この記事のまとめ
サーチコンソール(Google Search Console)の使い方は、初心者のうちは「登録 → サイトマップ → 検索パフォーマンス」の3つだけで足ります。画面は20近くありますが、毎週開くのは「検索パフォーマンス」1つだけです。覚える数字もクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位の4つで、この画面の既定表示は過去3か月ぶんです。登録直後はデータが空ですが、取得が始まるまで数日かかるとGoogleが明記しているので、設定を疑う前に数日待ちます。サイトマップも約500ページ以下で内部リンクが行き届いていれば必須ではありません。
サーチコンソールの使い方でつまずくのは、操作が難しいからではありません。画面が多すぎて、どれを見ればいいのか分からないからです。
結論から書くと、初心者が最初に触るのは3つだけです。プロパティの登録、サイトマップの送信(必要な場合のみ)、そして「検索パフォーマンス」。残りの画面は、困ったときにだけ開けば足ります。この記事は、登録から毎週の運用までを1本で通します。
数字を見たあとの判断だけ機械にやらせる手もありますが、まずは登録と、見る画面の絞り方から書きます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
サーチコンソールの使い方で初心者が詰まる理由は「画面の多さ」
サーチコンソールの左側には、検索パフォーマンス、URL検査、インデックス作成、エクスペリエンス、拡張、セキュリティと手動による対策、リンク、設定……と項目が並びます。これらが全部、同じ強さで並んでいます。重要度も、見るべき頻度も、画面上では区別されていません。
ここが構造的な問題です。頻度が違うものが同じ並びに置かれているので、初心者は上から順に開いて、「見ても打ち手が出てこない画面」で止まります。たとえば「リンク」を見て被リンクの一覧が出てきても、個人ブログの運営者がそこからできることはほとんどありません。時間を使ったのに何も決まらない、という体験が最初に来てしまいます。
実際には、画面は頻度で3つに分かれます。最初に1回だけ触るもの、毎週見るもの、困ったときだけ開くものです。この分類を先に持っておくと、迷いません。
| 画面 | いつ触るか | 何のために |
|---|---|---|
| プロパティの登録・所有権の確認 | 最初に1回だけ | データを溜め始める |
| サイトマップ | 最初に1回だけ(不要な場合もある) | ページの存在を知らせる |
| 検索パフォーマンス | 毎週 | クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を見る |
| URL検査 | 特定の1ページが検索に出ないとき | そのURLが登録されているか調べる |
| インデックス作成(ページ) | 登録されないページが増えたとき | 理由ごとの件数を見る |
| リンク / エクスペリエンス / 拡張 | 当面は見なくてよい | 見ても個人ブログでは打ち手が出にくい |
「全部を使いこなす」を目標にすると、どれも中途半端になります。以下、この順番で書きます。

① プロパティを登録して、所有権を確認する
最初にやるのは「プロパティ」の追加です。プロパティとは、Search Console で扱うサイトの単位のことです。ここで2種類のどちらかを選びます。ここが最初の分かれ道です。
ここで詰まる人がいちばん多いのは所有権の確認です。自分に使える方法がどう決まるか、確認が突然外れたときの読み方はサーチコンソールの所有権の確認ができないのはなぜ?自分に使える方法の決まり方にまとめました。
| 種類 | 入力するもの | 所有権の確認方法 |
|---|---|---|
| ドメイン | example.com | DNSレコードの確認(Blogger や Google サイトなどの Google サービス上にある場合は除く) |
| URLプレフィックス | https://example.com/ | HTMLファイル、HTMLタグ、アナリティクス、タグマネージャーなど複数 |
ドメインのほうは、http と https、www の有無、サブドメインをまとめて1つで扱えます。ただしGoogleのヘルプによると、ドメインプロパティを確認する方法は、原則としてDNSレコードの確認です。公式は「Blogger や Google サイトなどの Google サービス上にある場合を除き」と例外を付けています。ドメインを取った会社の管理画面に入れるなら、こちらが後で楽です。
URLプレフィックスのほうは確認方法を選べますが、入力したとおりのURLしか集計されません。初心者の事故で一番多いのがここで、サイトが https なのに http で登録した、www 付きで公開しているのに www 無しで登録した、というケースだとデータがいつまでも0のままになります。自分のブログをブラウザで開いて、アドレス欄の表記どおりに入れてください。
