この記事のまとめ
ブログのSEO対策を初心者が何から始めるかは、Search Console のページごとの表示回数で見た、自分のブログの段階で決まります。サイト全体の表示回数が0なら、まず検索結果に載っているかを確かめ、表示はあっても100回以上のページが無いうちは、CTRがクリック1回で大きく振れるので、狙う語の選び方と書き方に時間を使います。100回以上で掲載順位4.0〜20.5位のページができたら、直すページを数字で選ぶリライトに移ります。100回は Google の基準ではなくこの記事の目安で、どの段階でも、この順にやれば順位が上がるという保証はありません。
ブログのSEO対策で初心者が最初にやることは、Search Console で自分のブログの表示回数を見て、今どの段階にいるかを確かめることです。
「SEO対策 初心者」で調べると、キーワード選定、内部対策、外部対策、ライティング、リライトと項目が並び、どれも正しそうなのに、自分のブログで1つ目に何をすればいいかが決まらない人に向けて書いています。
読み終えたときには、自分のブログが3つの段階のどこにいるかが分かり、最初に手を付ける作業と、今は後回しにしていい作業を分けられるはずです。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
SEO対策の一覧を上からやっても、何が効いたか分からない理由
SEO対策として紹介される項目は、どれも間違いではありません。手が止まるのは、項目が「効きそうな順」や「種類別」に並んでいて、自分のブログで効果を確かめられる順には並んでいないからです。
どの対策が効いたかは、最終的に Search Console の数字で確かめるしかありません。ところが、その数字はブログの段階によって、まだ存在しないことがあります。検索結果に一度も表示されていない記事には、タイトルの良し悪しを測るCTR(クリック率)がありません。表示が数十回の記事では、クリックが1回増えるか減るかでCTRが大きく振れます。この状態でタイトルや見出しを直しても、効いたのか偶然なのか見分けられません。
Google 自身も、これをやれば上位に出るという近道は無いと書いています。SEO スターター ガイドは冒頭で「残念ながら、Google でのランキングがトップになるような秘訣はありません。」と書き、そのうえで改善の方法を並べています。そして見つけてもらうための方法を説明する節は、方法より先に、確認から始まります。
以下の方法を実際に試す前に、すでに Google に発見されているかを確認してください(何もする必要がないかもしれないからです)。
これはその節(Google に見つけてもらう方法)についての一文で、ガイド全体の手順として書かれているわけではありません。それでも、やることを決める前に今の状態を確かめる、という順番を、私はSEO対策全体にも当てはめて読んでいます。この記事では、その「今の状態」を表示回数で3つの段階に分けます。
まず Search Console で、自分のブログがどの段階かを確かめる
段階を見るには Search Console が要ります。スターター ガイドも次のステップの1つ目に「…Search Console をセットアップして、Google 検索でのパフォーマンスをモニタリングし、それを最適化しましょう。」と書いています。まだ登録していなければ、サーチコンソールの登録方法は?ブログサービスで決まる種類と確認方法から始めてください。登録してからデータが出るまでには、その記事で引いたヘルプのとおり数日かかります。
登録が済んでいれば、「検索パフォーマンス」を開き、表の上の「ページ」タブで、表示回数の多い順に並べます。まずは既定の過去3か月で見て、100回に届くページが無ければ過去12か月でも見直します(掲載順位は期間の平均になります)。いちばん上の行の表示回数で、段階が決まります。
| 段階 | 画面の状態 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 段階1 | グラフの合計の表示回数が0(サイト全体で「ページ」タブに1行も出ない) | 検索結果に載っているかを確かめる |
| 段階2 | 表示はあるが、どのページも100回に届かない | 狙う語の選び方と、書き方に時間を使う |
| 段階3 | 表示回数100回以上のページが1本以上ある | 直すページを数字で選び、リライトする(数字で選べるのは掲載順位4.0〜20.5位のページ) |
100回という線は Google が決めた基準ではありません。これくらいの表示回数があれば、クリック1回でCTRが大きく振れにくくなり、直す前と直した後を比べやすくなる、という目安で、このサイトのツールも同じ線を使っています。
