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「クロールの統計情報」は何を見る画面?個人ブログが見る価値があるのはほぼ2つ

サイト全体のクロールの健康診断で、個別URLがなぜ登録されないかは分かりません。個人ブログで見る価値があるのはほぼ「クロール レスポンス」と「ホストのステータス」の2つです。公式が「使用する必要はありません」と書いている点も含めて整理しました。

この記事のまとめ

クロールの統計情報レポートに出ているのは、Googleがサイトに送ったリクエストとその応答の記録です。個別のURLがインデックスに登録されたかどうかは、この画面では分かりません。公式ヘルプ自身が冒頭で「このレポートは上級ユーザー向けです。サイトのページ数が 1,000 未満の場合、このレポートを使用する必要はありません。」と書いています。

それでも開くなら、個人ブログが見る意味があるのはほぼ「ホストのステータス」と「クロール レスポンス」の2つです。前者は緑が理想と公式が書いており、後者は「サイトの再編成やサイトの移動をしている場合を除き、ほとんどのレスポンスが 200 またはその他の「正常系」のレスポンスである必要があります。」が判断の目安になります。

「クロールされていないから順位が上がらない」という説明は、公式が「クロールは Google 検索のランキング要因である。」を誤りに分類しています。ただし同じ箇所に「クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要」とも書かれているので、クロールが止まっている場合は別の問題です。

個別URLの未登録理由はURL検査で調べる
図は左右にスクロールして読めます。

プロパティ設定の奥にこの画面があり、開くと折れ線グラフと、「ホストのステータス」「クロール レスポンス」「Googlebot の種類」といった見慣れない項目名だけが並びます。数字は出ているのに、どれが良くてどれが悪いのかが書いていません。

そこで公式ヘルプのHTMLを取って、項目を数えました。並んでいるのは8項目。そのうち「確認すべき点」という小見出しが立っているのは3つだけで、しかもそのうち1つ(ファイル形式)は「可用性に関する問題がある場合やレスポンス速度が遅い場合は」という条件が先に付いています。日本語版の末尾に「AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります」という注記が付いていたので、英語版も取って同じ数え方をしたところ、"What to look for" もやはり3回でした。

条件が付かずに確認の基準が書かれているのは、ホストのステータスとクロール レスポンスの2つです。この画面で確かめられるのはサイト全体が応答を返せているかまでで、自分の記事がなぜ登録されないかは、ここでは決まりません。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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1,000ページ未満なら、この画面は使わなくていいと冒頭に書いてある

この画面の位置づけは、クロールの統計情報レポートの公式ヘルプの冒頭に書かれています。

このレポートは上級ユーザー向けです。サイトのページ数が 1,000 未満の場合、このレポートを使用する必要はありません。また、このレベルのクロールに関する詳細情報についてご心配いただく必要もありません。
— Google公式ヘルプ(クロールの統計情報レポート)

書かれているのは「使用する必要はありません」であって、「見てはいけません」ではありません。日本語版のこのページには「AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります」という注記が付いているので、英語版も取って見比べました。英語は "…you should not need to use this report or worry about this level of crawling detail" で、強さはほぼ同じでした。

もうひとつ、開く前に引っかかる条件があります。公式ヘルプは「このレポートは、ルートレベルのプロパティにのみ使用できます。つまり、プロパティはドメイン プロパティ(example.com や m.example.com など)か、ルートレベルの URL プレフィックス プロパティ(https://example.com、http://example.com、http://m.example.com)のいずれかである必要があります。」と書いています。サブディレクトリまで含めたURLプレフィックスで登録しているプロパティでは、このレポートを使えません。画面にどう出るか(項目がグレーになるのか、そもそも出ないのか)までは公式が書いていないので、ここでは書きません。