そして登録した瞬間に数字が出るわけではありません。Googleのヘルプには、プロパティを追加するとすぐにデータ収集は始まるが、データの取得が開始されるまでには数日かかると書かれています。空でも設定を疑わず、数日置いてから開き直してください。過去にさかのぼって集計されることはないので、登録は早いほど得です。
一次情報:プロパティを Search Console に追加する/サイトの所有権を確認する(Google公式ヘルプ)
なお確認した所有権は、他人に渡すと画面からは取り消せません(サーチコンソールの権限は所有者を渡すと取り消せません)。
② サイトマップは、送らなくていい場合もある
入門記事の多くが「登録したら必ずサイトマップを送信」と書いています。ただ、Googleの公式ドキュメントはそこまで強く言っていません。
公式のサイトマップ解説には、サイトの規模が約500ページ以下で、内部リンクが重要なページを網羅していて、検索結果に出したい動画・画像・ニュースが多くないなら、サイトマップが必要ない可能性があると明記されています。記事が数十本のブログは、たいていこの条件に当てはまります。
さらに、WordPress などのCMSは、サイトマップをすでに用意していることが多いとも書かれています。自分のサイトの /sitemap.xml をブラウザで開いてみて、 URLが並んだページが出てくるなら、もう存在しています。あとはサーチコンソールの「サイトマップ」の画面でそのURLを一度送っておけば、それで終わりです。毎週開く画面ではありません。
逆に、送ったからといって全ページが登録されるわけでもありません。公式にも「サイトマップ内のすべての項目がクロールされてインデックスに登録されることが保証されるわけではありません」とあります。サイトマップは「知らせる」ための道具で、「登録させる」ための道具ではありません。
一次情報:サイトマップについて(Google 検索セントラル)
③ 毎週開くのは「検索パフォーマンス」だけ
ここからが本番です。サーチコンソールで実際に使うのは、この画面がほぼすべてです。自分のブログがどの検索語で、何位あたりに、何回出て、何回クリックされたかがまとまっている唯一の場所だからです。
開いたときに、最初に確認しておくことが2つあります。
- 期間 — 公式ヘルプによると、既定の表示は過去3か月ぶんです。日付のフィルタから変えられます
- 指標のオン/オフ — グラフの上に4つの数字が並んでいますが、初期状態ではクリック数と表示回数しか点いていないことがあります。CTRと平均掲載順位もクリックして点けてください
グラフの下の表には「クエリ」「ページ」などのタブがあります。クエリは検索語ごと、ページはURLごとの集計です。リライトの判断に使うのはページのほうです。どの記事を直すかを決めたいからです。
なお、直近の数日ぶんは暫定値で、あとから変わります。公式ヘルプにも、最新のデータは収集中のため数時間で変動することがあり、グラフ上に点線で表示されると書かれています。昨日の数字を見て一喜一憂しても意味がありません。
④ 覚える数字は4つだけ
検索パフォーマンスに出てくる数字は4つです。公式ヘルプの定義はこうなっています。
| 数字 | 意味 |
|---|---|
| クリック数 | 検索結果からサイトがクリックされた回数 |
| 表示回数(インプレッション数) | 検索結果に表示された回数 |
| CTR(クリック率) | クリック数 ÷ 表示回数 |
| 平均掲載順位 | 検索結果でのサイトの最上位の平均 |
この4つはバラバラの数字ではありません。クリック数 = 表示回数 × CTR という関係にあります。だからクリックが減ったときに、いきなりCTRやタイトルを疑うと外します。表示回数が減っただけでもクリック数は減るからです。
そしてCTRは絶対値で判断できません。1位と10位ではクリックされる確率がそもそも違うので、自分の順位で期待できるCTRと比べる必要があります。
4つの数字の読み方と、見る順番だけを詳しく書いた記事があります →サーチコンソールの見方、最初に見る4つの数字と、間違えやすい順番。ここが分かれば、サーチコンソールでやることの8割は終わりです。
⑤ 記事が検索に出ないときだけ、インデックスを確認する
検索パフォーマンスにそのページが1行も出てこないときは、順位やタイトルの話ではなく、そもそも登録されていない可能性があります。このときだけ「URL検査」を使います。
画面の上にある検索窓に、調べたい記事のURLを貼って実行すると、そのURLがGoogleに登録されているかどうかが表示されます。登録されていない場合は、表示ごとに次にやることが違います。「検出 - インデックス未登録」と「クロール済み - インデックス未登録」では意味が別物です。
表示ごとの意味と対処は →サーチコンソールでインデックスを確認する方法
⑥ 毎週の運用は、曜日を決めて5分
ここまで済んだら、あとは繰り返しです。検索順位が動くには数週間かかるので、毎日見ても判断材料は増えません。むしろ日々の誤差を「変化」と読み違えます。