段階はブログに1つではなく、記事ごとにもあります。段階3のブログでも、昨日公開してまだ表示が無い記事は、段階1と同じく載っているかの確認から始まります。1つ目の作業を決めるのは、いちばん進んでいるページだと考えてください。100回以上のページが1本でもあれば、そのページを直す作業が、書く作業と並んで手元に来ます。
画面の数字そのものの読み方(クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位の関係)はサーチコンソールの使い方、設定より先に覚える数字の読み方と見る頻度にまとめています。
段階1 表示回数が0なら、検索結果に載っているかを先に確かめる
スターター ガイドは、Google は自動でウェブを巡回してページを見つけており、「通常、サイトをウェブに公開する以外のことを行っていただく必要はありません。」と書いています。表示回数が0の段階でやるのは、対策を足すことではなく、見つかって登録されているかを確かめることです。
ガイドが勧めているのは、Google で site: 検索演算子を使って自分のサイトを検索し、出てこなければ技術的な要件を確認する、という順番です。ただし site: はサイトとして見つかっているかをざっと見る方法で、出てくる一覧が網羅的ではないと公式が書いていることはサーチコンソールでインデックスを確認する方法で引きました。記事1本ずつの登録は Search Console の URL 検査で確かめます(表示ごとの意味も同じ記事に書きました)。
登録されているのに表示回数が0のままなら、URL 検査では見えない側、たとえば狙った語で検索する人がいるかどうかを疑います。切り分け方と打ち手はサーチコンソールで表示回数が0のとき、表示されない原因を3つに切り分けるにあります。この段階でタイトルを書き直しても、効いたかどうかを測るCTRがまだありません。
サイトマップについて、ガイドは送信する方法を紹介したうえで「ただ、これは必須ではないので、まずはサイトの存在を知ってもらうことから始めてください。」と書いています。存在を知ってもらう手段として挙がっているのは、ソーシャル メディアやコミュニティでの宣伝などです。宣伝が順位ではなく「見つけてもらう」話であることはSEOの外部対策は何をする?で整理しました。
このサイトは2026年8月11日に公開し、その日は site:rewrite-radar.com で1件も出ませんでした。最初の表示は公開2日後の8月13日です。ここから先、クリックが続けて来るまでの時間は別の話で、週ごとの実測と「待つか手を打つか」の見分け方はブログの検索流入はいつから?公開から表示・クリックまでの実測に書いています。
段階2 表示が出始めたら、狙う語の選び方と書き方に時間を使う
表示はあるのに、どのページも100回(100回はこの記事の目安です)に届かない段階です。ここでは、数字を見て直すページを選ぶ作業はまだうまく回りません。表示が数十回のページはCTRがクリック1回で大きく動くので、直した前後を比べても、効いたかどうかを判断できないからです。この振れ方と、30〜99回のページを参考値として見る考え方は表示回数が少ないブログは何をリライトする?にあります。期間を過去12か月に延ばすと、100回に届くページが見つかることもあります。
時間を使う先は、これから書く記事です。表示の少ない既存記事は、数字で選んで直すのではなく、狙った語と中身が合っているかを見直す程度にとどめます。スターター ガイドも、「検索結果での存在感を高めるには、魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます。」と書いています。
狙う語は、表示が出始めると選び方が変わります。表示が無いうちは外部のデータで選び、Search Console のクエリに自分の記事の語が並び始めたら、すでに表示されている語から選ぶほうへ移ります。手順はキーワード選定のやり方は?ブログは表示の有無で使うデータを変えるに書きました。書き方は、書く前・書くとき・書いた後の3つに分けると手が止まりにくくなります(SEOライティングのコツは3段階に分かれる)。
記事が何本たまったら次の段階か、という本数の目安はありません。100本書いても表示回数が2桁のままのこともあれば、10本で100回を超えるページが出ることもあります。本数ではなく判定できるページがあるかで決まる理由はブログは何記事からリライトを始めるかにまとめています。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
段階3 表示回数100回以上のページができたら、直すページを数字で選ぶ
100回以上のページが1本でもあれば、どの記事を直すかを、勘ではなく数字で選べる段階です(100回は Google の基準ではなく、この記事の目安です)。ただし数字で選べるのは掲載順位4.0〜20.5位のページで、それ以外の順位のページは直す場所が変わります。掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページから選び、変更前を控えてまとめて直し、同じ条件で比べる、という全体の流れはSEOリライトのやり方、ブログの手順5工程と各工程で詰まる点に書きました。
