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検索ボリュームの調べ方は?キーワードプランナーの数字は4条件で読む

キーワードプランナーの月間平均検索ボリュームは、概数で、既定では12か月間の平均、マッチタイプで変わらない完全一致の統計、指定した期間と地域での値です。検索が非常に少ない語は検出と予測の対象にならず、出ないことは検索ゼロを意味しません。調べる手順とSearch Consoleの表示回数との違いも書きます。

この記事のまとめ

キーワードの検索ボリューム(月に何回検索されているか)は、Google 広告のキーワードプランナーで、ヘルプが「過去の指標」として説明している月間平均検索ボリュームを見ます([予測] ページに出る数字は広告の予測で、別物です。また基本機能を使うには支払い情報の入力が要ると案内されています)。この数字は条件付きの見積もりで、概数であり、既定では12か月間の平均、マッチタイプを変えても同じ完全一致の統計、指定した月単位の期間と検索ネットワーク上の地域での値で、検索が非常に少ない語は検出と予測の対象にならないので、数字が出ないことは検索されていないことを意味しません。自分の記事がすでに表示されている語は Search Console の表示回数で見ますが、これは検索された回数ではなく、自分のリンクが検索結果に載った回数です。

検索ボリュームは、Google 広告のキーワードプランナーで調べられますが、出てくるのは条件付きの見積もりなので、条件を確かめてから読みます。

記事を書く前に、狙う語がどのくらい検索されているかを知りたくて調べたものの、支払い情報を求められたり、細かい語ほど数字が出なかったりして、その数字をどこまで信じていいのか分からずにいる人に向けて書いています。

読み終えたときには、キーワードプランナーで数字を出す手順と、その数字に付いている4つの条件、数字が出ないときと自分の記事がある語のときに代わりに見る数字が分かるはずです。

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検索ボリュームを調べる場所ごとに、出てくる数字の種類が違う

「検索ボリュームの調べ方」と言っても、場所によって出てくる数字の種類が違います。同じ「検索の多さ」に見えて、数えているものが別なので、先に並べておきます。

調べる場所出てくる数字検索回数として読めるか
キーワードプランナー(Google 広告)月間平均検索ボリューム読める。ただし条件付きの見積もり(この記事の中心)
Google トレンド0〜100に調整された値読めない。ほかの検索全体に対する割合をもとにした相対値
Google のサジェスト数字は出ない読めない。実際の検索を反映した候補が並ぶだけ
自分の Search Console表示回数読めない。自分のリンクが検索結果に載った回数

検索された回数そのものの見積もりを出すのは、この中ではキーワードプランナーだけです。Google トレンドは、ヘルプによると検索データを正規化し、すべての検索に対するそのトピックの割合をもとに0〜100の範囲で調整した値を出します(Google トレンド ヘルプ「Google トレンドのデータに関するよくある質問」)。山と谷の形を見る道具で、使い方は検索ボリュームの季節変動を見分ける3手順に書きました。サジェストの見方と注意は検索意図の調べ方は3ステップにあります。

ChatGPTなどのチャットAIに聞いて返ってきた数字は、答えだけでは出どころを確かめられないので、この表には入れていません。AIに任せる作業と任せない作業の分け方はキーワード選定はAIでできる?に書きました。

もう1つ先に断っておくと、検索ボリュームが答えるのは「その語が検索されているか」だけで、「自分のページがその語で表示されるか」は入っていません。この2つをどう分けて語を選ぶかはキーワード選定のやり方は?に書いたので、ここでは数字の出し方と読み方に絞ります。

キーワードプランナーで検索ボリュームを出す手順

キーワードプランナーは Google 広告の中にある機能です。ヘルプはこの機能の用途の1つを「キーワードが 1 か月に獲得する検索数の見積もりを確認できます」と説明しています(Google 広告ヘルプ「キーワード プランナーを使う」)。

最初に引っかかるのが支払い情報です。同じヘルプには「「新しいキーワードの候補を取得する」などの基本機能を利用するには、お支払い情報を入力して、アカウント設定を完了する必要があります。」とあります。私が見たキーワードプランナーのヘルプ4ページには、無料と明記した文も、広告を出さないと使えないと書いた文もありませんでした。使うかどうかは、Google 広告に支払い情報を入れるかどうかで決めてください。入れずに済ませたい場合に使える道具の整理はSEOツールのおすすめは?にあります。

