この記事のまとめ
ブログのアイキャッチ画像が検索順位を上げる、という記述は、私が確認した Google の公式ドキュメント3ページ(画像SEOのベストプラクティス、検索結果の視覚要素ギャラリー、Article 構造化データ)には見当たりませんでした。アイキャッチが関わるのは検索結果での見え方です。検索結果に出る画像は、検索語ごとに Google がそのページから最も関連性の高いものを自動で選び、画像を探す検索で出やすいとされているので、出ない検索語があるのは故障ではありません。サイト側にできるのは、og:image や構造化データの image で優先したい画像を示して選択に影響を与えることと、robots メタタグの max-image-preview で画像プレビューの最大サイズを決めることまでです。公式は、示す画像にロゴや文字の入った画像を使わないよう書いています。
ブログのアイキャッチが検索順位を上げるとは、私が確認した Google の公式ドキュメントには書かれていません。関わるのは、検索結果やDiscoverに画像が出るかどうかと、どの画像が出るかです。
記事ごとにアイキャッチを作る手間に見合うのか迷っている人や、他の人の記事には検索結果で小さな画像が付くのに自分の記事には付かず、設定を間違えたのかと気になっている人に向けて書いています。
読み終えたときには、アイキャッチに期待してよいことと期待しなくてよいこと、画像が出ないときに自分のページで確かめる場所が分かるはずです。
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確認した公式3ページに、アイキャッチで順位が上がるとは書かれていない
「アイキャッチはSEOに効く」という話を確かめるために、画像と検索結果の見え方を扱う Google のドキュメントを3つ読みました。Google 画像検索 SEO ベスト プラクティス、Google 検索の視覚要素ギャラリー、記事(Article、NewsArticle、BlogPosting)の構造化データです。日本語版と英語版の本文を検索しましたが、どれにも「順位」「ランキング」「rank」という語は出てきません。代表画像を指定すると順位が上がる、という記述はこの3ページには無いということです。Google 全体のどこにも無いとまでは言えませんが、少なくとも画像を扱う中心のページには書かれていません。
では何が書かれているか。画像SEOのベストプラクティスは、画像の質について次のように書いています。
また、鮮明な画像は検索結果のサムネイルで目立つため、ユーザー トラフィックを得やすくなります。
英語版は「can increase the likelihood of getting traffic from users」で、日本語より控えめに、得られる可能性を高めうる、という言い方です。どちらにしても、この文が書いている効き先は検索結果に並んだときに選ばれるかどうかで、並ぶ位置の話はしていません。アイキャッチを作る意味を考えるなら、順位ではなく、検索結果やDiscoverでの見え方のために作るもの、と置くのが公式の書き方に合っています。
なお、記事の中で使う画像の alt 属性やファイル名は、アイキャッチとは別の話です。こちらは画像SEOのalt属性の書き方とファイル名にまとめています。
検索結果の画像は、検索語ごとに Google が選んでいる
検索結果で記事のタイトルの横に出る小さな画像は、公式には「テキスト検索結果画像」と呼ばれています。視覚要素ギャラリーの説明はこうです。
テキスト検索結果画像は、指定されたクエリに対して特定のウェブページから取得された最も関連性の高い画像です。ユーザーがタップすると、画像が埋め込まれているウェブページが表示されます。画像を検索するクエリでは、テキスト検索結果画像が表示される可能性が高くなります。
ここから読み取れることが2つあります。1つは、選ばれるのは「指定されたクエリに対して」最も関連性の高い画像だということです。ページに1枚決まったアイキャッチが出るのではなく、検索語によって同じページから違う画像が選ばれうる書き方です。本文中の図が出て、アイキャッチが出ないこともありえます。
もう1つは、画像を探す検索ほど出やすいということです。裏返すと、言葉の答えを探す検索では画像が付かないことがあっても不思議ではありません。自分の記事に画像が付かない検索語があるのは、それだけで設定の失敗を意味しません。ギャラリーは、視覚要素の外観は時間とともに変わることがあり、表示される結果はデバイスや国、検索の言語などによっても変わる、とも書いています。
サイト側にできるのは「この画像を優先してほしい」と示すところまで
画像の選び方について、画像SEOのベストプラクティスの「メタデータを使用して優先画像を指定する」の節は、まずこう書いています。
Google が画像プレビューを選択するプロセスは完全に自動化されており、さまざまなソースを考慮して、特定のページのどの画像を Google に表示するか(たとえば、テキスト検索結果画像や Discover のプレビュー画像など)を決定します。
次のいずれかのメタデータ ソースを通じて優先したい画像を提供することで、画像の選択に影響を与えることができます。
挙がっている方法は3つです。schema.org の primaryImageOfPage を指定する、BlogPosting などのメインの項目に image を付けて、mainEntity または mainEntityOfPage でページと結びつける、og:image メタタグを指定する、のどれかです。どれを使っても「影響を与えることができます」までで、その画像が必ず使われるとは書かれていません。アイキャッチを og:image や構造化データの image に入れる作りのブログなら、ここがアイキャッチの入り口です。
