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CTRを改善する方法は?直すページと場所を順位帯で決める3手順

CTRの改善は、どのページで、どこを直すかを決める作業です。同じ順位の期待CTRを大きく下回るページを選び(中心は4〜10位。11位より下は本文で順位を上げるのが先)、タイトルと説明文(メインの検索語で書き換えられて出ていれば本文の1段落目)をまとめて直し、14日後に反映を確かめ、28日・56日後に比べます。

この記事のまとめ

CTR(クリック率。検索結果に表示された回数のうちクリックされた割合)の改善は、テクニックを選ぶ前にどのページで、どこを直すかを決める作業です。CTRは掲載順位で大きく変わる(指名検索や検索結果の見た目でも動く)ので、同じ順位の期待CTR(AI Overview 補正後で4位3.15%・10位1.19%)と比べて、大きく下回っているページを選びます。中心は4〜10位で、11位より下は本文で順位を上げるほうが先、1〜3位は指名検索が混ざって高く出やすいので直す候補には並べません(見なくていいわけではありません)。直す場所はタイトルと検索結果の説明文(メインの検索語で書き換えられて出ているなら本文の1段落目)で、1回のリライトでまとめて反映し、14日後に反映を確かめ、28日・56日後に同じ条件で比べます。増えるのはクリック数で、順位が上がるとは限りません。

CTRを改善する方法は、タイトルの書き方より先に「どのページで、どこを直すか」を決めることです。

Search Console でCTRが低く見えて上げ方を調べたものの、「タイトルに数字を入れる」「ディスクリプションを書く」といったテクニックが並ぶばかりで、自分のどの記事に何をすればいいか決められずにいる人に向けて書いています。

読み終えたときには、手元の記事を順位帯で仕分けて、CTRの改善に手を付けるページと直す場所、直したあといつ何を比べるかまで決められるはずです。

次に直す記事を自分のデータで調べる

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CTRを上げる方法を調べても、自分の記事で何をするか決まらない理由

「CTRを上げる方法」として紹介されるテクニックは、どれも間違ってはいません。決まらない理由は、テクニックの側ではなく、当てる相手と場所が書かれていないことにあります。

CTRは掲載順位で大きく変わる数字です。同じタイトルでも、4位にいるときと15位にいるときではクリック率が違います。ブログ名で検索して来る人が多いページ(指名検索)はCTRが高く出ますし、検索結果の上に AI Overview や動画の枠が入れば、同じ順位でもクリックは減ります。つまり「CTRが低い」という見え方の中には、タイトルのせいではないものが混ざっています。

そこに一般的なテクニックを当てると、順位が原因のページのタイトルを書き直したり、すでに順位なりのクリックが出ているページをいじったりすることになります。どれだけ正しいテクニックでも、当てる相手を間違えれば数字は動きません。

だからCTRの改善は、次の3つを順に決める作業として考えます。

  1. 改善の余地があるページを選ぶ(同じ順位の期待CTRと比べる)
  2. そのページで直す場所を決める(タイトル → 検索結果の説明文)
  3. 直し方と比べ方を決める(まとめて反映し、14日・28日・56日後に比べる)

1. 改善の余地があるページを、同じ順位の期待CTRと比べて選ぶ

使う数字は Search Console の「検索パフォーマンス」→「ページ」タブに出る、ページごとの平均掲載順位・表示回数・CTRの3つです(平均掲載順位とCTRは、グラフの上でオンにすると表に出ます)。CTRが低いかどうかは、数字の大きさだけでは決まりません。比べる相手は、同じ掲載順位で期待できるCTRです。日本市場の実測値に AI Overview による減少を織り込んだ値で、4位は3.15%、6位は2.05%、10位は1.19%です。指名検索などでも動くので、目安として使います。1位から20位までの値と出典はCTRの平均は順位で大きく変わる、掲載順位別一覧に、自分のCTRと比べる手順とCTR機会差(表示回数 × (期待CTR − 実CTR)で出す「回相当」の数)で並べる理由はブログのCTRが平均より低いか確認する方法に書きました。

順位帯で、直す候補にするかが変わる

比べる前に、ページを順位帯で分けておくと迷いません。同じ「期待より低い」でも、帯によって次にやることが違います。

平均掲載順位直す候補にするか理由
1〜3位直す候補に並べない(見なくていいわけではない)指名検索が混ざって高く出やすく、動かせる幅も小さい
4〜10位候補の中心。大きく下回っていればタイトルと検索結果の説明文を見る(差が小さければ他のページを先に)表示はあるのに、クリックが順位なりに出ていないことがある
11〜20位(平均20.5位まで)タイトルの候補にしない。本文で順位を上げるのが先タイトルを直しても、効いたかを判定できない
20.5位より下候補にしない比べる期待CTRが無い

