この記事のまとめ
自分のブログには需要がないのでは、書きたいことを書くのは自己満足では、と迷ったら、需要を書く前に決めつけず、書いた後にSearch Console(サーチコンソール)で確かめるのが私のやり方です。表示回数がある記事は、誰かが何かの語で検索したときに、その検索結果に出た記事です。どんな語で出たかは、クエリのタブで見えます。Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」を2026年10月14日に日本語版と英語版の原文で読みましたが、書きたいことや好きなことを書くな、という記述は見つかりませんでした。問われているのは、想定した読者がサイトを直接訪れたときに有用だと感じるか、検索エンジンからのアクセスを主な目的にしていないか、といった自己評価の質問です。需要のあるジャンルに乗り換える前に、書いた記事を表示回数で3つに分けると、どの記事に検索の需要があったかが分かります。
好きなことや書きたいことを題材にブログを書いてきた。でも、誰にも読まれていない気がする。自分のブログには需要がないのではないか。書きたいことを書くのは、ただの自己満足なのではないか。需要のあるジャンルに変えたほうがいいのか。そこで手が止まっていませんか。
この記事は、気持ちの持ち方ではなく、需要の確かめ方を書いたものです。先に答えを書くと、私は、需要があるかどうかを書く前に決めつけず、書いた後に Search Console の表示回数とクエリで確かめます。そのうえで、今回読んだ Google の文書が、読者を想定して書くことと、検索エンジンのために書くことをどう分けているかを、原文の字で確かめました。
根拠にしたのは、Google 検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」と、Search Console ヘルプの「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」で、2026年10月14日に日本語版と英語版の原文で確かめました。どのジャンルに需要があるか、という一覧は出しません。そのことを確かめられる資料を、私は持っていないからです。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
結論: 需要は書く前に決めつけず、書いた後の表示回数とクエリで確かめる
押さえておきたいことは次の4つです。
- 今回読んだ Google の文書は、書きたいことを書くのを止めていない。今回読んだページには、書きたいことや好きなことを書くな、という記述はありませんでした。逆に、書きたいことなら評価される、とも書かれていません
- 問われているのは、誰のために、何のために書いたか。想定した読者に有用か、検索エンジンからのアクセスを主な目的にしていないか、という自己評価の質問が並んでいます
- 検索の需要は、書いた後に見える。表示回数がある記事は、誰かの検索の結果に出た記事で、どんな語で出たかはクエリのタブで分かります
- 表示回数で記事を3つに分ける。表示があり4.0〜20.5位にある記事は、書きたいことのまま答えを足す候補。表示はあるが語がずれている記事は、次の記事の題材。表示が無い記事は、需要が無いと決める前に、まだ検索結果に出る段階に来ていないかを確かめます(分け方は私の判断で、Google の基準ではありません)
今回読んだ Google の文書に、書きたいことを書くなという記述は無かった
「書きたいことを書くブログは、検索では読まれない」「需要のないことを書いても意味がない」といった話を目にすることがあります。Google がそう書いているのかを確かめるために、コンテンツの作り方についての文書を読みました。
「書きたい」「需要」という語そのものが出てこない
Google の有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成には、日本語版にも英語版にも、「書きたい」「好き」「自己満足」「需要」「ジャンル」に当たる語が出てきませんでした。書きたいことを書くな、という記述は、このページには見つかりませんでした。ここで言えるのは、今回読んだこのページの範囲でのことです。そして、書きたいことを書けば評価される、と書いてあるわけでもありません。
問われているのは、想定した読者に有用か
このページには、自分のコンテンツを見直すための質問が並んでいます。「ユーザー第一のコンテンツに焦点を当てる」という節の質問は、「はい」と答えられるなら、おそらく正しい方向に進んでいる、とされているものです。その最初の質問がこれです。
特定のユーザー層がすでに存在しているか、想定されており、その人たちがビジネスまたはサイトを直接訪問した際に、コンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。
— Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
英語版は "an existing or intended audience" です(私の訳で、すでにいる読者か、想定している読者)。読者がまだいなくても、想定している読者について答えられる聞き方です。同じ題材が好きな人、同じことで困っている人を思い浮かべて書いた記事は、この質問に沿っている、と私は読んでいます。ただし、これは自己評価のための質問で、満たせば検索で上に出る、という形では書かれていません。読者像の置き方はブログのペルソナ設定は仮でいい?サーチコンソールのクエリで直すに書きました。
読者を想定して書くことと、検索エンジンのために書くことの違い
同じページには、反対側の質問もあります。「検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する」という節で、こちらは一部またはすべてに「はい」と答えたなら、作り方を見直す必要があるという警告だ、とされています。需要の話に関わるのは、次の3つです。
コンテンツは検索エンジンからのアクセスの増加を主な目的として作成されたものですか。
既存のユーザー層のためではなく、ただ話題になっているという理由で記事を書いていますか。
検索トラフィックを獲得できると考えて、実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱うことにしましたか。
— 3つとも、Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
2つ目の英語版は、"not because you'd write about them otherwise for your existing audience" と続きます。私の訳で言えば、話題になっていなくても今の読者に向けてなら書くから、という理由ではなく、という意味です。今の読者に向けて、話題でなくても書く記事は、この質問の「はい」の側には入らない書き方だ、と私は読んでいます。
ここから言えるのは、分かれ目が題材そのものではなく、書く理由のほうにあることです。書きたいことを、それを読みたい人を想定して書くのは、上の「ユーザー第一」の側の質問に沿います。一方で、「自分のブログには需要がないから、検索されそうなジャンルに乗り換える」という動き方は、乗り換える理由が検索からのアクセスだけなら、こちらの警告の側の質問に近づきます(これは私の読み方です)。特に3つ目の質問は、経験の無い題材に検索のためだけに入ることを挙げています。
だからといって、検索を意識してはいけない、ということではありません。同じページは、SEO はユーザー第一のコンテンツに使ったときに役立つ、とも書いています。書きたいことを題材にしたまま、その題材で検索した人が知りたいことに答えるのは、両方の側に矛盾しない、と私は考えています。
検索の需要は、書いた後にサーチコンソールで見える
この記事で言う「需要」は、その題材について検索している人がいるか、です。それは、書く前には推し量るしかありませんが、書いた後なら、自分の記事の数字として見えます。
Search Console ヘルプの検索パフォーマンス レポートの説明では、表示回数(ヘルプの表記ではインプレッション数)は次のとおりです。
インプレッション数: サイトが検索結果に表示された回数。
— Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
表示回数がある記事は、誰かが何かの語で検索し、その検索結果にこの記事が出た、という記事です。同じヘルプは、クエリのタブでは、ユーザーが入力した検索語ごとに数字がまとまる、と説明しています。つまり、「需要があるか」は、ページのタブで表示回数のある記事を見て、「どんな需要か」は、クエリのタブでその語を見る、という順で確かめられます。
ここで分かるのは、ジャンルの需要ではなく、語の需要です。たとえば、古いフィルムカメラを直した記録を、書きたくて書いたとします(説明のための架空の例です)。その記事が「フィルムカメラ シャッター 切れない」という語で表示されていたら、その記事には、同じことで困って検索した人がいた、ということです。「カメラのジャンルに需要があるか」ではなく、「この困りごとを探している人がいたか」が見えます。
自分のブログで確かめる手順
- Search Console の「検索パフォーマンス」を開く(開いた直後は過去3か月の数字です)
- 期間を長めにする。記事が少ないうちは表示も少ないので、私は「過去12か月」にしています
- 「ページ」タブに切り替え、表示回数のある記事を見る。表に行が無い記事は、その期間に1回も検索結果に出ていません
- 表示回数のある記事の行をクリックし、「クエリ」タブに切り替えて、どんな語で表示されたかを見る
