この記事のまとめ
サーチコンソールの月間パフォーマンス メール(毎月届く月次のまとめメール)には、合計だけでなく「上昇率上位ページ」「パフォーマンス上位ページ」も入ります。つまり伸びたページとよく読まれているページは分かります。
分からないのは下がったページです。挙がるのは上昇率(パーセンテージではなく絶対値)が高いページとクリック数が多いページで、下がったページが上位に来る仕組みにはなっていません。「上昇率上位」には入らず、「パフォーマンス上位」はクリック数の多い順なので、もともとクリック数が多いページなら下がっていても残りますが、下がったことは並びに表れません。動いていないが順位のわりにクリックされていないページも、同じく上位に挙がりません。手を打つ理由がいちばんあるページが、メールでは目立たないということです。
メールは判定ではなく、Search Consoleを開く合図として使います。なお公式によれば、このメールを受け取るにはデータが3か月以上たまっている必要があり、英語版は「届くことがあります」と留保を付けています。届かない場合はカレンダーの繰り返し予定でも代替できます。
月間パフォーマンス メールの数字を見て落ち込む必要はありません。その数字は、直す対象を指していないからです。
この記事は、サーチコンソールから毎月届くこのメールの見方が分からず、増減に一喜一憂している人に向けて書いています。
読み終えると、そのメールを判断材料ではなく合図として扱えるようになり、開いた後に何を見るかが決まります。
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メールが挙げるのは「伸びたページ」と「よく読まれているページ」
メールは、合計とあわせてページ単位の上位も出します。公式の説明はこうです。
上昇率上位ページとパフォーマンス上位ページ: サイト内の上昇率(パーセンテージではなく絶対値)が高いページとクリック数が多いページ。これらの値はすべて前月比(前月と比較した今月の数値)です。
ここが読み方の分かれ目になります。挙がるのは上昇率(パーセンテージではなく絶対値)が高いページとクリック数が多いページの2つで、どちらも直して取り返せる余地の大きい順ではありません。
いちばん効いてくるのは、下がったページが上位に来る仕組みになっていないことです。先月より50クリック減ったページがあっても、上昇率は高くないので「上昇率上位」には入りません。「パフォーマンス上位」はクリック数の多い順なので、もともとクリック数が多いページは減っていても残りますが、その並びからは下がったことが読み取れません。もともと上位でないページなら、減ってもどちらの欄にも出てきません。手を打つ理由がいちばんあるページが、メールでは目立たないということです。
同じことが、動いていないページにも言えます。先月から数字が変わっていなくても、順位のわりにクリックされていないなら取り返せる余地は残っています。そのページは上昇率でもクリック数でも上位に来ないので、やはりメールには出てきません。
逆に、メールの上位に挙がったページを直す理由があるとも限りません。伸びているページはすでにうまくいっている側ですし、下がっているように見えるページでも、毎年この時期に下がるページなら直しても戻るものではありません(見分け方は 検索ボリュームの季節変動を見分ける3手順、落ちたのか、毎年落ちる時期なのか)。
合計の数字にも同じ性質があります。あるページのクリックが50回増え、別のページが50回減れば、サイト全体の合計は変わりません。合計が動かなかったことと、動いたページが無いことは別です。
つまりメールから読み取れるのはここまでです。
- 読み取れる: 伸びた上位のページと、クリック数が多い上位のページ
- 読み取れない: 下がったページはどれか(クリック数が多い上位なら載ることはあるが、下がったことは並びに表れない)
- 読み取れない: 動いていないが、取りこぼしているページはどれか
- 読み取れない: 挙がったページを直して変えられるのかどうか
合計が下がったことと、直すべきページがあることは別の話です。この2つを同じものとして扱うと、落ち込んだ勢いで関係のないページを触ることになります。
月間パフォーマンス メールについて、公式ヘルプに書いてあること
月間パフォーマンス メールとは、Search Consoleでプロパティを所有しているサイトに毎月届く、Google検索でのそのサイトの成績をまとめたメールです。公式ヘルプ「検索における月間パフォーマンス」が説明しているもので、届く条件(データが3か月以上)もそこに書かれています。条件を満たしていても必ず届くとは限らない点は、このあとに書きます。
このメールを受け取るには、サイトが登録済みで、Search Console で 3 か月以上データが収集されていることが必要です。
