この記事のまとめ
SEOを意識した記事構成の作り方は、テンプレートに当てはめるのではなく、検索意図から逆算します。手順は4つです。①狙う語で実際に検索する ②上位5ページの見出しを書き出す ③自分の記事に無い見出しを数える ④読者が次に知りたい順に並べ替える。③で足りない見出しが3個以上あれば、構成から作り直す価値があります。見出しの使い分けはh2=読者の問い、h3=その問いの中の場合分けで決まります。構成段階で多い失敗は自分の書きたい順に並べる・見出しが名詞だけで問いになっていない・結論が最後にあるの3つです。
記事構成の作り方を調べると、「導入 → 結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」のような型が出てきます。型そのものが悪いわけではないのですが、型から作り始めると、中身が決まる前に箱だけができます。
先に結論を書きます。SEOで読まれる記事構成は、検索した人が知りたいことの順番から逆算して作ります。そして、その順番は自分の頭の中ではなく実際の検索結果の中に、見出しという形で表に出ています。だから作業は「考える」ではなく「書き出して、数えて、並べ替える」になります。
すでに公開した記事のうち、どれから手を入れるかを数字で選ぶ道具も作りましたが、この記事はこれから書く1本の構成の話です。まず作り方から書きます。
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なぜテンプレートで作った記事構成はSEOで効かないのか
構成が空振りする理由は、書き手の努力不足ではありません。構成を決める材料が、書き手の側にしか無い状態で作っているからです。
検索する人は「記事」ではなく「答え」を探しに来ている
検索結果に並んでいるのは記事のタイトルですが、クリックした人が探しているのは、自分の疑問への答え1つです。全部を読みに来ているわけではありません。
だから読者の動きは「上から順に読む」ではなく、「見出しを目で追って、自分の疑問に一番近いものを探す」になります。見出しが読者の疑問の言葉になっていないと、そこで離脱します。本文がどれだけ丁寧でも、見つけてもらえません。
テンプレートは「答えの順番」を決めてくれない
「導入 → 結論 → 理由」のような型が決めているのは文章の運び方であって、何を何個書くかではありません。
たとえば「記事構成 作り方」で検索する人が知りたいことは、手順・見出しの使い分け・失敗例・作った後の確認方法、といった具合に複数あります。この一覧は型のどこにも書いていません。自分で埋めるしかなく、自分で埋めると自分が書ける項目だけが並びます。
不足は「気づけない」形で起きる
ここが構成の厄介なところです。書いた本人には、足りない見出しが見えません。自分が思いつかなかった項目は、書き終わったあと読み返しても思いつかないからです。
誤字なら読み返せば見つかります。論理の飛躍も読み返せば気づけます。「そもそも書いていない項目」だけは、外を見ないと分かりません。構成の工程を「考える作業」ではなく「書き出して数える作業」にするのは、このためです。
SEOに効く記事構成の作り方は4ステップ
必要なのは検索窓とメモだけです。有料ツールは要りません。1本あたり20〜30分を目安にしてください。
① 狙う語で、実際に検索する
頭の中で想像せず、その語で本当に検索します。ここで確認するのは順位ではなく、検索結果の顔ぶれです。
- 上位が公式ドキュメントや大手メディアばかりか — 個人ブログが1本も無いなら、その語は後回しにする判断もあります
- 並んでいるのは「やり方」か「比較」か「意味」か — 手順を求められている語に、用語解説を書いても噛み合いません
- 関連する質問(他の人はこちらも質問)に何が出ているか — そのまま見出しの候補になります
ここで検索意図がズレていると、以降の3ステップは全部無駄になります。いちばん短い工程ですが、いちばん取り返しがつきません。
② 上位5ページの見出しを書き出す
広告を除いた上位5ページを開いて、見出し(h2とh3)だけをメモに書き出します。本文は読みません。読み始めると1ページ10分かかり、5ページで終わらなくなります。
書き出したら、3ページ以上に共通して出てくる見出しに印を付けます。1ページにしか無い見出しは、そのサイト固有の事情(自社サービスの説明など)であることが多いので、いったん外します。
⚠️ 見出しの並びを参考にすることと、本文をコピーすることは別です。後者は著作権の問題になります。書き出すのは「どの論点が扱われているか」であって、文章ではありません。
③ 自分の記事に無い見出しを数える
印を付けた見出しを、これから書く自分の構成案と突き合わせます。数えるのは1つだけ、「共通して出ているのに、自分の案に無い見出しの数」です。
ここが3個以上なら、構成から作り直す価値があります。3個というのは「自分が想定していた読者の疑問が、実際の疑問と半分くらいズレている」状態です。 1〜2個なら、その見出しを足すだけで足ります。
