この記事のまとめ
ミドルキーワードとは、検索される回数が、多く検索される短い語(ビッグキーワード)と、ごく少ない細かい語(スモールキーワード)の間にある検索語のことです。3つは検索回数の多い少ないで語を並べたときの相対的な呼び名で、何件からミドルという決まった境目はありません。この記事で読んだ Google の公式ヘルプ(Search Console・キーワード プランナー・SEO スターター ガイド)にも、この区分や件数の基準は書かれていません。
個人ブログでは、他人の件数基準より、自分の Search Console のクエリを表示回数の多い順に並べて、自分にとってのビッグ・ミドル・スモールを決めるほうが使えます。そのうえで、表示回数がそれなりにあって掲載順位が4〜20位あたりにいる語に手を入れる価値がある、というのがこのサイトの考え方です。
ミドルキーワードは、検索回数がビッグキーワードとスモールキーワードの間にある検索語です。ただし、何件からがミドルかという決まった数字はありません。
SEOの入門記事で「ビッグキーワードは強いサイトに勝てないので、ミドルかスモールを狙おう」と読んだものの、月間何件からミドルなのかが記事ごとに違い、自分のブログでは何をミドルと呼べばいいのか分からなくなった人に向けて書いています。
読み終えるころには、3つの区分が何で分かれているのか、境目の数字が人によって違う理由、そして自分の Search Console の数字で自分にとってのミドルを決め、どの語から手を入れるかまで分かるはずです。
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ミドルキーワードとは、検索回数がビッグとスモールの間にある語
検索語を、検索される回数の多い順に並べたところを思い浮かべてください。左の端には「家計簿」「ブログ」のような短くて意味の広い語が並び、右へ行くほど「家計簿アプリ 夫婦 共有」のような、言葉が足されて意味の狭い語になっていきます。3つの呼び名は、この並びのどのあたりにいるかを指しています。
| 呼び名 | 並びの中の位置 | 語の例 |
|---|---|---|
| ビッグキーワード | 検索回数がいちばん多い側。意味が広く、何を知りたいかが人によってばらばら | 家計簿 |
| ミドルキーワード | その間。何について知りたいかが少し絞れている | 家計簿アプリ おすすめ |
| スモールキーワード | 検索回数が少ない側。知りたいことがはっきりしている | 家計簿アプリ 夫婦 共有 |
例の語は説明のために選んだもので、実際の検索回数を調べた結果ではありません。区分を決めているのは検索回数の多さで、語の数ではありません。「1語ならビッグ、2語ならミドル、3語以上ならスモール」という説明を見かけますが、言葉を足すと意味が狭くなって検索回数が減りやすい、という傾向を言い換えたものです。2語でも検索回数が多い語はあり、1語でもほとんど検索されない語はあります。
スモールキーワードは、ロングテールキーワード(1語ずつの検索回数は少ないものの、種類が多く、合わせると大きな量になる語)と近い意味で使われます。ロングテールの言葉の成り立ちと選び方はロングテールキーワードの選び方に書いたので、ここでは3つの区分の決め方に絞ります。
境目の数字は決まっていない。この記事で読んだ Google の公式ページにも無い
「月間◯件以上がビッグ、◯件までがミドル」という線は、書いている人ごとに違います。どれかが正しいのではなく、誰もが従う基準がそもそも無いからです。
この記事を書くにあたって、Google の公式ページを7つ読みました。Search Console ヘルプの表示回数、掲載順位、クリック数とはと検索パフォーマンス レポートの概要と基本設定、Google 広告ヘルプのキーワード プランナーの4ページ(キーワード プランナーを使う、予測について、新しいキーワードを見つけるためのおすすめの方法、新しいキーワードを絞り込む)、それに Google 検索セントラルのSEO スターター ガイドです。日本語版と英語版の両方を「ビッグ」「ミドル」「スモール」「ロングテール」(英語版は head・long tail など)で探しましたが、検索語をこの3つに分ける説明も、件数の境目も見つかりませんでした。
いちばん近いのは、キーワード プランナーで広告のキーワード候補を探すときのヒントです。「一般的すぎるキーワードは避けます。」「一方で、過度に具体的にすることは避けます。」とあり、例として「結婚」(一般的すぎる)、「結婚式場」(適度)、「小規模な結婚式向けの結婚式場」(具体的すぎる)が並んでいます。
一般的すぎるキーワードは避けます。あまりにも一般的なキーワードは、お客様の商品やサービスを探しているユーザーが実際に検索するキーワードに、十分に繋がりません。
ビッグ・ミドル・スモールの並びに似て見えますが、これは広告の検索キャンペーンで候補を探すための助言で、検索回数の件数で線を引いてはいません。「ミドルを狙え」という意味の記述でもありません。ブログ記事の語を何件で分けるかの根拠には使えない、と読んでおくのが安全です。
