この記事のまとめ
AIの回答が検索結果に出るようになってから、「SEOはオワコン」「SEOはもう意味ない」という話をよく見かけます。Googleの公式の文書は、これに近い問いに答えています。生成AI機能向けのガイドは「生成 AI 検索でも引き続き SEO は有効ですか?」という問いに「手短に言えば、有効です」と答え、理由を、生成AI機能がコアとなる検索ランキングと品質システムに根差しているから、と書いています。AIによる概要のリンクとして出るにも、ページがインデックスに登録され、スニペットを表示できる状態であることが条件です。一方で、メタキーワードのように、かつてのSEOの作業で今は使われていないものもあり、「SEOはもう古い」がそうした作業を指しているなら当たっています。自分のブログでSEOの作業に意味があるかは、Googleの文書ではなく自分の数字で決まります。サーチコンソールで検索タイプ「ウェブ」の表示回数が出ていて、平均掲載順位が上がりきっていないページがあれば、そこが作業の効く余地のある場所です。AIによる概要に出た分も「ウェブ」に入っています。
SEOに意味があるかは、Googleの文書が何と書いているかと、自分のサーチコンソールの表示回数で確かめられます。
AIによる概要やChatGPTが答えるようになり、「SEOはオワコン」「SEOはもう古い」「AI時代のSEOは別物」という話を見て、タイトルを直したり内部リンクを貼ったりする作業を続けていいのか分からなくなった。そんな方に向けて書いています。ブログそのものを続けるかどうかではなく、SEOの作業に意味があるかの話です。
読み終えたときには、AI時代のSEOについてGoogleが文書に書いていること、古くなった作業と今も変わらない作業の見分け方、自分のブログで作業の効く場所をサーチコンソールで探す手順が分かるはずです。Googleの文書とSearch Consoleのヘルプは、2026年10月9日に日本語版と英語版の原文で確かめました。「SEOは終わった」とも「終わっていない」とも、この記事では言い切りません。言えるのは、文書に書かれていることと、自分の数字で確かめられることまでです。
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結論:Googleの文書は「引き続き有効」と書いている。効いているかは自分の数字で見る
Search Centralには、生成AI機能(AIによる概要やAIモードなど)向けのガイドとして「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」があります。最初の見出しが、まさにこの記事の問いです。
生成 AI 検索でも引き続き SEO は有効ですか?
手短に言えば、有効です。Google 検索の生成 AI 機能は、コアとなる検索ランキングと品質システムに根差しているため、SEO のベスト プラクティスは引き続き有効です。
— Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(日本語版の最終更新2026年9月23日)
英語版(最終更新2026年7月10日)は "Is SEO still relevant for generative AI search?" に "In short, yes!" と答え、理由を "because our generative AI features on Google Search are rooted in our core Search ranking and quality systems." と書いています。
ただし、これは「SEOの決まりごとはAI機能にも当てはまる」という説明で、あなたのブログでSEOの作業が効いているかどうかまでは教えてくれません。それは自分のサーチコンソールの数字で見ます。この記事は、前半でGoogleの文書が書いていることを、後半で数字の見方を書きます。
Googleが「引き続き有効」と書く理由:生成AI機能は検索のランキングと品質の仕組みに根差している
AIによる概要のリンクに出る条件は、インデックス登録とスニペット
もう1つの文書、「AI 機能とウェブサイト」も、冒頭で同じことを書いています。
SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。
— Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(日本語版の最終更新2025年12月31日)
英語版(最終更新2025年12月10日)は "The best practices for SEO remain relevant for AI features in Google Search" です。なぜそう言えるのかは、AI機能に出るための条件を読むと分かります。
AI による概要や AI モードでサポートリンクとしてページが表示されるには、ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります。
— Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
AIによる概要の中のリンクになる条件は、ふつうの検索結果に出る条件と同じ場所に置かれています。インデックスに登録されていないページは、AIによる概要のリンクにもなれません。同じ文書は、条件をすべて満たしても、クロール・インデックス登録・表示が保証されるわけではない、とも書いています。
Google検索は3つの段階で説明されている
Googleの「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」は、Google検索の流れをクロール・インデックス登録・検索結果の表示の3つの段階で説明し、すべてのページが各段階を通るわけではない、と書いています。SEOの作業の多くは、この3つの段階のどこかでつまずかないようにすること、つまりページを見つけてもらい、中身を理解してもらい、検索した人に合う結果として選んでもらうための作業です。
生成AI機能向けのガイドの「根差している」という書き方と合わせて、AI機能もこの3つの段階の上で動いている、と私は読んでいます。具体的には、「AI 機能とウェブサイト」は、インデックス登録やスニペット表示などの条件を挙げたあとに「これ以外に追加の技術要件はありません。」と書き、AI機能に表示されるコンテンツをコントロールする節では、検索に表示される情報を制限する方法として nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindex を挙げています。noindexでインデックスから外したページや、nosnippetでスニペットを止めたページは、AIによる概要のリンクの条件も満たさなくなる、ということです(条件から読める私の読みです)。
2025年5月21日のGoogle 検索セントラル ブログも、「Google がこれまでおすすめしてきた基本的な指針は、新しいエクスペリエンスにも当てはまります。」と書いています(英語版は "The underpinnings of what Google has long advised carries across to these new experiences.")。
AI向けに新しく足すものは、文書には無い
「AI 機能とウェブサイト」は、AI機能に出るために新しい機械向けのファイルやAIテキスト ファイル、特別なschema.orgの構造化データを足す必要はない、とも書いています。llms.txtを置くかどうかはllms.txtは必要?Google検索では使われない、置くかの判断に、AEOやGEOと呼ばれる対策のどれが要らないかはLLMO(AEO・GEO)とは、不要な対策5つと、残る4つに書きました。
「SEOはもう古い」が当たっている部分:Googleが重要でないとする作業
一方で、「SEOはもう古い」がまったくの的外れかというと、そうでもありません。GoogleのSEO スターター ガイドには「Google が重要でないと考えること」という節があり、こう始まります。
SEO が変化するにつれ、関連する考え方や方法も(そしてときには誤解も)変化してきました。かつてはベスト プラクティスや最優先事項だと思われていたことが、検索エンジン(とインターネット)の発展とともに、的外れで効果的ではない場合があります。
— Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」(日本語版の最終更新2025年12月18日)
英語版も "What was considered best practice or top priority in the past may no longer be relevant or effective" です。この節に並ぶのは、たとえば次のような作業です。
- メタ キーワード:「Google 検索はキーワード メタタグを利用しません。」
- キーワードを何度も繰り返す:読む人をうんざりさせるうえ、キーワードの乱用はスパムに関するポリシーに違反する
- 文字数を決めて書く:上位に表示させる目的で長さだけを調節しても意味がない(魔法の文字数は無い)
- E-E-A-Tをランキング要因と考える:そうではない
「SEOはもう古い」と言う人が、こうした作業を思い浮かべているなら、その指摘はGoogleの文書と同じ向きです。一覧の全体はブログのSEO対策は初心者が何から?表示回数の段階でやる順を決めるに表でまとめています。キーワードを何回入れるかで迷っているなら、回数ではなく置く場所で決める考え方をブログのキーワードの入れ方は?回数や出現率ではなく置く場所で決めるに書きました。
先ほどの Google 検索セントラル ブログの記事は「検索で唯一確かなことは、常に進化しているということです。」とも書いています(英語版は "The only thing predictable in Search is that it always evolves")。変わり続けるのは前提で、そのうえで、新しいエクスペリエンスにも当てはまると書かれているのが、これまでの基本的な指針です。
