この記事のまとめ
メタディスクリプション(検索結果でタイトルの下に出る説明文)は、検索順位には影響しません。書いてもGoogleに書き換えられることが多く、そこだけ見れば「意味がない」と言えます。それでも書く意味は、書き換えられたかどうかが本文の診断になることにあります。書き換えられていたら、直すべきはディスクリプションではなく本文の1段落目です。 Googleは検索語ごとにスニペットを作るため、本文の別の箇所のほうが検索語に合うと判断されたという意味だからです。
メタディスクリプション(meta description)は、検索結果でタイトルの下に出る、2〜3行の説明文のことです。 HTMLの <meta name="description"> に書きます。
結論から書きます。順位には影響しません。そして書いてもGoogleに書き換えられることが多いのも事実です。それでも書く理由があります。書き換えられたかどうか自体が、本文の診断になるからです。
「どのページから直すか」を先に決めたい場合は、自動で判定する手もあります。ただ、まずは書き換えの仕組みから読んでください。ここを知らないと、直しても効かない場所を直すことになります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
「意味がない」と言われる理由は、2つとも正しい
メタディスクリプションが不要だと言われる根拠は、たいてい次の2つです。どちらも事実です。
- ランキング要因ではない — 書いても書かなくても、順位は変わりません
- Googleに書き換えられる — 書いた文がそのまま出るとは限りません
Google自身が、検索語に合わせてスニペット(検索結果に出る説明文)を自動生成すると説明しています。書いたディスクリプションは「候補のひとつ」という扱いです。
仕様はGoogle公式のスニペットの解説と対応しているメタタグの一覧にあります。どちらもスニペットの材料としての説明で、順位への影響には触れていません。
順位について明言しているのは、Google公式ブログの2009年の記事です。原文はこうです。
Even though we sometimes use the description meta tag for the snippets we show, we still don't use the description meta tag in our ranking.
(スニペットに使うことはあっても、ランキングにはメタディスクリプションを使っていません)
2009年と古い記事ですが、これを撤回した公式情報はその後出ていません。現行の技術ドキュメントも、スニペットの材料としてしか扱っていません。
ここまでは「書かなくていい」の理由になります。問題は、この2つから「だから無視していい」を導けないことです。
なぜ書き換えられるのか — 1ページに検索語は何十個もある
書き換えの理由は、意地悪でも品質評価でもありません。数が合っていないからです。
1つの記事は、ふつう何十個もの検索語で表示されます。Search Console の「クエリ」タブを開けば、1ページに対して検索語がずらりと並びます。一方で、メタディスクリプションは1ページに1つしか書けません。
つまり1対多です。1つの文で何十個もの検索語に最適な説明をすることは、原理的にできません。
1ページ ├ 検索語A ← ディスクリプションが合っている → そのまま出る ├ 検索語B ← 本文3段落目のほうが合っている → そこを抜いて出す └ 検索語C ← 本文1段落目のほうが合っている → そこを抜いて出す 書ける説明文は「1つ」だけ。だから合わない検索語が必ず出る
Googleは、検索した人が入力した語に近い文を本文から探して出します。書き換えは「あなたの文が悪い」ではなく、「この検索語には本文のこの部分のほうが合う」という判断です。
だから書き換えをゼロにすることはできません。目標にしてはいけない数字です。
書き換えられていたら、直すのは本文の1段落目
ここがこの記事で一番言いたいところです。書き換えは、本文についての情報として読めます。
狙っているメインの検索語で調べたときに、自分が書いた文ではなく本文の途中が抜かれて出ているとしましょう。これは「メインの検索語に対して、記事の冒頭が答えになっていない」という意味です。
Googleが本文の3段落目を選んだのなら、答えは3段落目にあります。検索した人は、記事を開いてから3段落目まで読まないと答えに着きません。直すべきは、答えを冒頭に移すことです。
| 検索結果に出ている文 | 読み取れること | やること |
|---|---|---|
| 書いたディスクリプションのまま | 冒頭と検索語がズレていない | 本文はそのまま。文面の質だけ見直す |
| 本文の途中が抜かれている | 答えが冒頭になく、途中にある | 本文の1段落目を、その内容に書き換える |
| ページの一部が意味の通らない形で出ている | 抜ける候補が本文に見つかっていない | 結論を文章として冒頭に書く(箇条書きだけにしない) |
ディスクリプションを書き直しても、この状況は変わりません。Googleがそれを選ばなかった理由が本文側にあるからです。同じ文をもう一度書き換えるのは、鳴っている警報を止めているだけになります。
なお、本文の1段落目を直すと、順位が動く可能性はあります。ディスクリプションと違い、本文は評価の対象だからです。これは書き換えを直す作業が、ついでの効果を持ちうるということでもあります。ただし上がると決まっているわけではありません。
直したあと検索結果に反映されるまでの時間はリライトの効果はいつ分かるのかに書いています。この記事が「何を直すか」なのに対し、あちらは「いつ判断するか」です。
確認のしかた
書き換えられているかどうかは、実際に検索して見るのが一番早いです。手順は3つです。
- Search Console の「クエリ」タブで、そのページで表示回数が一番多い検索語を確認する
- その語でGoogleを検索し、自分のページの説明文を見る
- 書いたディスクリプションと一致しているかを比べる
検索する語を変えると、出てくる説明文も変わります。1つの語で見ただけでは判断できません。表示回数の多い語で見るのが基本です。
