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ブログのCTRが平均より低いか確認する方法、改善余地スコアで並べる

ブログのCTRが平均より低いかは絶対値では確認できません。掲載順位ごとの期待CTR(補正後で1位9.90%)と比べ、差に表示回数を掛けた改善余地スコアの大きい順に並べます。差だけで並べると表示回数の少ないページが上位に来ます。

この記事のまとめ

ブログのCTRが平均より低いかどうかは、数字の絶対値では確認できません。 1位と10位ではクリックされる確率がそもそも違うためで、掲載順位ごとの期待CTRと比べるのが唯一の確認方法です。目安は日本市場の実測値(1位13.94%)に AI Overview による減少を織り込んだ値で、 1位9.90% / 4位3.15% / 6位2.05% / 8位1.52% / 10位1.19% です。そして差が大きい順に直すのは間違いで、差 × 表示回数(改善余地スコア)の大きい順に見ます。表示回数100回未満のページは、そもそも確認できません。

ブログのCTRが平均より低いのかを確認したいとき、「何%以上なら普通」という基準はありません。 CTRは掲載順位でほぼ決まる数字なので、順位ごとの期待値と比べる以外に確認する方法がないからです。

たとえば8位で1.2%は平均どおりです。直す必要はありません。同じ1.2%でも4位なら期待の半分以下で、こちらは手を入れる価値があります。同じ数字が、順位次第で正反対の意味になります。

比べる作業だけ機械にやらせる手もありますが、先に判断の基準を書きます。ここが分からないと、出てきた順番の意味も分かりません。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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ブログのCTRの平均が「1つの数字」にならない理由

CTRを平均より低いかどうかで確認しようとすると、たいてい行き詰まります。比べる相手が決まらないからです。理由は3つあります。

1. CTRは順位で決まる部分が大きい

検索結果の1位と10位では、そもそも見られる回数が違います。同じタイトルを付けても、順位が違えばCTRは違う値になります。つまりCTRは「タイトルの良さ」だけを表す数字ではなく、順位とタイトルの合計点です。順位を揃えずに比べると、タイトルの良し悪しは分かりません。

2. サイト全体のCTRは、順位の混ざったものの平均

サーチコンソール(Search Console)のトップに出ているサイト全体のCTRは、上位に入っている記事と圏外の記事を全部まとめた平均です。上位の記事が数本増えれば上がり、下位の新記事を出せば下がります。この数字が動いても、タイトルが良くなったのか悪くなったのかは分かりません。この平均に「目標2%」のようなサイト共通の目標を置くと、取りこぼしている上位ページが達成、期待を上回っている下位ページが未達と逆に出てしまうので、目標の置き方はCTRの目標値はサイト共通で置かない、順位ごとの期待CTRとの差で見るに書きました。

4つの数字をどの順に見るかはサーチコンソールの見方に書いています。

3. 指名検索が混ざると、高いほうにずれる

ブログ名や運営者名で検索して来る人は、ほぼ確実にクリックします。指名検索が混ざっているページは、CTRが高く出ます。「うちはCTRが高いから大丈夫」と思っていたら、中身は指名検索だった、ということが起こります。

→ 指名検索が混ざるとCTRが高く出る

3つとも「比べる相手が違う」という同じ問題です。だから、比べる相手を順位で固定します。

この記事で比べる基準(判定に使っている値)

このツールが基準にしているのは、日本市場を対象にした実測値にAI Overview による減少を順位別に織り込んだ値です。よく使う4つだけ抜き出します。

掲載順位期待CTR(生値)期待CTR(補正後・判定に使う値)
1位13.94%9.90%
4位3.91%3.15%
8位1.78%1.52%
10位1.32%1.19%

1位から20位までの全順位の表と、出典・標本の条件は 掲載順位別のCTR平均一覧にまとめました。この記事は自分の数字と引き比べる手順のほうです。

生値は seoClarity の「2021 CTR Study」の日本市場・全デバイスの数字です。調査全体で7,500億表示・300億クリック・170億キーワードという規模ですが、日本単体でいくつの標本があるかは公開されていません。ここは分からないので、分からないと書いておきます。

