この記事のまとめ
「再検索キーワード」は、Googleの文書には出てこない言葉です。私が読んだGoogleの検索ヘルプ、Search Central、Search Consoleヘルプのどこにもこの言葉は出てきませんでした。この記事では「ある語で検索した人が、続けて調べる別の語」という意味で使います。Googleの文書で近いのは、検索結果の「探索機能」として説明されている2つの欄です。1つは他の人が行った関連する検索を並べる関連検索、もう1つは関連する質問を並べて開くと強調スニペットが出る欄です。日本語版の文書では名前が揃っておらず、「他の人はこちらも検索」という言葉が英語版の「People also ask」(質問の欄)の訳として出てくる箇所があります。Googleは、この欄に何が出るかはサイト側で制御できない、記事のトピックを考えるときに関連する検索に注目するとよい、と書いていますが、記事に入れれば順位が上がるとは書いていません。ツールを使わずに代わりに見られるのは、サーチコンソールのクエリです。記事のURLで絞ると、その記事が実際に表示された語が並び、本文に無い語を拾えます。ただし、検索した人が続けて何を調べたかという順番は、サーチコンソールには載っていません。
「再検索キーワード」は、Googleの文書には出てこない言葉です。Googleの文書で近いのは「関連検索」と、質問が並ぶ欄の説明で、自分の記事に来ている語はサーチコンソールで見られます。
上位に出る記事の書き方を調べていて「再検索キーワードを入れましょう」と読んだ。でも、それが何を指すのか、Googleが決めた言葉なのか、有料のツールが無いと調べられないのかが分からない。そんな方に向けて書いています。
読み終えたときには、この言葉が指しているものと、Googleが検索結果のその部分をどう説明しているか、そしてツールを使わずにサーチコンソールで代わりに何を見ればよいかが分かるはずです。Googleの文書は、2026年10月9日に日本語版と英語版の両方を原文で確かめました。検索結果の画面そのものは、この記事では取得していません。
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再検索キーワードとは:Googleの文書には出てこない言葉
先に結論を書くと、「再検索キーワード」は、今回読んだGoogleの文書には出てこない言葉です。この記事で引いたGoogleの文書(検索ヘルプ2本、Search Centralの視覚要素ギャラリー、Search Consoleヘルプ5本)を日本語版・英語版とも読みましたが、日本語版にこの言葉は無く、英語版にも相当する用語はありませんでした。
決まった定義が無いので、指す範囲は書き手によって違います。この記事では、「ある語で検索した人が、続けて調べる別の語」という意味で使います。たとえば「ブログ 始め方」で調べた人が、次に「ブログ 始め方 費用」や「ブログ 何を書く」で調べ直す、その後ろの語です。
こうした語を、検索する側が目にする場所は検索結果の中にあります。Googleの文書でそれに当たるのは、次の章の2つの欄です。
Googleの文書は、検索結果のこの部分をどう説明しているか
探索機能:関連検索と、質問が並ぶ欄
Search Centralの「Google 検索の視覚要素ギャラリー」は、検索結果を形づくる部品を1つずつ説明したページです。その最後に「探索機能」という項目があります。
探索機能は、ユーザーが元の検索クエリに関連する質問や検索を実行するのに役立ちます(この機能は「他の人はこちらも検索」とも呼ばれます)。ここに何が表示されるかを制御することはできませんが、サイトのためにどのようなトピックを作成できるかを検討するときは、関連検索クエリに注目するとよいでしょう。
— Google 検索セントラル「Google 検索の視覚要素ギャラリー」(日本語版の最終更新2026年2月5日)
探索機能の下には、2つの部品が並んでいます。
関連検索グループは、他の人が行った関連検索のクラスタです。ユーザーが関連検索をタップまたはクリックすると、別の検索結果ページが表示されます。関連検索は、元のクエリと他の人が検索した別の項目に基づいて自動的に生成されます。
関連質問グループは、ユーザーの元の検索に関連する質問のクラスタです(この機能は「他の人はこちらも質問」とも呼ばれます)。ユーザーが質問を開くと、強調スニペットが表示されます。
— 同ページ「関連検索グループ」「関連質問グループ」
英語版(最終更新2026年2月4日)も同じ内容で、関連検索は "a cluster of related searches that other people have done"(他の人が行った関連する検索のまとまり)と書かれています。「再検索キーワード」と呼ばれているものに一番近いのは、この関連検索です。ただし、文書には、続けて検索された語だとは書かれていません。
検索ヘルプにも、関連検索の説明がある
