この記事のまとめ
手動による対策は、黙って行われることはありません。公式ヘルプは「サイトに対して手動による対策が行われた場合は、[手動による対策] レポートと Search Console メッセージ センターでお知らせします」と明記しています。確認はレポートを開いて緑のチェックマークを見るだけで、30秒で終わります。手動による対策そのものがめったに行われないため、普通に運営している個人ブログはまず「該当なし」になります。順位が落ちた原因は、そこから別の場所を見に行くことになります。
順位が急に落ちると、まず頭に浮かぶのは「ペナルティを受けたのでは」だと思います。
結論を先に書きます。読者が「ペナルティ」と呼ぶものを、Googleは「手動による対策」と呼びます。そしてSearch Console の「セキュリティと手動による対策」→「手動による対策」を開き、緑色のチェックマークが出ていれば該当なしです。確認はこれだけで、30秒で終わります。
しかもほとんどの場合は「該当なし」になります。手動による対策そのものが、めったに行われないからです(理由は次の章に書きます)。
この記事は、その30秒と、「該当なし」だったときに次にどこを見るかの2つに絞ります。以降は公式の呼び方で統一します。
該当なしだった場合、落ちた原因は数字で追える範囲にあることがほとんどです。そちらは後半で触れます。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
手動による対策とは何か
手動による対策とは、Googleの担当者がサイトを目視で審査して、スパムに関するポリシーに違反していると判断したときに行う措置のことです。公式ヘルプの書き方はこうです。
Google の担当者が特定のサイトのページを目視で審査し、Google のスパムに関するポリシーに準拠していないと判断した場合、そのサイトに対して手動による対策を行います。手動による対策のほとんどは、検索インデックスの操作への対処です。
— Google公式ヘルプ
「目視で審査」がポイントです。アルゴリズムが自動で下げるのとは別物で、人が見て判断したものを指します。
そして公式は、その頻度についても書いています。「Google のアルゴリズムは、ウェブスパムの検出を得意としており、ほとんどのウェブスパムは自動的に発見されて検索結果から削除されます」。手動で人が動くのは、そこから漏れた分に対してです。普通に記事を書いている個人ブログが対象になることは、まず考えにくいと思います(該当率そのものは公表されていないので、ここは私の推測です)。
とはいえ「自分に思い当たる節があるか」は気になるはずです。公式ヘルプの一覧のうち、個人ブログでも起こりうるものを3つだけ挙げます。
- ユーザー生成スパム — コメント欄や投稿フォームを荒らされている場合。自分で書いていなくても対象になります
- サイトが第三者のスパムにより悪用されている — ハッキングされて知らないページが増えている場合
- 意味不明な内容または自動生成されたと思われるテキスト — 中身を確かめずに大量生成した記事を出している場合
上2つは「自分は悪くない」ケースです。それでも対象になるので、心当たりがなくても確認する価値はあります。全種類は公式ヘルプに一覧があります。
いちばん大事なこと — 黙って行われることはない
手動による対策が行われた場合は、レポートとメッセージセンターで通知される、と公式が明記しています。不安になっている人にとって、いちばん効く事実がこれです。
サイトに対して手動による対策が行われた場合は、[手動による対策] レポートと Search Console メッセージ センターでお知らせします。
— Google公式ヘルプ
通知される、と公式が書いています。つまり「気づかないうちに手動による対策を受けていた」という状態は、基本的に起きません。レポートを開いて何も無ければ、それが答えです。
ただし読者側からは見えません。公式は「ユーザーに対して視覚的に識別できるような表示は行われません」と書いています。検索結果に印が付くわけではないので、自分のサイトを検索してみても分かりません。Search Console を開く以外に確認する方法はない、ということになります。
確認の手順は3つ
- Search Console を開く
- 左のメニューから「セキュリティと手動による対策」→「手動による対策」を選ぶ
- 緑色のチェックマークが出ていれば、該当なし
公式ヘルプも「手動による対策が行われていない場合は、緑色のチェックマークと適切なメッセージが表示されます」と書いています。ここで緑が出たなら、順位が落ちた原因は別のところにあります。
Search Console の画面全体で、どれを毎週見てどれを見なくていいかはサーチコンソールの使い方【初心者向け】にまとめています。
該当なしだった人が、次に見る場所
ここからが本題です。緑のチェックが出た時点で、「手動による対策のせいで落ちた」という説明は消えます。では何が起きたのか。落ち方によって見る場所が違います。
| 落ち方 | 見るところ |
|---|---|
| サイト全体が同時に落ちた | 表示回数が急に減った・増えたときに見る3ステップ |
| Googleの更新の発表と時期が重なる | コアアップデートで順位が下がったときの対応 |
| 数日で戻るような動きをしている | 検索順位の変動は一時的か |
| 検索結果から消えている | インデックスされない原因は2系統に分かれる |
順番としては、上から当てはめていくのが早いです。いちばん多いのは「そもそも順位ではなく表示回数が減っていた」というパターンで、これは手動による対策とはまったく別の話になります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
該当していた場合にやること
ここから先は、緑のチェックが出なかった人向けです。公式ヘルプの手順を要約すると、次の流れになります。
