この記事のまとめ
ブログを閉鎖するときの閉じ方は、記事を消す(削除)、そのまま残す(更新だけやめる)、公開を止める(非公開・パスワード・noindex)の3つに分かれ、検索結果での残り方が違います。消したURLが404や410を返すと、Googleは次にそのURLをクロールしたときにインデックスから外します(何日後かは書かれていません)。残したページは、ふつうに表示できる限り検索結果に出る対象のままです。公開を止める方法(パスワード・noindexなど)は、Googleの公式ページでは検索から外れる側に数えられていて、あとで再開しても、インデックスから外れたあとは以前と同じように表示されるかは「不明」とされています(ネットショップ向けのページの記述です)。ブログサービスの「非公開」がGoogleに何を返すかはサービスによります。
閉じる前にやっておくのは、Search Consoleで「まだ検索結果に表示されている記事」をページ別に書き出すことです。Googleのページには、インデックスから削除されるとSearch Consoleの集計データが失われると書かれています。表示が残っている記事があるかどうかで、全部閉じる・一部を残すか移す・閉じるのを考え直す、のどれにするかを決められます。
ブログを閉鎖すると決めたら、まず「消す・残す・止める」のどれで閉じるかを選びます。検索結果からの消え方はそれぞれ違い、止めたつもりのパスワードやnoindexが、検索結果の上では消したのとほぼ同じ扱いになります。
この記事は、ブログをやめたい、あるいは閉じようか迷っていて、記事を全部消すのか、置いておくのか、非公開にしておくのかを決めかねている人に向けて書いています。読み終えれば、3つの閉じ方で検索結果がどうなるかと、閉じる前にSearch Consoleで何を書き出しておけばいいかが分かります。
各ブログサービスでの退会や削除の手順は、サービスごとに違うのでここでは扱いません。扱うのは、どのサービスで書いていても同じGoogle側の仕組みです。
閉じるかどうかを決める前に、表示が残っている記事のどれから直すと効くかを機械に並べさせる手もあります。それは記事の最後に書きます。
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ブログの閉じ方は3つ、検索結果での残り方が違う
閉じ方を、Googleから見て何が起きるかで分けると次の表になります。確認したGoogleのページは8つ(Googleの開発者向けドキュメント4つ、Search Consoleヘルプ3つ、アナリティクス ヘルプ1つ)です。
| 閉じ方 | Googleから見ると | 検索結果では | あとで再開したら |
|---|---|---|---|
| 消す(記事やブログを削除する) | URLが404や410を返す | インデックスから外れる。急ぎでなければ申請は要らない | 記事を一から公開し直すことになる |
| 残す(公開したまま更新だけやめる) | これまでどおりページが表示される | インデックスに登録される対象のまま | そのまま書き足せる |
| 止める(パスワード・noindex・robots.txt。非公開はサービスによる) | 読めない、または「載せないで」という指示が見える | 外れる側に数えられている(robots.txtは「可能性」) | 元のように表示されるか、いつ戻るかは書かれていない |
「止める」は一時停止のつもりでも、検索結果の上では「消す」に近い扱いになります。以下、1行ずつ公式の書き方を見ていきます。
消す: 404や410を返したページは、インデックスから外れる
GoogleのHTTPステータスコードについてのページには、「以前は使用されていた URL が 4xx ステータス コードを返すようになった場合、Google のシステムは徐々にその URL の使用を停止します。」とあり、続けて「すでにインデックスに登録されている URL が 4xx ステータス コードを返すと、その URL はインデックスから削除されます。」と書かれています。
消したあとに、何か申請しないといけないわけではありません。Search Consoleの非表示ツールのヘルプには「サイトの変更によってインデックスに登録されている URL が古くなってしまった場合は、次回のクロール時に Google が認識し、古いページが自然に Google の検索結果で非表示にされます。」とあります。いつ消えるかは、次にGoogleがそのURLを見に来る時期で決まり、日数は書かれていません。404と410のどちらを返すかの話は記事の削除で404と410どちらを返すか、301・noindexとの使い分けにまとめました。
⚠️ ブログを削除したあと、そのURLが404ではなく「このブログは削除されました」といった案内ページを返すこともあります。同じページには「コンテンツにエラーがあることが示唆される場合(空白のページまたはエラー メッセージ)、Search Console は soft 404 エラーを表示します。」とあり、この場合はソフト404として扱われる可能性があります。削除後に何を返すかは、使っているサービスや設定によります。ソフト404についてはソフト404は「200を返しているのに中身が無い」状態ですに書きました。
残す: 表示できる限り、検索結果に出る対象のまま
記事を消さずに置いておくなら、Googleから見ればふつうのページのままです。同じHTTPステータスのページには「サーバーがレスポンスで 2xx ステータス コードを返した場合は、レスポンスで受信したコンテンツのインデックス登録が検討される可能性があります。」とあります。