逆に0個だったときに、文字数を増やす方向に走らないでください。論点が揃っているのに順位が付かない場合、原因は構成ではなく別のところにあります。
すでに公開した記事に対して同じ数え方をする場合の手順と、足りない見出しの数(0〜1個・2個・3個以上)ごとの読み分けはリライトに競合調査は必要かにまとめてあります。この記事は「新規で書くとき」、あちらは「公開済みの記事を直すとき」です。作業自体はほぼ同じなので、片方を覚えれば両方に使えます。

④ 読者が次に知りたい順に並べ替える
見出しが揃ったら、最後に順番を決めます。基準は「読者が次に知りたいこと」の1つだけです。
やり方は単純で、1つ前の見出しを読み終わった読者が、次に何を思うかを書き添えます。
| 見出し | 読み終わった読者が次に思うこと |
|---|---|
| 記事構成の作り方は4ステップ | で、見出しはh2とh3をどう分けるのか |
| h2とh3の使い分け | 自分の構成が間違っているか、どう分かるのか |
| 構成でやりがちな失敗3つ | 作った構成が合っていたか、あとで確認できるのか |
「次に思うこと」が次の見出しになっていない箇所が、並べ替えるべき場所です。埋まらない箇所があれば、そこに見出しが1つ足りていない可能性があります。
構成が決まったあとの書き出し(リード文)の書き方は記事の書き出しはSEOで重要かに分けて書きました。冒頭の1段落は検索結果に出ることがあるので、扱いが少し違います。
h2とh3の使い分けは「問い」と「場合分け」で決まる
見出しの階層で迷ったら、次の1行で判定できます。
h2 = 読者の問い(それ単体で疑問文にできるもの)
h3 = その問いの中の場合分け(答えが状況によって変わるときだけ作る)
例を挙げます。
| 階層 | 良い例 | 迷ったときの判定 |
|---|---|---|
| h2 | 記事構成の作り方は4ステップ | 「〜はどうすればいいか?」に変換できるか |
| h3 | ① 狙う語で、実際に検索する | 上のh2の答えの一部か。独立した別の問いなら、h2に上げる |
| h3(場合分け) | 上位が大手メディアばかりのとき | 「〜の場合」と付けられるか |
この使い分けには実務上の利点があります。h2が問いの形になっていると、そのh2と直後の数文だけで意味が通ります。読者は目次から目的の場所に飛べますし、1問1答の形は、他の場所で引用されるときにも切り出しやすい形です。
⚠️ ただし「見出しタグの階層を整えると順位が上がる」とは書きません。私が確認できた範囲で、そう言い切れる一次情報はありません。ここで書いているのは読みやすさと、引用のされやすさの話です。
h3を作りすぎない
目安として、h3が1つしか無いh2は、h3を消してよいと考えてください。場合分けは2つ以上あるから場合分けです。1つしか無いなら、それはh2の本文です。
h4以下も、個人ブログの記事ではほとんど必要ありません。階層が深いほど、読者は自分がどこにいるか分からなくなります。
記事構成でやりがちな失敗3つ
書き上げたあとではなく、構成の段階で潰せる失敗です。
失敗1:自分の書きたい順に並べる
いちばん多い形です。書き手は前提から順に説明したくなるので、「定義 → 背景 → 種類 → やり方」のような並びになります。
しかし読者は「やり方」を探しに来ています。前提の説明が3つ続くと、答えにたどり着く前に離脱します。書き手にとっての理解の順番と、読者にとっての知りたい順番は逆になりがちだと覚えておくと、構成の時点で気づけます。
失敗2:見出しが名詞だけで、問いになっていない
「メリット」「注意点」「まとめ」のような見出しです。間違いではありませんが、読者が自分の疑問と照合できません。
| 名詞だけの見出し | 問いの形にした見出し |
|---|---|
| メリット | 構成を先に作ると、何が変わるのか |
| 注意点 | 構成を作り直すと決める基準はどこか |
| 種類 | h2とh3はどう使い分けるのか |
問いの形にすると、本文で何を書くべきかも同時に決まります。「メリット」だと何を書いてもいいので、書きながら脱線します。
失敗3:結論が最後にある
レポートや論文の書き方をそのまま持ち込むと、こうなります。検索から来た読者は、答えが出てくるまで待ってくれません。
構成の段階での対処は簡単で、最初のh2の前に、結論を2〜3文で置く場所を作っておくだけです。本文を書き始めてからでは、書いた順を崩したくなくなって直せません。
なお結論を先に出すと最後まで読まれない、ということは起きにくいです。先に結論があると「その理由は?」が生まれるので、むしろ読み進める理由になります。
作った構成が合っていたかは、公開後の数字で確認する
構成の良し悪しは、書いている時点では分かりません。公開して数週間経ってから、サーチコンソール(Search Console)で確認します。
| 数字の出方 | 読み方 |
|---|---|
| 表示回数が伸びない | そもそも検索結果に出ていない。構成以前に、狙う語の選び方を見直す段階 |
| 表示はあるが順位が11位以下 | 中身が届いていない。構成(論点の不足)を疑う番 |
