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ブログは何記事からリライトを始めるか、本数ではなく判定できる1本で決まる

ブログを何記事書いたらリライトを始めるかは本数では決まりません。サーチコンソールで掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページが1本あれば、記事10本でも始められます。100本あっても表示回数が2桁なら材料はありません。

この記事のまとめ

ブログを何記事書いたらリライトを始めるかは、記事の本数では決まりません。決めるのは「判定できるページ」が1本でもあるかどうかです。判定できるページとは、サーチコンソールのページ別データで掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のもの。これが1本あれば記事10本でもリライトを始められますし、100本あっても表示回数が2桁のままなら、直しても動かせる材料がありません。「30本たまったら」といった本数の目安は、新規記事を書き続ける理由としては筋が通りますが、リライトを始める基準にはなりません。

ブログは何記事書いたらリライトを始めるのか。30本、50本、100本。目安はいくつか見かけますが、どれを採用しても、自分のブログで効くかどうかは分かりません。

理由は単純で、リライトが効くかどうかは記事の本数と直接つながっていないからです。決めるのは手元に「判定できるページ」が1本でもあるかどうか。これはサーチコンソール(Search Console)を開けば、今日その場で数えられます。

その本数を数えるところだけ機械にやらせる手も ありますが、まず基準から書きます。ここが分かっていないと、0本と出たときに何をすればいいか決められません。

次に直す記事を自分のデータで調べる

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

なぜ「ブログは何記事からリライトを始めるか」で迷うのか

この問いが決まらないのは、本数が「自分ですぐ数えられる唯一の数字」だからです。

記事の本数は、管理画面を開けば1秒で分かります。増えていくのも見えます。だから基準にしたくなります。ところが本数は、検索結果で何が起きているかを一切表していません。

リライト、とくにタイトルや説明文の書き換えが動かすのはCTR(表示回数のうちクリックされた割合)です。検索から来る数は掛け算になっています。

クリック数 = 表示回数 × CTR

  リライト → いまある表示回数を、より多くのクリックに変える作業

つまりリライトの原資は「表示回数」です。そして表示回数はページ1本ごとに積み上がる数字で、記事を何本書いたかではなく、その記事が検索結果に何回出たかで決まります。

ここに、本数と食い違いが生まれます。

  • 検索する人が多い言葉で1本が上位に入れば、ブログ全体が10本でも、そのページだけ表示回数が積み上がります
  • 検索する人がほとんどいない言葉ばかりで書けば、 100本あっても1ページあたりの表示回数は2桁で止まります

本数を基準にすると、この差が見えません。材料が無いのに「30本を超えたから」とリライトを始めてしまい、直しても数字が動かないまま時間だけが減ります。逆に「まだ12本だから早い」と判断して、すでに取りこぼしているページを放置し続けることもあります。

リライトを始める基準は「判定できるページが1本あるか」

本数の代わりに使う基準はこれです。次の2つを両方満たすページが、1本でも手元にあるか。

条件なぜその線か
表示回数が100回以上これ未満だとCTRが偶然で振れます。表示17回ならクリック0回で0%、1回で5.9%。クリック1個で評価がひっくり返るので、良し悪しを判断できません
掲載順位が4.0〜20.5位4.0位より上はすでにおおむね取れています。20.5位より下は2ページ目より外で、タイトルを直しても見られる機会がほとんど増えません

この2つに、記事の本数は入っていません。私が作っているツールも、判定に使っているのは掲載順位と表示回数だけです。ブログ全体が何本あるかは見ていませんし、見る必要もありません。

条件を満たすページが1本あれば、そこには直す価値の有無を計算できるだけの数字があるということです。1本あれば始められます。

記事本数ではなく、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上を満たすページが1本あるかどうかでリライトの開始が決まることを示した図

なお、この記事は「始めていいか」の判断だけを扱います。始めたあとにリライトと新規記事をどう配分するかは リライトと新規記事はどっちを優先すべきかに分けて書きました。

記事10本でも始められるし、100記事あっても始められない

基準を当てはめると、本数と開始タイミングが揃わないことがはっきりします。たとえばの数字で2つ並べます。

AさんのブログBさんのブログ
記事の本数12本110本
いちばん表示回数の多いページ1,800回(掲載順位7.4位)40回(掲載順位9.1位)
判定できるページ1本0本
いま効くことその1本のリライトリライトではない