直す場所は順位で変わります。4〜10位にいるのに、クリック率が同じ順位の目安を大きく下回っているページは、タイトルと検索結果の説明文が先で、CTRを改善する方法は?直すページと場所を順位帯で決める3手順が受け持っています。11位より下のページは、タイトルより本文で順位を上げるほうが先です。順位帯ごとのやることは検索順位を上げる方法は順位帯で変わるにあります。
直したあとは、すぐには結果が出ません。スターター ガイドは変更の反映について「…一般的には、数週間待ってから Google 検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することをおすすめします。ただし、変更すれば必ず目に見える変化が現れるというわけではありません。…」と書いています。段階3でも、直せば必ず上がるわけではない、という前提は変わりません。
この段階に来ても、書く作業が終わるわけではありません。新しい記事は段階1から始まります。リライトと新規記事のどちらに時間を使うかの決め方はリライトと新規記事はどっちを優先すべきかにあります。
段階に関係なく、一度だけ確かめて終わりにするもの
SEO対策の一覧には、段階に関係なく出てくる項目もあります。これらは毎週触るものではなく、一度確かめて終わりにします。
内部対策のうち、構造化データ・表示速度・パンくずリスト・サイトマップと robots.txt・canonical は、個人ブログの規模では Search Console の数字で効果を確かめられません。不要なのではなく、壊れていないかを一度点検する項目です。どれをどう点検するかはSEO内部対策とは何をすればいいか、測れる4つと、測れない5つに分けるにあります。外部対策は、被リンクを自分で作りに行く手の多くが Google のスパムに関するポリシーで例に挙がっているので、自分から作りに行かず、宣伝と中身づくりに回すのが中心です(SEOの外部対策は何をする?個人ブログは被リンクを作らず4つだけやる)。
スターター ガイドが「重要でないと考えること」として挙げている9項目
スターター ガイドには、SEOでよく話題になるのに、Google としては重要でないと考える項目をまとめた節があります。日本語版の見出しは「Google が重要でないと考えること」で、英語版は "Things we believe you shouldn't focus on"(注力すべきでないと考えること)と、少し言い方が違います。挙がっているのは次の9項目で全部です。
| ガイドの項目 | ガイドに書かれていること(要約) | 初心者の扱い |
|---|---|---|
| メタ キーワード | 「Google 検索はキーワード メタタグを利用しません。」 | 設定しなくてよい |
| キーワードの乱用 | 同じ言葉の繰り返しはユーザーをうんざりさせ、乱用はスパムに関するポリシーに違反する | やらない(後回しではない) |
| ドメイン名や URL パスの中のキーワード | ランキングの観点では、キーワードだけではパンくずリストに表示される以上の効果はほとんど無い。TLD は特定の国のユーザーを狙う場合に意味があるが、その場合も通常は弱い | 名前はビジネス(ブログ)に合うかで決めてよい |
| コンテンツの最小長と最大長 | 長さだけを調節しても上位表示には無意味。魔法の文字数は無い(ゼロにすべきではない、とも) | 文字数を目標にしない(文字数を増やすと順位は上がるのか) |
| サブドメインかサブディレクトリか | ビジネス上意味があればどちらでもよい | 迷わなくてよい |
| PageRank | リンクを使う基本的なアルゴリズムの一つだが、多数のランキング シグナルの一つにすぎない | 被リンクの数を追わない |
| 重複コンテンツは「ペナルティ」になる | 複数の URL から見られても問題はなく、非効率だが手動による対策が必要になることはない。ただし他人のコンテンツのコピーは別の話 | 自分のサイト内の重複は慌てない。他人の文章は写さない |
| 見出しの数や順序 | 順番どおりでなくても Google 検索としては問題ない。理想的な見出し数も無い | 数と順番は読みやすさで決め、時間は見出しの文言に使う(見出しタグはSEOに効く?) |
| E-E-A-T をランキング要因と考える | 「いいえ、そのようなことはありません。」 | 順位の直接の要素として追わない(E-E-A-Tは個人ブログでどこまで作れるか) |
ガイドはこの節の前置きで、これらの話題については全体として、自分のビジネス分野に最も適したことをしてほしい、と書いています。「重要でない」は「何をしてもよい」ではなく、SEOのために時間を使う先ではないという意味で読んでください。キーワードの乱用だけは、ポリシー違反として明記されています。
