズムの更新で落ちたことは、そのまま「低品質と判定された」ことを意味しません。同じページは、順位が少し下がっただけで、すでにページのパフォーマンスが良好なら根本的な変更は避けたほうがよく、大きく下がったときにサイト全体を自己評価するよう書いています。どこからを「大きく」とみるかの例と、比べる期間の取り方はコア アップデートのページにあり、上のコアアップデートの対応の記事で読み方を説明しています。2番目でどの更新とも重ならなかったときは、サーチコンソールで表示回数が急に減った・増えたときに見る3ステップで原因を絞ります。

よくある質問

ヘルプフルコンテンツアップデートはもう無いのですか

独立した更新としては、2023年9月14日開始の回がダッシュボードの最後です。ランキング システムのガイドは、ヘルプフル コンテンツ システムが2024年3月にコア ランキング システムの一部になったと書いています。単独のシステムとしては「廃止されたシステム」の欄にありますが、有用なコンテンツかどうかの扱いはコア ランキング システムの中で続いている、と読むのが公式の書き方に沿っています。

低品質なページが一部あると、サイト全体の順位が下がりますか

どれだけ下がるかを示した公式の記述は、確認した範囲にありません。ランキング システムのガイドは、順位は基本的にページ単位で判断し、サイト全体のシグナルと分類器も使っていると書いたうえで、「同様に、サイト全体に悪いシグナルがあるからといって、そのサイトのすべてのコンテンツが低くランク付けされるわけでもありません。」と続けています。サイト全体で何を見ているかは書かれていないので、「何割あると下がる」といった数字は公式からは言えません。

低品質な記事は削除したほうがいいですか

公式は、削除を最後の手段としています。コア アップデートのページは、直せないと判断したときに初めて削除を考えるよう書いています。有用なコンテンツの作成のページにも、サイトを新鮮に見せようと古いコンテンツを大量に削除しても順位は上がらない、という趣旨の質問があります。消す前に確かめることは古い記事を削除するとSEOの評価は上がるのか、消す前に確認する4つに書きました。

AIで書いた記事は低品質と判定されますか

AIを使ったことだけで低品質とする記述は、確認したページにはありません。有用なコンテンツの作成のページが問題にしているのは、検索ランキングを操作する目的でAI生成などの自動化を使うことで、これはスパムに関するポリシーの違反として扱われます。詳しくはAI記事作成はSEOで評価されるか、公式見解と、量産で落ちる3つに書きました。

「クロール済み - インデックス未登録」は低品質という判定ですか

そのステータスの公式ヘルプに「品質」という語はありません。ただし、品質と関係ないと確定することもできません。理由は「クロール済み - インデックス未登録」は品質が低いという判定?に書きました。

AdSenseの「有用性の低いコンテンツ」と同じものですか

別のものです。「有用性の低いコンテンツ」は、AdSenseなどで広告を載せるときのGoogle パブリッシャー向けポリシーの言葉で、検索のランキングの話ではありません。審査で言われたときの確かめ方はアドセンス審査に通らないときの記事に書きました。

まとめ

  • 「低品質」は、公式では主にランキング システムのガイド・[手動による対策]の種類・有用なコンテンツの作成のページに出てくる(スパムの例の説明にも出てくる)。1つの「低品質判定」として書かれているわけではない
  • サイト所有者に知らせると書かれているのは、手動による対策のときだけ。Search Consoleの[手動による対策]レポートで確かめられる。ランキングで下がったことを知らせるという記述は、確認した8ページに無い
  • ヘルプフル コンテンツ システムは2022年に発表され、2024年3月にコア ランキング システムの一部になった。ダッシュボードの「helpful content update」は2023年9月14日開始の回が最後で、いまはコア アップデートの日付と重ねて見る
  • 公式が示している物差しは、有用なコンテンツの作成のページにある自己評価の質問(4つのまとまりで12・4・5・11問)。「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」の11問だけは、「はい」が警告
  • 私が確かめる順番は、手動による対策 → 落ちた日と更新の期間 → 落ちたページと検索語 → そのページを質問に当てる。アルゴリズムの更新で落ちても、根本的な問題はないかもしれない

「低品質と判定された」と考えると、どこを直せばいいのかが見えなくなります。知らせが来る仕組みと来ない仕組みを分け、落ちたページから質問に当てれば、直す先が1ページずつ決まります。

この記事で確認した公式ページは、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成、Google 検索ランキング システムのご紹介、2024年3月5日のGoogle検索セントラル ブログの告知、Google 検索のコア アップデートとウェブサイト、Google 検索トラフィックの減少をデバッグする、[手動による対策] レポート、Google検索ステータス ダッシュボードのランキングの履歴、Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーの8つです(2026年10月8日に日本語版と英語版を取得し、引用は原文と照合しました)。


落ちたページを質問に当てる作業は、ページが多いほど、どれから手を付けるかで迷います。検索結果にまだ出ていて、もう少しクリックされてよい記事から順に並べられれば、直す先を1本ずつ決められます。以下は、すでに届いている記事のほうだけを扱う、私が作った有料ツールの宣伝です。

サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ このツールは、記事が低品質かどうかを判定しません。手動による対策の有無やコア アップデートの日付も読みません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。直したあとの効果を自動で追いかける機能もありません。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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