数字が人によって違うのには、もう1つ理由があります。件数のもとになるキーワード プランナーの数字自体が、ヘルプの言葉では「キーワードが 1 か月に獲得する検索数の見積もり」で、「デフォルトでは、言語に関係なくそのキーワードの 12 か月間の平均検索ボリュームが表示されます。」とされているものです。地域や期間の設定で数字は変わり、分野によって検索回数の桁も違います。同じ「月1,000件」でも、ある分野ではビッグ、別の分野ではスモールに見えます。この数字の読み方は検索ボリュームの調べ方は?にまとめました。
個人ブログは、自分の Search Console の表示回数で分ける
他人の件数基準を借りるより、すでに記事があるブログなら、自分の Search Console の数字で「自分にとってのビッグ・ミドル・スモール」を決めるほうが使える、というのがこの記事の提案です。
使うのは表示回数です。Search Console ヘルプは表示回数を「表示回数: サイトへのリンクが Google で閲覧された頻度です。」と説明しています。キーワード プランナーの数字が「その語が検索された回数の見積もり」なのに対して、表示回数は「その検索のうち、自分のリンクが載った回数」です。つまり、自分がその語で検索結果に出ているという実績が、最初から入っています。数え方の細かい例外はサーチコンソールの表示回数とは?に書きました。
分け方の手順
- Search Console の「検索パフォーマンス」を開く。期間は既定の過去3か月のままでかまいません
- 表の「クエリ」タブを開き、表示回数の列で多い順に並べ替える
- いちばん上の語の表示回数を基準にして、その10分の1以上を「自分のビッグ」、100分の1以上を「自分のミドル」、それより少ない語を「自分のスモール」と呼ぶ
10分の1・100分の1という線は、この記事が置いた目安で、公式の基準ではありません。大事なのは、線を自分のブログの中の比べ合いで引くことです。表示回数の規模はブログごとに違うので、他人の件数を当てるとすべてスモールに入ったり、すべてビッグに入ったりします。
架空の家計簿アプリのレビューブログ(期間3か月)で分けると、次のようになります。
| クエリ | 表示回数 | 平均掲載順位 | 自分の区分 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| 家計簿アプリ | 1,200回 | 18.4位 | ビッグ | 手を入れる候補 |
| 家計簿アプリ おすすめ | 95回 | 9.2位 | ミドル | 手を入れる候補 |
| 家計簿アプリ 無料 | 64回 | 5.6位 | ミドル | 手を入れる候補 |
| 家計簿 続かない | 31回 | 14.3位 | ミドル | 手を入れる候補 |
| 家計簿アプリ 使い方 | 15回 | 2.1位 | ミドル | すでに上位。今は触らない |
| 家計簿アプリ 夫婦 共有 | 8回 | 7.3位 | スモール | 表示が少なく、まだ比べにくい |
| 家計簿アプリ 銀行連携 できない | 3回 | 11.0位 | スモール | 表示が少なく、まだ比べにくい |
いちばん多い語が1,200回なので、120回以上が自分のビッグ、12回以上が自分のミドルです。「家計簿アプリ」が外の件数基準でどの区分に入るかとは関係なく、このブログではいちばん表示されている語なので、このブログにとってのビッグとして扱えます。逆に、外の基準ではビッグの語でも、自分のページの順位が低くて検索結果に載っていなければ、表示回数は小さく出ます。
なお、クエリの表には、検索がごく少ない語が出てこないことがあります。自分のスモールは表に見えている分より多い、と考えておいてください(理由はロングテールキーワードの選び方に書きました)。
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手を入れる価値があるのは、自分のビッグとミドルのうち4〜20位あたりにいる語
区分が決まったら、次に見るのは平均掲載順位です。ここから先は、このサイトの考え方として読んでください。公式の基準ではありません。
このサイトは、表示回数がそれなりにあり、平均掲載順位が4.0〜20.5位にいる語に、いちばん手を入れる価値があると考えています。上の例で言えば、「見方」が「手を入れる候補」になっている4語です。理由は3つあります。
- 表示回数がある語は、その語で自分が出ている実績がある。まだ表示されていない語を新しく狙うより、手を入れた結果を数字で確かめやすい
- 1〜3位は、もう上のほうにいる。このサイトのツールも、ページ単位の判定で1〜3位を外しています(ツールが見るのはページごとの平均掲載順位で、クエリではありません)。理由は検索順位1〜3位のページがCTR改善の判定に出ない理由に書きました
- 20位より後ろは、期待CTRの手がかりが無い。このサイトが使っている期待CTRの出典の表は20位までなので、それより後ろの語は数字で判断できません(検索順位20位以下の記事はどう直すか)
