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掲載順位別のCTR平均一覧、日本市場の実測とAI Overview補正後

掲載順位ごとのクリック率の平均を、日本市場の実測値(1位13.94%・10位1.32%)とAI Overviewによる順位別の減少率(1位58.0%・10位19.4%)、両方を掛けた補正後の期待CTRの3列で1〜20位まで一覧にしました。出典と、13〜20位が実測でない理由、使ってはいけない場面まで書いています。

この記事のまとめ

日本市場の掲載順位別クリック率は、実測で1位13.94%・3位4.68%・10位1.32%です(seoClarity「2021 CTR Study」の日本・1〜20位)。ただし2026年の検索結果には AI Overview があり、Ahrefs の30万キーワード調査では AI Overview が出たときのクリック減は1位で58.0%、10位で19.4%と上位ほど大きくなります。この記事は、その実測値・順位別の減少率・両方を掛け合わせた補正後の期待CTRを、1位から20位まで1枚の表にしたものです。13〜20位の1.00%は下限として固定した値で、実測ではありません(出典の日本の実測は13位1.07%→19位2.91%というU字です)。表示回数が100回未満のページと、指名検索が混ざるページには、この表を当てないでください。

「掲載順位ごとのCTRの平均」を調べると、資料ごとに数字が食い違います。食い違うのは、どれかが間違っているからではなく、測った国・年・条件が違うからです。

この記事は、日本市場を対象に測られた実測値と、AI Overview による順位別の減少率を1枚にまとめたリファレンスです。数字の出どころと、使ってはいけない場面まで書きます。

表を見る前に、自分のページの数字を手元に置いておくと比べやすくなります。 Search Console のエクスポートをそのままブラウザで開いて順位とCTRを並べることもできますが、表だけ持ち帰るのでも構いません。

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掲載順位別の期待CTR一覧(1〜20位・日本市場)

左から順に、出典そのままの実測値、AI Overview が出たときのクリック減少率、両方を掛け合わせた補正後の期待CTRです。このツールが判定に使っているのはいちばん右の列です。

掲載順位日本市場の実測CTRAI Overviewによる減少率補正後の期待CTR
1位13.94%58.0%9.90%
2位7.52%50.8%5.61%
3位4.68%46.4%3.59%
4位3.91%38.8%3.15%
5位2.98%32.6%2.49%
6位2.42%30.5%2.05%
7位2.06%29.7%1.75%
8位1.78%28.8%1.52%
9位1.46%29.7%1.24%
10位1.32%19.4%1.19%
11位1.03%19.4%0.93%
12位1.00%19.4%0.90%
13位1.00% ※床19.4%0.90%
14位1.00% ※床19.4%0.90%
15位1.00% ※床19.4%0.90%
16位1.00% ※床19.4%0.90%
17位1.00% ※床19.4%0.90%
18位1.00% ※床19.4%0.90%
19位1.00% ※床19.4%0.90%
20位1.00% ※床19.4%0.90%

補正後 = 実測CTR ×(1 − AI Overview の出現率50% × その順位の減少率)。出現率は全順位で共通、減少率だけが順位で変わります。最終確認日: 2026年8月16日(両方の一次資料を開いて全行を照合)。

Search Console の掲載順位は7.28のような小数で出ます。その場合は前後の順位の値を線形で按分してください。 7.28位なら、7位と8位の間を28%進んだところです。

この表の数字の出どころと、13〜20位の但し書き

リファレンスとして使う以上、それぞれの列が「いつ・どこで・何を測った数字」なのかを書いておきます。

実測CTRの列: seoClarity「2021 CTR Study」の日本

調査期間は2020年7月〜2021年6月の12か月。調査全体で7,500億回以上の表示・300億回以上のクリック・170億以上のキーワードが対象です。ただし日本単体で何件だったかは公開されていません。国別の表はデバイス別に分かれていません(デスクトップとモバイルの比較は同じ調査の別セクションで、そちらは2021年5月の30日間が対象です)。

一次資料: seoClarity「2021 CTR Study」(PDF)。日本の数字は CTR by Country の章にあります。

減少率の列: Ahrefs の30万キーワード調査

AI Overview が出る15万キーワードと、出ない15万キーワードを比べたものです。データは2025年12月、公表は2026年2月4日。デスクトップのCTRで、モバイルの内訳は原典にありません。

表の10位から下が同じ19.4%で並んでいるのは、11位以降が原典に無いため10位の値で据え置いているからです。 2ページ目まで押し下げの影響が及ぶという根拠がないので、増やす方向には振っていません。