検索する人向けのGoogle 検索ヘルプ「Google 検索の結果を絞り込む」にも、関連検索の短い説明があります。英語版の見出しは「Related searches」で、日本語版ではその節の見出しが「他のキーワード」になっています。
検索すると、元の検索キーワードに関連する他のキーワードが表示されます。他のキーワードは、ユーザーの検索方法に関する Google システムの認識に基づいて自動的に生成されます。
— Google 検索ヘルプ「Google 検索の結果を絞り込む」
英語版は "Related searches are automatically generated based on what our systems understand about how people search." です。同じページの日本語版には「関連する検索結果」という節もありますが、こちらは英語版の「Related results」で、検索結果を開いて戻ったときに追加される結果のことです。関連検索とは別のものです。なお、日本語版のページの末尾には、AIで翻訳された内容が含まれている場合がある、と注記されています。
「他の人はこちらも検索」は、日本語版の文書で名前が揃っていない
ややこしいのが名前です。日本語版の文書で「他の人はこちらも検索」という言葉が出てくる箇所を、英語版と並べました。
| 文書 | 日本語版の言葉 | 英語版の言葉 | 指しているもの |
|---|---|---|---|
| 視覚要素ギャラリー(探索機能) | 他の人はこちらも検索 | People also ask | 関連する質問や検索の欄の全体 |
| 視覚要素ギャラリー(関連質問グループ) | 他の人はこちらも質問 | People Also Ask | 質問が並ぶ欄 |
| 検索ヘルプ「Google の強調スニペットの仕組み」 | [他の人はこちらも検索] セクション | "People also ask" section | 強調スニペットが出る場所の1つ |
| Search Consoleヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」 | 「他の人はこちらも検索」の結果 | "People also ask" result | 開ける質問と回答の項目 |
| 検索ヘルプ「Google 検索の結果を絞り込む」 | 他のキーワード | Related searches | 関連検索 |
英語版では、関連質問グループや強調スニペット、Search Consoleのヘルプで、質問の欄を「People also ask」、関連検索を「Related searches」と呼んでいます(ギャラリーだけは探索機能の全体を「People also ask」と書いています)。今回読んだ日本語版の文書で「他の人はこちらも検索」が出てくる3か所は、どれも英語版の「People also ask」にあたり、「他の人はこちらも質問」はギャラリーの1か所だけでした。ですから、日本語の解説で「他の人はこちらも検索」と書かれていても、検索の語が並ぶ欄のことか、質問が並ぶ欄のことかは、文脈を見ないと決まりません。名前で区別するより、並んでいるのが検索の語か、質問かで区別したほうが確かです。
「関連する検索」「関連する質問」という呼び方も解説記事でよく見かけますが、今回読んだ文書の中では、関連検索の名前としては「他のキーワード」「関連検索グループ」、質問の欄は「関連質問グループ」でした。検索結果の画面にどの見出しで出ているかは、この記事では検索結果を取得していないので確かめていません。画面の見出しは、端末や表示の仕方で変わることもありえます。
書かれていること、書かれていないこと
文書から言えるのは、次のところまでです。
- 関連検索は、元の検索と、他の人が検索したものをもとに自動で作られる
- 何が出るかは、サイト側では制御できない
- 記事のトピックを考えるときに、関連する検索に注目するとよい
一方で、関連検索に出た語を記事に入れれば順位が上がる、とはどこにも書かれていません。何回検索されたら並ぶのか、どの期間の検索をもとにしているのか、といった具体的な基準も見当たりませんでした。ギャラリーが勧めているのは「何について書くか」を考える材料にすることで、本文に語を足すことまでは書かれていません。
関連検索を検索意図の読み取りに使う方法は検索意図の調べ方は3ステップ、上位の型・サジェスト・実際に拾っている語に、まだ表示の無い新しい記事で狙う語を決める手順はキーワード選定のやり方は?ブログは表示の有無で使うデータを変えるに書きました。
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ツールを使わずに、サーチコンソールで代わりに見ること
関連検索に並ぶのは、他の人の検索のまとまりです。その語で自分の記事が検索結果に出ているかまでは分かりません。すでに公開した記事があるなら、もう1つの材料が手元にあります。サーチコンソールの「クエリ」です。
クエリとは、サイトにユーザーを誘導した検索語句のことです。
— Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): ディメンションとデータのグループ化」
同じヘルプは、クエリの使い道として「想定されるクエリと想定外のクエリを探したり」することを挙げています(英語版は "to look for expected and unexpected queries")。想定外のクエリは、書いたときには考えていなかったのに、実際に検索されて自分の記事が出た語です。再検索キーワードを探す目的が「読者が次に知りたいことを本文で拾う」なら、まず見るのはこの想定外のクエリです。
ただし、先に1つ断っておきます。サーチコンソールには、検索した人がどの順番で調べたかは載っていません。並ぶのは、自分のサイトが表示された語と、その回数です。「続けて調べた語」そのものではなく、「自分の記事がすでに表示されている、周りの語」を見る、と考えてください。ディメンションのヘルプに載っている切り口は、クエリ・ページ・国・デバイス・検索での見え方・日付で、前後にどんな検索をしたかを示すものはありません。
手順1:記事のURLで絞って、クエリを並べる
検索パフォーマンスの [ページ] タブで記事の行をクリックすると、その記事で絞り込まれます(ヘルプ「高度なフィルタリングと比較」:「表の任意の行をクリックすると、データがその行で自動的にフィルタされます」)。そのまま [クエリ] タブに切り替えると、その記事が表示された語が並びます。ページとクエリをCSVで突き合わせられない理由はサーチコンソールのクエリとページの違い、CSVでは2つがつながりませんにまとめました。期間は直近3か月ほどにすると、ある程度の数の語が並びます。
手順2:並んだ語を、本文に「ある」「無い」で分ける
表示回数の多い順に上から見ていき、それぞれの語が本文で扱われているかを、記事を開いてページ内検索で確かめます。分け方は3つです。
| 並んだ語 | 読めること | 次にすること |
|---|---|---|
| 狙った語・本文で答えている語 | 想定どおりのクエリ | そのまま |
| 本文に無いが、記事の話題の続きにあたる語(「費用」「何日」「スマホ」など) | 読者が同じ話題で知りたがっている可能性があること | 同じ記事の中で、答える段落や見出しを足すかを考える |
| 本文に無く、話題もずれている語 | たまたま表示された語か、別の記事で答えたほうがよい語 | この記事には足さない。別の記事の候補として控える |
真ん中の行が、この記事でいう再検索キーワードの代わりです。他の人の検索の集まりではなく、自分の記事がすでに表示されている語なので、記事との距離が近いのが利点です。拾った語のうちどれから手をつけるかを、表示回数と掲載順位で決める方法はロングテールキーワードの選び方、探すのではなく、すでに拾っている語から選ぶに書きました。
手順3:軸の語を含むクエリで、ブログ全体を見る
記事1本ではなくブログ全体で、軸の語に何がくっついて検索されているかを見ることもできます。ページの絞り込みを外し、フィルタでクエリを選んで[次を含むクエリ]に軸の語(たとえば「ブログ 始め方」なら「始め方」)を入れます。ヘルプには、こうも書かれています。
パフォーマンスを分析すると、多くのユーザーが非常によく似たキーワードで検索していることがわかります。正規表現を使用して、類似する複数のクエリを照合できます。
— Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 一般的なタスクとユースケース」
並んだ語の後ろの部分(「始め方 費用」「始め方 スマホ」など)が、関連検索で見る語尾と同じ役割をします。違いは、どれも自分のサイトが実際に表示された語だという点です。クエリで絞り込むとグラフの合計が変わる理由はサーチコンソールのフィルタの使い方、絞り込むと合計が変わる理由にあります。
手順4:足す前に、その語で別の記事が出ていないかを見る
手順2で足したい語が見つかったら、[クエリ] タブでその語の行をクリックし、[ページ] タブに切り替えます。ヘルプに「特定のクエリで表示されたページを確認する」として載っている手順です。その語で自分の別の記事が表示されているなら、今の記事に足すより、そちらで答えたほうがよい場合があります。同じ語で複数の記事が出ているときの見方はキーワードカニバリゼーションの確認方法、サーチコンソールで見つける手順にまとめました。
クエリの一覧は、全部ではない
ヘルプによれば、プライバシーを守るために一部のクエリは表から除かれ(匿名化されたクエリ)、内部的な制限で重要な行だけが保存・表示されます。これは私の見立てですが、表示回数の少ない記事では、並ぶ語が少なくなりがちです。また、概要のヘルプには「クエリがリストに表示されていても、Google 検索で同じクエリを実行した際に、検索結果にサイトが表示されない場合があります」とあります。時間・場所・端末・検索履歴で結果が変わるためです。
関連検索とサーチコンソールのクエリの違い