記事数が9倍あるBさんのほうが、リライトで動かせる材料がありません。本数を基準にしていると、この逆転に気づけません。

Aさんの1本で、いくら取りこぼしているか

判定できるページが1本あると、直して取れる可能性のある量を先に計算できます。使うのは順位ごとの期待CTRです。1位と10位ではクリックされる確率がそもそも違うので、 CTRは絶対値ではなく順位ごとの平均と比べます。

日本市場の実測値(seoClarity の2021年調査)は、1位13.94%・4位3.91%・10位1.32%。これは補正前の生値です。当時 AI Overview はまだ無かったので、そのまま比べるといまの実CTRが不利になり、ほぼ全ページが取りこぼし判定になります。そこで順位ごとに違う係数(1位0.71〜10位以降0.90)を掛けて使っています。補正後は1位9.90%・4位3.15%・10位1.19%です。

Aさんのページは7.4位。掲載順位は小数で出ますので、 7位と8位の期待値のあいだを比例配分して1.66%(補正後)を当てます。実CTRが0.60%だったとすると、

推定取りこぼしクリック = 表示回数 × (期待CTR − 実CTR) ÷ 100
                       = 1,800 × (1.66 − 0.60) ÷ 100
                       ≒ 14 クリック

順位を1つも動かさずに取れる可能性があるのが、この14クリックぶんです。記事12本の段階でも、こういう数字が出ることはあります。「まだ本数が少ないから」で先送りする理由にはなりません。

期待CTRの出どころ(日本市場の標本規模は非開示です)と、補正の限界は 推定の根拠と限界に全部書いています。分かっている弱点も隠さず並べてあります。

Bさんが先にやるのはリライトではない

Bさんのページは最大でも表示40回です。仮にCTRを2倍にできても、増えるクリックはせいぜい1回か2回。母数が小さいと、率をどれだけ改善しても結果が動きません。

しかも表示40回では、CTRが偶然で大きく振れます。クリックが1つ増減しただけで「良いページ」にも「悪いページ」にもなるので、直す対象を選ぶこともできません。

表示回数が少ない段階で何をすればいいかは 表示回数が少ないブログで、リライトする記事をどう決めるかに分けて書きました。私自身のブログを通したら0件だったときの話です。

「30本たまったら」という目安は何を指しているのか

とはいえ、本数の目安がまったくの的外れかというと、そうでもありません。ただし指しているものが違います。

先に断っておくと、30本・50本・100本といった数字の出どころを、私は確認できていません。一次データを見つけられなかったので、ここでは根拠として使いません。

それでも、そういう目安が生まれる理由は説明がつきます。表示回数は「その期間に検索結果へ出た回数の合計」です。公開から日が浅いページほど、単純に足し上げる日数が少ないので小さくなります。始めたばかりのブログで判定できるページが出にくいのは、この算数のためです。(順位が付くまでにどれくらいかかるかは、言葉や競合によって差が大きいので、ここでは断定しません。)

だから序盤は書き続けるしかありません。本数の目安が本当に言っているのは「それくらいまでは新規記事を書き続けよう」ということです。これは新規記事を書く理由としては筋が通ります。

ですが「リライトを始めていい合図」にはなりません。30本目を公開した日に、判定できるページが自動的に現れるわけではないからです。合図になるのは本数ではなく、条件を満たすページが1本出たという事実です。そしてそれは30本を待たずに起きることがあります。

基準何を決められるか何を決められないか
記事の本数新規記事を書き続けるかどうかの目安リライトを始めていいか
判定できるページの数リライトを始めていいか。どのページから直すか新規記事を何本書くべきか

サーチコンソールで、判定できるページを数える

やることは3つだけです。

  1. サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開く
  2. 「ページ」タブに切り替えて、表示回数・CTR・平均掲載順位の列を表示する
  3. 掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上の行を数える

期間は長めに取ってください。期間が短いと表示回数が積み上がらないので、本当は判定できるページまで数え落とします。表示回数は期間の合計なので、28日で90回のページも12か月なら超えることがあります。ただし掲載順位は期間全体の平均になるので、最近上がったページは実際より低く出ます。そこは「おおよその位置」として読んでください。

どの期間で落とすかは 「ページ」CSVはどの期間で落とすかに、絞り込みの具体的な手順は リライトする記事の見つけ方に書いています。

数えた結果が1本以上ならリライトを始められます。0本ならまだ材料がありません。それだけです。記事が何本あるかは、最後まで一度も使いません。

1本見つかったら、どこから直すか

判定できるページが複数出たときの順番も、先に書いておきます。CTRの落ち込みが大きい順ではありません。取りこぼしているクリック数の大きい順です。

ページ掲載順位表示回数実CTR期待CTR(補正後)差改善余地スコア
C4.0位3000.80%3.15%1.98pt約6クリック
D10.0位4,0000.30%1.19%0.64pt約26クリック

