この記事のまとめ
ブラックハットSEOは、Googleのルールに反する手を使って検索順位を上げようとするSEOを指す、実務の呼び名です(ルールに沿うやり方はホワイトハットSEOと呼ばれます)。この記事で読んだGoogleの文書4本は、日本語版にも英語版にも、ブラックハット・ホワイトハットという語を使っていませんでした。中身がいちばん近いのは「スパムに関するポリシー」で、Googleは違反を自動システムと必要に応じた人の審査で見つけ、違反しているサイトは掲載順位が下がったり、検索結果にまったく表示されなかったりすることがある、と書いています。よく聞く呼び名を私の整理でポリシーの項目に当てはめると、キーワードスタッフィングは「キーワードの乱用」、隠しテキスト・隠しリンクは「隠しテキストと隠しリンクの不正使用」、ワードサラダは「大量生成されたコンテンツの不正使用」の例の1つに近く、サテライトサイトは作った目的によって「リンクスパム」「誘導ページの不正使用」「大量生成されたコンテンツの不正使用」のどれかに当たります。個人ブログがうっかり近づきやすいのは、キーワードの詰め込みと、販売元の説明を写しただけのアフィリエイト記事です。目次などを折りたたむアコーディオンやタブは、違反ではないとポリシーに明記されています。手動による対策を受けているかは、Search Consoleの[手動による対策]レポートで確かめられます。
「ブラックハットSEO」「サテライトサイト」「キーワードスタッフィング」「ワードサラダ」。SEOの解説を読んでいると、やってはいけない手として、こうした言葉が並んでいることがありませんか。どれも自分でやった覚えはない。でも、記事にキーワードを何度も入れている、目次を折りたたんでいる、アフィリエイトの商品説明を載せている。知らないうちに当てはまっていないか、気になっている方もいると思います。
この記事は、そうした呼び名を見て不安になった個人ブロガーに向けて書いています。読み終えたときには、よく聞く呼び名がGoogleのどのルールに当たるのか、違反するとどうなるとGoogleが書いているのか、自分のブログで気をつけるのはどこかが分かるはずです。Googleの「スパムに関するポリシー」と関連する文書は、2026年10月10日に日本語版と英語版の原文で確かめました。手口のやり方は書かず、見分けるための説明にとどめます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
結論:呼び名ではなく、スパムに関するポリシーの項目で見る
Googleの文書に書かれていることと、そこから私が決めている扱いをまとめると、次の4つです。
- ブラックハットSEO・ホワイトハットSEOは、Googleの文書の用語ではない。今回読んだ4本の文書には、日本語版にも英語版にも出てきませんでした
- 中身が近いのは「スパムに関するポリシー」。違反しているサイトは、掲載順位が下がったり、検索結果に表示されなかったりすることがある、と書かれています
- サテライトサイトやキーワードスタッフィングなどの呼び名は、ポリシーの項目に引き直せる。どの呼び名がどの項目に当たるかは、Googleの対応表ではなく私の整理です
- 個人ブログが気をつけるのは、キーワードの詰め込みと、写しただけのアフィリエイト記事。折りたたみやタブで中身を隠す表示は、違反ではないと明記されています
ブラックハットSEOとは:Googleの文書には出てこない呼び名
SEOの解説では、ブラックハットSEOは、検索エンジンのルールに反する手を使って順位を上げようとするSEOを指します。反対に、ルールに沿って、読者の役に立つ中身で評価されようとするやり方をホワイトハットSEOと呼びます。
ただ、この2つの呼び名は、Googleの文書で決められた言葉ではありません。今回読んだGoogleの文書4本(スパムに関するポリシー・検索の基本事項・SEO 業者の利用を検討する・[手動による対策] レポートのヘルプ)は、日本語版にも英語版にも「ブラックハット」「ホワイトハット」"black hat""white hat"という語がありませんでした。ページの題名や説明文まで含めて探しても0件です。Googleのすべての文書を調べたわけではないので、言えるのは、この4本には無かった、というところまでです。
4本の中で、ブラックハットと呼ばれているものにいちばん近い書き方をしているのは、SEO 業者の利用を検討するの次の文です。
SEO 業者が有益なサービスをクライアントに提供する一方で、一部の非道徳的な SEO 業者による非常に強引な宣伝や、Google のスパムに関するポリシーに違反する手法の使用が業界の信用を損なってきました。
— Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」
英語版は "some unethical SEOs have given the industry a black eye by using overly aggressive marketing efforts or using techniques that violate our spam policies" です。ここにある "black eye" は、評判に傷を付けるという意味の慣用句だと私は理解していて、"black hat" とは別の言葉です。Googleが線を引いているのは、呼び名ではなく「スパムに関するポリシーに違反する手法」かどうかだ、と読むのが原文に近いと私は考えています。この記事でも、ブラックハットSEOを、スパムに関するポリシーに違反する手法の俗称として扱います。