4〜20位の中でも、期待されるクリックの割合は大きく違います。このサイトが使っている期待CTR(日本市場の実測値に AI Overview による減少を織り込んだ補正後の値で、Google の公式値ではありません)では、4位が3.15%、10位が1.19%です。13〜20位は、出典の実測値が順位どおりに下がらないため、このサイトでは床の値(補正後0.90%)を置いていて、実測値ではありません(11位以下のCTRはなぜ横ばいなのか、2ページ目のクリック率の実測値)。4〜12位の範囲では、同じ表示回数なら上の位置に近いほど期待されるクリックが多い、という見方の材料になります。
自分のスモールの語は、4〜20位にいても後回しにしています。表示が数回〜十数回だと、1回クリックされるかどうかでCTRが大きく動き、期待より低いのか、たまたまなのかを見分けにくいからです。
もう1つ注意があります。クエリの表の数字は、その語で表示されたページすべての合計で、どの記事が出ているかは別に確かめる必要があります(クエリの行を押してから「ページ」タブを開きます)。クエリとページがCSVではつながらない理由はサーチコンソールのクエリとページの違いにあります。平均掲載順位も、ヘルプが書くとおり、すべての表示の掲載順位を平均した数なので、目安として読んでください。
よくある質問
ミドルキーワードは、月間何件くらいからですか
決まった件数はありません。「月間◯〜◯件」と書く記事はありますが、それぞれの書き手が置いた目安で、この記事で読んだ Google の公式ヘルプに件数の基準は書かれていません。分野によって検索回数の桁が違うので、件数で考えるなら、自分のブログの表示回数の中で比べてください。
複合キーワードとは何ですか。ミドルキーワードと同じですか
複合キーワードは、「家計簿アプリ おすすめ」のように2つ以上の言葉を組み合わせた検索語を指す呼び方です。語の数で見た呼び名なので、検索回数で分けるビッグ・ミドル・スモールとは、見ているものが違います。組み合わせた語はミドルやスモールに入ることが多いものの、組み合わせていれば必ずミドル、というわけではありません。
個人ブログは、ビッグ・ミドル・スモールのどれを狙えばいいですか
記事がまだ検索結果に出ていない段階と、出始めた段階で答えが変わります。まだ表示が無いうちは、外部のデータで語を選ぶしかないので、その手順はキーワード選定のやり方は?に書きました。表示が出始めたら、この記事の方法で自分のビッグ・ミドルを決め、4.0〜20.5位にいる語から手を入れるのが、このサイトのおすすめです。
スモールキーワードばかり表示されています。失敗ですか
失敗とは限りません。記事が少ないうちや、公開して間もないうちは、表示回数がどの語も小さく、ほとんどが自分のスモールに入ることがあります。表示回数が増えてくると、同じ分け方でも自分のミドルやビッグが見えてきます。
まとめ
- ミドルキーワードは、検索回数がビッグキーワードとスモールキーワードの間にある語。3つは検索回数で並べたときの相対的な呼び名で、語の数では決まらない
- 何件からミドルという境目は決まっていない。この記事で読んだ Google の公式ページ7つにも、区分や件数の基準は書かれていない
- 個人ブログは、自分の Search Console のクエリを表示回数で並べ、いちばん多い語を基準に自分のビッグ・ミドル・スモールを決めると使える(線の置き方はこの記事の目安)
- 手を入れる価値があるのは、自分のビッグとミドルのうち、平均掲載順位4.0〜20.5位にいる語、というのがこのサイトの考え方
この記事で確認した公式ページは7つ(Search Console ヘルプの2ページ、Google 広告ヘルプのキーワード プランナーの4ページ、Google 検索セントラルの SEO スターター ガイド)です。2026年10月8日に日本語版と英語版の本文を取得し、引用は原文と照合しました。Search Console ヘルプと Google 広告ヘルプの日本語版には、AI 翻訳を含む場合があるという注記があります。
自分のビッグとミドルが決まると、次は「その語が出ているページのうち、どれから直すか」の切り分けになります。その切り分けのために私が作ったツールがあるので、ここから宣伝として書きます。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差(表示回数 × (期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)の多い順に並べて出します。診断カードを出すときに、そのページで狙っているキーワードを手入力する欄があるので、この記事の方法で決めた語をそこに入れる使い方になります。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ ツールが読むのは、エクスポートにあるページごとの表示回数・平均掲載順位・CTRです。クエリの表は読まず、この記事で書いたビッグ・ミドル・スモールの区分も出しません。キーワードを判定するものではなく、狙いキーワードは手入力です(タイトルからの候補が入るので、直して使います)。掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。順位やクリック数が上がることを約束するものでもありません。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