4〜10位が中心になるのは、1ページ目にいて表示はされているのに、クリックが順位なりに出ていないことがあるからです。ここは順位を動かさなくても、検索結果での見え方を直すことでクリックが増える余地があります。順位帯ごとの順位の上げ方そのものは検索順位を上げる方法は順位帯で変わるにまとめています。

11位より下は、2ページ目以降では順位とクリック率の対応が崩れるので、タイトルを直しても効いたかどうかが判定できません。理由は11位以下のCTRはなぜ横ばいなのかに、平均20.5位より下で期待CTRと比べられない理由は検索順位20位以下の記事はどう直すかに書きました。この帯でやるのは本文で順位を上げることです。

1〜3位は、すでに取れていて動かせる幅が小さく、指名検索が混ざってCTRが高く出やすい位置です。ただし何もしなくていいという意味ではなく、選べる手は検索順位1〜3位のページがCTR改善の判定に出ない理由に4つ挙げています。

3記事で仕分けてみる

説明用の仮の数字で、3本の記事を仕分けてみます。期待CTRは上と同じ補正後の値です。

記事掲載順位表示回数実CTR期待CTR(補正後)仕分け
記事A6位2,000回0.80%2.05%CTRの改善に手を付ける
記事B15位3,000回0.60%0.90%本文で順位を上げるほうが先
記事C2位800回9.00%5.61%CTRの改善候補には並べない

※表示回数と実CTRはサンプルデータの数字です。

記事Aは6位で期待CTRを1.25%下回っていて、表示回数を掛けると約25回相当になります。順位は1ページ目にあるので、CTRの改善に手を付けるのはこの記事です。

記事Bも期待CTRを下回っていますが、15位です。2ページ目ではタイトルを書き直しても効いたかどうかが判定できないので、先に本文で順位を上げます。記事Cは期待CTRを上回っている1〜3位の記事なので、CTRの改善候補には並べません。上回っていること自体は改善の余地が無いことの証明にはならず、指名検索で高く出ているだけのこともあります。

選ぶ前に、CTRの問題ではないものを外す

4〜10位で期待CTRを下回っていても、すぐにタイトルの問題とは決められません。順位が最近落ちているならCTRではなく順位の問題で、検索結果に AI Overview などが入っているならタイトルだけでは戻りません。この切り分けと確認の順番は表示回数は多いのにクリックされない?に書きました。

直す記事と作業内容を決める

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2. 直す場所はタイトル、次に検索結果の説明文

ページが決まったら、直す場所を決めます。順番はタイトル、次に検索結果の説明文です。タイトルは検索結果で最初に読まれ、リンクとして押される部分で、説明文はGoogleがページの内容から自動で作り、検索語ごとに変わることがあるので、自分で書いた文がそのまま出るとは限らないからです。

タイトルは、検索結果に出ている文を先に確かめてから直す

メインの検索語で実際に検索し、検索結果に出ているタイトルが書いた title タグと同じかを先に見ます。タイトルは、その順位で並んだときに選ばれるかどうかを左右します。直す前に見る項目はクリックされるタイトルの付け方、ブログ記事を直す前に見る5つにまとめています。書いた title タグとは違うタイトルが検索結果に出ているなら、先にその原因を見てください(Googleにタイトルを書き換えられたときの対処)。

検索結果の説明文は、書いた文のまま出ているかを確かめてから直す

説明文は、まずメインの検索語で実際に検索して、自分の書いたメタディスクリプションがそのまま出ているかを確かめます。そのまま出ていれば、文面の質を見直します。本文の途中が抜かれて出ているなら、直す先はディスクリプションではなく本文の1段落目です。理由はメタディスクリプションの意味と書き方に、1段落目の書き直し方は記事の書き出しはSEOで重要かにあります。

タイトルと説明文のどちらか一方だけを直す、と決める必要はありません。両方に直すところがあれば、次の手順のとおり1回のリライトでまとめて反映します。

3. 直すところはまとめて反映し、14日・28日・56日後に比べる

直す前に、変更前のタイトル・ディスクリプション・変える段落と、掲載順位・表示回数・CTR・クリック数を控えておきます。直すと決めたところは1回のリライトでまとめて反映し、反映した日と変えた項目を記録します。14日後に反映されたかを確かめ、28日後と56日後に変更前と同じ長さの期間・同じ条件で比べます。

まとめて反映すると、タイトルと説明文のどちらが効いたかは切り分けられません。効果はその回のリライト全体として見ます。そのかわり、下がったときは控えから丸ごと戻せます。待つ期間と判断の目安はリライトの効果はいつ分かる?に書きました。

比べるときはCTRだけでなく、掲載順位も一緒に見ます。順位が動けばCTRも一緒に動くので、CTRが上がっていても順位が上がった結果かもしれません。逆に順位が落ちていれば、CTRの下がりはリライトの失敗とは限りません。

