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ブログの更新頻度とSEOの関係、順位ではなく記事の本数が効いている

ブログの更新頻度そのものが順位を上げるというGoogleの公式記述は確認できませんでした。公式にあるのは、更新の頻度が動かすのは「クロールの必要性」で、そのクロールは「ランキングのシグナルではありません」と明記されていることです。毎日更新が効いて見える理由と、頻度ではなく表示回数100回で段階を決める方法を書きました。

この記事のまとめ

「ブログの更新頻度そのものが検索順位を上げる」と書いたGoogleの公式記述は、探した範囲では見つかりませんでした。確認できたのは2つで、更新の頻度が影響するのは「クロールの必要性」だという記述と、「クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要ですが、ランキングのシグナルではありません」という明記です。それでも毎日更新が効いて見えるのは、頻度が上がると記事が増え、拾える検索語が増えて表示回数が伸びるからで、動いているのは順位ではなく入口の数です。だから頻度を目標にせず、表示回数100回以上のページが手元に1本でもあるかで、まだ記事を増やす段階なのかを決めてください。

先に結論を書きます。更新頻度そのものを上げても、それだけで検索順位が上がるという公式の根拠は確認できませんでした。

ただし「更新頻度は無意味」でもありません。頻度を上げた結果として記事が増えれば、検索結果に出る入口が増えます。効いているのは頻度ではなく、その副産物のほうです。この順番が入れ替わると、記事が増えない更新にも効果を期待してしまいます。

「自分はまだ記事を増やす段階なのか」は手元の数字で判定できますが、まず何が公式に確認できて何が確認できないのかから書きます。

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ブログの更新頻度とは何を指すか、公式が触れているのはどこか

ブログの更新頻度とは、サイト全体で新しい記事を公開したり既存の記事を書き直したりする、1週間あたり・1か月あたりの本数のことです。この記事で扱うのはサイト全体の本数の話で、同じ記事を何週間空けて直すかという「リライトの間隔」とは別の問題です。間隔のほうはリライトの頻度はどれくらいかに分けて書きました。

そのうえで、Googleの公式ドキュメントで「更新の頻度」という語が出てくる場所を探すと、順位の説明ではなくクロールの説明に出てきます。

「クロール バジェットを最適化する」には、Googlebot がどのサイトをどれくらい取りに来るかを決める「クロールの必要性」の説明として、次の一文があります。

「Googlebot の場合、需要は他のサイトと比較したサイトのサイズ、
  更新の頻度、ページの品質、関連性に基づいて異なります。」

ここまでだと「やはり更新頻度は効くのか」と読めます。問題は、その次の1段が公式ではっきり切られていることです。

「クロールに関する誤解」というページは、「クロールは Google 検索のランキング要因である」を「誤り」に分類しています。本文はこうです。

「クロール頻度が上がっても、必ずしも Google 検索の検索結果での
  掲載順位が高くなるとは限りません。Google は検索結果のランキングを
  決定するために多数のシグナルを活用しています。クロールは、ページを
  検索結果に表示するのに必要ですが、ランキングのシグナルではありません。」

2つを並べると線がどこで切れているか分かります。更新の頻度はクロールの必要性を動かす。しかしクロールはランキングのシグナルではない。だから「更新頻度を上げる → クロールが増える → 順位が上がる」という筋道は、真ん中で止まります。

読み取れる範囲を広げずに書きます。「更新頻度はランキング要素ではない」という一文そのものは、公式ドキュメントに見つけられませんでした。確認できたのは上の2つの記述だけで、この記事はそこから読める範囲に留めています。出典はクロール バジェットを最適化するとクロールに関する誤解です。

では、なぜ「毎日更新すると順位が上がる」と言われるのか

この説が広く信じられているのは、体験として間違っていないからです。更新頻度を上げた人のアクセスは、実際に増えることが多い。増えたのは事実で、説明のほうがずれています。

頻度を上げたときに何が一緒に動いているかを分けると、少なくとも3つあります。

  • ① 記事が増えて、拾える検索語が増える。週1本なら1年で52本、週3本なら156本になります。1本あたりの平均表示回数が同じでも、サイト全体の表示回数は3倍です。既存記事の順位は1つも動いていません
  • ② クロールが速くなり、公開した記事が早く検索結果に出る。「更新したら翌日には検索に出た」という体感になりますが、これは見つけてもらう速さであって順位の高さではありません
  • ③ たくさん書く人は、書いた回数のぶんだけ検索意図の外し方が減る。頻度と一緒に上がっているのは1本あたりの精度で、頻度そのものではありません

①がいちばん大きく、そしていちばん誤解されやすい経路です。表示回数が3倍になれば、クリックもおおよそ3倍になります。数字が3倍になったとき、人は「順位が上がった」と読みます。実際に増えたのは入口の数です。

つまり「更新頻度」は原因ではなく、記事が増えていることの代理指標です。代理指標を目標に置き換えると、記事が増えない更新にも同じ効果を期待してしまうという副作用が出ます。次の節がそれです。

薄い記事の毎日更新と、検索意図に合う記事を週次で積み上げる更新の違いを示した図

記事が増えない更新は、頻度を上げても何も起きない

ここは公式が珍しくはっきり書いている部分です。「ユーザーの役に立つ、信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」には、作り方を見直すべき警告サインの一覧があり、その中に次の質問が入っています。

「なんらかの方法でサイトを『新鮮』に見せれば全体的な検索ランキングが
  向上すると信じて、大量の新しいコンテンツを追加したり
  大量の古いコンテンツを削除したりしていますか
  (そのようなことをしてもランキングは向上しません)。」

