リライトしても数字が動かないとき、原因は直し方ではなく「どの記事を直したか」にあることが多いと思っています。
私自身、最初は選び方を間違えていました。
順位が低い記事から直すのは、ほぼ失敗する
「30位の記事を10位にすれば大きい」と考えて、順位の低いものから手を付けていました。 これがうまくいきません。
30位や50位にいる記事は、タイトルが悪いから順位が低いのではありません。記事の内容が足りていないか、そもそも勝てないキーワードを狙っているかのどちらかです。 タイトルを直しても順位は動かず、順位が動かなければ表示回数も増えません。
しかも検索結果の2ページ目以降は、ほとんど見られません。20位の記事のタイトルを完璧にしても、そのタイトルが表示される機会自体が少ないので、 クリックはほとんど増えません。
割がいいのは「順位は取れているのに、クリックされていない記事」
4〜10位に入っているのに、その順位の平均よりクリック率が低い記事です。 ここが割がいい理由は3つあります。
- 順位を上げなくていい。すでに見られる位置にいるので、 検索結果に出る文字を直すだけで済みます
- 効果が早い。本文を書き直すより工数が小さく、 反映も3〜4週間で見えます
- 失敗しても戻せる。タイトルは元に戻せます。本文を大改造すると戻せません
どの帯に何をすべきかを、数値で分ける
私が作ったツールは、掲載順位と「その順位の平均クリック率」との差で3つに分けています。閾値をそのまま公開します。
| 掲載順位 | 期待CTR | 実CTRがこれ未満ならタイトルの問題 |
|---|---|---|
| 4位 | 2.78% | 1.39% |
| 5位 | 2.12% | 1.06% |
| 6位 | 1.72% | 0.86% |
| 7位 | 1.46% | 0.73% |
| 8位 | 1.26% | 0.63% |
| 9位 | 1.04% | 0.52% |
| 10位 | 0.94% | 0.47% |
| 11〜20位 | — | 中身の問題として扱う(下記) |
3列目は「期待CTRの半分」です。8位なら期待1.26%に対して、 実CTRが0.63%を下回っていればタイトルとディスクリプションを直す対象です。
10位以内で、差が半分未満なら触らないでください。順位に対して妥当なクリック率が出ているので、そのページに時間をかける価値が薄いという意味です。 限られた時間を他のページに回したほうが効きます。
11位以下を「中身の問題」にしている理由
ここを機械的に分けているのは、1ページ目に入っていないページはタイトルの勝負になっていないからです。 まず順位を上げる必要があり、それは本文の仕事です。網羅性を足す、検索意図とのずれを直す、 といった作業になります。
「リライト」という一語で、この2つを混ぜてしまうのが失敗の原因です。タイトルを直す作業と、本文を足す作業は、必要な時間も効き方も別物です。
もう1つの落とし穴: 表示回数が足りていない
判定できるのは表示回数が100回以上のページだけにしています。 少ないとクリック率が偶然で大きく動くためです。
表示17回でクリックが0回なら0%、1回なら5.9%です。クリック1回で「大幅に下回る」と「大幅に上回る」の間を往復します。この数字を根拠に「タイトルが悪い」と判断できません。
自分のブログを試したとき、私は全ページがこの条件から外れました。 その場合の対処は表示回数が少ないブログで、リライトする記事をどう決めるかに書いています。
効いていないのか、まだ分からないのか
選び方を直しても、1週間で数字を見て「効かなかった」と判断すると、また同じことになります。
検索結果のタイトルが差し替わるまでに時間がかかり、そのあとクリック率の変化が Search Console の数字として積み上がるまでにも時間がかかります。3〜4週間は見てください。
待つ前に確認できることもあります。site:検索で、そのページのタイトルが新しいものになっているかを見てください。古いままならまだ反映されていませんし、Googleに書き換えられていたら待っても変わりません。切り分けの手順はリライトの効果はいつ分かるのかにまとめました。
まとめ
- 順位が低い記事から直すのは失敗しやすい。タイトルの問題ではないので
- 4〜10位で、期待CTRの半分を下回っている記事がタイトルを直す対象
- 11位以下は本文の仕事。「リライト」の一語でこの2つを混ぜない
- 10位以内で差が小さいページは触らない
- 表示回数が100回未満のページは、そもそも判断材料にならない
- 直したら3〜4週間待つ。1週間で判断しない
この選び方を毎回手作業でやるのが面倒だったので、CSVを貼るだけで出るようにしました。 計算式と閾値はこちらの記事に全部書いてあるので、スプレッドシートでも再現できます。
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