スパムに関するポリシーは、GoogleのGoogle 検索の基本事項が分けている3つの区分(技術要件・スパムに関するポリシー・主なベスト プラクティス)の1つです。3つの区分の中身と、テクニカル・コンテンツという呼び名との対応はテクニカルSEOとコンテンツSEOの違いは?Googleの「検索の基本事項」に当てはめ、個人ブログは表示回数と順位で選ぶに書きました。
スパムに関するポリシーは、何をスパムと呼んでいるか
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーは、冒頭でスパムをこう説明しています。
Google 検索におけるスパムとは、ユーザーを欺いたり、コンテンツを目立つ場所に表示させるために Google の検索システムを操作したりするために使用される手法を指します。
— Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
英語版は "spam refers to techniques used to deceive users or manipulate our Search systems into featuring content prominently" です。ユーザーを欺くことと、検索の仕組みを操作して目立たせること、の2つが軸です。そのあとに16の項目が見出しとして並び、最後に「ランキングの降格や削除につながる可能性のあるその他の行為」がまとめられています。冒頭の段落の終わりには「Google のポリシーは一般的なスパム行為を対象としていますが、検出したいかなる種類のスパム行為に対しても適用される可能性があります。」とあり、並んでいる項目がすべてではないことも分かります。
違反するとどうなるか:原文に書かれている範囲
違反したときのことは、ポリシーの冒頭にこう書かれています。
Google では、自動システムと、必要に応じて行われる人間による審査によって、ポリシーに違反した行為を検出しています。場合によっては、手動による対策を実施します。Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。
— Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
英語版は "Sites that violate our policies may rank lower in results or not appear in results at all." です。見つけ方は、自動システムと、必要に応じた人の審査の2つ。起きることは、掲載順位が下がるか、検索結果に出ないか、です。どちらも「ことがあります」(英語版は "may")という書き方で、違反すれば必ずこうなる、とまでは書かれていません。
人の審査のほうについて、Search Consoleのヘルプ[手動による対策] レポートは「手動による対策が行われると、そのサイトの一部またはすべてが Google 検索の検索結果に表示されなくなります。」と書き(英語版"some or all of that site will not be shown in Google search results.")、知らせについては「サイトに対して手動による対策が行われた場合は、[手動による対策] レポートと Search Console メッセージ センターでお知らせします。」としています。同じヘルプは「Google のアルゴリズムは、ウェブスパムの検出を得意としており、ほとんどのウェブスパムは自動的に発見されて検索結果から削除されます。」とも書いていますが、自動の側で処理されたときに知らせが来るとは、今回読んだ文書には書かれていませんでした。
自分のブログに手動による対策が出ていないかの確かめ方と、出ていた場合の再審査リクエストの書き方はサーチコンソールの「手動による対策」の見方、確認は30秒で終わりますにまとめました。
よく聞く呼び名を、スパムに関するポリシーの項目に引き直す
SEOの解説でブラックハットの例として挙がる呼び名を、ポリシーの項目名(日本語版の見出しの字)に当てはめると、次のようになります。どの呼び名がどの項目に当たるかは、ポリシーの説明と例を読んだうえでの私の整理で、Googleが対応表を出しているわけではありません。
| よく聞く呼び名 | 当たる項目(私の整理) | 英語版の見出し |
|---|---|---|
| キーワードスタッフィング | キーワードの乱用 | Keyword stuffing |
| 隠しテキスト・隠しリンク | 隠しテキストと隠しリンクの不正使用 | Hidden text and link abuse |
| ワードサラダ | 大量生成されたコンテンツの不正使用(例の1つに近い) | Scaled content abuse |