| 4〜10位でCTRが低い | 論点は届いている。ここはタイトルと説明文の話で、構成の問題ではない |
3つ目の帯だけ、判断に基準値が要ります。CTRは絶対値ではなく、順位ごとの期待値と比べます。AI Overview の影響を補正した値で、4位なら3.15%、 10位なら1.19%が目安です。ここを下回っていても、構成を作り直す理由にはなりません。検索結果に出る文字(タイトルと説明文)の話だからです。
⚠️ どの帯であっても、表示回数が100回未満のページは判断材料になりません。クリック1回でCTRが大きく振れるためです。まだ表示が少ない段階なら、直すより新規記事を増やすほうが先になることがあります。
構成した記事同士をつなぐ内部リンクをどこに置くかは内部リンクはどこに貼るかに書きました。構成の段階で「どのh2から、どの記事に渡すか」まで決めておくと後が楽です。
なお、公開済みの記事のうちどれを直すかを数字で選ぶところは機械にやらせられます。CSVを渡すだけの道具も作ったので、記事が数十本ある人は使ってください。詳しくは記事の最後に書きます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
よくある質問
記事構成に文字数の目安はありますか
文字数から決めるのはおすすめしません。私が確認できた範囲で、文字数そのものが評価されるという一次情報はありません。構成の段階で数えるのは文字数ではなく見出しの数です。必要な論点を並べた結果として文字数が決まる、という順番になります。逆にすると、同じことを言い換えただけの段落が増えて、読みにくくなるだけです。
上位5ページと同じ見出しを並べたら、コピーになりませんか
見出しの論点が重なることと、文章を写すことは別です。「料金」「手順」「注意点」といった論点は、その検索をする人が知りたいことなので、どのページにも出てきます。書き出すのは論点であって、文章ではありません。本文の言い回しをそのまま持ってくるのは著作権の問題になるので、必ず自分の言葉で書いてください。
構成を作り直すか、部分的に足すかは、どこで分けますか
共通して出ているのに自分の案に無い見出しが、3個以上あるかどうかで分けます。 3個以上なら並び順から作り直す価値があります。1〜2個なら、その見出しを適切な位置に足すだけで足ります。すでに公開している記事の場合は、順位も見てください。11位以下なら構成側、4〜10位ならタイトル側が先です。
まとめ
- 記事構成はテンプレートで決めない。型が決めるのは文章の運び方で、何を何個書くかは決めてくれない
- 手順は4つ。①狙う語で実際に検索する ②上位5ページの見出しを書き出す ③自分に無い見出しを数える ④読者が次に知りたい順に並べ替える
- 足りない見出しが3個以上なら、構成から作り直す価値がある。0個なら、原因は構成ではない
- 見出しはh2=読者の問い、h3=その問いの中の場合分け。 h3が1つしか無いh2は、h3を消してよい
- 構成段階の失敗は3つ。自分の書きたい順に並べる / 見出しが名詞だけ / 結論が最後にある
- 合っていたかは公開後にサーチコンソールで確認する。11位以下なら構成、4〜10位ならタイトルの話
構成は、書く前の20分で決まります。その20分を「考える時間」ではなく「書き出して数える時間」に変えるのが、いちばん効く変更だと思っています。
ここから先は、私が作ったツールの話です。
この記事は「これから書く1本」の話でしたが、すでに公開した記事のうち、どれから手を入れるかを選ぶところは自動化できます。 Search Console のエクスポートをZIPのまま渡すだけです。解凍もファイル選びも要りません。掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページを対象に、改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並べます。CTRの差が大きい順ではありません。差が小さくても、表示回数が多いページは上に来ます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは、選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を送ります。タイトル取得ボタンを押した場合は、最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは記事の構成を作りません。競合ページの中身も見ていません。使っているのは、あなたのCSVに入っている順位・表示回数・クリック数・CTRだけです。この記事に書いた4ステップは、自分の目でやる作業です。加えて、表示回数が100回未満のブログでは、判定できるページが1件も出ません。4.0位より上と20.5位より下のページも対象外です。これから記事を増やす段階の人には、このツールは向きません。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