CTRを改善して増えるのは順位ではなくクリック数

CTRを上げれば順位が上がる、という説について、Googleの公式ドキュメントで確認できる記述はありませんでした。調べた経緯はCTRを上げれば検索順位は上がるのかにまとめています。CTRを上げる価値は順位ではなく、同じ表示回数から得られるクリック数そのものにあります。

よくある質問

サイト全体のCTRを上げたいときは、どこから手を付けますか

サイト全体のCTRは、順位の違うページを全部まとめた平均なので、それ自体を目標にしても直す場所は決まりません。ページごとに同じ順位の期待CTRと比べ、4〜10位で大きく下回っていて、CTR機会差の大きいページから手を付けます。CTR機会差で並べる手順はブログのCTRが平均より低いか確認する方法にあります。

表示回数が少ないページでもCTRを改善できますか

直すことはできますが、表示回数が100回に届かないページは、クリックが1回増えるか減るかでCTRが大きく振れるので、期待CTRと比べた結果も、直したあとの比較も参考程度にしかなりません(30回未満ではCTRで比べること自体ができません)。表示回数が少ないページが多いなら、CTRより先に本文や記事の数を見直す段階です。

CTRを改善すると、クリックはどのくらい増えますか

目安は、表示回数 ×(期待CTR − 実CTR)です。上の記事Aなら、同じ表示回数・同じ順位のまま期待CTRまで戻ったときで約25回相当です。必ず増える数ではありません。実際にいくつ増えたかは、14日後に反映を確かめたうえで、28日後・56日後に変更前と同じ長さの期間で比べて確かめます(リライトの効果はいつ分かる?)。

CTRを上げるテクニックは、全部やったほうがいいですか

全部を全部のページに当てる必要はありません。直すページを選び、そのページのタイトルと検索結果の説明文に当てはまるものだけを使います。ページが決まらないまま当てたテクニックは、効いたかどうかも確かめにくくなります。

まとめ

  • CTRの改善は、テクニックを選ぶ前にどのページで、どこを直すかを決める作業
  • CTRは掲載順位で大きく変わり、指名検索や検索結果の見た目でも動く。だから同じ順位の期待CTR(補正後で4位3.15%・10位1.19%)と比べて、改善の余地があるページを選ぶ
  • 中心は4〜10位。11位より下は本文の中身で順位を上げるほうが先で、1〜3位は直す候補には並べない(見なくていいわけではない)
  • 順位が落ちている、AI Overview などが入っている、指名検索が混ざっている、といったCTRの問題ではないものを先に外す
  • 直す場所はタイトル、次に検索結果の説明文。メインの検索語で説明文が書き換えられて出ているなら、直すのは本文の1段落目
  • 変更前を控え、直すところは1回のリライトでまとめて反映し、14日後に反映を確かめ、28日・56日後に同じ条件で比べる。効果はその回全体で見て、下がったら控えから丸ごと戻す
  • CTRを上げて増えるのはクリック数。「CTRを上げれば順位が上がる」とGoogleが書いた公式情報は、私が調べた範囲では見つからなかった

ここからは、私が作ったツールの話になります。

この記事の手順1のうち、同じ順位の期待CTRと比べて並べるところを自動でやるツールを作りました。サーチコンソールのエクスポートをZIPのまま置くだけで、4.0〜20.5位のページを、表示回数100回以上は通常判定、30〜99回は参考判定、30回未満は本文中心の監査に分け、この順に、同じ区分の中ではCTR機会差の多い順に並べて出します。11位以下のページは「本文確認候補」として出るので、タイトルを直す候補とは混ざりません。順位の低下・AI Overview・指名検索は判別しないので、上に書いた「CTRの問題ではないもの」を外す確認は手で行ってください。 判定と候補3記事のCTR機会差の確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、無料の1件を除いた3記事分の診断カードが対象です。3記事分が揃うとき(判定に出た候補が4件以上のとき)だけご案内します。生成の利用期限は購入から7日間で、月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。 CSVファイルそのものはブラウザの外に出ませんが、診断カードを出すときは選んだ1ページぶんの数値(URL・キーワード・順位・表示回数・CTR)を、タイトル取得を押したときは最大10件のURLを送ります。

⚠️ 並べ替えるだけで、CTRや順位が上がることを約束するものではありません。また、掲載順位4.0〜20.5位に入るページが無いブログでは、候補が0件になることがあります。

Search ConsoleのZIPで無料判定する

Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

この記事の内容をツールにしています

Search Console の「ページ」CSVを貼ると、改善余地のある記事を順番に出します。 判定とご自分の記事1件分の診断カードは無料です。ログイン不要。CSVファイルはアップロードせず、ブラウザ内で解析します。

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この記事を書いた人

みやこし

ブログのリライトで「どの記事を直すか」を数字で決めるSEOライター向けツールを作っています。 掲載順位ごとの平均クリック率、AI Overviewによるクリック減の補正、タイトルの直し方など。

noteQiitaZenn

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