曜日を固定して、週に1回、検索パフォーマンスを5分だけ見る。見るのはクリック数と表示回数の前週比、新しく順位が付いたクエリ、インデックスのエラーくらいで足ります。
毎週の項目と、月1でいいことの切り分けは →サーチコンソールで毎週チェックする項目は4つだけ
数字を見たあと、どの記事から直すか
使い方としては以上ですが、ここで多くの人がもう一段詰まります。「数字は読めるようになったが、記事が50本あって、どれから直せばいいか分からない」という段階です。
やること自体は決まっています。検索パフォーマンスからCSVを落とし、ページごとに順位を見て、その順位で期待できるCTRを引き当てて、実際のCTRとの差を出し、差に表示回数を掛ける。これが「取りこぼしているクリック数」で、大きい順が直す順番になります。
問題は、これを記事の本数ぶん繰り返すことです。50本あれば50回、順位を見て期待値を引いて差を計算します。私はここで毎回30分使っていました。
同じ計算を自動でやるツールも作ったので、面倒なら使ってください。詳しくは記事の最後に書きます。
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よくある質問
登録したのにデータが表示されません
まず数日待ってください。Googleのヘルプには、プロパティを追加するとすぐにデータ収集は始まるものの、データの取得が開始されるまでには数日かかると書かれています。
数日経っても0のままなら、登録したURLと実際のURLがずれていないかを疑ってください。 URLプレフィックスで登録した場合、http と https、www の有無が違うと別のサイト扱いになります。自分のブログをブラウザで開いて、アドレス欄の表記と登録内容を見比べるのが早いです。
ドメインとURLプレフィックス、どちらで登録すべきですか
ドメインを取った会社の管理画面にログインできるなら、ドメインのほうが後で楽です。http/https や www の有無をまとめて1つで扱えるので、登録URLのずれで悩まなくなります。ただしGoogleのヘルプによると、確認方法は原則としてDNSレコードの追加です(Blogger や Google サイトなどの Google サービス上にある場合は除く)。
DNSの設定に触れる自信がないなら、URLプレフィックスで構いません。 HTMLタグの設置やアナリティクス経由など、確認方法を選べます。どちらで登録しても、検索パフォーマンスで見られる数字の種類は同じです。
記事を公開するたびにインデックス登録をリクエストすべきですか
毎回やる必要はありません。内部リンクがつながっていれば、Googleは通常サイトのほとんどのページを見つけられる、と公式ドキュメントに書かれています。リクエストしても即座に登録されるわけでもありません。数週間たっても検索に出てこないページがあるときだけ、URL検査から確認すれば足ります。
まとめ
- 初心者が触るのは登録・サイトマップ・検索パフォーマンスの3つだけ。リンクやエクスペリエンスは当面見なくてよい
- プロパティはドメイン(確認は原則DNSレコード)とURLプレフィックスの2種類。http/https と www の有無がずれると、データが0のままになる
- 登録してもすぐには出ない。データの取得開始まで数日かかるとGoogleが明記している
- サイトマップは、約500ページ以下で内部リンクが行き届いていれば必須ではない。 CMSがすでに作っていることも多い
- 毎週見るのは検索パフォーマンスだけ。既定表示は過去3か月ぶんで、直近数日は暫定値(点線)
- 覚える数字はクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位の4つ。読み方と見る順番は別記事に書いた
使い方を覚えることと、次の一手が決まることは別です。画面を絞れば、その差はすぐ埋まります。
ここから先は、私が作ったツールの話です。
検索パフォーマンスから落としたデータを読んで、クリックを取りこぼしている記事を順に出すツールを作りました。 Search Console のエクスポートはZIPで落ちてきますが、そのまま渡せます。解凍もファイル選びも要りません(Excelの .xlsx は読めないので、CSVで出し直してください)。判定に載るのは掲載順位が4.0〜20.5位で、表示回数が100回以上のページだけで、並び順は推定の改善余地スコアが大きい順です。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を送ります。ページタイトルを取得するボタンを押した場合は、最大10件のURLを送ります。
⚠️ ただしこの記事の読者には、まだ早い場合があります。表示回数が100回に届くページが無いブログでは、判定できるページが1件も出ません。サーチコンソールを入れたばかりで数字が溜まっていない段階なら、数か月ぶんのデータが溜まるまで待つか、記事を増やすほうが先です。そもそもツールを使うより手作業のほうが速い本数なら、上に書いた計算を自分でやってください。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

