この記事のまとめ
リライトレーダーは掲載順位20.5位より下のページを判定に出しません。期待CTRの出典(seoClarity の2021年調査)の順位別の表が20位で終わっていて21位以降の実測値が無く、日本のデータも2ページ目の終わりまで(61.47%がクリックする結果を見つけている)しか測っていないため、この帯には「クリック率が低い」と言うための基準そのものが存在しないからです。13位から20位の期待CTRも実測ではなく床値1.00%(補正後0.90%)で揃えてあり、20位以下はその外側にあたります。見込みが無いから外しているのではなく、数字で判断できないから外しているので、この帯でやることはタイトルの書き換えではなく、本文で順位を上げることです。
サーチコンソールを開いて、平均掲載順位が23位とか41位とか並んでいるのを見たときの話です。
先に結論を書きます。この帯のページは、リライトレーダーの判定に出ません。境界は20.5位で、20.4位のページは入り、20.6位のページは外れます。
そしてこれは「そのページに見込みが無い」という意味ではありません。期待クリック率という物差しが、20位で終わっているからです。物差しの外側で目盛りを読むと、出てくる数字は測定ではなく想像になります。だから最初から外しています。
自分の記事が何位の帯に何本あるのかをまとめて出すこともできますが、先に理屈を書きます。ここが分かっていないと、出てきた結果の意味が読めません。
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「検索順位20位以下」とは、どこからを指すか
検索順位20位以下とは、検索結果で自分のページが20番目より後ろに表示されている状態です。検索結果が1ページ10件で区切られている場合、21番目からは3ページ目にあたります。つまり2ページ目の外側です。
ここで、言葉が2つ混ざりやすいので分けておきます。
| 状態 | サーチコンソールでの見え方 |
|---|---|
| 圏外(順位が付いていない) | そのページの行が出てこない。表示回数が0 |
| 20位以下(順位は付いている) | 行は出る。平均掲載順位が21位、35位などと表示される |
「圏外」という言い方は人によって指すものが違いますが、サーチコンソール上ではこの2つははっきり分かれます。行が出ているなら、そのページは検索結果に表示されています。この記事が扱うのは下の行のほうです。
行そのものが出てこない場合はサーチコンソールで表示回数が0のときを先に読んでください。原因も打ち手も別の話になります。
なお日本語の「20位以下」は20位を含みますが、判定の境界は20.5位です。20位ちょうどのページは判定に載ります。外れるのは20.5位より下です。この半端な数字は、サーチコンソールの掲載順位が期間中の平均で、7.28位のような小数で出てくるためです。

理由①:順位別クリック率の物差しが、20位で終わっている
リライトレーダーの判定は、この式で動いています。
改善余地スコア = 表示回数 × (期待CTR − 実CTR)
期待CTRは、順位ごとの平均クリック率です。出典は seoClarity が2021年に公開した調査で、日本・全デバイスの実測値を使っています。
この表は、20位で終わっています。1位13.94%から始まって、20位2.85%が最後の行です。21位以降の値は、この表にも、報告書の他のページにもありません(2026年8月21日にPDFを取得し、全文を確認しました)。
つまり21位のページの期待CTRを、私は持っていません。持っていないものと実測値を引き算することはできません。
「20位の値をそのまま伸ばせばいいのでは」と思うかもしれません。それは計算はできますが、根拠が無いだけです。期待CTRが仮定なら、そこから出る改善余地スコアも仮定で、並び順という結論まで丸ごと仮定になります。
判定の値打ちは「どのページから直すか」という順番にあります。順番が仮定で決まるなら、それは判定ではなく当てずっぽうです。
理由②:2ページ目より後ろで何が起きているかを、出典が測っていない
物差しが20位で終わっているのは偶然ではありません。報告書自体が、2ページ目までしか扱っていないからです。
日本のデータについて、報告書はこう書いています。「日本では上位10件で42.06%のユーザーが結果をクリックし、2ページ目の終わりまでには61.47%が開く結果を見つけている」。
| 範囲 | クリックする結果を見つけた人の割合(日本) |
|---|---|
| 1ページ目(上位10件)まで | 42.06% |
| 2ページ目(上位20件)の終わりまで | 61.47%(2ページ目ぶんは19.41ポイント) |
| それより後ろ | 残りは38.53%。この報告書は内訳を出していない |
3行目が肝心です。残りの38.53%が3ページ目に進んだのか、検索語を変えたのか、そこでやめたのかは、この報告書からは確認できません。
よく「3ページ目には誰も行かない」と言われますが、私はそれを裏づける実測を確認できていません。言えるのは「この一次情報は測っていない」までです。ここを断定してしまうと、根拠の無い前提の上に判定を組むことになります。
結果として、この帯には比べる相手がいません。CTRが0.3%だったとして、それが低いのか、その位置ならそんなものなのかを判断する平均値が存在しない。「低い」と言うためには、まず基準が要ります。
ちなみに13位から20位の帯も、期待CTRは実測ではなく床値1.00%(補正後0.90%)で揃えてあります(11位・12位は実測のままです)。実測をそのまま使うと判定が逆転してしまうためで、その事情は11位以下のCTRはなぜ横ばいなのかに書きました。床で均してある帯のさらに外側が、20位より下です。
この帯でやることは、順位を上げること。タイトルではない
では20位以下のページをどうするか。選択肢は大きく3つあります。どれが正解というより、かけられる時間で選ぶものです。
- 本文を厚くして順位を上げる。検索した人が知りたいことに答え切れているかを見直す作業です。時間はいちばんかかりますが、順位が上がれば表示回数も一緒に増えます