一次資料: Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks」。なぜ上位ほど大きく減るのかはAI Overviewで順位別にクリックがどれだけ減るかに書きました。

13〜20位の1.00%は「床」であって、実測ではありません

ここが、この表でいちばん誤解されやすいところです。出典の日本の実測値は、13位以降でむしろ上がっていきます。

掲載順位出典そのままの実測値(日本)この表で使っている値
13位1.07%1.00%
14位1.34%1.00%
15位1.65%1.00%
16位2.19%1.00%
17位2.54%1.00%
18位2.83%1.00%
19位2.91%1.00%
20位2.85%1.00%

13位1.07%から19位2.91%まで上がるU字を描きます。原典も「17〜20位は11〜16位より平均CTRが高い」と明記しています。

この値をそのまま期待CTRに使うと、16位(2.19%)の期待値が10位(1.32%)を上回り、「順位を落とすほど取りこぼしが大きく出る」という壊れた判定になります。だから1.00%で床にしています。

なぜ2ページ目でこういう並びになるのかは11位以下のCTRが横ばいな理由に分けて書いてあります。出典の生の実測値(U字)を根拠に判断しないでください。このツールは、この帯を下限1.00%に置き換えた保守的な値で判定しています。

順位別CTRの「平均」が、資料ごとに食い違う理由

「1位のCTRは39.8%」「いや27%」「うちの調査では13.9%」と、調べるほど数字がばらけます。ここを説明せずに表だけ置く記事が多いので、構造から書きます。

結論から言うと、順位別CTRは物理定数ではなく、標本の設計で決まる派生量です。同じ「1位の平均CTR」でも、次の5つが変われば別の数字になります。

  • 国。同じ調査の中でも、1位のCTRは米国9.13%・ 日本13.94%と1.5倍以上の開きがあります。英語圏の数字を日本のブログに当てると、そもそも土台が違います
  • クエリの種別。指名検索(会社名・サービス名)はクリック率が極端に高く出ます。これが標本に混ざっているかどうかで平均は大きく動きます
  • 測った年。AI Overview がある2026年と、無かった2021年では、同じ順位でも実際のクリック率が違います
  • デバイス。デスクトップとモバイルで並び方が変わります。この記事の減少率の列はデスクトップの数字です
  • 検索結果の見た目。広告・強調スニペット・画像枠がどれだけ出るかで、同じ1位でも画面上の位置が変わります

つまり、「どの表が正しいか」を探すのは筋が悪い問いです。正しい問いは「どの標本で測った表が、自分のページに近いか」です。この表が日本市場の数字を土台にしているのは、その理由からです。

よく引用される「1位39.8%」を採用しなかった経緯は「1位のCTRは39.8%」はどこから来た数字かに、AI Overview の補正を入れた理由と実装の経緯は期待CTRにAI Overview補正を入れるまでに分けてあります。

この表の使い方: 差を「ポイント」ではなくクリック数に直す

順位別の期待CTRと実CTRの差を表示回数に掛け、改善できるクリック余地を測る図解

使い方はひとつです。自分のページの掲載順位に対応する行を見て、右端の値と実CTRを引き比べる。それだけです。

自分のデータをブラウザに入れて、この引き算をページごとにまとめて出すこともできます。表を見ながら手で計算しても同じ結果になります。

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ただし差をポイントのまま並べると判断を間違えます。必ず表示回数を掛けて、クリック数に直してください。

取りこぼしクリック = 表示回数 ×(補正後の期待CTR − 実CTR)

A: 5位・表示 200回・実CTR 1.0% → 差1.49pt → 約3.0クリック
B: 8位・表示3,000回・実CTR 1.0% → 差0.52pt → 約15.7クリック
                                     ※サンプルデータの数字です

差のポイントだけ見るとAのほうが大きいのに、実際に取り戻せる量はBが5倍あります。順位が高いページほど差は大きく出るので、ポイントで並べると上位のページばかりが残る——これが差を絶対値で見たときに起きる歪みです。

自分のCTRが平均を下回っているかを実際に確かめる手順は、自分のCTRが平均より低いか確かめるにステップで書いてあります。

この表を使ってはいけない3つの場面

リファレンスとして置く以上、当てはめてはいけない範囲も書いておきます。

1. 指名検索が混ざっているページ

会社名・サービス名で検索して来る人は、順位に関係なくクリックします。指名検索を含むページは、この表より実CTRが高く出るのが正常です。トップページや会社概要はほぼこれに該当します。期待値を下回っていないからといって安心材料にはならず、逆に上回っていても手柄ではありません。