よくある質問
ブログのSEOとは、何をすることですか
スターター ガイドは「SEO(検索エンジン最適化)では、検索エンジンにコンテンツを理解させることで、ユーザーが検索エンジンからサイトを見つけてアクセスすべきかどうかを判断できるようにします。」と説明しています。ブログに置き換えると、記事が何について書かれているかを Google に伝わる形にし、検索結果で読者が「この記事を開こう」と決められるようにすることです。具体的に何をするかは、この記事の段階で変わります。
SEO対策は自分でできますか。専門家に頼むべきですか
スターター ガイドは「お急ぎの方や詳細にご関心がない方は、専門家の採用をご検討ください。」と書いており、頼むことも選択肢の1つとして扱っています。頼む場合に見積もりで確認することはSEOコンサルの見積もりは何を見るか、発注前に確認する3点にまとめました。段階1・段階2のブログでは、誰がやっても効果を数字で確かめにくいという事情は変わりません。
SEO対策の効果はいつ出ますか
決まった日数はありません。スターター ガイドが変更の反映について書いているのは、数時間で反映される変更も数か月かかる変更もあり、一般的には数週間待ってから確認するのがよい、ということまでで、変化が現れない場合もあるとしています。新しいブログで表示やクリックが来るまでの実測はブログの検索流入はいつから?に書きました。
順位が上がらないのも、同じ段階で考えればいいですか
考え方は同じです。表示回数100回未満、100回以上で11位より下、100回以上で4〜10位、と分けて、それぞれ効く手が違うことをブログの順位が上がらない理由、原因は3層に分かれ、効く手が違うに書いています。層①はこの記事の段階1・2に、層②③は段階3を順位で分けたものに当たります。
まとめ
- ブログのSEO対策で最初にやることは、対策の一覧ではなく、自分のブログが今どの段階かで決まる。段階は Search Console の「ページ」タブの表示回数で見る
- 段階1(表示回数0)は、検索結果に載っているかを確かめるのが先。スターター ガイドも、見つけてもらう方法を試す前に、すでに発見されているかを確かめるよう書いている。
site:はサイト単位の目安で、記事ごとの登録は URL 検査で見る - 段階2(表示はあるが100回以上のページが無い)は、狙う語の選び方と書き方に時間を使う。CTRがクリック1回で振れるので、直した効果を数字で確かめにくい
- 段階3(100回以上のページがある)で、掲載順位4.0〜20.5位のページから直すページを数字で選ぶリライトに移る。それ以外の順位では直す場所が変わる
- 100回は Google の基準ではなく、CTRが振れにくくなる目安。段階は記事ごとにもあり、1つ目の作業を決めるのはいちばん進んだページ
- 測れない内部対策と外部対策は、段階に関係なく一度確かめて終わりにする。メタ キーワード・文字数・E-E-A-T をランキング要因と考えることなどは、スターター ガイドが「重要でないと考えること」に挙げている。キーワードの乱用はポリシー違反なのでやらない
- どの段階でも、この順にやれば順位が上がるという保証は無い。スターター ガイドも、変更すれば必ず目に見える変化が現れるわけではないと書いている
この記事で直接引いた公式ドキュメントは、Google 検索セントラルの検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドの1ページです(日本語版の最終更新日は2025年12月18日、英語版は2025年12月10日。2026年10月6日に両方の本文を取得して照合しました)。site: の一覧が網羅的ではないこととデータが出るまでの日数は、リンク先の記事で引いたヘルプによります。
ここからは、私が作ったツールの話になります。
段階3で最初に来る「どの記事から直すか」を決める作業を、自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べて出します。段階2のブログでも、4.0〜20.5位に入るページがあれば、参考判定や本文中心の監査として出てきます。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。
⚠️ 直す記事を並べるだけで、順位やクリックが上がることを約束するものではありません。直したあとの効果も自動では追いかけないので、比べるのは Search Console の画面で行ってください。表示回数が0の段階1のブログでは候補は出ません。掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでも0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