開設して3か月たっていないサイトには届きません。なお日本語版は「月間メールが届きます」と書いていますが、英語版は「届くことがあります(you might receive)」と留保を付けています。日本語版には「AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります」という注記の付くページがあるので、慎重なほうに寄せて条件を満たしていても必ず届くとは限らないものとして扱ってください。届かない場合は、カレンダーの繰り返し予定でも同じことができます。以上は 検索における月間パフォーマンスから引用しました(2026年9月22日取得)。同じページには止め方と再登録の方法も書かれていて、その原文は後述のよくある質問に引いています。
同じページは「メールに含まれる主な数値の概要は次のとおりです」として、ウェブクリック数・表示回数・初めて表示されたページ・上昇率上位ページ・パフォーマンス上位ページ・上昇率上位クエリ・パフォーマンス上位クエリ・デバイス・Google 検索タイプを挙げています(「主な」と書かれているので、これで全部とは限りません)。ページ単位とクエリ単位の内訳は、最初から入っています。なお「初めて表示されたページ」には「非常に大規模なサイトでは省略されることがあります。」という但し書きが付いています。
なお「ウェブクリック数」は、公式によれば「Google 検索の一般的な検索結果タブからサイトへのリンクをクリックしたユーザー数」です。画像検索や動画検索は別に数えられます(検索タイプの違いは サーチコンソールの検索タイプとは、ウェブ・画像・動画・ニュースで数字が変わる理由)。
一方、確認する頻度については別のページに記述があります。
毎月定期的に Search Console のダッシュボードをご確認ください。
ウェブサイト所有者向けの Search Console の基本的な使い方から引用しました(2026年9月19日取得)。同じページでは、確認する内容として次の2つが挙げられています。
サイトでエラーの数が増えていないことを確認します。
クリック数が異常に減少していないことを調べます。週末に急に減少していたり、休日に急激に増減するのは正常な状態です。
公式が挙げているのは、ダッシュボードを開いて確認することです。メールの数字だけで判断する手順にはなっていません。あわせて、公式自身が「週末に急に減少していたり、休日に急激に増減するのは正常な状態です」と、減っていても正常な場合があることを書いています。
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メールは判断材料ではなく、合図として使う
このメールの使い道は、数字の良し悪しを判定することではありません。開く日を思い出させてくれることのほうです。
| メールの使い方 | その先で起きること |
|---|---|
| 数字を見て、上下に反応して閉じる | 作業は発生しない。翌月も同じことを繰り返す |
| 届いたらSearch Consoleを開く合図にする | 画面側で「下がったページを探す」「取りこぼしているページを探す」を別々にやれる。どちらもメールの並びからは出てこない |
届いたら開く、という運用にしておくと、合計の増減にかかわらず毎月同じ行動になります。良かった月に何もしない、という漏れも防げます。
届いたことをきっかけに月の作業を始める形にする方法は ブログのリライトを月初にやる、続かないのは間隔ではなく合図が無いからに書きました。
メールを開いたあと、どこへ行くか
ここでやることは2つあり、探し方が別です。下がったページは、メールではなく検索パフォーマンスの「ページ」を前月と期間比較にして、クリック数の減少幅で見ます。月によって日数が違うので、そのまま比べると増減の一部が日数の差になります。比較した数字をどの順で読むかと、期間の揃え方は サーチコンソールの期間比較で間違えやすいこと、同じ長さで比べるにあります。
もう1つが、動いていないが取りこぼしているページを探すほうです。こちらは前月と比べても出てきません。合計ではなくページ単位で見ますが、表示回数の多い順に並べても、取り返せる余地の順にはなりません。メールの2つの欄と同じで、別の軸だからです。
取り返せる余地の順は、手作業でも出せます。順位ごとの期待CTRを引き当てて実CTRとの差を出し、表示回数を掛けるだけです。手順は 取りこぼしクリックの計算と、リライトの優先順位をスプレッドシートで出す手順にまとまっています。毎月やるかどうかは、かかる時間と相談することになります。
どの数字から見るか、なぜその順番なのかは サーチコンソールの見方、最初に見る4つの数字と、間違えやすい順番にまとめています。
この記事が当てはまらない場合
エラーの通知や、インデックスに関する問題を知らせるメールは、この記事の対象外です。それらは特定の問題を指しているので、内容に沿って対処することになります。
サイト全体の数字が数十件という規模では、合算が個々の動きを打ち消すという話も当てはまりにくくなります。ページが数本しか無ければ、合計の動きがそのまま1ページの動きになります。
よくある質問
前月比が何パーセント下がったら問題ですか