- 近いテーマの記事に統合する。同じキーワードで弱い記事が複数あるときの手です。1本に寄せると、分散していた評価がまとまることがあります
- いったん置いて、判定に載っている記事に時間を使う。順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上の記事が手元にあるなら、そちらのほうが結果が早く出ます。20位以下の記事を消す必要はありません
3つとも、タイトルを書き換える話ではありません。タイトルとディスクリプションが動かせるのはCTRだけで、掛ける相手である表示回数は動かせないからです。
さらにこの帯では、直した結果を確認できません。比べる期待CTRが無いので、CTRが0.3%から0.5%になっても、タイトルが効いたのか順位が少し動いただけなのかを切り分けられない。効いたかどうかを測れない改善は、続けようがありません。
統合か削除かの仕分けは伸びない記事はリライトか、統合か、削除かに、順位が上がらない原因の切り分けはブログの順位が上がらない理由に、順位帯ごとの具体的な打ち手は検索順位を上げる方法は順位帯で変わるにあります。
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「切り捨て」ではなく、「数字で判断できない」ということ
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
判定から外すという話をすると、「見込みが無いページとして捨てられた」と読まれがちです。そうではありません。外している理由は、そのページの将来ではなく手元にあるデータの限界のほうにあります。
| 言い方 | 正しいか |
|---|---|
| 20.5位より下のページは伸びない | そうは言えない。順位が上がれば判定にも載る |
| 20.5位より下のページは直す価値が無い | そうは言えない。直す場所がタイトルではないだけ |
| 20.5位より下は、この数字では判断できない | これが正確 |
判定できない帯を無理に判定して一覧に並べると、上位に出たページを直しても何も起きないということが起きます。それは読む人の時間を捨てることなので、最初から外しています。
そして判定に出ないこと自体が、実は1つの答えになっています。「このページはタイトルではなく本文の問題です」という結論が、候補に出ない時点で確定しているからです。
よくある質問
20位以下のページは、リライトレーダーでは何も出ないのですか
掲載順位が20.5位より下のページは、診断カードの候補に出ません。ただし11位から20.5位のページは出ます。その場合、診断は必ず「本文確認候補」になり、タイトルの問題として上がることはありません。境界が20.5位という半端な数字なのは、サーチコンソールの掲載順位が平均値で小数になるためです。
21位以降の期待CTRを自分で決めて計算してはいけませんか
計算はできますが、出てくる順番の意味が変わります。改善余地スコアは「表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)」なので、期待CTRを自分で置くと、どのページが上に来るかは置いた値の決め方で決まります。実測に基づく判定ではなく、自分の仮定を並べ替えているだけになります。私はその値を持っていないので、置かないことにしました。
順位が上がったかどうかは、どこで確認しますか
サーチコンソールの「ページ」で平均掲載順位を見ます。合格ラインを20.5位に置いておくと分かりやすいです。20.5位の内側に入れば、そのページは判定に載るようになります。ただし本文を直した効果はすぐには出ないので、判断は数週間空けてください。
どれくらい待つかはリライトの効果はいつ分かるのかに書いています。
まとめ
- 検索順位20位以下とは、検索結果で20番目より後ろに出ている状態。1ページ10件なら3ページ目以降にあたる。順位が付いていない「圏外」とは、サーチコンソールに行が出るかどうかで区別できる
- リライトレーダーの境界は20.5位。20位ちょうどは判定に載り、20.5位より下は載らない。半端な数字なのは掲載順位が平均で小数になるため
- 理由①期待CTRの出典の表が20位で終わっていて、21位以降の実測値が無い。無い値と引き算はできない
- 理由②出典は2ページ目の終わり(日本で61.47%)までしか測っていない。その先で何が起きているかは確認できていないので、「低い」と言うための基準が作れない。13位から20位の期待CTRも実測ではなく床値1.00%(補正後0.90%)で、20位以下はその外側にあたる
- この帯でやるのは本文を厚くする・統合する・いったん置くのどれか。タイトルを直す話ではないし、直しても効いたかを測れない
- 外している理由は見込みが無いからではなく、数字で判断できないから。判定に出ないこと自体が「タイトルではなく本文の問題」という答えになっている
ここから先は、私が作ったツールの話です。
この記事に書いた線引き —掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上に絞り、期待CTRとの差を出す— を自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま落とすだけで読めます(解凍もファイル選びも要りません)。並び順は改善余地スコアの多い順です。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。
⚠️ この記事そのものが「向かない人がいる」という話です。記事の大半が20.5位より下にいるサイトでは、判定に載るページがほとんど出ません。その段階でこのツールを使っても、得るものは少ないです。まず本文を厚くするか、記事を増やすほうが先になります。表示回数が100回に届かないページも、同じ理由で外れます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