「そのようなことをしてもランキングは向上しません」という断り書きが付いているのは、この項目です。サイトを新鮮に見せる目的で本数を積むことは、公式に否定されています。

同じ一覧には「いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。」も並んでいます。頻度を目標にすると、書くことがない週にこれをやることになります。増やす方向にも上限があるということです。

「日付だけ新しくする」も同じ一覧に名指しで入っています。この扱いは古い記事の情報を更新するリライトの方法で詳しく書いたので、ここでは深追いしません。

整理すると、更新の中身によって増えるものが違います。

更新の中身増えるもの
まだ書いていない検索語の記事を1本足す検索結果に出る入口が1つ増える
既存記事の中身を実質的に直すその記事の順位やクリック率が動く余地が生まれる
日付だけ新しくする何も増えない(公式の警告サインに該当する)
書くことがないまま本数だけ積む何も増えない(同上)

「今週2本更新した」は、この表のどの行かが分からないと意味を持ちません。頻度は行の中身を区別してくれない指標です。

頻度を決める前に、自分の数字がどの段階かを見る

ここまでを踏まえると、決めるべきは「週に何本か」ではなく「いま本数を増やす段階なのか」になります。これはサーチコンソールの数字で判定できます。

見るのはページ別の表示回数です。基準は、表示回数が100回以上あるページが手元に何本あるか。100回というのは、私が作っているツールが判定の下限にしている数字でもあります。表示が2桁だとクリック1回でクリック率が跳ねてしまい、良し悪しの判断材料にならないからです。

  • 表示回数100回以上のページが0本 → まだ記事を増やす段階です。既存記事を直しても、変換する元の表示回数がありません
  • 数本ある → 本数を増やす段階は抜けています。ここから先の優先順位は リライトと新規記事はどっちを優先すべきかの領分です

ちなみに、掲載順位が4.0〜20.5位で表示回数が100回以上あるページが、クリック率を直して効きやすい範囲です。1〜3位はすでに取れていますし、20位より下は改善が遠くなります。

数え方はサーチコンソールの「検索結果」から「ページ」を開き、期間を12か月にしてエクスポートするのが早いです。既定の期間だと個人ブログでは表示回数が2桁に収まりがちで、増やす段階かどうかの判断を誤ります。

なお、本数を増やすのと既存記事を直すののどちらを先にやるかは、判定できるページの本数で決まります。その場合分けはリライトと新規記事はどっちを優先すべきかにまとめました。

直す記事と作業内容を決める

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よくある質問

更新が止まると、既存記事の順位は落ちますか

更新が止まったこと自体を順位の下げ材料にする、というGoogleの公式記述は見つけられませんでした。確認できたのは、更新の頻度が影響するのは「クロールの必要性」だという記述と、「クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要ですが、ランキングのシグナルではありません」という明記です。更新が止まればクロールは減りますが、その先が順位につながっているという記述は確認できませんでした。実際に順位が下がったときは、更新の有無より先に、その検索語で他社の新しい記事が増えていないか、記事の情報が古くなっていないかを見てください。

週に何本書くのが正解ですか

Googleの公式ドキュメントに、1週間あたりの本数の目安は見つかりませんでした。決め方を数字に置き換えるなら、表示回数100回以上のページが0本かどうか、という切り分けになります(0本なら本数を増やす段階です)。本数そのものより、その1本が「まだ書いていない検索語」を拾っているかどうかのほうが効きます。同じ検索語の記事を増やしても入口は増えません。

毎日更新している競合に、頻度で追いつかないと勝てませんか

頻度をそろえる必要はありません。相手の毎日更新が効いているとしても、効いているのは「毎日という間隔」ではなく「結果として増えた記事の本数と、拾えている検索語の広さ」です。ひとつの検索語で勝つのに要るのは毎日書くことではなく、その検索語について相手より役に立つ1本です。全部の検索語で追い抜こうとすると本数の勝負になりますが、その場合も動かしているのは頻度ではなく本数です。

まとめ

  • 「更新頻度そのものが順位を上げる」と書いたGoogleの公式記述は確認できなかった。確認できたのは、更新の頻度が影響するのは「クロールの必要性」だという記述と、「クロールは、ページを検索結果に表示するのに必要ですが、ランキングのシグナルではありません」という明記の2つ
  • それでも毎日更新が効いて見えるのは、頻度が上がると記事が増え、拾える検索語が増えて表示回数が伸びるから。動いているのは順位ではなく入口の数で、更新頻度は原因ではなく代理指標
  • 記事が増えない更新は、頻度を上げても何も起きない。サイトを「新鮮」に見せる目的で大量に追加することについては、公式が「そのようなことをしてもランキングは向上しません」と書いている
  • 決めるべきは「週に何本か」ではなく「いま本数を増やす段階か」。判定は表示回数100回以上のページが手元に何本あるかで、0本なら記事を増やす段階
  • クリック率を直して効きやすいのは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページ。期間を12か月にしてエクスポートすると、この条件に届くかどうかが分かる

ここから先は、私が作ったツールの話です。

この記事に書いた「いま本数を増やす段階か、既存の表示をクリックに変える段階か」の判定を自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま落とすだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾い、改善余地スコア(表示回数 × 期待クリック率との差)の大きい順に並べます。条件を満たすページが0件なら0件と出るので、まだ記事を増やす段階だという答えもそのまま返ってきます。料金は、判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。

⚠️ ただし、向かない人がいます。更新頻度そのものを管理したい人には役に立ちません。公開日も更新日も判定できません(ページCSVにその情報が入っていないためです)。「今月何本書いたか」を数える機能もありません。表示回数がまだ2桁のブログでは条件を満たすページが出ないので、その場合は判定ではなく記事を増やすほうに時間を使ってください。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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