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ブログはオワコン?減ったのはクリックか表示か、GSCで確かめる

ブログはオワコンか、一般論では答えが出ません。Ahrefsの調査(デスクトップ)では、AIによる概要が出る語で1位のCTRが、概要が無かった場合の予測より約58%低いという相関でした。クリック数は表示回数×CTRなので、減ったのが表示かクリックかを自分のSearch Consoleの期間比較で確かめる方法を書きました。

この記事のまとめ

「ブログはオワコンか」は、一般論では答えが出ません。AI による概要について調査で言われているのは、主に検索結果に表示されたのに押されない割合、つまりCTRの低下です。Ahrefs の調査(デスクトップのCTR、2023年12月と2025年12月の比較)では、AI による概要が出る語で、1位のページのCTRが、AI による概要が無かった場合に予想されるCTRより約58%低いという相関が出ています。

検索からのクリック数は、表示回数とCTRで決まります。自分のブログで減ったのが「表示回数」なのか、「表示回数は残っていてクリックだけ」なのかは、Search Console の検索パフォーマンスで期間を比べると確かめられます。どちらで減ったかによって、原因の候補も、続けるかどうかを考える材料も変わります。

このサイト(2026年8月公開)には AI による概要より前と比べる期間が無いので、AI でクリックが減ったかどうかは言えません。そのかわり、期待CTRを AI による概要の分だけ下げた値と、自分のCTRを比べる方法をとっています。

ブログがオワコンかどうかは、他人の意見ではなく、自分の Search Console の表示回数とクリック数の動きで確かめられます。

この記事は、「AI が答えるから検索から人が来ない」「ブログはオワコン」という話を何度も目にして、続けるか迷っているのに、自分のアクセスが減った理由が AI なのか記事なのか分からない人に向けて書いています。

読み終えるころには、自分のブログで減ったのが表示なのかクリックなのかを見分けて、次に何を確かめるかを決められるようにします。

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「ブログはオワコンか」に、一般論で答えが出ない理由

「AI のせいでブログが読まれなくなった」という話の根拠としてよく挙がるのは、AI による概要(AI Overview)が出る検索ではクリックが減る、という調査です。数字の出どころを1つ、原文で確かめました。

Ahrefs の調査(2026年2月4日公開)は、30万語(AI による概要が出る語15万、出ない情報探索型の語15万)について、デスクトップの月ごとのCTRを2023年12月と2025年12月で比べています。結論はこう書かれています。

…the presence of an AI Overview now correlates with a 58% lower average clickthrough rate for the top-ranking page.

AI による概要が出ている語では、1位のページの平均CTRが、AI による概要が無かった場合に予想されるCTR(出ない語でのCTRの下がり方から Ahrefs が推計した値)より約58%低い、という相関です。順位ごとの減り方はAI Overviewでクリックはどれだけ減るか、順位別の減少率にまとめています。

同じ調査には、もう1つ見落とされやすい数字があります。AI による概要が出ない情報探索型の語でも、1位の平均CTRは2023年12月の0.076から2025年12月の0.039に下がっていました。Ahrefs はこの理由として、ローカルパックや強調スニペットなど、検索結果の中で答えが済む機能が増えてきたことを挙げています。

この2つから言えるのは、調査が示しているのは「表示されたときに押される割合」が下がったことで、検索される回数や表示回数が減ったことではない、という点です。AI による概要が出るかどうかは検索語によって違い、自分のブログがどんな語で表示されているかも人によって違います。だから「ブログはオワコンか」は、業界の平均ではなく、自分のブログの数字でしか確かめられません。

Ahrefs の調査は、対象の国や言語を書いていません。日本語の検索で同じ幅になるかは分かりません。また、この調査は表示されたときに押される割合を比べたもので、表示されてもどの結果も押されない検索がどれだけあるかを数えたものではありません。

減ったのが「表示」か「クリック」かで、意味が変わる

検索からのクリック数は、表示回数と CTR の掛け算で決まります。Search Console のヘルプも、CTR(クリック率)を「クリック数を表示回数で割った値です。」と説明しています。クリックが減ったとき、減った理由は表示回数か CTR のどちらか(または両方)にあります。