| 関連検索(検索結果の欄) | サーチコンソールのクエリ | |
|---|---|---|
| 元になっているもの | 元の検索と、他の人が検索したもの | 自分のサイトが検索結果に表示された語 |
| 自分の記事が出たか | 分からない | 出た語だけが並ぶ |
| 数字 | 無い | 表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位 |
| 検索の順番 | 文書には書かれていない(元の検索に関連する検索として並ぶ) | 分からない |
| 使える時期 | 記事を書く前から | 記事が検索に表示されるようになってから |
書く前は関連検索、書いたあとはサーチコンソールのクエリと分けて使うと、どちらも無駄になりません。記事がまだ表示されていないうちは、サーチコンソールに並ぶ語がありません。
よくある質問
再検索キーワードはGoogleの公式用語ですか
私が読んだGoogleの検索ヘルプ、Search Central、Search Consoleヘルプには、この言葉は出てきませんでした(英語版にも相当する用語はありませんでした)。Googleの文書で近いのは、視覚要素ギャラリーの「関連検索グループ」と、検索ヘルプの関連検索(日本語版の見出しは「他のキーワード」)です。
再検索キーワードを記事に入れると、順位は上がりますか
Googleの文書には、そう書かれていません。書かれているのは、関連検索に何が出るかはサイト側で制御できないこと、記事のトピックを考えるときに関連する検索に注目するとよいこと、までです。
調べるのに有料のツールは要りますか
書いたあとの記事なら、サーチコンソールのクエリで、その記事が実際に表示された語を無料で見られます。ただし、検索した人が続けて何を調べたかという順番は分かりません。書く前の記事には、まだクエリがありません。
「他の人はこちらも検索」と「他の人はこちらも質問」は違うものですか
英語版の文書では、質問が並ぶ欄を主に「People also ask」、検索の語が並ぶ欄を「Related searches」と呼んでいます。日本語版の文書では「他の人はこちらも検索」が「People also ask」の訳として出てくる箇所が多く、名前が揃っていません。並んでいるのが質問か、検索の語かで区別するのが確かです。
サーチコンソールに並んだ語は、全部本文に足すべきですか
いいえ。話題がずれている語まで足すと、記事が何について答えているのかがぼやけます。足すのは、記事の話題の続きにあたり、本文がまだ答えていない語です。その語で別の記事が表示されているなら、そちらで答える選択肢もあります。
まとめ
- 「再検索キーワード」は、今回読んだGoogleの文書には出てこない言葉(日本語版に無く、英語版にも相当する用語は無かった)。この記事では「ある語で検索した人が、続けて調べる別の語」として扱った
- Googleの文書で近いのは、視覚要素ギャラリーの探索機能(関連検索グループ・関連質問グループ)と、検索ヘルプの関連検索の説明
- 日本語版の文書では「他の人はこちらも検索」が質問の欄(People also ask)の訳として出てくる箇所が多い。名前ではなく、並んでいるのが検索の語か質問かで区別する
- 文書に書かれているのは「表示内容は制御できない」「トピックを考えるときに関連する検索に注目するとよい」まで。入れれば上がるとは書かれていない
- 書いたあとの記事は、サーチコンソールで記事のURLで絞り、クエリを本文に「ある」「無い」で分ける。検索の順番は分からず、一覧も全部ではない
クエリを見て本文に足したい語が見つかる記事は、たいてい何本もあります。どの記事から手をつけるかを決める段になったら、以下は私が作ったツールの宣伝として読んでください。
サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾い、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けて、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べます。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ このツールが読むのは「ページ」のCSVで、クエリのCSVは読みません。診断カードを作るときの狙いキーワードは、記事のタイトルとURLから候補を出しますが、決めて入れるのはご自分です(手順1で並べたクエリが、その語を決める材料になります)。関連検索や質問の欄、実際の検索結果や競合のページは取得しないので、再検索キーワードを探し出すことはしません。診断カードで読むのは、選んだ1ページのタイトル・説明文・見出し・本文と、本文の画像の代替テキストです。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
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