そのうえで、示す画像の選び方として4つが挙がっています。
- ページに関連性があり、ページを代表する画像を選択します。
- schema.org マークアップまたは og:image meta タグに一般的な画像(サイトのロゴなど)やテキストが含まれている画像は使用しないでください。
- 極端なアスペクト比の画像(狭すぎる画像や広すぎる画像など)は使用しないでください。
- できるだけ高解像度の画像を使用します。
4項目のうち、個人ブログが引っかかりやすいのは2つ目です。og:image がサイト共通のロゴやバナーのままになっている場合も、アイキャッチにタイトルの文字を大きく載せている場合も、この項目の対象になります。
構造化データの image も「記事を表す画像」
記事の構造化データ(BlogPosting など)を入れているなら、その image プロパティも同じ考え方です。Article 構造化データのドキュメントは、image を推奨プロパティとして挙げ、「記事を表す画像の URL。ロゴやキャプションではなく、記事に関連する画像を使用してください。」と説明しています。追加のガイドラインには「画像の URL は、クロールやインデックス登録に対応できる必要があります。」ともあります。
画像の大きさは、日本語版では「適切な画像が選択されるように、アスペクト比が 16x9、4x3、1x1 の高解像度画像(幅と高さをかけて 50,000 ピクセル以上になる画像)を指定してください。」と書かれています。英語版は「For best results, we recommend providing multiple high-resolution images」で、よい結果のための推奨という言い方です。日本語の「指定してください」ほど強い要件ではない、と読んでおくのが安全です。
このドキュメントの冒頭も、構造化データを入れると検索結果でタイトル・画像・日付を適切に表示できるようになる、という効果の書き方です(英語版は「can help」で、助けになるという言い方)。構造化データの効果が順位ではなく見え方に出ること、個人ブログがどの順で入れるかは構造化データのSEO効果は順位ではない、個人ブログがJSON-LDを入れる順番に書きました。
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画像が出ない・小さいときに確かめる場所
自分の記事に画像が付かない、付いても小さい、違う画像が出る、というときに見る場所は、ここまでの公式の記述から次の4つに絞れます。 なお、検索結果でサイト名の横に出る小さなアイコン(ファビコン)は記事の画像とは別物で、記事ごとではなくホスト名に1つ、ホームページの指定をもとに Google が使うもので条件を満たしても表示されるとは限らず、出ないときに確かめる公式の条件は検索結果にファビコンが出ないのはなぜ?にまとめました。
| 確かめること | どこで見るか | 根拠 |
|---|---|---|
| 画像を探す検索語か | 実際にその検索語で検索してみる | 画像を検索するクエリで出やすい(視覚要素ギャラリー) |
| og:image と構造化データの image に、記事ごとの画像が入っているか | 記事ページのソースで og:image と "image" を検索 | 優先画像を示す方法(画像SEOのベストプラクティス) |
| 示した画像がロゴ・文字入り・極端な縦長や横長でないか | og:image の URL を開いて画像を見る | 優先画像のベストプラクティス4項目 |
| max-image-preview が none や standard になっていないか | ソースで max-image-preview を検索 | 画像プレビューの最大サイズを決める(robots メタタグのドキュメント) |
最後の行の max-image-preview は、robots メタタグのドキュメントで「検索結果に表示されるこのページの画像プレビューの最大サイズを設定します。」と説明されている値です。「none: 画像プレビューは表示されません。」「large: ビューポートの幅までの画像プレビューを表示できます。」とあり、「これは、すべての形式の検索結果(Google ウェブ検索、Google 画像検索、Discover、アシスタントなど)に適用されます。」とも書かれています(使用許諾を個別に付与した場合などの例外も書かれています)。指定が無い場合については「max-image-preview ルールが指定されていない場合、Google はデフォルト サイズの画像プレビューを表示する可能性があります。」です。つまり指定が無いこと自体は、画像が出ない理由にはなりません。none と書かれていれば、画像プレビューは表示されません。
WordPress ではテーマやプラグインがこれらのタグを出していることがあり、同じタグが2回出ていることもあります。どれが実際に出ているかはソースで確かめるしかなく、その手順はWordPressのSEOプラグインは必要?二重出力をソースで確かめるに書いています。
Discover は、さらに大きな画像をすすめている