Googleが言う「SEO」は、検索エンジンのための小細工ではない
「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」には「SEO とは検索エンジンを第一に考えたものではありませんか?」という問いがあり、答えはこう結ばれています。
SEO は、検索エンジンではなくユーザー第一のコンテンツに適用した場合に効果を発揮します。
— Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」(日本語版の最終更新2026年10月7日)
英語版(最終更新2026年10月5日)は "SEO can be a helpful activity when it is applied to people-first content" で、「役に立つ活動になりうる」という、日本語版より控えめな書き方です。どちらにしても、検索順位のためだけに作ったページにSEOを重ねても効く、とは書かれていません。読む人の役に立つ記事があって、それを見つけてもらい、選んでもらうための作業がSEO、というのがGoogleの文書での位置づけです。
変わったのは、検索結果での見え方とクリックのされ方
では何が変わったのか。私の読みでは、文書の上で変わったのは評価の仕組みの説明ではなく、検索結果の見え方です。AIによる概要が出る検索では、検索した人がリンクを押す前に要点を読めるようになりました。そのぶん、表示はされても押されにくくなる、という形で、自分のブログの数字に出ることがあります。
AIによる概要に出たときの数え方について、「AI 機能とウェブサイト」は、AI機能に出たサイトもSearch Consoleの検索タイプ「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれる、と書いています。AI機能での表示やクリックは、ふだん見ている検索パフォーマンスの数字に入っているということです。AIによる概要に対して個人ブログができることと、影響の見当をつける手順はAI Overview対策で個人ブログができる3つと、できないことにまとめました。AIによる概要とAIモードの表示回数だけを見たいときは、サーチコンソールの生成AIパフォーマンスレポートとは?見方と出ない理由に書きました。
アクセスが減ったのを見て「ブログ自体をもう続けなくていいのでは」と考え始めたなら、それはこの記事とは別の問いです。減ったのが表示かクリックかを期間で比べて、続けるかを考える材料にする方法はブログはオワコン?減ったのはクリックか表示か、GSCで確かめるに書きました。
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自分のサーチコンソールで、SEOの作業に意味があるかを確かめる
Googleの文書は、SEOの決まりごとがAI機能にも当てはまると書いています。でも、あなたのブログで今、作業が効く場所があるかは書いてありません。それはサーチコンソールの2つの数字、表示回数と平均掲載順位で見ます。
1. 検索タイプ「ウェブ」で、表示回数が出ているページを見る
検索パフォーマンスのレポートを開き、検索タイプが「ウェブ」になっていることを確かめて、「ページ」のタブを開きます。表示回数について、Search Console のヘルプは「表示回数: サイトへのリンクが Google で閲覧された頻度です。」と説明しています(英語版は "How often someone saw a link to your site on Google."。日本語版には AI 翻訳を含む場合があるという注記があるので、英語版もあわせて確かめました)。
表示回数が出ているページは、Googleの3つの段階を通って、誰かの検索結果に出ているページです。そのページについては、SEOの作業の土台がすでに効いています。表示回数がほとんど0なら、まだその手前で、先に確かめるのはインデックスに登録されているかどうかです。表示回数の段階ごとに何から手をつけるかはブログのSEO対策は初心者が何から?表示回数の段階でやる順を決めるに書きました。
2. 表示回数のあるページを、平均掲載順位で分ける
表に「平均掲載順位」の列を出して、表示回数のあるページを大まかに3つに分けます。
| 平均掲載順位 | 読み方(私の見方) | SEOの作業の余地 |
|---|---|---|
| 1〜3位あたり | すでに上位に出ている | 順位を上げる余地は小さい。押されにくいなら、タイトルと説明文を見る |
| 4.0〜20.5位あたり | 検索結果の1ページ目の中ほどから2ページ目に出ている | 順位を上げる余地と、押される割合を変える余地がどちらも残っている |
| それより下 | 表示はされているが、見られにくい位置にいる | 直す前に、その語に合う中身があるか、狙う語が合っているかを見直す |
順位の区切りは私の見方で、Googleの文書に決まった線があるわけではありません。ただ、表示回数があって、順位が上がりきっていないページがあるなら、そのブログにはSEOの作業が効く余地があると言えます。逆に、表示回数のあるページがほとんど無いなら、今やるべきなのは直すことより、検索結果に出るページを作ることです。順位帯ごとに何を直すかはリライトはどこから手をつけるか、何を直すかは順位帯で決まるにまとめています。
