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Googleコアアップデートで順位が下がったときの対応、直す前に3つに分ける

コアアップデートとは、Googleが年に数回行う検索アルゴリズムとシステムへの重要かつ大規模な変更です。公式は特定のサイトや個々のページを対象とした変更ではないと明記しています。直す前に確認するのは、展開が終わった日と、落ちたのが表示回数・CTR・掲載順位のどれかの2つ。順位が下がったぶんはタイトルでは戻りません。

この記事のまとめ

コアアップデートとは、Googleが年に数回行っている、検索アルゴリズムとシステムへの重要かつ大規模な変更のことです。落ちたページを直す前にやることは2つあります。①展開が終わった日を確認する ②落ちたのが表示回数・CTR・掲載順位のどれかを分ける、です。Google公式ドキュメントは分析を「コア アップデートの完了後 1 週間以上待ってから」と書いており、2026年にこれまで完了した2回のコアアップデートは、展開だけで11日21時間・12日4時間かかっています。3つのうちどれが落ちたかで打ち手は変わり、順位が下がったぶんはタイトルを直しても戻りません(8位→14位・表示1,000回なら期待クリックが15.2回から9.0回へ、6.2回ぶん下がる計算です)。

コアアップデートが発表された週に Search Console を開くと、たいていどこかの数字が下がって見えます。そこで記事を直し始めるのが、いちばん損をする手です。

結論から書きます。落ちたページを直す前に、本当に落ちたのかを確認してください。 順位の日常的なぶれと、アップデートによる下落は、Search Console の画面上では同じ形に見えます。

順番は2つです。展開が終わった日を確認する。そのうえで、落ちたのが表示回数・CTR・掲載順位のどれかを分ける。 この3つは打ち手が別物なので、分けないまま直すと、動いていないものを直すことになります。

Google公式ドキュメントに実際に書かれている文を引きながら進めます。確認できた文だけを引用し、確認できなかったことは書きません。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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コアアップデートとは何か(公式に書かれていること)

コアアップデートとは、Googleが年に数回行っている、検索アルゴリズムとシステムへの重要かつ大規模な変更のことです。 Google検索セントラルの「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」には、こう書かれています。

Google では年に数回、検索アルゴリズムとシステムに重要かつ大規模な変更を加えています。このような変更を「コア アップデート」と呼んでおり(中略)これらの変更は広範囲にわたるもので、特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません。

「特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません」という一文が、この記事のほぼ全部を決めています。あなたのページが名指しで減点されたわけではない、という意味だからです。

同じページには飲食店のたとえもあります。「順位が下がったレストランが必ずしも『悪い』というわけではなく、単に他のレストランがトップ 20 に入ったということです」。並べ替えの結果として相対的に下がることがある、という説明です。

2019年8月の公式ブログ「2019 年 8 月の Google コア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」には、より直接的な文があります。「コア アップデート後にページの掲載順位が下がったとしても、そのページに修正すべき問題があるとは限りません」。同じ記事には「実際のところ、コア アップデートには、特定のページやサイトを対象とした変更はありません」とも書かれています。

ただし「だから何もしなくていい」とは書かれていません。 同じ公式ドキュメントは、大きく下がった場合に自己評価を行うことをすすめています。書かれているのは「探すべき違反は無い」であって、「見るべきものが無い」ではありません。

まず確認するのは、展開が終わった日

公式ドキュメントは、Search Console を見る前の手順として「コア アップデートのロールアウトが完了したことを確認します」を最初に置いています。次に来るのが日付の取り方です。

コア アップデートの完了後 1 週間以上待ってから、Search Console でサイトを分析することをおすすめします。1 週間後、コア アップデートのロールアウト開始前の 1 週間と現在の週を比較してみてください。

「完了を待つ」が最初に来るのは、展開に10日以上かかることが珍しくないからです。Google公式のステータスダッシュボード(Ranking)に、開始日と展開にかかった期間がそのまま載っています。

2026年8月25日に確認した時点で、2026年に完了したコアアップデートは2回。3月27日開始で12日4時間、5月21日開始で11日21時間です。展開の途中で見た順位は、着地点ではありません。

もうひとつ、ダッシュボードで確かめてほしいことがあります。そもそもコアアップデートなのかです。同じ一覧には、スパムアップデートやDiscoverのアップデートも並んでいます。2026年8月25日に確認した時点で、8月18日に始まったものはスパムアップデートで、2日16時間で展開を終えています。直近のコアアップデートは5月21日開始のもので、6月上旬には展開が終わっています。

つまり「今週コアアップデートで下がった」と思っている下落は、コアアップデートではない可能性があります。種類を取り違えたまま対策を始めると、何も当たりません。

なお、平均掲載順位が1〜2位ぶん動くのは何もしなくても毎週起きることで、それはアップデートの話ではありません。どこからが本物の下落かは検索順位の変動は一時的かにまとめてあります。期間の切り方そのもの(同じ長さで比べる・直近の数日が暫定値であること)はサーチコンソールの期間比較で間違えやすいことの領分です。

