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掲載順位が小数点で出るのはなぜか、7.28位は「7位と8位の間」ではありません

サーチコンソールの掲載順位に小数点が付くのは平均だからです。表示ごとと全クエリをまたぐ2段階で平均されるため、7.28位は「7位と8位の間」ではありません。判定の境界が4.0位・20.5位という小数である理由も書きました。

この記事のまとめ

サーチコンソールの掲載順位が 7.28 のような小数点付きの数字になるのは、平均値だからです。検索結果に「7.28位」という枠は存在しません。 Google公式ヘルプによれば、平均掲載順位は表示1回ごとの順位を、すべての表示について平均したもので、そのページが出ているすべてのクエリをまたいで平均されます。だから「7.28位」は「7位と8位の間」ではなく、4位のクエリと18位のクエリが混ざった重みづけ平均であることもあります。リライトレーダーが判定の境界に 4.0位・20.5位 という小数を使っているのもこれが理由で、3.8位のページは四捨五入されず、そのまま「上位すぎる」側に落ちます。

サーチコンソール(Search Console)を開くと、掲載順位が7.28 のような小数点付きの数字で出ます。なぜ小数点が付くのか。答えは「平均だから」の一言です。

ただ、この「平均」の中身を知らないと数字を読み違えます。平均されているのは、時間だけではありません。検索語(クエリ)もまたいで平均されています。ここを取り違えると、7.28位のページを「もう少しで7位」だと思って手を入れることになります。

小数の順位から直す記事を選ぶところだけ機械にやらせる手もありますが、まずは仕組みから書きます。ここが分かると、順位の小数第2位を見る意味がどこまであるかも分かります。

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掲載順位が小数点で出るのはなぜか — 2段階で平均されている

検索結果の順位そのものは、いつでも整数です。1位か2位か3位で、7.28位という枠はありません。それが小数になるのは、集計のときに2回平均を取っているからです。

1段階目 — 表示1回ごとの順位を平均する

Google公式ヘルプは、平均掲載順位を「すべての表示について掲載順位の平均をとったもの(リンクの掲載順位は表示されるたびに変わるため)」と説明しています。

同じ検索語でも、検索する人・端末・タイミングによって順位は変わります。月曜に8位、火曜に7位、水曜に9位。これを28日ぶん平均すれば、当然のように小数になります。

なお同じヘルプには、実際に表示されなかった検索結果の順位は記録されないとも書かれています。3ページ目まであっても、ユーザーが1ページ目しか見なければ、 3ページ目ぶんの順位は平均に入りません。

2段階目 — クエリをまたいで平均する

こちらのほうが影響が大きく、そして見落とされます。同じヘルプにはこう書かれています。平均掲載順位は「最上位の掲載順位であり、そのプロパティが表示されるすべてのクエリでの平均」である、と。

ヘルプに載っている例をそのまま引くと、こうなります。

  • クエリ1で、2位・4位・6位に出た → そのクエリでは「2位」として数える(最上位を取る)
  • クエリ2で、3位・5位・9位に出た → そのクエリでは「3位」として数える
  • 2つのクエリの平均掲載順位は (2 + 3) ÷ 2 = 2.5

ここで小数が生まれています。2.5位という順位はどこにも存在しません。存在するのは2位と3位だけです。

出典 →Google公式ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」

7.28位は固定された位置ではなく、検索語や表示ごとの順位を表示回数で重みづけした平均であることの図解

「7.28位」は「7位と8位の間」ではない

ここが実務でいちばん効く話です。小数の順位は、平均であって、実態の位置ではありません。

説明のために作った架空の例です。1本の記事が、3つの検索語で出ているとします。

検索語(クエリ)その語での順位表示回数
リライト やり方4位600
リライト 効果9位300
記事 書き直し18位100
合計 / 平均6.9位1,000
(4 × 600) + (9 × 300) + (18 × 100)
--------------------------------- = 6.9
              1,000