使える状態になったら、ヘルプの手順は次のとおりです。書く候補の語がすでに手元にあるなら、2つある入口のうち「検索のボリュームと予測のデータを確認する」が向いています。

  1. Google 広告の [ツール] メニューから [キーワード プランナー] を開く
  2. [検索のボリュームと予測のデータを確認する] を選ぶ
  3. 調べたい語を入力するか貼り付ける(「キーワード」という見出しの列が1列だけの CSV ファイルをアップロードすることもできる)
  4. [開始] を選ぶ
  5. 出てきた数字を読み分ける。ヘルプによると、プランの [予測] ページに出るのは費用に基づいた広告の予測(コンバージョン数・クリック数・表示回数)です。検索ボリュームとして読むのは、予測のヘルプが「過去の指標」の1つとして説明している月間平均検索ボリュームのほうです

もう1つの入口の [新しいキーワードを見つける] は、語句やウェブサイトを入れて関連する候補を出す機能です。候補を広げたいときはこちらを使います。[新しいキーワードを見つける] では、絞り込みのヘルプが説明している地域・言語・ネットワーク・期間の設定を確かめてから数字を読みます。

月間平均検索ボリュームは、4つの条件が付いた見積もり

出てきた数字は、検索回数をそのまま数えたものではありません。予測のヘルプは、月間平均検索ボリュームを「指定した月単位の期間と検索ネットワーク上の地域で、キーワードとその類似パターンが検索された平均回数です。」と定義しています(Google 広告ヘルプ「キーワード プランナーの予測について」)。この定義と同じページの注意書きを合わせると、数字には4つの条件が付いています。

条件ヘルプの記述読むときにすること
1. 概数「検索ボリュームのデータは概数です。」近い数字の語どうしの差で決めない。桁が違うかを見る
2. 既定では12か月の平均「デフォルトでは、言語に関係なくそのキーワードの 12 か月間の平均検索ボリュームが表示されます。」季節で増減する語は、期間を変えて月ごとの動きを見る
3. マッチタイプで変わらない「平均月間検索ボリュームなどの過去の統計情報は、完全一致の場合にのみ表示されます。」マッチタイプの設定を変えて数字を広げようとしない
4. 地域・ネットワークの設定つき(定義の「指定した月単位の期間と検索ネットワーク上の地域で」)読者がいる国が対象になっているかを先に確かめる

出典: 1〜3行目と4行目の定義は「キーワード プランナーの予測について」。設定の項目は「キーワード プランナーで新しいキーワードを絞り込む」。

1. 概数なので、近い数字の差では決めない

ヘルプは「検索ボリュームのデータは概数です。」と書き、続けて、複数の地域を対象に候補を取った場合は、各地域の検索ボリュームを足した値が期待どおりにならない可能性がある、としています。丸められた数字なので、近い数字の2語のどちらが多いかを、この数字で決めることはできません。見るのは、桁が違うかどうかくらいにとどめます。

2. 既定では12か月の平均なので、季節のある語は期間を変えて見る

同じ項に「デフォルトでは、言語に関係なくそのキーワードの 12 か月間の平均検索ボリュームが表示されます。」とあります。年に1回、特定の月に検索が集まる語でも、平均にすると山が均されます。キーワードプランナーには期間を指定する機能があり、特定の期間内の検索ボリュームの傾向を確かめられる、と別のヘルプにあります(「キーワード プランナーで新しいキーワードを絞り込む」)。季節が絡みそうな語は、平均の1つの数字で判断せず、月ごとの動きを見てから書く時期を決めます。

3. マッチタイプを変えても、同じ数字が出る

予測のヘルプの注記には「平均月間検索ボリュームなどの過去の統計情報は、完全一致の場合にのみ表示されます。」とあり、インテント マッチ・フレーズ一致・完全一致のどれを選んでも、同じ完全一致の統計が出ると説明されています。検索ボリュームの列は、マッチタイプの設定では広がりも狭まりもしません(クリック数や費用などの予測のほうは、マッチタイプを考慮した数字になる、とも書かれています)。