- その語が、記事で書いたことと合っているか、ずれているかを見る
表を表計算ソフトで並べ替えたいときは、エクスポートします。書き出し方はサーチコンソールのCSVエクスポート手順、落ちてくるのはZIPで、使うのは1枚だけに書きました。
表示回数で、書いた記事を3つに分ける
表示回数とクエリを見たら、書いた記事を次の3つに分けます。この分け方は私の判断で、Google が示している基準ではありません。
1. 表示があり、4.0〜20.5位にある記事: 書きたいことのまま、答えを足す
表示回数があって、掲載順位が4.0〜20.5位にいる記事は、検索の需要があり、上位の少し手前にいる記事です。この帯は、このサイトで「直せば届く見込みがある」として使っている範囲です。私はここで題材を変えません。書きたいことを書いた記事のまま、表示された語で検索した人が知りたいことを、前のほうに置き、足りない情報を足します。表示回数が100回以上あれば、数字をある程度あてにできるものとして扱っています。日記や趣味の記事を、日記らしさを消さずに直すやり方は趣味や日記のブログに検索から人は来る?サーチコンソールで残す記事と直す記事を分けるに書きました。
2. 表示はあるが、語がずれている記事: 次の記事の題材にする
書いたことと違う語で表示されている記事もあります。それは、自分の題材の近くに、まだ答えていない需要がある、という手がかりです。その語に答える記事がブログの中に無ければ、次に書く記事の題材になります。書きたいことの範囲の中で、次の題材が見つかるわけです。探し方はブログのネタ切れは?サーチコンソールのずれた語から次の記事を探すに書きました。
3. 表示が無い記事: 需要が無いと決める前に、段階を確かめる
ページの表に行が無い記事は、その期間に検索結果に1回も出ていない記事です。ただ、それだけでは、その題材を検索する人がいない、とまでは言えません。まだインデックスされていない、公開してから日が浅い、といった理由で、検索結果に出る段階に来ていないこともあるからです。表示が0のときの切り分けはサーチコンソールで表示回数が0のとき、表示されない原因を3つに切り分けるに書きました。
公開から表示が出るまでの時間も、記事によって違います。このサイトで公開から8週間の数字を追った記録はブログの検索流入はいつから?公開から表示・クリックまでの実測にあります。
段階を確かめても表示が無い記事は、自分のため、あるいは直接読みに来てくれる人のための記事として、そのまま残してかまわない、と私は考えています。上で引いた質問が、直接訪れた人に有用かを聞いているからです。検索の需要が見えないことと、その記事に意味が無いことは、同じではありません。
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書く前にできるのは、仮置きまで
書く前に需要を確かめたい、という気持ちも分かります。ただ、自分の記事に表示がまだ無いうちは、外部の道具で、その語が検索されているかを推し量ることまでしかできません。自分の記事がその語で表示されるかは、書いて公開してみないと分かりません。私は、書く前は「誰が、何に困って、どんな語で探すか」を仮に置いて書き、表示が出始めたら、クエリで答え合わせをしています。表示の有無で使うデータを変える選び方はキーワード選定のやり方は?ブログは表示の有無で使うデータを変えるに書きました。
よくある質問
需要のあるジャンルは何ですか
この記事では、ジャンルの一覧は出しません。どのジャンルに需要があるかを確かめられる資料を、私は持っていないからです。また、この記事の考え方では、需要はジャンル単位ではなく、記事が表示された語の単位で見えます。同じジャンルでも、表示される記事と表示されない記事があります。ジャンルごとに数字を分けて見たいときの手順は雑記ブログはSEOで不利?自分のサーチコンソールでジャンル別に確かめるに書きました。
書きたいことを書くのは、自己満足ですか
自己満足かどうかを、Google の文書は決めていません。今回読んだページが聞いているのは、想定した読者がいて、その人が直接訪れたときに有用だと感じるか、です。読む人を思い浮かべて書いているなら、書きたいことを書くことと、この質問は矛盾しない、と私は読んでいます。検索から読まれているかは、表示回数で別に確かめます。
誰にも読まれないのは、需要がないからですか
そうとは限りません。「読まれない」には、検索結果に出ていない、出ているがクリックされない、クリックされたがすぐ離れている、という別々の段階があります。表示回数があるのにクリックが少ないなら、需要はあって、検索結果での見え方のほうに理由があるかもしれません。段階の分け方はブログが読まれないのはなぜ?出ない・押されない・離れるの3段で分けるに書きました。
記事をたくさん書けば、需要のある記事が見つかりますか
