この記事のまとめ
リライトが効かない原因は、直し方ではなく「どの記事を直したか」にあることが多いです。 30位や50位の記事から直すのはほぼ失敗します。順位が低いのはタイトルではなく中身が理由で、タイトルを直しても順位は動かないからです。直す価値があるのは掲載順位4〜10位で、その順位の期待CTRの半分を下回っているページ(8位なら期待1.52%に対して実CTR0.76%未満)で、11位以下は本文の仕事、10位以内で差が小さいページは触りません。表示回数100回未満のページは、そもそも判断材料になりません。直したあとは3〜4週間待ってから判断します。
リライトしても数字が動かないとき、原因は直し方ではなく「どの記事を直したか」にあることが多いと思っています。
私自身、最初は選び方を間違えていました。
同じ選び方をCSVから自動でやるツールも作りましたが、先に選び方のほうを書きます。ここが分かっていないと、出てきた順番の意味が分かりません。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
順位が低い記事から直すのは、ほぼ失敗する
「30位の記事を10位にすれば大きい」と考えて、順位の低いものから手を付けていました。これがうまくいきません。
30位や50位にいる記事は、タイトルが悪いから順位が低いのではありません。記事の内容が足りていないか、そもそも勝てないキーワードを狙っているかのどちらかです。タイトルを直しても順位は動かず、順位が動かなければ表示回数も増えません。
しかも2ページ目では、表示される機会そのものが大きく減ります。20位の記事のタイトルを完璧にしても、そのタイトルが出る回数自体が少ないので、クリックはほとんど増えません。
割がいいのは「順位は取れているのに、クリックされていない記事」
4〜10位に入っているのに、その順位の平均よりクリック率が低い記事です。ここが割がいい理由は3つあります。
- 順位を上げなくていい。すでに見られる位置にいるので、検索結果に出る文字を直すだけで済みます
- 効果が早い。本文を書き直すより工数が小さく、反映も3〜4週間で見えます
- 失敗しても戻せる。タイトルは元に戻せます。本文を大改造すると戻せません
どの帯に何をすべきかを、数値で分ける
私が作ったツールは、掲載順位と「その順位の平均クリック率」との差で3つに分けています。閾値をそのまま公開します。
| 掲載順位 | 期待CTR | 実CTRがこれ未満ならタイトルの問題 |
|---|---|---|
| 4位 | 3.15% | 1.58% |
| 5位 | 2.49% | 1.25% |
| 6位 | 2.05% | 1.03% |
| 7位 | 1.75% | 0.88% |
| 8位 | 1.52% | 0.76% |
| 9位 | 1.24% | 0.62% |
| 10位 | 1.19% | 0.60% |
| 11〜20位 | — | 中身の問題として扱う(下記) |
3列目は「期待CTRの半分」です。8位なら期待1.52%に対して、実CTRが0.76%を下回っていればタイトルとディスクリプションを直す対象です。
10位以内で、差が半分未満なら触らないでください。順位に対して妥当なクリック率が出ているので、そのページに時間をかける価値が薄いという意味です。限られた時間を他のページに回したほうが効きます。

11位以下を「本文確認候補」にしている理由
ここを機械的に分けているのは、1ページ目に入っていないページはタイトルの勝負になっていないからです。まず順位を上げる必要があり、それは本文の仕事です。網羅性を足す、検索意図とのずれを直す、といった作業になります。
「リライト」という一語で、この2つを混ぜてしまうのが失敗の原因です。タイトルを直す作業と、本文を足す作業は、必要な時間も効き方も別物です。
この仕分けを全ページぶん手で計算するのが面倒なら、同じ閾値で自動判定するツールも作ってあります。詳しくは記事の最後に書きます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
もう1つの落とし穴: 表示回数が足りていない
判定できるのは表示回数が100回以上のページだけにしています。少ないとクリック率が偶然で大きく動くためです。
表示17回でクリックが0回なら0%、1回なら5.9%です。クリック1回で「大幅に下回る」と「大幅に上回る」の間を往復します。この数字を根拠に「タイトルが悪い」と判断できません。
自分のブログを試したとき、私は全ページがこの条件から外れました。その場合の対処は表示回数が少ないブログで、リライトする記事をどう決めるかに書いています。
効いていないのか、まだ分からないのか
選び方を直しても、1週間で数字を見て「効かなかった」と判断すると、また同じことになります。
検索結果のタイトルが差し替わるまでに時間がかかり、そのあとクリック率の変化が Search Console の数字として積み上がるまでにも時間がかかります。3〜4週間は見てください。
待つ前に確認できることもあります。site:検索で、そのページのタイトルが新しいものになっているかを見てください。古いままならまだ反映されていませんし、Googleに書き換えられていたら待っても変わりません。切り分けの手順はリライトの効果はいつ分かるのかにまとめました。
よくある質問
30位の記事を10位にするほうが、伸びしろが大きいのでは?