補正は順位ごとに違う係数を掛けています。 AI Overview が出る検索の割合を50%と置き、出たときのクリック減を順位別にしたうえで、 1位は0.71倍、10位は0.90倍にしています(1位の減少率が58%でいちばん大きく、下位ほど小さくなります)。

2021年の表をそのまま使うと、AI Overview 以前の期待値と現在の実測値を比べることになり、どのページも取りこぼしが大きく出てしまうためです。 ⚠️ 2026-08-16 まではこの係数を全順位に一律で掛けていました。一律だと下位の期待CTRを低く見積もりすぎるので、下位ページの取りこぼしが小さめに出ていました。

13位から20位は、生値では順位が下がるほどCTRが上がるU字を描きます(2ページ目まで送った人の行動と考えられます)。そのまま使うと「順位を落とすほど取りこぼしが増える」という壊れた判定になるので、1.00%で床にしてあります。実測値ではありません。

よく見る「1位のCTRは39.8%」を使わない理由は「1位のCTRは39.8%」の出所に、限界の一覧は推定の根拠と限界に書いています。

自分のCTRが低いか確認する4ステップ

やることは4つだけです。スプレッドシートでできます。

  1. サーチコンソールから「ページ」CSVを落とす — ZIPで落ちてきます
  2. 各ページの掲載順位に対応する期待CTRを引く — 上の表の補正後の列です
  3. 期待CTRから実CTRを引いて、差を出す — マイナスなら、期待を上回っています
  4. 差に表示回数を掛けて、改善余地スコアにする — ここが要点です

掲載順位は「7.28位」のような小数で出ます。7位と8位の間を線でつないで読みます。7位と8位の期待CTRの間を、小数の分だけ按分するという意味です。

手順そのものを1つずつ書いた記事は別にあります →リライトする記事の見つけ方

CTRの差だけで並べると、判断を間違える

ここがこの記事でいちばん言いたいところです。期待CTRとの差を出したあと、その差が大きい順に並べたくなります。それをやると、直す価値のないページが上に来ます。

2本の記事で比べます。

記事掲載順位表示回数実CTR期待CTR(補正後)差改善余地スコア
記事A6位120回0.50%2.05%1.55%約1.9クリック
記事B8位3,000回1.00%1.52%0.52%約15.7クリック

差で並べると記事Aが1位です。1.55%と0.52%では、Aのほうが3.0倍も離れています。「期待の3割ほどしか取れていない」と言えば、いかにも直しがいがありそうに見えます。

ですが、Aを完璧に直しても増えるのは約1.9クリックです。表示回数が120回しかないので、率をどれだけ改善しても数が伸びません。一方のBは差が0.52%しかないのに、約15.7クリックです。表示回数が3,000回あるためです。

取りこぼしクリック = 表示回数 × (期待CTR − 実CTR) ÷ 100

CTRは率で、直したいのは数です。率のままで並べると、母数の小さいページが上位を占めます。表示回数を掛けて数に直してから並べる。これだけで順番が変わります。

CTRの絶対値では低いかどうか判断できず、掲載順位ごとの期待CTRとの差を出し、さらに表示回数を掛けて改善余地スコアに直してから並べることを示した図

差がマイナスになったページは0として扱います。期待を上回っているページを「マイナスの取りこぼし」として合計に入れると、サイト全体の数字が実態より小さく見えてしまうためです。期待を上回っているページは、そのままで問題ありません。

そもそも確認できないページがある

全ページを確認できるわけではありません。次の条件から外れるページは、比べても意味のある答えが出ません。

条件理由
表示回数100回以上表示17回ならクリック0回で0%、1回で5.9%。クリック1個で評価がひっくり返ります
掲載順位4.0位から20.5位上位は既に取れていて伸びしろが小さく、下位はそもそも見られていないのでタイトルの問題ではありません