| サテライトサイト | 作った目的により、リンクスパム/誘導ページの不正使用/大量生成されたコンテンツの不正使用 | Link spam / Doorway abuse / Scaled content abuse |
| 被リンクの購入・自作自演のリンク | リンクスパム | Link spam |
| 中古ドメイン(順位のために買うもの) | 期限切れのドメインの不正使用 | Expired domain abuse |
| コピペ・語句を入れ替えただけのリライト | スクレイピング | Scraping |
| ドアウェイページ | 誘導ページの不正使用 | Doorway abuse |
| クローキング | クローキング | Cloaking |
ここからは、個人ブロガーが見かけることの多い4つ(キーワードスタッフィング・隠しテキストと隠しリンク・ワードサラダ・サテライトサイト)を、ポリシーの説明と並べて見ます。どれも、何が当たるかを見分けるための説明で、やり方の説明ではありません。
キーワードスタッフィング:「キーワードの乱用」
英語版の見出しは "Keyword stuffing" で、カタカナの呼び名と同じ語です。ポリシーの定義は「キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。」で、例には、付加価値のない電話番号の羅列、上位に出したい都市名や地域名を並べたテキストのブロック、同じ語句を不自然なほど繰り返すこと、が挙がっています。何回から、何%から違反になるという数は書かれていません。手動による対策にも「隠しテキスト、キーワードの乱用」(英語版 "Hidden text and/or keyword stuffing")という名前のものがあります。キーワードを記事のどこに置けば詰め込みにならないかはブログのキーワードの入れ方は?回数や出現率ではなく置く場所で決めるに書きました。
隠しテキスト・隠しリンク:「隠しテキストと隠しリンクの不正使用」
ポリシーの定義は次のとおりです。
隠しテキストや隠しリンクの不正使用とは、検索エンジンを操作することのみを目的としてページにコンテンツを配置し、人間のユーザーには見えにくくする行為です。
— Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
例に挙がっているのは、白の背景に白で書いた文字、画像の後ろに置いた文字、画面の外に出した文字、大きさや不透明度を0にした文字、目立たない1文字だけに張ったリンクです。
個人ブログで気になるのは、目次やよくある質問を折りたたむ表示かもしれません。ポリシーは、表示と非表示を切り替えるデザインについて「以下の要素は Google のポリシーに違反していません。」(英語版 "these elements don't violate our policies")と書き、次の4つを挙げています。
- 「追加コンテンツの表示 / 非表示を切り替えるアコーディオンやタブ形式のコンテンツ」
- 「複数の画像やテキスト段落を切り替えるスライドショーやスライダー」
- 「ユーザーが要素に対してなんらかの操作をしたときに追加コンテンツを表示するツールチップや類似のテキスト」
- 「スクリーン リーダーを使用するユーザーのエクスペリエンスを高めることを目的として、スクリーン リーダーのみがアクセスできるテキスト」
分かれ目は隠し方ではなく、検索エンジンを操作することだけが目的かどうかです。読者が開けば読める折りたたみは、違反の例の側には入っていません。
ワードサラダ:「大量生成されたコンテンツの不正使用」の例に近い
ワードサラダは、SEOの解説では、キーワードは含んでいるのに、文として意味の通らない文章を機械で作ったものを指すことが多い呼び名です。ポリシーにこの語はありませんが、「大量生成されたコンテンツの不正使用」の例の5つ目、「検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんどまたはまったく意味がないコンテンツのページを大量に作成すること」が、私の読みではいちばん近い項目です。英語版は "Creating many pages where the content makes little or no sense to a reader but contains search keywords" です。
ほかのサイトの文章の語句を類義語に置き換えて作った文章なら、「スクレイピング」の例の「他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えたうえで転載する」にも近づきます。[手動による対策] レポートのヘルプにも、サイトが第三者のスパムに悪用されているときに探すものとして「意味不明な内容または自動生成されたと思われるテキスト」(英語版 "Gibberish or text that appears to be auto-generated")が挙がっていて、自分で書いていなくても、コメント欄などに書き込まれた意味の通らない文は確認の対象になります。