本数を増やすと表示回数は増えやすくなりますが、書いた記事のすべてが検索結果に出るわけではありません。このサイトでも、1か月で135本を公開したうち、28日間で検索結果に出たのは64本でした。本数で動く段階か、本数では動かない段階かの見分け方は100記事書いてもアクセスがないのはなぜ?135本公開して分かった増える数字と増えない数字に書きました。
しばらく放置していたブログでも、同じ確かめ方でいいですか
同じです。放置していても、表示回数のある記事が残っていることがあります。ただ、放置したブログでは、料金や連絡先のように、事実と食い違ってしまった箇所を先に直すほうが先です。その順番は1年放置したブログの復活は何から?料金・連絡先を先に直し、残りは検索結果に出ている順に戻すに書きました。
まとめ
- 今回読んだ Google の「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」には、書きたいことや好きなことを書くな、という記述は見つからなかった。書きたいことなら評価される、とも書かれていない
- 問われているのは、想定した読者が直接訪れたときに有用か、検索エンジンからのアクセスを主な目的にしていないか、ただ話題になっているという理由で書いていないか、といった自己評価の質問
- 需要のあるジャンルへ乗り換える前に、書いた記事の表示回数とクエリを見る。表示回数は、記事が誰かの検索の結果に出た回数で、どんな語で出たかはクエリのタブで分かる
- 表示があり4.0〜20.5位の記事は書きたいことのまま答えを足し、語がずれている記事は次の題材にし、表示が無い記事は段階を確かめたうえで残してよい(私の判断)
この記事で引いた公式のページは、Google 検索セントラルのドキュメント1つ(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成)と、Search Console ヘルプの1つ(検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定)です。2026年10月14日に日本語版と英語版の本文を取得し、引用は日本語版の原文と照合しました。英語の文の日本語は私の訳です。Search Console ヘルプの日本語版には AI 翻訳を含む場合があるという注記があるので、細かい条件は英語版もあわせて確かめてください。
需要があるかどうかを書く前に悩む時間は、書いた記事の数字を見る時間に回せます。表示回数を見れば、書きたいことのまま答えを足す記事と、そのまま残す記事が分かれます。手間がかかるのは、その表示のある記事のうち、どれから手を入れるかの切り分けです。
表示のある記事が何本もあると、どれから手を入れるかで迷います。その切り分けのために私が作ったツールがあるので、ここから宣伝として書きます。
Search Consoleの「ページ」タブのエクスポートをZIPのまま置くと、中の「ページ.csv」を読み、掲載順位が4.0〜20.5位のページを拾って、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分けます。並び順は、通常判定 → 参考判定 → 本文中心の監査の順。前2つの中は CTR機会差の多い順、30回未満は表示回数の多い順です。 判定と、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分がそろうとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイル全体は送らず、読み込みと並べ替えはブラウザの中で行います。ただし、診断カードを出すときは選んだ1ページ分の数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。送った記事の情報と数値は、AIによる診断にも使います。
⚠️ 判定に使うのは、Google検索のページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRです(診断カードでは選んだ1ページの本文を読みます)。このツールは、ブログやジャンルに需要があるかを判定しません。また、読み込むのはページ.csvだけで、クエリ.csvは使いません。記事がどんな語で表示されたか、語が記事とずれているかは、Search Consoleのクエリのタブで見てください。並び順に使う「CTR機会差(回相当)」は、表示回数に、同じ順位帯の期待CTRと実際のCTRの差を掛けた比較の値で、点数ではありません。表示回数が0の行は読み込み時に除くので、検索結果に出ていない記事は候補に出てきません。並べ替えるだけで、順位やクリック数が上がることを約束するものではなく、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。