ちなみに site: 検索(site:example.com/page のようにURLを指定する検索)でも確認できますが、これは検索語が無い状態なので、書いたディスクリプションが出やすくなります。インデックスの確認には使えますが、書き換えの判定には向きません。
それでも書く意味 — 書かないと何が起きるか
「どうせ書き換わるなら空でいい」とはなりません。空にすると、Googleは本文のどこかから機械的に抜きます。
そこで抜かれるのが、たとえば次のようなものです。
- 導入の前置き(「こんにちは。今日は〜について書きます」)
- 目次の項目が並んだだけの断片
- 文の途中で切れた一節
どれも、読んだ人が「自分の探しものがここにある」と判断できる文ではありません。検索結果に並んだ他のページと比べられる場所なので、ここが不自然だと選ばれにくくなります。
まとめると、書く意味は3つです。
- 書き換えられなかったときに、自分が意図した文が出る
- 書き換えられたときに、本文の冒頭がズレていると分かる(診断になる)
- SNSでシェアされたときの説明文にも使われることがある(検索結果とは別の経路)
2つ目が本命です。書いていなければ、比べる対象が無いので何も分かりません。
書き方 — 入れる3つと、字数の目安

内容は3つでほぼ足ります。
| 入れるもの | 理由 |
|---|---|
| 記事の結論 | 読む前に「答えがある」と分かる。前置きを書かない |
| 具体的な数値や条件 | 抽象語より情報量が多い。他のページと差がつく |
| 行動を促す一言 | 「手順まで書きました」など、この先に何があるかを示す |
字数は全角120〜160字が目安です。ただし検索結果に表示される長さは、端末や検索語によって変わります。大事なことを前半に置いてください。後半は切れる前提で書きます。
避けたほうがいいものも書いておきます。
- キーワードの詰め込み — 順位に効かないので、詰めても得がありません
- 全ページ同じ文 — どのページを開くべきか分からなくなります
- タイトルとほぼ同じ文 — 同じ情報が2回出るだけで、増える情報がありません
なおこの記事ではタイトルの文字数には踏み込みません。どこで切られるかは記事タイトルの文字数は何文字が適切かに、タイトルを直したときにクリック数がどこまで増えうるかはタイトルだけのリライトに効果はあるかに、それぞれ書いています。
ディスクリプションで解決しない問題のほうが多い
クリックされない原因がディスクリプションだけにあることは、あまりありません。原因はいくつかに分かれます。
- 順位に対して妥当なCTRが出ている — 直す必要がないケース
- タイトルが検索語と噛み合っていない — 説明文より先に読まれる場所
- 検索結果側が変わった — AI Overview や広告で、そもそも見られる位置が下がった
1つ目の判断には、順位ごとの期待CTRと比べる作業が要ります。たとえば4位の期待CTRは3.15%、8位は1.52%(AI Overview の影響を補正した値)で、同じ1.2%でも8位なら妥当、4位なら下回っているという読み方になります。
この比べ方の手順はサーチコンソールの見方にまとめています。原因の切り分けそのものは表示回数は多いのにクリックされない原因が扱っています。この記事は「説明文をどう扱うか」だけを書いていて、原因の切り分けはあちらの担当です。
この判定を自動でやるツールも作りました。詳しくは記事の最後に書きます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
よくある質問
メタディスクリプションはSEOの順位に影響しますか
影響しません。Googleは公式ブログで「スニペットに使うことはあっても、ランキングには使っていない」と明言しています。影響するのは検索結果に出る説明文の内容で、そこを経由してクリック率に関わる、という間接的な関係だけです。キーワードを詰め込んでも順位は動きません。
書いた文がGoogleに書き換えられます。どうすればいいですか
ディスクリプションを直しても直りません。書き換えは「その検索語には本文の別の箇所のほうが合う」という判断なので、直すのは本文の1段落目です。 Googleが抜いてきた箇所の内容を、記事の冒頭に持ってきてください。書き換えを完全に無くすことはできません。1ページが何十個もの検索語で表示される以上、1つの文で全部に合わせることは原理的に不可能だからです。
メタディスクリプションは何文字が適切ですか
全角120〜160字が目安です。ただし表示される長さは端末や検索語によって変わるため、この字数に収めること自体が目的ではありません。後半が切れても意味が通るように、結論を前半に置いてください。
まとめ
- メタディスクリプションは順位に影響しない。キーワードを詰めても無駄
- Googleは検索語ごとにスニペットを作るので、書き換えは正常な動作
- 書き換えが起きるのは1ページに対して検索語が何十個もあるから。ゼロにはできない
- 書き換えられていたら、直すのは本文の1段落目。説明文を書き直しても変わらない
- 書かないと前置きや目次の断片が抜かれる。それが不自然だと選ばれにくい
- 書くなら結論・具体的な数値・行動を促す一言を、全角120〜160字を目安に前半重視で
書く意味は「出す文」より「診断」のほうにあります。書き換えられているページは、本文の冒頭が検索語に答えていないページです。そこを直すほうが、説明文をいじるより効きます。
ここから先は、私が作ったツールの話です。
「どのページから手をつけるか」を自動で出すツールを作りました。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落とすだけで、順位に対してクリックを取りこぼしているページが順に並びます。解凍もファイル選びも要りません。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。
⚠️ ただしこのツールは、説明文が書き換えられているかどうかまでは判定しません。検索結果の実物を見ないと分からないためで、そこは手で確認してください。判定の対象になるのは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけなので、表示回数が少ないブログでは、判定できるページが出ません。まずは記事を増やすほうが先の段階なら、このツールは向きません。
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