「ページ」CSVに出るのは、この 6.9 という数字だけです。4位のクエリがあることも、18位のクエリがあることも、そこには書かれていません。

6.9位のページに「7位付近の記事だ」という手を打つと外れます。実際にあるのは4位・9位・18位で、6位も7位も存在しないからです。

内訳を見たいときは、サーチコンソールの画面で「クエリ」に切り替えてください。ただし画面から落とす「ページ」CSVと「クエリ」CSVには、2つをつなぐ列がありません(ファイルは別々で、どのページのどのクエリかを対応させる列が入っていません)。この話はクエリとページの違いに分けて書きました。

小数は「表示回数で重みづけ」された平均になる

上の式をもう一度見てください。順位に表示回数を掛けてから割っています。つまり表示回数の多いクエリほど、平均掲載順位を強く引っぱります。

この重みづけのせいで、記事が良くなっても平均掲載順位が悪化することがあります。新しい検索語で拾われ始めて、その語の順位が低いときです。

平均が動いたときに何を疑うかは 平均掲載順位とは — 平均が隠す実態にまとめました。この記事はなぜ小数になるのかの仕組み、あちらはその平均をどう読むかという分担です。

サーチコンソールの掲載順位は、小数第何位まで意味があるか

結論として、小数第2位を追う意味はほとんどありません。7.28位が7.31位になったことに意味はない、と考えて差し支えありません。

理由は3つあります。

  • 重みづけ平均なので、1つの検索語の表示回数が動くだけで小数点以下は動く— 記事も順位も何も変わっていなくても動きます
  • 期間を1日変えるだけで数字が変わる — 28日で見るか30日で見るかで、混ざる母集団が変わります
  • 表示回数が少ないほど大きく振れる — 表示が数十回のページでは、1回の表示が平均を動かします

ただし、例外が1つあります。判定の境界に近いときです。3.9位か4.1位かで、その記事が判定に出るか出ないかが変わります。次の章がその話です。

掲載順位を含む4つの数字を見る順番はサーチコンソールの見方にまとめています。

小数の順位から直す記事を選ぶ処理を自動でやるツールも作りました。以下は、そのツールが小数の順位をどう扱っているかの説明でもあります。

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判定の境界に 4.0位・20.5位 という小数を使う理由

リライトレーダーは、掲載順位4.0〜20.5位 かつ 表示回数100回以上のページだけを判定に載せています。この境界が整数でないことには理由があります。

入ってくるデータが小数だからです。「4位以上」と整数で考えると、3.8位のページをどう扱うかが決まりません。四捨五入して4位とみなすのか、3位とみなすのか。境界を 4.0 という小数で定義すると、この迷いが消えます。

掲載順位判定に出るか理由
3.80位出ない4.0位より上。四捨五入せず、そのまま「上位すぎる」側に入る
3.99位出ない同上。0.01の差で境界の外側
4.02位出る4.0位以上・20.5位以下の範囲内
20.49位出る四捨五入すると20位。2ページ目の中とみなす
20.60位出ない2ページ目の外。順位を上げるほうが先で、タイトルの問題ではない

上限を20.5にしてあるのは、四捨五入して20位に収まるところまでを拾うためです。 20位で切ると、20.4位という「ほぼ2ページ目の最後」のページが落ちます。実データが小数で来る以上、境界も小数で決めるほうが素直です。

下限を4.0にしてあるのは、1〜3位はすでにクリックを取れているからです。補正後の期待CTRで見ると、1位は9.90%、3位は3.59%、4位は3.15%。上位ほどタイトルを直して増える余地が小さくなります。

表示回数100回という下限も含めた判定基準の全体像はリライトする記事の見つけ方に全部書いています。

小数の順位から期待CTRをどう出すか

期待CTRの表は整数の順位ごとにしかありません。では 6.9位のページの期待CTRはどう出すのか。前後2つの整数から線形に補間します。

リライトレーダーが使っている元データ(seoClarity「2021 CTR Study」の日本市場)の生値では、6位が2.42%、7位が2.06%です。6.9位はこの間なので、

生値   2.42 + (2.06 − 2.42) × 0.9 = 2.10%
補正後 2.10 × 0.851(6.9位の係数)  = 1.78%

0.851 は AI Overview による補正係数です。AI Overview が出る検索の割合を0.5、 出たときのCTR減少を順位別に置いて計算しています(6.9位なら約29.9%減)。 ⚠️ 係数は順位ごとに違います(1位0.71 〜 10位以降0.90)。 2026-08-16 までは1位の0.71を全順位に一律で掛けていました。