掲載順位は小数で出るので、3.8位のページは「上位すぎる」側に入ります。私のツールもこの2条件で絞っています。絞れるのはこの2つだけで、公開日の新しさなどでは絞っていません。ページCSVにその列が無いからです。

この条件から外れる1〜3位のページで何をすればいいかは検索順位1〜3位のページがCTR改善の判定に出ない理由(何をすべきかも書きます)に書きました。判定に出ないのは仕様で、代わりに選べる手が4つあります。

条件を満たすページが1本も無いこともあります。その場合、CTRの確認より先に記事数を増やす段階です。判断材料が足りないものを判断しようとしても、時間が減るだけです。

比べたあとに何をするか

取りこぼしクリックの大きい順に並んだら、上から見ていきます。目安はこうです。

  • 4位から10位で差が大きい — 順位は取れているのにクリックされていない。タイトルとディスクリプションの問題です
  • 11位より下 — 順位そのものが低い。タイトルを直しても表示回数が増えないので、中身(網羅性・検索意図との一致)の問題です
  • 4位から10位で差が小さい — 順位に対して妥当なCTRが出ています。他のページを優先してください

この比較を自動でやるツールも作ったので、記事数が多くて手作業がつらいなら使ってください。詳しくは最後に書きます。

直す記事と作業内容を決める

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よくある質問

ブログのCTRの平均は何%くらいが普通ですか

順位を決めないと答えが出ない質問です。日本市場の実測値(生値)では1位が13.94%、 10位が1.32%です。 AI Overview の影響を織り込むと、1位9.90%、 10位1.19%が目安になります。サイト全体のCTRが何%かではなく、そのページの順位で見てください。

期待CTRより高いページは、何かしたほうがいいですか

何もしなくて大丈夫です。期待を上回っている理由は、指名検索が混ざっている、検索意図とタイトルが強く一致している、などが考えられます。上回っているページを触ると、下がるほうに動く可能性があります。取りこぼしが大きいページから手を付けるほうが、割がいいです。

期待CTRの表は、生値と補正後のどちらを使えばいいですか

自分のCTRが低いかを確認する目的なら、補正後です。あなたの実CTRは AI Overview が存在する今の検索で計測された数字なので、比べる相手も同じ条件に揃える必要があります。生値は「元の調査ではこうだった」という出典の数字で、根拠を確かめたいときに見るものです。

まとめ

  • CTRが平均より低いかは、絶対値では確認できない。比べる相手は掲載順位ごとの期待CTR
  • 判定に使う目安(補正後)は 1位9.90% / 4位3.15% / 6位2.05% / 8位1.52% / 10位1.19%。生値(1位13.94%)とは別の数字
  • 手順は①ページCSV ②期待CTRを引く ③差を出す ④表示回数を掛けるの4つ
  • ④が要点。差だけで並べると、表示回数の少ないページが上位を占める
  • 表示回数100回未満と、4.0位より上・20.5位より下は確認できない

低いかどうかを気にするより、どこから直すかを決めるほうが早いです。取りこぼしクリックの大きい順に並べれば、それがそのまま順番になります。


ここから先は、私が作ったツールの話です。

この記事に書いた比較を自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま落として渡すだけで、各ページの順位から期待CTRを引き当て、取りこぼしクリックの大きい順に並べて出します。解凍もファイル選びも要りません。Excelで開き直して文字化けした Shift_JISのCSVも読めます(.xlsx は読めません)。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。

CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときだけ、選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を送ります。現在のタイトルを取ってくるボタンを押した場合は、最大10件のURLを送ります。

⚠️ ただしこの記事に書いた条件を満たすページが無いと、判定結果は出ません。表示回数100回以上・ 掲載順位4.0位から20.5位のページが 1本も無い段階なら、このツールは向きません。記事を増やすほうが先です。

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この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

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noteQiitaZenn

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