プロパティの種類そのものの話は サーチコンソールの使い方【初心者向け】登録から毎週見る画面までを1本でに、サブパスごとに数字を見たいときの選択肢は サーチコンソールをディレクトリ別に見るには?4つの集計方法を比較に書きました。あちらで勧めているサブパスのURLプレフィックスプロパティでは、このレポートは使えません。

開き方の案内も同じヘルプにあります。「Search Console のクロールの統計情報レポートにアクセスするには、([プロパティ設定]) > [クロールの統計情報] をクリックします。」

この画面に出ているのは「リクエスト」であって「登録されたか」ではない

公式ヘルプの「レポートの操作」には「レポートには、サイトに関する次のクロール情報が表示されます。」とあり、8つの項目が並びます。

  • クロール リクエストの合計数
  • ダウンロードの合計サイズ
  • 平均レスポンス時間
  • ホストのステータス
  • クロール レスポンス
  • ファイル形式
  • クロールの目的
  • Googlebot の種類

8つとも、Googleが送ったリクエストと、返ってきた応答についての項目です。インデックスに登録されたかどうかを示す項目は、日本語版・英語版のどちらを通して読んでも出てきません。

この違いは、データの作り方にもそのまま出ています。公式ヘルプの「データについて」は「表示、カウントされている URL はすべて、Google がリクエストする実際の URL です。他の一部のレポートと同様、データが正規 URL に割り当てられることはありません。」と書いています。この画面の数字は、正規URLにまとめられる前の、リクエストされたURLそのままの数です。

日本語版と英語版を突き合わせていて、読みが逆になったのがこの1文でした。日本語の「他の一部のレポートと同様」は、他のレポートも正規URLに割り当てていない、と読めます。英語版は "…data is not assigned to canonical URLs as is done in some other reports" で、他のレポートのほうが割り当てている、と読めます。どちらを取るかで「他のレポートと数が合わない理由」の説明が変わってしまうので、この記事では両方が一致している「この画面では正規URLに割り当てられない」までしか使いません。他のレポートの数字と一致しないことがあっても、その理由をここから断定はできません。

さらに、載っていないことを根拠にもできません。「URL の例」の節にこうあります。

サンプル URL は包括的なものではなく、代表例にすぎません。URL がリストに含まれていなくても、Google がリクエストしなかったわけではありません。…
— Google公式ヘルプ(クロールの統計情報レポート)

つまり、サンプルに自分の記事が無いことは、その記事がクロールされていない証拠になりません。

レポートの合計数そのものにも漏れがあることは、同じヘルプが「既知の問題」として断っています。「現在、ほとんどのクロール リクエストがクロールの統計情報レポートで確認できますが、一部のリクエストはさまざまな理由でカウントされません。…お客様のサイトのリクエストログと、クロールの統計情報レポートで報告される数字が若干異なる場合があります。」

1本のURLについて知りたいときは、URL検査ツールとページ インデックス登録レポートのほうです。表示ごとの読み方は サーチコンソールでインデックスを確認する方法、URL検査の表示ごとに次の一手が違うに、登録されない原因の切り分けは インデックスされない原因は2系統に分かれる、確認できるものから潰すに書きました。

先に見るのは、ホストのステータスとクロール レスポンスの2つ

「確認すべき点」の小見出しが立っている3項目のうち、この2つだけは「〜の場合は」という前置きが無く、確認の基準がそのまま書かれています(もう1つのファイル形式には条件が先に付きます)。個人ブログで先に見るならここです。

項目公式が書いている確認の基準ここでは分からないこと
ホストのステータス「ホストのステータスは緑色になっているのが理想的です。」赤ならクリックして詳細へどのURLが落ちたか(サイト単位の判定)
クロール レスポンス「ほとんどのレスポンスが 200 またはその他の「正常系」のレスポンスである必要があります」(サイトの再編成・移動をしている場合を除く)そのURLが登録されたかどうか