なお、同じページの定義の文には「キーワードとその類似パターンが検索された平均回数」とあり、注記の「完全一致の場合にのみ」と並んでいます。類似パターンがどこまでを含むのかは、このページには書かれていません。ここから言えるのは、マッチタイプの設定で数字は変わらない、というところまでです。

4. 地域とネットワークの設定を先に確かめる

定義にあるとおり、数字は指定した期間と、検索ネットワーク上の地域での値です。絞り込みのヘルプ(「新しいキーワードを見つける」の説明)によると、地域(国・地方・都市)とネットワーク([Google] か [Google と検索パートナー] か)を設定でき、地域をすべて削除すると [すべての地域] が対象になります。日本の読者に向けて書くなら、地域が日本になっているかを、数字を読む前に確かめます。言語も設定できますが、上で引いたとおり、既定の数字は「言語に関係なく」出したものです。パソコン・モバイル・タブレット別の内訳も出せます。

数字が出ない語・幅で出る語は、こう読む

数字が出ない語は、検出と予測の対象外のことがある

読者の悩みに細かく寄せた語ほど、キーワードプランナーで数字が出にくくなります。ヘルプには、注記として次の一文があります。

検索ボリュームが非常に少ないキーワードと、デリケートなトピックに関わるとみなされるキーワードは、検出と予測の対象にはなりません。…

出典:Google 広告ヘルプ「キーワード プランナーを使う」(新しいキーワードの候補を取得する手順の中の注記)

書かれているのは「検出と予測の対象にはなりません」までで、検索されていない、とは書かれていません。同じヘルプのよくある質問には、健康や金融などのデリケートなカテゴリでは、ポリシーにより多くの場合キーワードの結果が表示されない、ともあります。数字が出ない理由として、候補を出す手順の注記には、この2種類が挙がっています。少なくとも、どちらも「誰も検索していない」という意味ではありません。

数字の出ない語を記事の候補に残すかどうかは、選び方の側の判断なので、キーワード選定のやり方は?の手順3と、ロングテールキーワードの選び方に任せます。

数字が幅で出る理由は、私が見た Google 広告ヘルプ4ページには見当たらない

キーワードプランナーの検索ボリュームが、1つの数字ではなく幅で表示されたという話をよく見かけます。ただ、どういう条件でそうなるのか、なぜそうなるのかは、私が見た Google 広告ヘルプ4ページには書かれていませんでした。見たのは「キーワード プランナーを使う」、「キーワード プランナーの予測について」、「キーワード プランナーで新しいキーワードを絞り込む」、「新しいキーワードを見つけるためのおすすめの方法」の4ページで、どれも Google 広告ヘルプです。予測のヘルプに出てくる「範囲」は、広告の入札単価の低額帯・高額帯のことで、検索ボリュームの話ではありません。

理由が書かれていない以上、ここで推測は書きません。読み方として言えるのは、1つの数字で出ていても、そもそも概数だということです。幅で出たときも、その幅のどこにあるかを詰めようとせず、桁の見当として使えば、1つの数字で出たときと読み方は変わりません。

直す記事と作業内容を決める

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自分の記事がすでに表示されている語は、Search Console の表示回数で見る

キーワードプランナーで数字が出ない語でも、自分のブログがその語で表示されていれば、Search Console に記録が残ります。Search Console は、ヘルプが「Google の無料サービスです」と説明している道具です(Search Console ヘルプ「Search Console の概要」)。「検索パフォーマンス」の表で「クエリ」タブを開くと、検索語ごとの表示回数が並びます。

ただし、表示回数は検索された回数ではありません。ヘルプによると、表示回数は通常、現在表示されている検索結果ページに自分のリンクが載っていれば数えます(Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」)。この定義から私はこう読んでいます。自分のページがその検索結果に載らなかった検索は数えられず、掲載順位が低くて、開かれた検索結果ページに載っていなければ、その語が検索されていても表示回数は増えません。数え方の細かい例外はサーチコンソールの表示回数とは?にまとめています。