前の期間と比べて起きていること原因の候補
表示回数は横ばいか増加、CTR が下がった検索結果には今も出ているが、押される割合が減ったAI による概要などの検索結果の機能、順位の小さな変化、タイトルの見え方、競合の記事
表示回数が減った、CTR はほぼ同じ検索結果に出る回数そのものが減ったその語を検索する人の数(季節など)、順位の低下、表示されていた語の入れ替わり
表示回数も CTR も下がった両方が重なっているまず表示回数の減り方を見て、残った表示で CTR が下がったかを見る
どちらもほぼ同じ検索からのクリックは減っていない減ったと感じたのは検索以外の経路かもしれない

AI による概要の話に当てはまりうるのは、主に1行目です。2行目のように表示回数そのものが減っているなら、AI による概要だけでは説明がつかず、先に検索される量と順位を確かめます。

なお、AI による概要の中のリンクが押された分も、Search Console では通常の検索のクリックとして数えられていて、そこだけを切り出しては見られません。数え方はGoogle AIモードとは、AIによる概要との違いと、対策が同じ理由にまとめています。AI 機能での表示回数だけなら、生成AIパフォーマンスレポートで別に見られますが、クリック数は出ず、AI 機能での表示回数が少ないサイトではレポートが出ないこともあります(生成AIパフォーマンスレポートの見方)。

自分の Search Console で、どちらで減ったかを確かめる

見るのは、検索パフォーマンス レポートの上に並ぶ4つの合計(合計クリック数・合計表示回数・平均 CTR・平均掲載順位)です。ページや検索語に分ける前に、まずサイト全体で、どちらで減ったのかを決めます。

  1. 日付の「比較」で、同じ長さの2つの期間を選ぶ(たとえば直近3か月と、その前の3か月)。季節で検索が増えたり減ったりするテーマなら、前年の同じ時期とも比べる
  2. 4つの合計にすべてチェックを入れて、グラフに表示回数とクリック数を重ねる
  3. 表示回数の線が保たれているのにクリック数の線だけが下がっているなら上の表の1行目、表示回数の線ごと下がっているなら2行目
  4. 平均掲載順位が大きく動いていないかも見る。順位が下がっていれば、CTR も表示回数も一緒に下がりやすい

ここで決めたいのは「AI のせいかどうか」ではなく、「表示とクリックのどちらで減ったか」です。Search Console だけでは、AI による概要が原因だと言い切る方法はありません。1行目に当てはまったときに、どの検索語で起きているかを絞り込む手順はAI Overview対策で個人ブログができる3つと、できないことに、順位が同じなのにクリックが減ったときの切り分けは順位は同じなのにクリックが減ったら?に書きました。

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このサイトには、AI 以前と比べる期間が無い

私のブログ(このサイト)でも同じことを確かめようとしましたが、できませんでした。公開が2026年8月11日で、AI による概要がすでにある時期に始まったサイトだからです。比べる「前の期間」がありません。

公開から10月3日までの Search Console の合計は、表示回数741回・クリック数30回でした(2026年10月6日に取得)。直近の9月27日〜10月3日の1週間は、表示回数103回・クリック数7回です。この数字から、AI でクリックが減ったとも、減っていないとも言えません。数字の推移はブログの検索流入はいつから?に週ごとに載せています。

前の期間が無いブログで代わりにできるのは、「今の順位なら、AI による概要がある前提でどのくらい押されるはずか」と比べることです。このサイトのツールが使う期待CTRは、日本市場の順位別CTR(seoClarity の2021年の調査。1位13.94%)を土台にしています。2021年の調査なので、そのままでは AI による概要が無かったころの基準になります。そこで、AI による概要が検索の50%に出ると置き、出たときの減り方には Ahrefs の順位別の値を使って、期待CTRを下げています。1位なら9.90%、10位なら1.19%です。

この50%は測った値ではなく、日付つきの前提として置いた値です。AI による概要が実際にどの検索で出たかを、検索語ごと・ページごとに判定しているわけでもありません。自分が表示されている語のほとんどで AI による概要が出ていれば、1位の差は58%に近づき、この補正(1位で約29%)より大きくなります。補正後の期待CTRは前提つきの目安なので、自分のCTRがそれを下回っても、AI による概要の影響かどうかはこの比較だけでは分かりません。分かるのは、同じ順位の目安より押されていないページがどれか、までです。補正の求め方は2021年のCTRをAI Overview時代に補正するに書きました。

続けるかどうかを考える材料は、表示回数が残っているかどうか

続けるか、やめるか、ほかの場所に移るかは、書く時間や目的によって人それぞれで、数字だけでは決まりません。ただ、どちらで減ったかが分かると、考える材料ははっきりします。