ホストのステータスは「ホストの可用性のステータスは次のカテゴリで評価されます。」として「robots.txt の取得」「DNS の解決」「サーバー接続」の3カテゴリに分かれ、全体のステータスは3つの値のいずれかを取ります。3つの値の原文と、そこから何を疑うかは別記事にまとめてあります。

「サーバー接続」が赤いときの読み方は 「サーバーエラー(5xx)」はサーバーが応答を返せなかった記録、記事を直しても消えないに、「robots.txt の取得」が赤いときは サイトマップの「robots.txt にアクセスできません」はサーバー側の問題ですに書きました。

クロール レスポンスのほうは、応答コードを割合で見せる表です。画面にはレスポンスの種類が並ぶだけですが、公式ヘルプはそれを3つの見出しに仕分けています。前置きは「一般的なレスポンス コードとその処理方法は次のとおりです。」で、「一般的な」と書かれているとおり、ここに出てくるのが全種類ではありません。

公式ヘルプ側の見出し挙がっている項目公式の前置き
正常系のレスポンス コード5項目(OK(200)/ 恒久的に移動(301)/ 一時的に移動(302)/ 移動(その他)/ 変更なし(304))「これらのページは問題がなく、問題が生じていません。」
正常と思われるレスポンス コード1項目(見つかりませんでした(404))「これらのレスポンスは正常である可能性がありますが、意図したものであるかどうかを確認することをおすすめします。」
不正なレスポンス コード11項目(robots.txt なし / 未認証(401 / 407)/ サーバーエラー(5XX)/ その他のクライアント エラー(4XX)/ DNS 未応答 / DNS エラー / 取得エラー / ページアクセス エラー / ページ タイムアウト / リダイレクト エラー / その他のエラー)「これらのエラーを返すページを修正して、クロールを改善する必要があります。」

この3つの見出しは画面に出ているラベルではなく、公式ヘルプ側の仕分けです。表を見るときは割合の大きい順に追うのではなく、この仕分けで「不正なレスポンス コード」に入る行がどれだけあるかを先に見ます。

ただし「不正なレスポンス コード」に入っている11行は、直す/直さないの線が行ごとに違います。404が数%あるのは、公式が別の見出しに置いていることからも分かるとおり、そのまま問題とは限りません。「未認証(401 / 407)」や「その他のクライアント エラー(4XX)」も、会員限定ページなど意図した設計でそうなっている場合があります。

4XX については、同じGoogleの2つのページが別のことを書いています。クロールの統計情報レポートのヘルプは「その他のクライアント エラー(4XX)」を「不正なレスポンス コード」に入れて「これらのエラーを返すページを修正して、クロールを改善する必要があります。」と前置きしていますが、クロールに関する誤解と事実は「4xx HTTP ステータス コードを配信するページは、クロール バジェットを浪費している。」を誤りに分類し、「4xx HTTP ステータス コード(429 以外)を配信するページがクロール バジェットを浪費することはありません。」と書いています。2つが並んでいるので、私は「4XXの行はクロール量の話としては急がない、可用性の話(robots.txt なし / 5XX / DNS / タイムアウト)を先に見る」と読みました。

行ごとの判断は、それぞれ別の記事に書きました。404は 「見つかりませんでした(404)」は消した覚えがなくても出る、直すのは自分が案内しているURLだけ、「未認証(401 / 407)」と「その他のクライアント エラー(4XX)」は 「未承認のリクエスト(401)」「アクセス禁止(403)」はGooglebotが締め出された状態、「リダイレクト エラー」は サーチコンソールのリダイレクトエラーとは、転送が重なって行き先が決まらない状態です。

ホストのステータスとクロール レスポンスを見ておく理由は、公式自身が別のページで書いています。クロールに関する誤解と事実は、5xxや接続タイムアウトが著しく多いとクロール頻度が下がると説明したうえで、「このため、Search Console のクロールの統計情報レポートに注意を払い、サーバーエラーを少なく抑えることをおすすめします。」と続けています。