つまり、キーワードプランナーの数字は「その語が検索された回数の見積もり」、Search Console の表示回数は「その検索のうち自分のリンクが載った回数」です。数えているものが違うので、2つが合わなくても、どちらかが間違っているわけではありません。自分のページがまだ載っていない語や、載っていても順位が低い語では、表示回数がキーワードプランナーの数字よりずっと小さく出ることがあります。

検索がごく少ない語は、Search Console のクエリの表にも出てこないことがあります(プライバシー保護のための除外と、表の行数の上限があります)。その仕組みと、表示回数を使って語を選ぶ順番はロングテールキーワードの選び方に書きました。

よくある質問

検索ボリュームは無料で調べられますか

検索された回数の見積もりを出すのはキーワードプランナーですが、基本機能を使うには支払い情報の入力が要るとヘルプに書かれていて、私が見たキーワードプランナーのヘルプ4ページには無料と明記した文はありませんでした。ほかに見られる数字は、相対値の Google トレンド、数字の出ないサジェスト、自分のリンクが載った回数を出す Search Console(ヘルプが「Google の無料サービスです」と説明)で、どれも検索回数そのものではありません。ほかの道具の選び方はSEOツールのおすすめは?にあります。

月間平均検索ボリュームが何件あれば記事を書く価値がありますか

この記事では件数の目安は出しません。数字は概数で、検索が非常に少ない語はそもそも出てこず、どの件数の語でも、自分のページがそこに表示されるかは数字に入っていないからです。語を残すか捨てるかの決め方はキーワード選定のやり方は?に書きました。

予測のページに出る「表示回数」は、検索ボリュームとは違いますか

違います。予測のヘルプでは、表示回数は広告が1日に表示される回数の推定値と説明されていて、入札単価・予算・季節性などを考慮した予測です。一方、月間平均検索ボリュームのような過去の指標は、こうした要素を考慮していない、とあります。記事を書く語を調べるときに見るのは、月間平均検索ボリュームのほうです。

キーワードプランナーと Search Console の数字が大きく違います。どちらを信じればいいですか

数えているものが違うので、どちらかを選ぶ必要はありません。その語が検索されているかの見積もりはキーワードプランナー、自分のページがその語で実際に何回載ったかは Search Console です。自分の記事がすでに表示されている語なら、記事を直す判断には Search Console の数字のほうが近い材料になります。

まとめ

  • 検索された回数の見積もりを出すのはキーワードプランナー。Google トレンドは0〜100の相対値、サジェストは数字なし、Search Console は自分のリンクが載った回数
  • キーワードプランナーは「検索のボリュームと予測のデータを確認する」に語を貼り付けて、月間平均検索ボリュームを見る。基本機能を使うには支払い情報の入力が要ると案内されていて、私が見たヘルプ4ページには無料と明記した文は無い
  • 月間平均検索ボリュームは条件付きの見積もり。概数で、既定では12か月間の平均、マッチタイプを変えても同じ完全一致の統計、指定した月単位の期間と検索ネットワーク上の地域での値。[予測] ページの数字は広告の予測で別物
  • 近い数字の差では決めず、桁を見る。季節のある語は期間を変えて月ごとの動きを見る。地域は読む前に確かめる
  • 検索が非常に少ない語とデリケートなトピックの語は、検出と予測の対象にならない。数字が出ないことは、検索されていないことを意味しない
  • 数字が幅で表示される条件と理由は、私が見た Google 広告ヘルプ4ページには書かれていなかった。幅で出ても、桁の見当として使う
  • 自分の記事がすでに表示されている語は Search Console の表示回数で見る。ただし検索された回数ではなく、自分のリンクが検索結果に載った回数

ここから先は、私が作ったツールの話です。

この記事の後半で、自分の記事がすでに表示されている語は Search Console の数字で見る、と書きました。記事を書いたあと、その数字から「どの記事から直すか」を決めるところを自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 × (期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ このツールは検索ボリュームを調べません。キーワードの発掘もしません。読むのはページごとの掲載順位・表示回数・CTRで、狙いキーワードは手で入れます。記事を書く前の語の調べものには使えず、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。

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Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

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noteQiitaZenn

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