生値と補正後を混同しないでください。1位でいえば、実測の生値は13.94%、判定に使う補正後の値は9.90%です。数字の意味がまったく違います。

掲載順位期待CTR(生値)期待CTR(補正後・判定に使う値)
4.0位3.91%3.15%
6.9位(補間)2.10%1.49%
7.28位(補間)1.98%1.41%
8.0位1.78%1.52%
10.0位1.32%1.19%

表の外側は止めてあります。1位より上は生値13.94%で頭打ち、20位より下は生値1.0%で下げ止まりです。元データの13位以降はページ送りの行動でU字に跳ねるため、そのまま使うと「16位のほうが10位より期待CTRが高い」という逆転が起きます。それを潰すための床値です。

補正係数0.71の導き方と限界は2021年のCTRをAI Overview時代に補正するに書きました。日本市場の標本規模は調査全体で7,500億表示・300億クリック・170億キーワードですが、日本単体の標本規模は公開されていません。

よくある質問

「7.28位」は7位と8位の間という意味ですか

違います。表示ごと・クエリごとの順位を、表示回数で重みづけして平均した値です。4位のクエリと18位のクエリが混ざって7.28になることもあります。検索結果に7.28位という枠は存在しないので、「あと0.28で7位」という読み方はできません。

掲載順位の小数第2位まで気にする必要はありますか

基本的にありません。1つの検索語の表示回数が動くだけで小数点以下は動くので、 7.28位と7.31位の違いに意味を持たせないでください。例外は判定の境界付近だけで、 3.99位か4.02位かで判定に出るかどうかが変わります。

表にない小数の順位でも、期待CTRは出せるのですか

出せます。前後2つの整数の値から線形に補間します。 6.9位なら、6位(生値2.42%)と7位(生値2.06%)の間を0.9の位置で取って生値2.10%、補正後で1.49%です。 1位より上は頭打ち、20位より下は下げ止まりにしてあります。

まとめ

  • 掲載順位が小数点で出るのは平均だから。検索結果の順位そのものは常に整数
  • 平均は2段階。表示1回ごとの平均と、そのページが出ているすべてのクエリをまたいだ平均
  • 「7.28位」は「7位と8位の間」ではない。 4位のクエリと18位のクエリの重みづけ平均でも同じ数字になる
  • 表示回数で重みづけされるので、新しい検索語で拾われ始めただけでも平均掲載順位は悪化する
  • 判定の境界が4.0位・20.5位という小数なのは、入ってくるデータが小数だから。3.8位は四捨五入されず判定に出ない
  • 小数の順位の期待CTRは前後の整数から線形補間。生値(1位13.94%)と補正後(1位9.90%)を混同しない

小数点は精度の証ではなく、混ざっていることの証です。そう思って見ると、順位が動いた理由の読み違いが減ります。


ここから先は、私が作ったツールの話です。

この記事に書いた小数の扱い —4.0〜20.5位に絞り、前後の整数から期待CTRを補間して、実CTRとの差を出す— を自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま落とすだけで読めます(解凍もファイル選びも不要で、 Shift_JIS で保存し直したCSVも読めます。ただし .xlsx は読めません)。並び順は「CTRの差が大きい順」ではなく改善余地スコアの多い順なので、差が小さくても表示回数の多いページが上に来ます。判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料で、残りの診断カードが2,980円(税込)の買い切りです。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。

CSVファイルそのものはブラウザの外に出ません。ただし診断カードを出すときは、選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を送ります。タイトルを取得するボタンを使うと、最大10件のURLを送ります。ここは正確に書いておきます。

⚠️ 向かない場合もあります。判定に載るのは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上のページだけなので、まだ表示回数が少ないブログでは、判定できるページが1本も出ないことがあります。また、上位のクエリと下位のクエリの内訳まで見たい場合、このツールは「ページ」CSVの平均値しか扱いません。内訳の分析はサーチコンソールの画面のほうが向いています。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

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noteQiitaZenn

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