直す記事と作業内容を決める

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合計数・サイズ・レスポンス時間・ファイル形式・目的・Googlebot の種類は、当てはまるときだけ見る

残る6項目のうち、公式が「確認すべき点」の小見出しを立てているのはファイル形式だけで、そこには「可用性に関する問題がある場合やレスポンス速度が遅い場合は」という条件が先に付いています。クロールの目的とGooglebot の種類は「確認すべき点」の枠ではなく、項目の説明の地の文に「〜の場合は」という形で見る場面が書かれています。残る3項目(クロール リクエストの合計数・ダウンロードの合計サイズ・平均レスポンス時間)には、項目の説明のところに見る場面が書かれていません(平均レスポンス時間だけは、クロール頻度が下がった原因を探す別の節から参照されています)。条件に当てはまっていないなら、数字を眺めても判断の材料になりません。

項目公式ヘルプの説明と、見る場面
クロール リクエストの合計数「成功したかどうかは問わず」の合計。失敗した取得も数えられる。この項目には「確認すべき点」の記載がない
ダウンロードの合計サイズ期間中にダウンロードされた合計バイト数。この項目には「確認すべき点」の記載がない
平均レスポンス時間期間中に取得されたすべてのリソースの平均。項目自体に「確認すべき点」は無いが、クロール頻度が下がった原因を探す節から、このレポートでサイトの反応が遅くなっていないか確認するよう案内されている
ファイル形式6項目のうち唯一「確認すべき点」がある。ただし条件付きで「可用性に関する問題がある場合やレスポンス速度が遅い場合は、この表を参照して…」
クロールの目的「確認すべき点」は無い。項目の説明の地の文に「最近新しいコンテンツを多数追加した場合や、サイトマップを送信した場合は、サイトの検出クロールが増加するのが理想的です。」
Googlebot の種類「確認すべき点」は無い。これも地の文で「クロールが急増している場合は、ユーザー エージェントのタイプをご確認ください。」

いちばん誤読しやすいのが合計数です。公式の定義は「サイトの URL に対して発行されたクロール リクエストの合計数(成功したかどうかは問わず)。」で、失敗してもカウントされるものとして「robots.txt ファイルが不十分だったために行われなかった取得」「DNS 解決の問題によって失敗した取得」「サーバー接続の問題によって失敗した取得」「リダイレクト ループのために放棄された取得」の4つが挙がっています。

つまりこの数字が大きいことは、サイトがよく読まれている証拠になりません。同じヘルプの「レポートのクロールの合計数がサイトのサーバーログの合計数よりも大幅に多い」という節には、「robots.txt ファイルが長期間使用できない」場合について「Google では、robots.txt ファイルが使用できたと見なしてクロールをカウントしますが、実際にはクロールが行われていません。」と書かれています。実際には行われていないクロールが、合計に混ざることがあるということです。

robots.txtが取れていないときに何をするかは サイトマップの「robots.txt にアクセスできません」はサーバー側の問題ですに書きました。

「クロールされていないから順位が上がらない」は、途中で切れている

この画面にたどり着く人の多くは、順位の話から来ています。クロールに関する誤解と事実(最終更新日 2026-04-01 UTC)は「クロールは Google 検索のランキング要因である。」という文を「誤り」に分類し、こう説明しています。

クロール頻度が上がっても、必ずしも Google 検索の検索結果での掲載順位が高くなるとは限りません。Google は検索結果のランキングを決定するために多数のシグナルを活用しています。クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要ですが、ランキングのシグナルではありません。
— Google検索セントラル(クロールに関する誤解と事実)

後半まで読むと線の切れ方が分かります。クロールは検索結果に出るための前提であって、増やせば順位が上がるものではない、という区別です。だからこの画面で見る価値があるのは「応答が返せていない状態になっていないか」までで、そこから先の順位の話はつながりません。