自分のブログの状態分かること次に確かめること
表示回数は残っていて、CTR が下がった記事は今も検索結果に出ていて、探している人はいる同じ順位の期待CTRより低いページがあるか。タイトルや中身で、押す理由を作れるか
表示回数が減った検索結果に出る機会そのものが減った減った検索語と順位。季節などで検索する人が減っただけか、順位が下がったか
表示回数もクリック数もほぼ同じ検索からの流入は保たれているアクセスが減ったと感じたなら、SNS など検索以外の経路

1行目は、検索の中で記事が見られなくなったのではなく、見られたあとに押されにくくなった状態です。表示回数が残っている間は、タイトルや説明文で押される割合を上げる手と、表示回数を増やす手の両方が残っています。その2つの分け方は検索流入を増やす方法は2つしかない、表示回数を増やすか、CTRを上げるかに書きました。

検索以外の経路を増やすかどうかを考えるなら、SNS と検索では人が来る時期が違うので、その違いから選べます。経路の選び方はブログ集客の方法は?SNSと検索は人が来る時期が違う、経路の選び方にまとめました。

よくある質問

ChatGPT で調べる人が増えたら、Search Console の数字にも出ますか

出ません。Search Console の検索パフォーマンスが数えるのは Google 検索の中の表示とクリックで、ChatGPT など Google 以外の AI から来た人は入りません。そちらからの訪問はアクセス解析で見ます。見る場所はAI検索からの流入はどこで見る?に書きました。この記事の確かめ方で分かるのは、Google 検索の中で起きた変化だけです。

表示回数が減っていなければ、ブログは大丈夫だと言えますか

そこまでは言えません。表示回数が残っていることから分かるのは、記事が検索結果に出続けていることまでです。表示回数には、通常、ページの下のほうに載って画面に映らなかったかもしれない表示も入ります。クリックが自分の目的に足りているかは、表示回数とは別に考える必要があります。

これからブログを始めるのは遅いですか

この記事の方法では答えられません。始めたばかりのブログには比べる期間も表示回数もまだ無いからです。このサイトも、AI による概要がある時期に公開し、最初に検索結果に表示されたのは公開2日後、検索のクリックが週に6〜7回になったのは公開から5週ほどたってからでした(1サイト・1回の実測です)。表示回数がたまってきたら、この記事の比べ方が使えるようになります。

まとめ

  • 「ブログはオワコンか」は一般論では答えが出ない。AI による概要について調査が示しているのは、主に表示されたのに押されない割合(CTR)の低下で、Ahrefs の調査(デスクトップ)では、AI による概要が出る語で1位のページのCTRが、AI による概要が無かった場合に予想されるCTRより約58%低いという相関だった
  • 同じ調査では、AI による概要が出ない情報探索型の語でも、1位のCTRは0.076から0.039に下がっていた
  • 検索からのクリック数は表示回数と CTR で決まるので、自分のブログで減ったのが表示なのかクリックなのかを Search Console で確かめる
  • 表示回数が残っていて CTR が下がったなら、記事は検索結果に出ている。表示回数が減ったなら、検索される量と順位を先に見る。どちらでも、Search Console だけで AI による概要が原因だと言い切る方法は無い
  • AI 以前と比べる期間が無いブログは、AI による概要の分だけ下げた期待CTRと自分のCTRを比べると、押されていないページの目安になる。ただし下げ幅は前提として置いた値で、下回っても AI による概要の影響かどうかはこの比較だけでは分からない

続けるかどうかは、最後は自分で決めることです。ただ、その前に Search Console で同じ長さの2つの期間を比べ、表示回数が残っているかどうかだけは確かめてください。表示回数が残っているのにクリックされていない記事があれば、そこが最初に手を入れる場所の候補になります。


以下は私が作ったツールの宣伝として読んでください。

上の表の1行目、「表示回数は残っているのに押されていない記事」を探すところを手伝うツールを作りました。Search Console のエクスポートをZIPのまま置くと、掲載順位4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、その順に、同じ区分の中では AI による概要の分を下げた期待CTRとのCTR機会差が大きい順に並べます。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ このツールは、AI による概要が出たかどうかを検索語ごとに調べることはしませんし、直したあとの数字を追いかけることもしません。期間を比べて表示とクリックのどちらで減ったかを見るのは、上の手順のとおり Search Console の画面で行ってください。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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