「落ちた」を3つに分ける — 表示回数・CTR・掲載順位

ここがこの記事の中心です。Search Console で下がって見えるものは、3つのうちどれかに必ず分かれます。

コアアップデート後の下落を表示回数・CTR・掲載順位に分ける図
クリック数 = 表示回数 × CTR
掲載順位は、この式に入っていない

掲載順位は、クリック数を直接決める数字ではありません。順位は、表示回数とCTRの両方を上流から動かす数字です。ここが分けないと見えない構造です。

順位が下がると、下流で2つのことが同時に起きます。

  • 表示回数が減る。 2ページ目まで落ちれば、そのページが検索結果に「表示された」と数えられる機会自体が減ります。2ページ目を開く人は1ページ目より少ないからです
  • CTRが下がる。 その順位帯で普通に得られるクリック率も下がるからです。このサイトが使う期待CTR(AI Overviewの影響を順位別に織り込んだ後の値)では、8位が1.52%、12〜20位は0.90%です

逆に、順位が動いていないのに表示回数だけ、あるいはCTRだけが落ちているなら、それはコアアップデートの典型的な出方ではありません。

同じ長さの期間で比べて落ちたもの起きている可能性が高いこと次にやること
掲載順位が下がり、表示回数も減った順位が動いたときの典型的な出方打ち手は落ちた先の順位帯で変わる(次の見出し)
掲載順位はほぼ同じで、表示回数だけ減った検索需要か、拾っている検索語の構成が変わったそのページを直しても戻らない。表示回数が急に減った・増えたときの3ステップで切り分ける(毎年同じ時期に落ちているなら季節変動)
掲載順位も表示回数も同じで、CTRだけ落ちた検索結果の中で選ばれていない。検索結果の見た目が変わった可能性順位は変わらないのにクリック数だけ減ったの手順で切り分ける

3つのどれかを言うには、比べる期間にそれなりの表示回数が必要です。このサイトの判定が対象にしているのは、期間内の表示回数100回以上・掲載順位4.0〜20.5位のページだけです。表示が2桁のページは、クリックが1回動くだけでCTRが跳ねるので、上がったか下がったかを語れません。

1行目に当たったときに何が起きているかを、数字にしておきます。8位から14位に落ちたページで、期間内の表示回数が1,000回だったとします。

8位  期待CTR 1.52%  × 1,000表示 = 15.2クリック
14位 期待CTR 0.90%  × 1,000表示 = 9.0クリック
差                                  6.2クリック

この6.2クリックは、タイトルを直しても戻りません。 順位帯そのものの天井が下がっているからです。タイトルと説明文で取り返せるのは「その順位帯で普通に得られるクリック率」までで、順位そのものは動かせません。

選べる手は5つ。どれを選ぶかは前の見出しで決まる

順位が下がっていた場合に取れる手を、公式ドキュメントの記述と並べて整理します。「全部やる」は選択肢に入れないでください。 同時に複数動かすと、何が効いたのか分からなくなります。

手向く条件公式ドキュメントの記述
何もしないで次の期間を待つ下げ幅が小さい / 期間内の表示が100回未満「順位の低下が小さい(2 位から 4 位に下がった)場合: 抜本的な対策を講じる必要はありません」
最も影響を受けたページだけを評価する大きく下がったページが数本に集中している「最も影響を受けたページを評価します」/「順位の低下が大きい(4 位から 29 位に下がった)場合: より詳細な評価を行ってください」
本文を直す落ちた先が11位以下「コンテンツの書き換えや再構成により、そのページが読者にとって読みやすく、移動しやすいものになるかもしれません」
タイトルと説明文を直す順位は4〜10位に残っていて、CTRだけが期待を下回る順位帯の話としては書かれていない。CTRの取りこぼしを取り返す手
統合・削除する他の手を試したあと「コンテンツの削除は最終手段であり、そのコンテンツが修正不可能だと判断した場合にのみ検討すべきこと」

11位以下に落ちたページでタイトルを直しても、動く数字はほとんどありません。期待CTRが12〜20位で0.90%まで下がって平らになるので、取り返せる上限そのものが小さいからです。この帯で効くのは論点を足すほうです。

見出しと本文をどう直すかは見出しのリライトが効くのは11位より下のページ、統合と削除の線引きは伸びない記事はリライトか、統合か、削除かにあります。どのページから手をつけるかを改善余地スコアの大きい順に並べる処理は、Search Console のエクスポートを入れるだけで確認できます。

直す記事と作業内容を決める

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やってはいけない2つ

発表直後に全記事を書き換える

これがいちばん多い失敗で、二重に損をします。

ひとつはまだ着地していない順位を見て直していること。公式手順の1番目が「ロールアウトが完了したことを確認します」で、分析は「完了後 1 週間以上待ってから」です。2026年の2回はどちらも展開に11日以上かかっています。

もうひとつのほうが深刻です。全記事を同時に触ると、比較の基準が消えます。 次の期間で数字が動いても、アップデートの揺り戻しなのか、書き換えが効いたのか、区別する方法が残りません。