クロールの量を気にする話のもう一方の出どころが、クロール バジェットを最適化する(最終更新日 2026-08-04 UTC)です。このガイドは冒頭で「サイト内で頻繁に更新されるページがそれほど多くない場合や、ページが公開日と同じ日にクロールされると考えられる場合は、このガイドを読む必要はありません。」と書いています。条件はサイトの規模ではなく、更新の速さと、公開当日にクロールされているかどうかです。

そのうえでこのガイドは「…このガイドは上級者向けであり、主に次のようなサイトを対象としています。」(強調は引用者)として3つを挙げます。「大規模(重複のないページが 100 万以上)で、コンテンツが中程度に(1 週間に 1 回)更新されるサイト」「中規模以上(重複のないページが 1 万以上)で、コンテンツがかなり頻繁に(毎日)更新されるサイト」、そして規模で書かれていない3つ目が「Search Console で URL の大部分が検出- インデックス未登録に分類されるサイト」です。数値については「ここで記載している数値は、サイトを分類する際の大まかな目安です。正確なしきい値ではありませんのでご注意ください。」とも書かれています。

3つ目があるので、記事数が少なくても対象になる場合があります。個人ブログだから関係ない、とは言い切れません。

「検出 - インデックス未登録」が何を意味するかは 「検出 - インデックス未登録」はまだ読まれていない、クロール済みとの違いに、一覧ページが増えることとクロールの関係は カテゴリとタグの整理とSEO、一覧ページは記事より多くなる、消す順番は3つに書きました。更新頻度と順位の関係は ブログの更新頻度とSEOの関係、順位ではなく記事の本数が効いているです。

クロールのグラフが急に落ちた。まず疑うのはrobots.txtと応答速度

クロール リクエストの合計数のグラフが落ちると不安になりますが、公式ヘルプはこの見出しを「クロール頻度が低下した理由」として立てています。「一般に、Google のクロール頻度は 1~2 週間は比較的安定しているはずです。急激に低下した場合は、いくつかの理由が考えられます。」として挙がっているのは4つです。

  • 新しい(または非常に大まかな)robots.txt ルールを追加した場合
  • リクエストへのサイトの反応が遅い場合
  • サーバーのエラー率が上昇した場合
  • サイトに変更頻度が低い情報がある場合や、サイトの品質があまり高くない場合

最後の1つは「サイトのクロール頻度が落ちる可能性があります」という書き方で、断定ではありません。前の3つと違ってこの画面から確認する方法が無いので、ここを起点に手を動かすのは後回しでいいと考えています。先に見るのは、robots.txtを最近触ったか、平均レスポンス時間が伸びていないか、クロール レスポンスにエラーが増えていないかの3つです。

逆向きについては、同じヘルプが「Google にクロール頻度を上げるよう伝えることはできません。」とはっきり書いています。そのうえで「小規模または中規模のウェブサイトについては、Google がサイトの全部をクロールしていないことがわかった場合、ウェブサイトのサイトマップを更新し、どのページもブロックしていないことを確認してください。」と案内されています。

サイトマップとrobots.txtを個人ブログでどう扱うかは サイトマップは必要か・robots.txtの書き方、個人ブログはほぼ不要に書きました。

よくある質問

1,000ページ未満のブログなら、この画面は開かなくていいですか

公式ヘルプは「サイトのページ数が 1,000 未満の場合、このレポートを使用する必要はありません。」と書いています。必要はない、であって、見てはいけないという意味ではありません。

開く場面は残っています。「クロールに関する誤解と事実」は、サーバーエラーや接続タイムアウトが多いとクロール頻度が下がるという説明のあとで、このレポートに注意を払うようすすめています。クロールの統計情報レポートのヘルプ自身も、クロール頻度が急に落ちたときの確認先としてこのレポートを挙げています。定期的に眺める画面ではなく、他の数字で異常が出たときの確認先として使うのが実際的です。