合計の数字に対する基準は作れません。サイトの規模やページ構成で意味が変わるためです。ページ単位に分けたあとの目安は サーチコンソールの期間比較で間違えやすいこと、同じ長さで比べるに、順位の変動がどこから本物かは 検索順位の変動は一時的か、どこからが本物の下落かの3条件にあります。
このメールを止めることはできますか
できます。止め方はメールの末尾にある「登録解除」リンクです。公式ヘルプ「検索における月間パフォーマンス」にはこう書かれています(2026年9月22日取得)。
メールの末尾にある「登録解除」リンクをクリックしない限り、このメールは毎月届きます。登録を解除しても、Search Console でメールの設定を変更すれば、いつでも再登録できます。
Search Consoleの設定画面が出てくるのは、解除したあとに戻すときです。ただし、止めると月に1回開くきっかけが無くなります。公式も毎月ダッシュボードを確認することを勧めているので、止める場合は代わりの合図を用意しておくほうが運用は崩れません。なおこれは月1で「決める」側の合図で、毎週の確認とは別です。週ごとに見る項目は サーチコンソールで毎週チェックする項目は4つだけ、月1でいいことと分けるにあります。
合計が上がっていれば、何もしなくていいですか
合計が上がっていても、中で下がっているページがあることがあります。上がった月に何もしないでいると、下がったページはそのまま残ります。増減にかかわらず、ページ単位を一度見ておくほうが漏れません。
クリックが0のままです。メールを見る意味はありますか
表示回数が立っていれば、検索結果には出ています。その場合、見る先は合計ではなく、表示回数のあるページになります。表示回数も0なら、直す前に狙う語を決める段階です。
まとめ
- メールには合計だけでなく「上昇率上位ページ」「パフォーマンス上位ページ」も入るので、伸びたページとよく読まれているページは分かる
- ただし挙がるのは上昇率(パーセンテージではなく絶対値)が高いページとクリック数が多いページで、下がったページが上位に来る仕組みにはなっていない。クリック数が多いページは下がっていても載るが、下がったことは並びに表れない。動いていないが取りこぼしているページも同じく出てこない
- 合計が横ばいでも中で逆方向に動いていることがあり、合計が下がっても直す対象があるとは限らない
- 公式ヘルプ「検索における月間パフォーマンス」に、届く条件(データが3か月以上)と主な項目が書かれている。3か月未満のサイトには届かず、英語版は「届くことがあります」と留保を付けている
- 確認の頻度については、公式が「毎月定期的にダッシュボードをご確認ください」と書いている
- メールは判定ではなく、Search Consoleを開く合図として使う
- 開いたら、下がったページ(期間比較にしてクリック数の減少幅で見る)と、取りこぼしているページ(順位に対してCTRが低いもの)を別々に探す。前月と比べるときは期間の長さを揃える
開いたあとの並べ替えを省きたい場合
ここからは、私が作っているツールの宣伝です。上の手作業の計算を毎月やる手間を省くものを作りました。メールの「上昇率が高い順」「クリック数が多い順」でも、画面の「表示回数の多い順」でもなく、取り返せる余地の大きい順に並べます。Search Consoleの「ページ」CSVを貼ると、順位に対してCTRが低いページが、改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並びます。この数は確認する順番を決めるための目安で、直せばその分クリックが増えるという意味ではありません。
メールを読み取る機能や、Search Consoleに接続する機能はありません。CSVを自分で書き出して貼る形です。出てくるのは、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上で、実際のCTRが順位ごとの期待値を下回っているページだけです。条件に届くページが無い月は、候補の代わりに内訳が出ます。読み込んだページのうち何本が「4.0位より上」「20.5位より下」「表示回数が足りない」「CTRが期待を上回っている」で外れたかが並ぶので、その月に何をするかはそこで決められます。そのうち「表示回数100回以上のページが1本も無い」だった場合は、まずSearch Consoleの期間を過去12か月(または16か月)に延ばして出し直してください。同じページの表示回数が積み上がって条件に届くことがあります。それでも届かないなら、この道具の出番はまだありません。記事を増やすべきかどうかは、ページ単位のCSVだけでは決められません。
判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、判定に出た候補のうち今月確認する上位3記事分の診断カードが対象です。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