伸びしろは大きく見えますが、タイトルを直しても届きません。30位や50位にいるのは、記事の内容が足りていないか、そもそも勝てないキーワードを狙っているかのどちらかで、タイトルが原因ではないからです。加えて2ページ目では表示される機会が大きく減り、順位とクリック率の対応も崩れるので、タイトルを完璧にしても、それが出る回数自体が少ないままです。この帯で何が起きているかは 11位以下のCTRはなぜ横ばいなのかに書きました。順位を上げる作業は本文の仕事になります。
4〜10位なら、どの記事を直してもいいのですか
いいえ。境界は「その順位の期待CTRの半分」です。8位なら期待1.52%に対して実CTRが0.76%を下回っていれば、タイトルとディスクリプションを直す対象です。差が半分未満なら触らないでください。順位に対して妥当なクリック率が出ているので、そのページに時間をかける価値が薄いという意味です。また、表示回数が100回未満のページは、クリック1回でCTRが大きく振れるため判定の対象外です。
自分で選べないので、人に診断してもらうか迷っています
人に頼む診断とツールの判定は、競合ではなく守備範囲が違います。人は「この記事をどう直すか」に強く、「どの記事を直すか」はサイト全体の数字を突き合わせる作業なので、人に頼むと読む量がそのまま時間になります。 ココナラでブログ診断を頼むべきか、人に聞くこととツールで出すことの境目に、依頼する前に決めておくことを書きました。
選び方を直したのに、数字が動きません
1週間で判断しないでください。検索結果のタイトルが差し替わるまでに時間がかかり、そのあとクリック率の変化が Search Console の数字として積み上がるまでにも時間がかかります。3〜4週間は見てください。待つ前に、site:検索でそのページのタイトルが新しいものになっているかを確認できます。古いままならまだ反映されていませんし、Googleに書き換えられていたら待っても変わりません。
まとめ
- 順位が低い記事から直すのは失敗しやすい。タイトルの問題ではないので
- 4〜10位で、期待CTRの半分を下回っている記事がタイトルを直す対象
- 11位以下は本文の仕事。「リライト」の一語でこの2つを混ぜない
- 10位以内で差が小さいページは触らない
- 表示回数が100回未満のページは、そもそも判断材料にならない
- 直したら3〜4週間待つ。1週間で判断しない
この選び方を毎回手作業でやるのが面倒だったので、CSVを貼るだけで出るようにしました。計算式と閾値はこちらの記事に全部書いてあるので、スプレッドシートでも再現できます。
リライトレーダー— 判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。
ここから先は、私が作ったツールの話です。
この記事に書いた仕分けを自動でやります。Search Console のエクスポートはZIPのまま落とすだけで渡せます。解凍もファイル選びも要りません。掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを対象に、改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並べ、「タイトル確認候補」「本文確認候補」「今は変更せず様子を見る」に分けて出します。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。
⚠️ ただし表示回数が少ないブログでは、判定できるページが1件も出ません。上に書いたとおり、100回未満だとクリック1回で評価がひっくり返るためです。 4.0位より上と20.5位より下のページも対象外なので、まずは記事を増やす段階なら、このツールは向きません。公開日や更新日で「古い記事」を探す用途にも使えません。ページのCSVにその情報が入っていないためです。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