Discover については、公式は幅や画素数まで挙げて大きな画像をすすめています。その仕様と、Discover に出る条件、レポートの見方はGoogle Discoverにブログは出る?レポートが無い理由にまとめました。なお、Discover のドキュメントは避ける画像を「テキストが多すぎる画像」と書いていて、画像SEOのベストプラクティスの「テキストが含まれている画像」より狭い言い方です。
このサイトのアイキャッチは、公式のすすめ方と合っていない
書いておくと、このブログのアイキャッチは、記事タイトルの文字をそのまま載せた画像です。2026年10月4日に、その時点の全164記事のアイキャッチの文言を記事タイトルと一字一句そろえ、この画像を og:image と構造化データ(BlogPosting)の image の両方に入れました。それより後に書いた記事(この記事を含む)にはまだ記事ごとのアイキャッチが無く、ロゴとキャッチコピーの入ったサイト共通の画像が入っています。つまり、上で引いた「…一般的な画像(サイトのロゴなど)やテキストが含まれている画像は使用しないでください」に、このサイト自身が当てはまっています。
同じ画像は X などで記事が共有されたときのカードにも使っていて、私はそちらではタイトルが読めるほうが内容が伝わると考えています。検索結果のためだけには決められない、というのが手元の事情です。公式のすすめ方から外れているのは確かですが、検索結果でどの画像が選ばれているかは、まだ確かめていません。
もう1つ、実際に踏んだことがあります。アイキャッチの無い記事でサイト共通の画像が使われるはずだと思っていたら、2026年8月28日にビルド後のHTMLを見たところ、その記事には og:image が1つも出ていませんでした。アイキャッチの無い記事が長いあいだ無かったので、気づくのが遅れました。設定画面で「入れたつもり」でも、ページのソースを開いて実際に出ているかを見るまで分からない、というのが一番の教訓です。
よくある質問
アイキャッチを設定しないと、SEOで不利になりますか
確認した3ページに、アイキャッチ(代表画像)が無いと順位が下がる、あるいは有ると上がるという記述はありません。画像の選択はもともと Google が完全に自動で行うもので、og:image などは、その選択に影響を与えるための手段として書かれています。設定しないと、優先してほしい画像を示す手段を使っていない状態になります。
アイキャッチを設定したのに、検索結果に画像が出ません
まず、検索結果の画像は検索語ごとに選ばれ、画像を探す検索で出やすいものなので、出ない検索語があること自体は珍しくありません。そのうえで、ソースに og:image や構造化データの image が出ているか、その画像がロゴや文字入りでないか、max-image-preview:none になっていないかを確かめます。全部問題が無くても、選ぶのは Google で、必ず出るとは限りません。
アイキャッチは何ピクセルで作ればいいですか
検索結果の画像について、ページ全体で一律の大きさを決めた記述は確認した範囲にはありません。書かれているのは「できるだけ高解像度の画像」「極端なアスペクト比の画像(狭すぎる画像や広すぎる画像など)は使用しないでください。」と、Article 構造化データの推奨(16x9・4x3・1x1、幅と高さをかけて50,000ピクセル以上)です。Discover まで考えるなら、Discover にはより大きな画像の推奨があるので、そちらに合わせて作っておけば、ここで挙げた推奨とも食い違いません。
まとめ
- 確認した公式ドキュメント3ページ(画像SEOのベストプラクティス・視覚要素ギャラリー・Article 構造化データ)には、アイキャッチ(代表画像)が順位を上げるという記述は無い。Google 全体に無いとまでは言えない
- アイキャッチが関わるのは検索結果やDiscoverでの見え方。公式は、鮮明な画像はサムネイルで目立ち、トラフィックを得やすくなると書いている(英語版は「can increase the likelihood」)
- 検索結果の画像は、検索語ごとにそのページで最も関連性の高い画像が選ばれ、画像を探す検索で出やすい。出ない検索語があるのは故障ではない
- 選ぶのは Google で、完全に自動。サイト側は primaryImageOfPage・構造化データの image・og:image で優先画像を示し、選択に影響を与えられるところまで
- 示す画像は、ページを代表するもの。ロゴや文字の入った画像、極端な縦長・横長は避け、できるだけ高解像度に
- 画像プレビューの最大サイズは robots メタタグの max-image-preview で決まる。none なら表示されない。指定が無いだけなら、デフォルト サイズのプレビューが出る可能性がある
- 入れたつもりのタグは、ページのソースを開いて実際に出ているかを確かめる
ここからは、私が作ったツールの話になります。
アイキャッチが効くのは検索結果での見え方、つまりクリックされるかどうかの側でした。その見え方のうち、タイトルと説明文を直すべき記事を探すツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 × (期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは画像を見ていません。アイキャッチ・og:image・max-image-preview の確認や、検索結果に画像が出ているかの判定はできないので、この記事の表のとおり手で確かめてください。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