更新をやめたことを理由に検索結果から外す、という記述は、確認した8つのページにはありませんでした。一方で、更新をやめても順位が保たれる、とも書かれていません。言えるのは、読める状態で置いておく限り、検索結果に出る可能性は残る、ということまでです。
残す場合に気にしておくのは、ブログサービスのアカウントやサーバー、独自ドメインの契約が切れたときです。契約が切れると記事は読めなくなり、何を返すかは切れ方によります。
止める: パスワード・noindexは、検索結果からは外れる側
いちばん誤解されやすいのがこの行です。Googleにはウェブサイトを一時停止または無効化するというページがあります。ネットショップが一時的に営業を止める場面を想定したページで、ブログ向けに書かれたものではありませんが、サイトを止めたときに検索で何が起きるかが書かれています。
そこでは、403・404・410のステータスを返したり、noindexを使ったりしてサイトをブロックしないよう注意したうえで、「このようにブロックすると、ウェブサイトの URL が Google 検索から削除されます。」と書いています。パスワードをかける方法も、非表示ツールのヘルプでは、検索から完全に非表示にする方法の1つとして「コンテンツへのアクセスをブロックします。たとえば、パスワードを要求するようにします。」と挙げられています。robots.txtで全部のクロールを止める方法についても、「有効な robots.txt ファイルですべてのクロールが禁止されていると、ウェブサイトのコンテンツ、場合によってはその URL まで Google 検索から削除される可能性があります。」とあります。ブログサービスの非公開が何を返すかはサービスによりますが、403や404などのエラーを返すなら、HTTPステータスのページにある「429 を除くすべての 4xx エラーは同じように扱われます。」のとおり、消したときと同じ扱いです。
noindexについては、noindexのページに「Googlebot がページをクロールしてタグまたはヘッダーを検出すると、他のサイトがそのページにリンクしているかどうかにかかわらず、そのページを Google 検索結果から完全に削除します。」とあります。効き始めるのは次にクロールされたときで、同じページには「インターネット上でのページの重要性によっては、Googlebot がページに再度アクセスするのが数か月後になる場合があります。」とも書かれています。
止めたあとに再開できるかは、検索結果の上では保証されていません。一時停止のページは「完全な削除から回復するまでの時間は決まっておらず、短縮する方法もありません。」と書き、さらに「回復したとしても、サイトが検索で以前と同じように表示されるかどうかも不明です。」と続けています。ネットショップ向けのページで、インデックスから外れたあとの回復についての記述ですが、「いったん止めておいて、気が向いたら戻す」は、検索からの読者については元どおりになる前提で考えないほうが安全です。
ちなみに同じページは、数日以内の緊急の停止には503(一時的に使えない)を返す方法を挙げていますが、1〜2日の短い期間に限った話として書いています。ブログを閉じる用途には向きません。
閉じる前に、Search Consoleで表示が残っている記事を書き出す
どの閉じ方を選ぶにしても、その前に1つだけやっておくことがあります。まだ検索結果に表示されている記事を、ページ別に書き出しておくことです。
理由は2つあります。1つは、閉じたあとでは確かめにくくなることです。一時停止のページには(サイト全体を無効にしたときの注意として)「ページがインデックスから削除されると、Search Console の集計レポートのデータが失われます。」とあります。もう1つは、残っている期間がもともと限られていることです。アナリティクスのヘルプに「Search Console では、過去 16 か月間のデータが保持されます。」とあります。Search Consoleのプロパティ自体を消したときにデータがどうなるかはサーチコンソールのプロパティ削除、他の人とデータはどうなる?に書きました。
手順は次のとおりです。
- Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開く(最初は過去3か月が表示されます)
- 日付のフィルタで、期間をいちばん長く(16か月)にする
- 表のタブを「ページ」に切り替え、表示回数の多い順に並べる
- 右上の「エクスポート」で書き出す
表は1,000行が上限なので、記事が多いブログは、書き出しで切れる件も含めてサーチコンソールのCSVエクスポート手順、落ちてくるのはZIPで、使うのは1枚だけを見てください。
検索パフォーマンス レポートのヘルプにも「多くのレポートには、グラフと表の両方のデータをダウンロードするための [エクスポート] ボタンがあります。」とあります。表示回数は、検索結果のページが開かれ、そこに自分の記事が載っていた回数です。クリックが0でも、表示回数がある記事は、まだ誰かの検索結果に出ています。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
書き出した表で、全部閉じるか一部を残すかを決める
書き出した表を見て、次のどれに近いかで決めます。線引きは私の目安で、Googleが決めている基準ではありません。
| 書き出した表の様子 | 閉じ方の候補 |
|---|---|
| どの記事も、16か月を通して表示回数がほとんど無い | 検索からの読者という点では、消しても止めても失うものは少ない。好きな閉じ方でよい |
| 一部の記事にだけ、表示回数がまとまって残っている | その記事だけ残すか、別のサイトへ移す。残りは消す |