この画面で、自分の記事がクロールされたか確認できますか

確認できません。項目をクリックすると出てくるURLの一覧について、公式ヘルプは「サンプル URL は包括的なものではなく、代表例にすぎません。URL がリストに含まれていなくても、Google がリクエストしなかったわけではありません。」と書いています。1本のURLについて知りたいときはURL検査ツールを使います。

設定に「クロールの統計情報」が見当たりません

プロパティの種類を確認してください。公式ヘルプは「このレポートは、ルートレベルのプロパティにのみ使用できます。」と書いています。サブディレクトリまで含めたURLプレフィックスで登録しているプロパティでは、このレポートを使えません。公式が書いているのは使えるかどうかまでで、メニューにどう出るかは書かれていません。プロパティの種類の見分け方は サーチコンソールの使い方【初心者向け】登録から毎週見る画面までを1本でに書きました。

クロール リクエストの合計数が減りました。順位が下がりますか

この記事を書くのに見た4ページ(クロールの統計情報レポートのヘルプの日本語版と英語版、クロール バジェットを最適化する、クロールに関する誤解と事実)には、クロール頻度が下がれば順位も下がる、という記述はありませんでした。「クロールに関する誤解と事実」は「クロール頻度が上がっても、必ずしも Google 検索の検索結果での掲載順位が高くなるとは限りません。」と書き、同じ箇所で「クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要ですが、ランキングのシグナルではありません。」としています。逆向き(頻度が上がれば順位が上がる)も、この4ページには書かれていません。

先に見るのは、ホストのステータスとクロール レスポンスです。応答が返せていない状態なら、そちらは順位以前の問題として対処する意味があります。

ホストのステータスが緑なら、インデックス登録の問題はないということですか

別の話です。ホストのステータスが判定しているのは、公式の言葉では「Google がサイトをクロールしようとした際に可用性に関する問題が発生したかどうか」で、クロールできた後に登録するかどうかの判断は含まれていません。登録されない側の切り分けは インデックスされない原因は2系統に分かれる、確認できるものから潰すにまとめました。

まとめ

  • クロールの統計情報レポートに並ぶ8項目は、すべてリクエストと応答の記録。個別のURLが登録されたかどうかは、この画面では分からない
  • 公式ヘルプは冒頭で「サイトのページ数が 1,000 未満の場合、このレポートを使用する必要はありません。」と書いている(禁止ではない)。また「このレポートは、ルートレベルのプロパティにのみ使用できます。」ともある
  • 個人ブログが見る意味があるのは、ほぼ「ホストのステータス」と「クロール レスポンス」の2つ。この2つだけが、条件の付かない「確認すべき点」を持っている
  • 残り6項目のうち「確認すべき点」があるのはファイル形式だけで、そこにも条件が先に付く。クロールの目的とGooglebot の種類は地の文に条件付きで見る場面が書かれ、合計数・合計サイズ・平均レスポンス時間は項目の説明に見る場面が無い
  • クロール レスポンスは、サイトの再編成や移動をしている場合を除き、ほとんどが200かその他の「正常系」であることが目安。404はヘルプ側の仕分けでは「正常と思われるレスポンス コード」に置かれている
  • 「クロールされていないから順位が上がらない」は公式が誤りに分類している。ただし「クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要」とも書かれているので、応答が返せていない状態は別問題
  • クロールバジェットのガイドが「主に」対象として挙げているのは3つで、3つ目は規模で書かれていない。個人ブログには関係ない、とは言い切れない

どの記事を直すかは、別の画面で決まります

クロールの統計情報が全部緑でも、どの記事に手を入れるかはこの画面では決まりません。応答を返せているかと、その記事が読まれているかは別の話だからです。

そこで私は、検索パフォーマンスの「ページ」CSVを貼ると表示回数と掲載順位から直す順に並べ替えるツールを作りました(ここから先は、私が作ったツールの話です)。掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけが判定に出るので、条件に届かないページは最初から出てきません。

判定と、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りで、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

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