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タイトルの記号・括弧【】に効果はあるか、公式記述と、切れる位置への影響

タイトルに【】などの記号を入れるとクリック率が上がる、というGoogleの公式記述は、検索セントラル4ページを確認した範囲では見つけられませんでした。名指しされていた記号は、サイト名を分ける区切り文字のハイフン・コロン・パイプだけ。記号は幅を占め、【】は括弧だけで全角2文字ぶんあります。

この記事のまとめ

タイトルに【】や縦棒などの記号を入れるとクリック率が上がる、というGoogleの公式記述は、私が確認した検索セントラルの4ページには見つけられませんでした(記号を名指しした記述は、サイト名を本文から分ける区切り文字としてのハイフン・コロン・パイプだけです)。代わりに書かれているのは、タイトルリンクが「どの検索結果をクリックするか決めるときの主要な情報」であることと、「通常は端末の幅に合わせて省略される」ことの2つです。記号はこの限られた幅を占め、【】は括弧そのものだけで全角2文字ぶんあります。つまり目立たせるために足した記号が、選ぶ理由になる語を後ろへ押し出すので、置くなら切れる位置より後ろになります。

タイトルの記号とは、【】や縦棒、波ダッシュ、感嘆符のように、それ自体は検索語ではなく、区切りや装飾のためにタイトルへ入れる文字のことです。

先に結論を書きます。記号を入れるとクリックされる、というGoogleの公式記述は確認できませんでした。探したのは検索セントラルの4ページで、そこで記号が名指しされていたのは区切り文字の用途だけです。

代わりに公式が書いているのは、タイトルリンクは端末の幅に合わせて省略されるということでした。記号は語ではありませんが、幅は占めます。ここが記号の話の全部です。

直す価値のあるページを先に絞る道具も作りましたが、記号を足すか外すかの判断材料から書きます。ここが分からないと、直しても表示される文字列が変わりません。

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「記号でクリック率が上がる」とGoogleは書いているか

確認したのは、Google 検索セントラルのタイトルリンク(見出し)の変更・スニペット・サイト名・SEOスターターガイドの4ページです。この4ページに、記号とクリック率を結び付けた記述はありませんでした。

⚠️ これは「Google公式のどこにも無い」という意味ではありません。私が読んだ範囲の話です。公式全体を否定できるだけの確認はしていないので、そう書きません。

書いてあったことを、順に挙げます。

  • タイトルリンクは「どの検索結果をクリックするかを決めるときの主要な情報」である、 と書かれています(英語版の原文。訳は筆者)。つまりタイトルがクリックの判断材料であること自体は公式です
  • タイトルリンクは「必要に応じて、通常は端末の幅に合わせて省略される」と書かれています(英語版のみの記述で、日本語版にこの一文はありません)。切る基準は幅であって、文字数ではありません
  • 記号の名指しは1か所だけでした。サイト名を先頭か末尾に置き、「ハイフン、コロン、パイプなどの区切り文字」で本文から分けるという記述です

3つ目が重要です。公式に登場する記号は、目立たせる道具ではなく、構造を分ける道具として出てきます。装飾としての記号は、そもそも話題になっていませんでした。

だからこの記事で書けるのは、「タイトルはクリックの判断材料である」までで、「記号がクリック率を上げる」ではありません。その先は自分のデータで確かめるしかない、というのが正確な状態です。

なぜ記号は効くように見えるのか

では、なぜ「【】は目立つ」という話がこれだけ広まっているのか。記号が視線を止めること自体は、たしかに起きています。形の違う文字は、同じ書体の文字列の中で切れ目として読まれるからです。

ただし検索結果で読者がやっているのは、1つのタイトルを眺めることではなく、上下に並んだ複数のタイトルを見比べて1つ選ぶことです。ここに2つのズレがあります。

ズレ①: 目立つかどうかは相対的で、周りが使えば消える

記号が目を引くのは、周りが使っていないときだけです。同じ検索結果で上位10件のうち7件が【】を使っていたら、【】は差になりません。全部が同じ形に見えるので、むしろ見分けがつかなくなります。

これは自分で数えられます。狙っている語で実際に検索して、上位10件のうち何件が【】を使っているかを数えてください。半分を超えていたら、そこは差の付く場所ではありません。

並んだ相手と比べて差を作る話はクリックされるタイトルの付け方に5つのチェックとしてまとめてあります。書き方の一覧はあちらの担当なので、この記事では記号だけを扱います。

ズレ②: 枠は有限で、記号は幅を占める

こちらが構造の芯です。公式が書いているとおり、タイトルリンクは端末の幅に合わせて省略されます。つまり使える幅は最初から決まっていて、後ろからあふれた分が消えます。