2. 表示回数が100回未満のページ

表示20回でクリックが1回増えると、実CTRは0%から5.0%に跳ねます。1クリックで「大幅に下回る」と「大幅に上回る」の間を往復する数字を、平均と比べる意味はありません。このツールが表示回数100回以上に絞っているのはこのためです。

3. 掲載順位が4位より上、20.5位より下のページ

1〜3位はすでに取れているので、差が出ても改善の余地は小さいです。 20.5位より下は出典に実測そのものが無く、かつ2ページ目の圏外でリライトしても改善が遠いので、引き比べる相手として成立しません。表の13〜20位を薄く扱っているのはそのためです。

よくある質問

掲載順位1位の平均CTRは何%ですか

日本市場の実測で13.94%です(seoClarity「2021 CTR Study」・2020年7月〜2021年6月)。ただしこれは AI Overview が存在しなかった時期の数字です。 AI Overview が出たときのクリック減は1位で58.0%(Ahrefs・2025年12月・デスクトップ)で、出現率を50%と置くと補正後は9.90%になります。英語圏の調査で見かける「1位39.8%」とは測った国も条件も違う数字なので、並べて比べないでください。

2021年の調査を2026年に使っていいのですか

そのままでは使えないので、AI Overview による減少を掛けて補正しています。据え置いている理由は「新しい調査が無いから」ではなく、日本を市場横断で測った内訳があるのがこの調査だけだからです。より新しい調査は対象国が明記されていなかったり、日本の内訳が無かったりします。「新しいが当てにならない数字」より「古いが標本の分かる数字に補正を掛けたもの」を選んでいます。判断の経緯は期待CTRにAI Overview補正を入れるまでに書きました。

13位から20位が全部1.00%なのはなぜですか

実測値ではなく、下限として固定した値だからです。出典の日本の実測は13位1.07%から19位2.91%まで上がるU字で、そのまま使うと16位の期待値が10位を上回り、順位を落とすほど取りこぼしが大きく出るという壊れた判定になります。出典の生の実測値は判断に使わないでください。判定に使っているのは、この帯を下限1.00%に均した値です(期待値を低めに置く=保守側に倒しているので、判定は壊れません)。

自分のページのCTRがこの表を上回っていたら、何もしなくていいですか

そのページについては優先度が低い、という意味に留めてください。指名検索が混ざっている、表示回数が少なくて数字が安定していない、 AI Overview が出ないキーワードで補正が効きすぎている——上回る理由はいくつもあります。上回っていること自体は、改善の余地が無いことの証明にはなりません。

まとめ

  • 日本市場の実測CTRは1位13.94%・5位2.98%・ 10位1.32%(seoClarity「2021 CTR Study」・2020年7月〜2021年6月)
  • AI Overview による減少率は1位58.0%・5位32.6%・10位19.4%と上位ほど大きい(Ahrefs・30万キーワード・2025年12月・デスクトップ)。出現率50%を掛けた補正後の期待CTRは1位9.90%・10位1.19%
  • 13〜20位の1.00%は床であって実測ではない。出典の実測は13位1.07%→19位2.91%のU字で、そのまま使うと判定が壊れる
  • 順位別CTRが資料ごとに食い違うのは国・クエリ種別・測定年・デバイス・検索結果の見た目が違うから。「どの表が正しいか」ではなく「どの標本が自分に近いか」で選ぶ
  • 使うときは差をポイントのままにせず、表示回数を掛けてクリック数に直す。ポイントで並べると上位のページばかりが残る
  • 指名検索が混ざるページ・表示回数100回未満のページ・4位より上と20.5位より下には当てない

ここから先は、私が作ったツールの話です。

この表との引き比べを自動でやるツールを作りました。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落とすだけで、掲載順位4〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾い、改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並べます。使っているのは、この記事の表のいちばん右の列です。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。

⚠️ ただし向かない人がいます。指名検索が中心のサイトでは、実CTRが期待値を上回るのが普通なので判定が役に立ちません。表示回数が2桁で止まっているブログも、条件を満たすページが出ずに0件になります。表を自分で読んで手で計算できる人には、そもそも必要ありません。この表を当てても順位が上がるわけではなく、クリックの取りこぼしが大きい順に並べ替えられるだけです。

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みやこし

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noteQiitaZenn

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