3. 直したら、同じ長さの期間で比べる
SEOの作業に意味があったかは、直す前と後を同じ条件で比べないと分かりません。直した日を控えておき、時間をおいてから、直す前と同じ長さの期間でそのページの表示回数・クリック数・平均掲載順位を比べます。数日で上下しても結論は出さないでください。ユーザー第一のコンテンツのガイドも、掲載順位が下がったときは、どのページがどのタイプの検索で影響を受けたかを調べるよう勧めています。全体の印象ではなく、ページごとに数字を見る、ということです。
よくある質問
SEOはオワコン、死んだと言われるのはなぜですか
AIによる概要やChatGPTのように、リンクを押さなくても答えが読める場面が増えたからだと思います。ただ、この記事で読んだGoogleの文書には、SEOが要らなくなったという記述はありませんでした。書かれているのは、SEOのベスト プラクティスがAI機能でも引き続き有効だということと、一部の古い作業は効かなくなっているということです。自分のブログでどうなのかは、サーチコンソールの表示回数で確かめてください。
AI時代のSEO対策は、何を変えればいいですか
Googleの文書を読む限り、AI機能のためだけに足す特別な作業はありません。「AI 機能とウェブサイト」が挙げるのは、クロールを許可する、内部リンクで見つけやすくする、ページの使いやすさ、大事な内容をテキストで書く、画像や動画で補う、構造化データを見えている文章と合わせる、といった、これまでのSEOの基本です。変えるより、古くなった作業(メタキーワードや文字数合わせ)をやめるほうが先です。
ChatGPTから来る人は、サーチコンソールで見られますか
見られません。サーチコンソールの検索パフォーマンスが数えるのはGoogle検索の中の表示とクリックで、ChatGPTなどGoogle以外のAIから来た人は入りません。見る場所はAI検索からの流入はどこで見る?GSCに出ない理由とGA4の確認に書きました。この記事の確かめ方で分かるのは、Google検索の中で、SEOの作業が効く余地があるかどうかです。
SEOをやめて、SNSだけで集客してもいいですか
どちらを選ぶかは、目的と使える時間で決まることで、Googleの文書からは決まりません。判断の材料として、表示回数のある記事がどれだけあるかは先に見ておくと迷いにくくなります。表示回数のある記事が多いなら、検索の中で見られている記事を手放すことになるからです。
まとめ
- Googleの生成AI機能向けのガイドは「生成 AI 検索でも引き続き SEO は有効ですか?」に「手短に言えば、有効です」と答え、理由を、生成AI機能がコアとなる検索ランキングと品質システムに根差しているから、と書いている
- AIによる概要のリンクに出る条件は、インデックスに登録され、スニペットを表示できること。AI向けに新しく足すファイルや構造化データは無い
- メタキーワード・キーワードの繰り返し・文字数合わせなど、Googleが「重要でない」とする古い作業はある。「SEOはもう古い」がそれを指しているなら当たっている
- AI機能に出た分も、サーチコンソールの検索タイプ「ウェブ」に入っている
- 自分のブログでSEOの作業に意味があるかは、表示回数のあるページと、その平均掲載順位で確かめる。表示回数があって順位が上がりきっていないページが、作業の効く余地のある場所
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上の手順2の「表示回数があって、順位が上がりきっていないページ」を探すところを手伝うツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くと、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾い、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けて、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べます。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ 判定に使うのは、Google検索のページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです(診断カードでは選んだ1ページの本文を読みます)。AIによる概要が出たかどうかを検索語ごとに調べることはしませんし、実際の検索結果や競合のページも取りに行きません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。SEOの作業に意味があるかを決めるのは、上の手順1・2のとおり、あなたのサーチコンソールの数字です。
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