記号は検索語ではありませんが、その幅をふつうに消費します。足したぶん、語が入りません。

幅の目安になるものはあります。Unicode は文字ごとにEast Asian Widthという性質を定めていて、全角相当か半角相当かが文字単位で決まっています。

  • 【(U+3010)と】(U+3011)は、どちらも全角相当です。中身とは別に、括弧そのものだけで全角2文字ぶんを使います
  • 同じ縦棒でも、半角の | は半角相当、全角の | は全角相当です。どちらを打ったかで幅が変わります
  • 感嘆符も、半角の ! と全角の ! で幅が違います。見た目が近いので、混ざっていても気づきにくい部分です

⚠️ ただしこれは「全角相当か半角相当か」の分類であって、Googleが検索結果を描くときの実際のピクセル幅ではありません。フォントで変わるので、これで切れる位置を計算することはできません。使えるのは「記号は幅を食う」「全角と半角では食う量が違う」という向きの判断までです。

タイトル先頭の装飾記号が幅を使って重要語を後ろへ押し出すため、記号は省略される位置より後ろに置くことを示した図

記号を前に置くと、切れる位置が前にずれる

ここまでを1つの例に落とします。よくある形の、装飾を先頭に置いたタイトルです。

【2026年最新】ブログのリライト手順を初心者向けに解説
  装飾 【2026年最新】 = 括弧2 +「年最新」3 + 半角「2026」≒全角2 = 全角7文字ぶん
  本題 ブログのリライト手順を初心者向けに解説        = 全角19文字ぶん
  合計                                              = 全角26文字ぶん

先頭の7文字ぶんは、狙う語をひとつも含んでいません。それでいて、後ろの19文字ぶんを丸ごと7文字ぶんだけ後方へ押し出しています。

省略は後ろから起きます。だからこの装飾のせいで最初に消えるのは、末尾の「解説」「初心者向けに」のほうです。装飾を末尾に回せば、消える順番が入れ替わります。

ブログのリライト手順を初心者向けに解説【2026年最新】
  → 幅が足りなければ、先に消えるのは装飾のほう

語の並びは1文字も変えていません。変えたのは、幅が足りなかったときに何から消えるかだけです。

そもそも何文字で切れるのかは端末とフォントで変わるため、記事タイトルの文字数は何文字が適切かに分けて書いています。長さの話はあちら、記号が幅を占める関係だけがこの記事です。

整理すると、記号の置き方の選択肢は3つしかありません。どれが正解かは、そのタイトルで前に出したい語が何かで決まります。

  • 前に置く。装飾が確実に表示されます。引き換えに、狙う語と結論が幅の分だけ後ろへ下がります
  • 後ろに置く。狙う語が前に残ります。引き換えに、装飾は消えることがあります。消えて困らない情報だけを入れるのが条件です
  • 使わない。幅を最大限に語へ回せます。引き換えに、並んだ相手が全員記号を使っている検索結果では、形の上での目印がなくなります

記号ごとの扱い — 公式に書かれているものと、確認できなかったもの

よく使われる記号を、幅・公式の記述・実務での扱いの3列で並べます。「確認できなかった」は「存在しない」ではありません。私が読んだ4ページに無かった、という意味です。

記号幅(全角換算)4ページで確認できた記述実務での扱い
【 】(隅付き括弧)括弧だけで2文字ぶん言及を確認できなかった目立つが幅を食う。置くなら末尾
| |(縦棒・パイプ)半角は狭い / 全角は1文字ぶんサイト名を分ける区切り文字として名指しされている(ハイフン・コロンと並記)。一方、「| サイト名」のように前が空だと、書き換えの原因として例示されているサイト名の前後だけに使う。装飾には使わない
- :(ハイフン・コロン)半角は狭いパイプと同じく、区切り文字として名指しされている構造の記号。サイト内で1つに統一する
〜 ~(波ダッシュ・全角チルダ)どちらも1文字ぶん言及を確認できなかった「書き換えられやすい」と言われるが、その根拠になる記述は見つけられなかった。見た目の近い別々の文字が2つあることは確か
! !(感嘆符)半角は狭い / 全角は1文字ぶん言及を確認できなかったどの検索語とも一致しない。前に置く理由が無い
数字(特に年)半角なら狭い年が古いままだと、書き換えの原因として例示されている(titleが2020年度、ページの見出しが2021年度という例)中身を更新しないまま年だけ書き換えない。ずれが検出される側の使い方になる

表を通して読むと、輪郭がはっきりします。公式に何か書かれている記号は、区切り文字と年だけでした。それ以外は、幅と、並んだ相手との差で判断するしかありません。

なお、タイトルの前半に何を置くかという話そのものはタイトルのキーワードは前半に置くべきかに書きました。あちらは語の順番、この記事は語ではない文字の扱いという分担です。