公式ドキュメントも「SEO に悪影響があると耳に挟んだ、などという理由で、ページ要素を削除するような『その場しのぎの修正』は避けましょう」と書いています。

ロールバック狙いで元に戻す

「アップデート前の状態に戻せば順位も戻る」という考え方ですが、前提が公式の説明と合っていません。

コアアップデートは「特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません」。あなたの変更が名指しで罰せられて下がった、という構造ではないということです。変わったのはページ側ではなく、評価する側です。 戻す先の状態は、いまの基準では測られていません。

時間の面でも成立しません。公式ドキュメントは、改善が検索結果に出るまで「数日で効果が出るものもありますが(中略)数か月かかることもあります」とし、「数か月経ってもまだ効果が見られない場合は、次のコア アップデートまで待つ必要があるかもしれません」と書いています。

戻して1週間見て、動かないからまた戻す。これでは1回目の変更の結果すら出ないまま2回目が乗ります。

例外はアップデートとは無関係に、自分がリライトした直後から落ちている場合です。原因が自分の変更にあるなら戻す判断はありえますが、それも日単位ではなく数週間単位で決めるものです。戻す順番と待つ期間はリライトで順位が下がったときの戻し方にまとめてあります。

よくある質問

コアアップデートで順位が下がったのは、ページに問題があったということですか

そうとは限りません。 Google公式ブログは「コア アップデート後にページの掲載順位が下がったとしても、そのページに修正すべき問題があるとは限りません」と書いており、公式ドキュメントも「特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません」としています。ただし「だから何もしなくていい」とは書かれていません。 同じ公式ドキュメントは、大幅な低下が続く場合には自己評価を通してサイト全体を見直すことをすすめています。

いつから直し始めていいですか

公式ドキュメントは「コア アップデートの完了後 1 週間以上待ってから」分析することをすすめています。 比べ方も「コア アップデートのロールアウト開始前の 1 週間と現在の週を比較」と指定されています。2026年にこれまで完了した2回のコアアップデートは展開だけで11日21時間・12日4時間かかっているので、開始日から数えると3週間ほど先です。

直したら、次のコアアップデートまで順位は戻らないのですか

待たなければならないとは限りません。 公式ドキュメントは「改善の効果を確認するために、必ずしも大規模なコア アップデートを待つ必要はありません」とし、発表されない小規模なコアアップデートを含めて更新が続いていると説明しています。一方で「数か月経ってもまだ効果が見られない場合は、次のコア アップデートまで待つ必要があるかもしれません」ともあります。どちらの記述もあるので、数週間で結論を出さないでください。

本当にコアアップデートのせいか、どうやって確かめますか

Google公式のステータスダッシュボード(Ranking)で、開始日と展開期間を見てください。 一覧にはスパムアップデートやDiscoverのアップデートも並んでいます。下落の時期がどれとも重なっていないなら、原因はアップデート以外——検索需要や拾っている検索語の構成の変化、検索結果の見た目の変化、自分がした変更、日常的なぶれ——のどれかです。切り分けは本文の表のとおり、落ちたのが表示回数・CTR・掲載順位のどれかで分けてください。

まとめ

  • コアアップデートとは、Googleが年に数回行っている、検索アルゴリズムとシステムへの重要かつ大規模な変更のこと。公式は「特定のサイトや個々のウェブページを対象とするものではありません」と明記している
  • 公式ブログには「コア アップデート後にページの掲載順位が下がったとしても、そのページに修正すべき問題があるとは限りません」とある。ただし「何もしなくていい」とは書かれていない
  • 直す前に展開が終わった日を確認する。 公式は分析を「完了後 1 週間以上待ってから」としており、2026年にこれまで完了した2回のコアアップデートは展開に11日21時間・12日4時間かかっている。そもそもコアアップデートかどうかもダッシュボードで確かめる
  • 次に落ちたのが表示回数・CTR・掲載順位のどれかを分ける。 順位が動いていないのに表示回数だけ、CTRだけが落ちているなら、それは別の原因
  • 順位が下がったぶんはタイトルでは戻らない。 8位→14位・表示1,000回なら期待クリックは15.2回から9.0回へ、6.2回ぶん下がる。落ちた先が11位以下なら本文、4〜10位に残っているならタイトルと説明文
  • 発表直後の全記事書き換えと、ロールバック狙いの巻き戻しはやらない。 前者は比較の基準を消し、後者は「変わったのは評価する側」という公式の説明と前提が合わない

ここから先は、私が作ったツールの話です。

アップデートの影響を確認したあと、まだ取りこぼしているページを改善余地スコアの大きい順に並べるツールを作りました。Search Console のエクスポートをZIPのまま入れるだけで、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけを拾います。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません(診断カードを出すときに選んだ1ページのURL・数値・入力したキーワードを、「ページタイトルを取得する」を押したときに判定に出たページのURLを最大10件送ります)。

⚠️ ただし、この記事で来た人には向かない使い方があります。 扱えるのは1時点のスナップショットなので、「アップデートの前後で落ちたページ」を探すことはできません。「ページ」CSVには期間の合計しか入っておらず、増減の情報が無いためです(公開日や更新日も入っていません)。落ちたページを特定するのは、あなたが2つの期間を比べる作業です。

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この記事を書いた人

みやこし

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noteQiitaZenn

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