| 多くの記事に表示回数があり、クリックも出ている | 閉じる前に、更新を減らして続ける・表示の多い記事だけ直す、という選択肢も比べる |
2行目で別のサイトへ移すなら、旧URLから新URLへの301リダイレクトが要ります。サービスによっては自分で置けないこともあるので、移す前にサイト移転でサーチコンソールは何をする?アドレス変更ツールは転送そのものではないを読んでおいてください。記事を何本か消すときに確かめる4つの点は古い記事を削除するとSEOの評価は上がるのか、消す前に確認する4つに並べています。閉じる前に、ブログを売るという選択肢もあります。売る前に書き出しておく数字と引き渡しの手順はブログを売却する前に。買い手が見る検索の数字と引き渡しの手順に書きました。
3行目に当たるなら、「ブログはもう読まれない」と感じてやめようとしていても、検索結果ではまだ出ています。表示とクリックのどちらが減っているのかの見分け方はブログはオワコン?減ったのはクリックか表示か、GSCで確かめるに書きました。
よくある質問
ブログを削除したら、検索結果からいつ消えますか
何日で消える、という期間は公式に書かれていません。404や410を返すURLは、次にGoogleがそのURLを見に来たときにインデックスから外れます。HTTPステータスのページは、使用の停止を「徐々に」と書いています。いつ見に来るかはページによって違い、noindexのページには、ページの重要性によっては再訪が数か月後になる場合もあると書かれています。
今日中に検索結果から消したいときは、どうすればいいですか
Search Consoleの非表示ツールで、一時的に隠すことはできます。ページを非表示にする方法のページには「非表示ツールを使用することで、サイトでホストしているページを Google の検索結果から 1 日以内に非表示にできます。」とあります。ただし、ヘルプには「リクエストによってページがブロックされる期間は約 6 か月間です。」とあり、そのあいだに記事の削除などで本当に消しておく必要があります。一時停止のページは、営業の停止に一時的な削除ツールを使わないよう書いているので、「止めておいて、あとで再開する」用途には使いません。詳しくはサーチコンソールの削除ツールは消す道具ではない、約6か月だけ隠れますに書きました。
ブログを消したあと、Search Consoleに入れなくなりました。検索結果に残っている記事は消せますか
所有者でなくても使える「古いコンテンツの更新ツール」があります。非表示ツールのヘルプは、このツールについて「このツールを使用する場合、ウェブサイトの所有者である必要はありません。」と書いています。ツールのヘルプでは、ページがすでに存在しない場合に使うもので、Search Consoleで確認済みの所有者は非表示ツールのほうを使うよう分けています。Search Consoleに入れなくなっても確認済みの所有者として残っている場合は、非表示ツールの側です。ページがまだ存在していて、削除したい情報もまだ残っている場合は、「このツールを使用できません」とされています。
アドセンスやアフィリエイトの解約も、ブログを消せば済みますか
別の手続きです。ブログを消しても、広告やアフィリエイトのサービスのアカウントは残ります。解約の方法や、残っている報酬の扱いは各サービスのヘルプで確かめてください。この記事では、Google検索の側で何が起きるかだけを扱っています。
まとめ
- ブログの閉じ方は、消す(削除)・残す(更新停止)・止める(パスワード・noindex・robots.txtなど。サービスの「非公開」が何を返すかはサービスによる)の3つで、検索結果での残り方が違う
- 消したURLが404や410を返すと、Googleは次に見に来たときにインデックスから外す。急ぎでなければ申請は要らない。消えるまでの日数は書かれていない
- 残したページは、表示できる限りインデックスに登録される対象のまま。更新停止を理由に外すという記述は、確認した範囲には無い
- パスワードやnoindexで止める方法は、Googleの一時停止のページで検索から外れる側に数えられている。インデックスから外れたあとは、再開しても以前と同じように表示されるかは「不明」とされている(ネットショップ向けのページの記述)
- 閉じる前に、Search Consoleの検索パフォーマンスでページ別の表示回数を16か月ぶん書き出しておく。インデックスから外れると集計データが失われ、データ自体も過去16か月ぶんしか残らない
- 表示が残っている記事があるかどうかで、全部閉じる・一部を残すか移す・閉じるのを考え直す、を決める
やめると決めたこと自体は、変えなくてかまいません。閉じ方を選ぶ前に書き出した表を一度見ておけば、消してから「あの記事は検索から読まれていたのに」と気づくことは避けられます。
書き出した表に、まだ表示されている記事が何本も並んでいて、閉じる前にそのうち数本だけ直してみようと思ったら、次に決めるのは「どれから直すか」です。以下は、すでに届いている記事のほうだけを扱う、私が作った有料ツールの宣伝です。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べて出します。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールは、ブログを閉じるべきかどうかを判定したり、閉じたあとの検索結果を追いかけたりはしません。読むのはエクスポートしたときのページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです。掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