直す価値のあるページを先に選ぶところだけを自動でやる道具も作ったので、記事が数十本あって順番が読めないなら使ってください。詳しくは記事の最後に書きます。

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記号を外したのに書き換えられるとき

記号を減らしても、検索結果のタイトルが自分の書いたものと違うままのことがあります。そこで「まだ記号が悪いのだろう」と削り続けるのは、たいてい無駄になります。

公式が「よく見られる問題」として並べているもののうち、記号に直接関わるのは2つだけでした。「部分的に空のtitle」(縦棒の前が空)と、「古くなったtitle」(年がずれている)です。

残りは記号と関係がありません。内容が正確でない、定型文が繰り返されている、ページのメインの見出しが不明確、書記体系や言語が本文と一致していない、サイト名が重複している。どれも記号を消しても直りません。

書き換えの原因の切り分けと直し方はGoogleにタイトルを書き換えられたときの対処にまとめてあります。この記事は記号の扱いまで、原因の切り分けはあちらです。

よくある質問

タイトルに【】を付けるとクリック率は上がりますか

上がるとは言えません。私が確認したGoogle 検索セントラルの4ページに、記号とクリック率を結び付けた記述はありませんでした。むしろ確かなのは逆側で、【】は括弧そのものだけで全角2文字ぶんの幅を使うため、先頭に置けばその分だけ末尾が早く省略されます。付けるなら、消えても意味が壊れない末尾に置いてください。

記号は半角と全角のどちらを使うべきですか

Googleがどちらを推奨するという記述は確認できませんでした。幅だけで言えば、半角のほうが狭いので語に回せる分が増えます。ただし実際のピクセル幅はフォントで変わるので、「半角にすれば何文字入る」という計算にはなりません。サイト全体でどちらかに統一するほうが、効果より先に効きます。混在していると、同じ形のタイトルなのに切れる位置がページごとに変わるからです。

波ダッシュを使うとGoogleにタイトルを書き換えられますか

波ダッシュを理由に書き換えるという記述は、私が確認した4ページには見つけられませんでした。この4ページで書き換えの原因として例示されていた記号がらみのものは、縦棒の前が空になっている場合と年が古いまま更新されていない場合の2つだけです。ただし波ダッシュ(〜)と全角チルダ(~)は見た目がほとんど同じ別の文字なので、どちらが入っているかは自分のtitleタグで確かめておく価値があります。

記号を外したら、順位は下がりませんか

記号の有無が順位にどう影響するかを示す記述は、確認できませんでした。公式に書かれているのはタイトルリンクの表示についてであって、順位づけの話ではありません。したがってこの記事で言えるのは、検索結果に表示される文字列が変わるところまでです。変更したら、その前後の数字を自分のSearch Consoleで比べてください。

まとめ

  • 記号でクリック率が上がるというGoogleの公式記述は、確認した検索セントラルの4ページには見つけられなかった。「公式のどこにも無い」ではなく「このページには書かれていない」
  • 公式に名指しされていた記号は、サイト名を分ける区切り文字としてのハイフン・コロン・パイプだけ。装飾としての記号は話題になっていない
  • 公式に書かれているのは「タイトルはクリックの判断材料である」ことと「端末の幅に合わせて省略される」こと。切る基準は幅
  • 記号は語ではないが幅は占める。【】は括弧だけで全角2文字ぶん。前に置けば、その分だけ末尾が早く消える
  • 置き方は前・後ろ・使わないの3択。装飾を置くなら、消えても意味が壊れない末尾が既定値になる
  • 波ダッシュ・感嘆符・【】については、公式の言及を確認できなかった。書き換えの原因として例示されていた記号がらみは、縦棒の前が空と古い年の2つだけ

記号は足し算に見えて、実際には引き算です。入れるかどうかではなく、どの語を押し出してまで入れるのかで決めてください。


ここから先は、私が作ったツールの話です。

記号を足すか外すかが決まっても、どの記事のタイトルから触るかは別に残ります。そこだけを判定するツールを作りました。Search Console のエクスポートをZIPのまま入れるだけで、解凍もファイル選びも要りません。掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページを対象に、表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)の大きい順に並べます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。

⚠️ 向かない場合を書いておきます。このツールは記号の有無を見ていません。判定に使うのは掲載順位・表示回数・クリック率だけなので、「【】を付けるべきか」を答えることはできません。表示回数100回未満のページばかりのブログでも、判定できるページが出ません(クリック1回でCTRが振れてしまうため、対象から外しています)。まずは記事を増やす段階なら向きません。タイトル案を自分で考えたい方にも不要です。その場合は、この記事の3択をそのまま使ってください。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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