- レポートの説明パネルを開いて、問題の種類と影響を受けるページを確認する。影響範囲は
https://example.com/real-estate/*のようなパターンで示され、「すべてのページに影響があります」と書かれていればサイト全体です - 影響を受けているすべてのページで問題を修正する。公式は「一部のページでのみ問題を解決しても、検索結果は変わりません」とはっきり書いています。複数の対策が同時に出ている場合は、そのすべてを解除する必要があります
- Googleが各ページにアクセスできることを確認する。ログインが要る状態、robots.txt や noindex でブロックされている状態だと審査できません。URL検査ツールで確かめられます
- レポートから「審査をリクエスト」する
再審査リクエストに書く3点
公式ヘルプが挙げているのは次の3つです。「直しました」だけでは足りません。
- サイトの品質に関する問題を正確に説明する
- 問題を修正するために行った手順を記述する
- 取り組みの結果を記述する
待ち時間も公式に書かれています。「ほとんどの再審査は、数日から数週間かかります」。「リンク関連の再審査リクエストなどの一部のケースでは、リクエストの審査に通常よりも時間がかかる場合もあります」。
結果はメールで届きます。公式ヘルプによれば、「Google にリクエストが届き次第、メールでお知らせしますので、審査が開始されたことを確認できます。審査が完了したときにもメールをお送りします」。 送信直後にも審査が進行中であることを伝える確認メッセージが届きます。
そしてこれがいちばん大事です。公式は「リクエストに対する決定が通知されるまではリクエストを再送信しないでください」と書いています。不安でも送り直さないでください。
なお再審査リクエストを出せるのは、所有者かフルユーザーだけです。 制限付きユーザーでは押せません(サーチコンソールの権限は所有者を渡すと取り消せません)。
よくある質問
手動による対策とペナルティは同じものですか
読者が「ペナルティ」と呼んでいるものの一部が、公式の「手動による対策」です。Googleはヘルプでペナルティという語を使っていません。アルゴリズムの更新で順位が下がることは手動による対策ではないので、両方をまとめて「ペナルティ」と呼ぶと、確認する場所を間違えます。
知らないうちに手動による対策を受けていることはありますか
基本的にありません。公式ヘルプは「サイトに対して手動による対策が行われた場合は、[手動による対策] レポートと Search Console メッセージ センターでお知らせします」と書いています。ただし読者側からは見えません(「ユーザーに対して視覚的に識別できるような表示は行われません」)。確認できるのは Search Console だけです。
緑のチェックが出ているのに順位が落ちています
手動による対策以外の原因です。多いのは順位ではなく表示回数が減っていたケースです。落ち方によって見る場所が変わるので、表示回数が急に減った・増えたときに見る3ステップから当たってください。
一部のページだけ直して再審査に出してもいいですか
意味がありません。公式ヘルプに「一部のページでのみ問題を解決しても、検索結果は変わりません」と明記されています。複数の手動による対策が出ている場合も、すべてを解除する必要があります。
再審査にはどれくらいかかりますか
公式ヘルプは「ほとんどの再審査は、数日から数週間かかります」としています。リンク関連などは通常より時間がかかる場合があるとも書かれています。決定が通知されるまで再送信しないことが明記されているので、待つ以外にできることはありません。
まとめ
- 手動による対策とは、Googleの担当者が目視で審査し、スパムに関するポリシー違反と判断したときの措置。アルゴリズムによる順位変動とは別物
- 黙って行われることはない。公式がレポートとメッセージセンターで通知すると明記している
- 確認は30秒。「セキュリティと手動による対策」を開いて緑色のチェックマークが出ていれば該当なし。個人ブログでも起こりうるのは、ユーザー生成スパム・第三者による悪用・自動生成テキストあたり
- 読者側からは見えない。検索結果に印は付かないので、Search Console 以外に確認方法はない
- 該当なしなら、落ち方に応じて表示回数の急減・コアアップデート・一時的な変動・インデックスのどれかを見に行く
- 該当していたら全ページを直してから再審査。一部だけ直しても検索結果は変わらない。決定が来るまで再送信しない
ここから先は、私が作ったツールの話です。
リライトレーダーは、「該当なし」だったあとの側——つまり数字で追える範囲で、どの記事を直すかを決めるツールです。 Search Console のエクスポートをZIPのまま落として貼るだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾い、改善余地スコアの大きい順に並べます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(送るのは、診断カードを出すときは選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワード、「ページタイトルを取得する」を押したときは判定に出たページのURL最大10件です)。
⚠️ ただし、向かない人がいます。手動による対策を受けている状態の人には、まったく役に立ちません。そのときやることは記事を直す順番を決めることではなく、指摘された問題を全ページで直して再審査に出すことです。この記事の手順を先にやってください。また、表示回数が2桁で止まっているサイトにも向きません。判定の条件が表示回数100回以上なので、対象になるページが1つも出ないからです。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