差はCのほうが3倍大きいのに、取りこぼしはDのほうが4倍多くなります。表示回数が掛かるからです。「いちばんCTRがひどいページ」から手をつけると、ここを外します。

逆に言えば、判定できるページが1本しか無いときは順番を考える必要もありません。その1本を直すだけです。始めるハードルとしては、これ以上下がりません。

この計算自体は表計算ソフトでもできます。ただ、記事が数十本あると、1行ずつ順位を見て期待CTRを引き当てる作業になります。しかも新しい月のデータが出るたびに、同じことをやり直すことになります。 同じ集計を自動でやるツールも作ったので、面倒なら使ってください。詳しくは最後に書きます。

直す記事と作業内容を決める

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

よくある質問

ブログ記事が10本でもリライトを始めていいですか

判定できるページが1本でもあるなら、始めていいです。判定できるページとは、サーチコンソールのページ別データで掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページです。リライトはいまある表示回数をクリックに変える作業なので、必要なのは記事の本数ではなく、そのページに積み上がった表示回数です。10本でも条件を満たすページがあれば、直して取れる量を計算できます。

全部直さなければと思うと疲れてしまいます

直さないという判断は手抜きではありません。表示回数が少ないページと掲載順位が遠いページは、直しても変更の効果か偶然かを判別できないので、作業しても判断材料が増えないためです。 リライトしないという判断はいつ正しいか、測れないページを触らない理由に、決めて記録するところまでを書きました。

記事が100本あるのに、判定できるページが0本でした

本数ではなく、1ページあたりの表示回数が足りていない状態です。まず試すのはエクスポート期間を長くすること(過去12か月など)。表示回数は期間の合計なので、これだけで条件を満たすページが出ることがあります。それでも0本なら、効くのはリライトではなく、狙う検索語の見直し・記事を増やす・インデックスの確認です。タイトルを直しても、表示されていないものはクリックされません。

なお「記事を増やす」で何が動いて何が動かないかは、このサイト自身で1か月に135本出して測りました。結果は 100記事書いてもアクセスがないのはなぜ?135本公開して分かった増える数字と増えない数字に出しています。

判定できるページが1本だけです。時間をかける価値はありますか

かける前に、取れる上限を計算してください。推定取りこぼしクリック = 表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)÷ 100 です。たとえば表示1,800回・7.4位・実CTR0.60%なら約14クリック。この数字が、直して増える可能性のある上限です。上限を見てから、それが自分の時間に見合うかを決められます。数字を出さずに直し始めると、見合うかどうかが最後まで分かりません。

まとめ

  • 「何記事書いたらリライトを始めるか」は本数では決まらない。決めるのは判定できるページが1本でもあるか
  • 判定できるページとは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページ
  • 記事10本でも1本あれば始められる。逆に100本あっても表示回数が2桁なら材料が無い
  • 30本・50本という目安は「新規記事を書き続ける理由」であって、リライトを始める基準ではない
  • 複数出たときの順番はCTRの差ではなく、改善余地スコアの大きい順

本数を数えている限り、いつ始めるかは永遠に決まりません。サーチコンソールを開いて、条件に合う行を数えてください。1本あれば、今日から始められます。


ここから先は、私が作ったツールの話です。

この記事に書いた「判定できるページを数えて、取りこぼしの大きい順に並べる」ところを自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま落とすだけで、上位10件が並びます(その下の候補も最大50件まで自分で選べます)。解凍もファイル選びも要りません。Excelで開くと文字化けする Shift_JIS のCSVも読めます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。

CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときだけ、選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を送ります。タイトルを取得するボタンを使うと、最大10件のURLを送ります。

⚠️ ツールが見ているのは、掲載順位と表示回数とCTRだけです。記事の本数や公開からの日数では何も判定していません(ページCSVにその列が無いためです)。公開して間もないページも、条件を満たせば普通に候補として出てきます。そこはご自分で確認してください。

そして判定できるページが0本の段階では、このツールは向きません。表示回数がまだ少ないブログや、始めたばかりのブログでは0件になります。その段階でやるべきなのは新規記事なので、お金を払う必要はありません。無料のまま0件の画面を見て「まだ早い」と分かれば、それで用は足りています。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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