大量生成の定義には「その作成方法は問わず」(英語版 "no matter how it's created")とあり、AIを使ったかどうかではなく、価値のないページを大量に作っているかどうかで線が引かれています。AIで記事を書くときの線引きはAI記事作成はSEOで評価されるか、公式見解と、量産で落ちる3つに書きました。
サテライトサイト:作った目的によって3つの項目にまたがる
サテライトサイトは、SEOの解説では、本命のサイトの順位を上げるために、別に作って本命へリンクを送るサイトを指す呼び名です。ポリシーにこの語はありません。1つの項目には収まらず、何のために作ったかで当たる項目が変わる、と私は読んでいます。
- 本命へリンクを送ることが目的なら「リンクスパム」。例の最後に「リンクとランキング シグナルの操作を主な目的とした価値の低いコンテンツの作成」があります
- 似たサイトを並べて、検索語ごとに入口を増やすことが目的なら「誘導ページの不正使用」。例の1つ目は「URL とホームページが微妙に異なるウェブサイトを複数用意し、特定の検索キーワードに関してリーチを最大化する」です
- 大量に作ったページを複数のサイトに分けているなら「大量生成されたコンテンツの不正使用」。例に「コンテンツを大量生成したことを隠す目的で複数のサイトを作成すること」があります
反対に、ブログを2つ持っていて、話題が関係する記事どうしをリンクしているだけなら、上の例のどれにもそのままは当たらない、と私は読んでいます。3つの項目はどれも、順位や検索結果への表示を目的にしていることを定義に含めているからです。ただ、どこからが「主な目的」になるかの線は書かれていないので、私は、読者がそのリンクを押して得をするかで決めています。リンクの売買や相互リンクを含むリンクスパムの例の全部と、個人ブログでの仕分けはSEOの外部対策は何をする?個人ブログは被リンクを作らず4つだけやるにまとめました。
そのほかの呼び名:中古ドメイン・コピペ・ドアウェイ・クローキング
中古ドメインを順位のために買う手は「期限切れのドメインの不正使用」に当たります。定義は「期限切れのドメインの不正使用とは、期限切れのドメイン名を主に検索ランキングを操作する目的で購入し、ユーザーにとってほとんどまたはまったく価値がないコンテンツをホストするために再利用することです。」で、買うこと自体ではなく、目的と載せる中身が条件になっています。ほかのサイトの記事を写して少し変えるだけの手は「スクレイピング」です。ドアウェイページは「誘導ページの不正使用」(英語版 Doorway abuse)のことで、クローキングは項目名がそのまま「クローキング」です。コピペチェックのツールで一致率が出たときの見方はコピペチェックの一致率は何%なら大丈夫?Googleの文書に基準の数字は無く、スクレイピングと重複の扱いで考えるにまとめました。
個人ブログがうっかり近づきやすいのは2つ
16の項目の多くは、順位を操作しようとして意図してやる行為です。ふつうにブログを書いていて、意図せずに近づきやすいと私が考えているのは次の2つです。
- キーワードの詰め込み。検索で出したい語を、見出しや文末に何度も足していくと、上の「キーワードの乱用」の例の「同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと」に近づきます
- 販売元の説明を写しただけのアフィリエイト記事。「内容の薄いアフィリエイト サイト」は、商品の説明やレビューを販売元からそのまま写し、独自の中身や付加価値を加えずにアフィリエイトリンクを載せることを指しています
アフィリエイトのほうは、同じ項目に「ただし、アフィリエイト プログラムに参加しているサイトが、すべて内容の薄いアフィリエイト サイトというわけではありません。」とも書かれていて、紹介リンクを貼ること自体が問題にされているわけではありません。どこからが「薄い」のかの線はアフィリエイトはSEOで不利?公式が問題にする「薄い」ページの線引きで、販売元のページと並べて確かめる手順にしました。
もう1つ、自分でやっていなくても当たりうるものとして、ポリシーには「ハッキングされたコンテンツ」と「ユーザー生成スパム」(コメント欄に書き込まれたスパムなど)があります。この2つと、順位が落ちた日をスパムアップデートの期間と重ねる手順はスパムアップデートとは?自分が対象か絞り込む4つの手順で扱っています。
手動による対策が出ておらず、表の項目にも心当たりが無いなら、ブラックハットを気にして記事を削るより、検索結果に出ている記事のタイトルと本文を、読者の問いに答える形に直すほうに時間を使うのが、私のやり方です。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
よくある質問
ホワイトハットSEOとは何ですか
Googleのルールに沿って、読者の役に立つ中身で評価されようとするSEOを指す呼び名です。これも今回読んだ4本の文書には出てきません。Googleの文書でいちばん近い基準は、私の読みでは「検索の基本事項」に沿っているかどうかで、「SEO 業者の利用を検討する」のページも、業者への質問の例に「Google 検索の基本事項(旧称: ウェブマスター向けガイドライン)に準拠しているか。」を挙げています。
ブラックハットSEOをすると、ペナルティを受けますか
スパムに関するポリシーは、違反しているサイトは掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがある、と書いています。一般に「ペナルティ」と呼ばれているものは、Googleの文書では多くの場合「手動による対策」で、スパムに関するポリシーのページでも、項目や説明に使われているのは「手動による対策」です(サイトの評判に関するポリシーのよくある質問に1か所だけ「手動ペナルティ」という語があります)。知らせが来ると書かれているのは手動による対策のほうで、そのことは低品質コンテンツとは?ペナルティの通知は手動による対策だけでも書きました。
サテライトサイトを持っているだけで違反ですか
サイトを複数持っていること自体を違反とする記述は、今回読んだ文書にはありませんでした。当たるのは、上で見たとおり、リンクで順位を操作する、検索語ごとに似たサイトの入口を増やす、大量生成を隠すために分ける、といった目的のときです。テーマの違う2つ目のブログを作るか、今のブログに足すかの決め方はブログを2つ目に作るか、今のブログに足すか?サブドメインとサーチコンソールの扱いまでに書きました。
SEO業者に頼んだ施策が違反だったら、どうなりますか
「SEO 業者の利用を検討する」のページは、「SEO 業者が人を欺くようなコンテンツをユーザーの代わりに作成した場合は、そのユーザーのサイトが Google インデックスから完全に削除される可能性があります。」と書き、続けて「結局、どの業者を選ぶかはユーザーの責任になります」としています。業者がやったことでも、影響はサイトに出ることがある、ということです。同じページには「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません。」ともあり、続けて、サイトの掲載順位を保証すると主張する業者には注意が必要だ、と書かれています。
ほかのサイトのブラックハットを見つけたら、どうすればいいですか
スパムに関するポリシーは「Google のスパムに関するポリシーに違反していると思われるサイトがある場合は、検索品質に関するユーザー レポートを提出してお知らせください。」と案内しています。報告は、スパムを検出する仕組みの改善に使うと書かれています。
まとめ
- ブラックハットSEO・ホワイトハットSEOは実務の呼び名で、今回読んだGoogleの文書4本(日本語版・英語版)には出てこない
- 中身が近いのは「スパムに関するポリシー」。Googleは違反を自動システムと必要に応じた人の審査で見つけ、違反しているサイトは掲載順位が下がったり、検索結果に表示されなかったりすることがある、と書いている
- 私の整理では、キーワードスタッフィングは「キーワードの乱用」、隠しテキスト・隠しリンクは「隠しテキストと隠しリンクの不正使用」、ワードサラダは「大量生成されたコンテンツの不正使用」の例に近い
- サテライトサイトは、作った目的によって「リンクスパム」「誘導ページの不正使用」「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たる
- 個人ブログがうっかり近づきやすいのは、キーワードの詰め込みと、販売元の説明を写しただけのアフィリエイト記事。アコーディオンやタブは違反ではないと明記されている
- 手動による対策が出ていないかはSearch Consoleで確かめ、心当たりが無ければ、記事はふつうに読者向けに直す
心当たりが無いと分かったら、次に迷うのは、どの記事から直すかです。
その、どの記事から直すかを、Search Consoleの数字で並べるツールを作りました。ここからは、私が作っているツールの宣伝です。
Search Consoleの「ページ」タブのエクスポートをZIPのまま置くと、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾い、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けます。並び順は、通常判定 → 参考判定 → 本文中心の監査の順。前2つの中は CTR機会差の多い順、30回未満は表示回数の多い順です。 判定と、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ 判定に使うのは、Google検索のページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです(診断カードでは選んだ1ページの本文を読みます)。このツールには、記事がスパムに関するポリシーに違反しているかどうかを判定する機能はありません。手動による対策の有無はSearch Consoleの[手動による対策]レポートで、各項目への心当たりはポリシーの原文で確かめてください。診断カードの「今はしないこと」には、「検索意図と関係のないキーワードを、不自然に詰め込まない」を必ず入れています。表示回数が0の行は読み込み時に除くので、検索結果に出ていない記事は候補に出てきません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
