この記事のまとめ
リライトやSEOの有料noteを何本か買っても、自分のブログで手が動かない場合、詰まっているのは知識ではなく、自分のデータへの当てはめです。教材が書けるのは一般解までだからです。
手順書は「表示回数が多く、順位に対してCTRが低い記事を直す」とは書けます。しかし、どれがその記事なのかは各自のSearch Consoleの中にしかなく、教材の側からは指定できません。
この当てはめの工程が誰の担当でもないまま残るため、知識が増えても作業が始まらないことがあります。ただし、対象が決まっているのに着手できない場合は、作業の増殖や過去の失敗という別の原因もあります。基準を知らない段階なら教材を読むほうが速く、すでに知っているなら次に要るのは自分の数字を並べる時間です。
教材を読んでも手が動かないのは、理解が足りないからではありません。教材には書けない工程が1つ残っているからです。
この記事は、リライトやSEOの有料noteを何本か買って内容には納得しているのに、自分のブログで作業が始まっていない人に向けて書いています。
読み終えると、次に買うべきものがあるのか、それとも買う以外のことが要るのかを判断できるようになります。
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教材に書けることと、書けないこと
リライトの手順を書いた教材は、たいてい正しいことが書いてあります。表示回数の多いページを見る、順位に対してCTRが低いものを選ぶ、タイトルを直す、効果を確かめる。手順としては完結しています。
ただし、この手順には空欄が1つあります。「表示回数の多いページ」が具体的にどのURLなのかは、書けません。それは読者のSearch Consoleの中にしか無い情報だからです。
教材が扱えるのは、ここまでという線があります。
| 工程 | 教材が書けること | 読者側にしか無いもの |
|---|---|---|
| 選ぶ基準 | 表示回数と順位で絞る、という条件 | その条件に当てはまる実際のURL |
| 直す場所 | 順位帯とCTRの差で、タイトル・本文・様子を見るに分ける規則 | そのページが今どの順位帯にいるか |
| 効果の確認 | 同じ期間の長さで比べるという手順 | 変更前に控えた、そのページの数字 |
右の列が、教材を読んだあとに自分でやる作業です。ここが誰の担当でもないまま残ります。読んだ直後は理解した感覚があるので、この空欄の存在に気づきにくくなります。
「知識が足りない」と診断すると、次の教材を買うことになる
手が動かない理由を知識不足だと考えると、対処は知識を増やすことになります。次の教材を読むと、また正しい手順が書いてあり、また同じ空欄が残ります。
何冊読んでも同じ位置で止まるのは、読むたびに埋まらない部分が同じだからです。増えているのは基準のほうで、当てはめる作業は1回も進んでいません。
この記事も一般解です。ここに書いてあることを読んでも、あなたのどのURLを直せばいいかは分かりません。そこは変わりません。
当てはめの工程を、1回だけやってみる
知識が足りているかどうかを確かめる方法があります。手元のデータで1本だけ選んでみることです。
Search Consoleの検索パフォーマンスから「ページ」CSVを書き出します。このCSVにはページごとのクリック数・表示回数・CTR・掲載順位が入っているので、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上に絞って、確認する1本を選びます。画面のグラフは既定でクリック数と表示回数だけなので、CTRと掲載順位を見るには見出しを切り替える操作が要ります。CSVなら4つとも最初から入っています。ここでは、自分のデータに基準を当てはめられるかだけを確かめます。
私自身、この工程で1回止まりました。期間を既定のままにして「ページ」CSVを落としたところ、条件に当てはまるページが0件で、選ぶ以前に候補が出ませんでした。期間を過去12か月に延ばすと、同じページの表示回数が積み上がって条件に届くことがあります。止まっていたのは基準の理解ではなく、自分のデータをどう出すかという手前の操作でした。
ここまでやって1本選べたなら、知識は足りています。止まったなら、止まった箇所が具体的に分かります。手作業での選び方は サーチコンソールでリライト記事をどう選ぶ?迷わない判定基準と手順にまとめました。
期間の決め方、条件での絞り込み、1本を選ぶまでの具体的な操作は、上の専用記事に委ねます。なお、自分のアクセスがデータに混ざっているかが気になる場合は サーチコンソールに自分のアクセスは入る?除外設定が無い理由と実害を先に読んでおくと、数字の読み方がずれません。
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有料noteが効く場面
教材に意味が無いという話ではありません。次の場合は、読むほうが速くなります。
- そもそも何を見ればいいか分からない。指標の名前も意味も知らない段階
- 自分の分野に固有の事情を、実際にやった人の記録として知りたい
- 一般公開されていない、書き手の失敗や試行錯誤の経緯を読みたい
3番目は特に、手順書には出てこない情報です。うまくいかなかった過程は、検索上位の記事には書かれにくくなります。
効かないのは、基準をもう知っていて、当てはめの段階で止まっているときです。そこに同じ種類の情報を足しても、止まっている箇所は動きません。
当てはめを自分でやらず、人に見てもらうという選択肢もあります。人は「この1本をどう書き直すか」に答えられますが、サイト全体を並べて順番を決めるのには時間がかかります。どちらが要るかは ココナラでブログ診断を頼むべきか、人に聞くこととツールで出すことの境目に書きました。
当てはめ以外の理由で止まっていることもある
手が動かない理由が当てはめとは限りません。対象が決まっているのに着手できない場合は、別の原因があります。
作業が途中で増えていく感覚が原因の場合は ブログのリライトがめんどくさいのは、作業が増えていく形になっているからを、過去に直して順位が下がった経験が理由の場合は リライトが怖くて手が止まるとき、見えない「直さない側」の損失を数字にするを参照してください。
よくある質問
有料noteは意味がないのですか
意味が無いのは、基準をすでに知っていて当てはめで止まっている場合だけです。基準を知らない段階では、まとまった手順を読むほうが速くなります。自分がどちらかは、Search Consoleから「ページ」CSVを書き出し、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上の中から1本選べるかどうかで分かります。
無料の記事と有料noteで、書いてあることは違いますか
内容ごとに違うので一般化はできません。ただし、どちらであっても読者のURLを指定することはできないという制約は共通します。当てはめの工程は、価格に関係なく読者側に残ります。
教材どおりにやったのに効果が出ませんでした
選んだページが、効果を確かめられる条件に届いていなかった可能性があります。表示回数が少ないページや順位が遠いページは、直しても変更の効果か偶然かを判別できません。
結局、何を買えばいいのですか
買う必要があるとは限りません。その確認(Search Consoleから「ページ」CSVを書き出し、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上から1本選ぶ)は、Search Consoleだけで費用をかけずにできます。操作手順は専用記事で確認し、並べ替えの時間を節約したい場合に道具を検討します。
まとめ
- 教材が書けるのは選ぶ基準までで、その基準に当てはまる実際のURLは書けない
- 当てはめの工程が誰の担当でもないまま残るため、知識が増えても作業が始まらない
- 止まる理由を知識不足と診断すると、次の教材を買って同じ位置で止まる
- 知識が足りているかは、手元のデータで1本選べるかどうかで確かめられる
- 基準を知らない段階、書き手の失敗の経緯を読みたい場合は、教材のほうが速い
- 当てはめ以外の理由(作業の増殖、過去の失敗)で止まっていることもある
- 自分で当てはめず、人に見てもらうという選択肢もある(向くのは書き直しのほう)
当てはめの工程だけを外に出す
ここからは、私が作っているツールの宣伝です。Search Consoleから書き出した「ページ」CSVを貼ると、順位に対してCTRが低いページが改善余地スコア(表示回数 × 期待CTRとの差)の大きい順に並びます。表示回数の多い順ではありません。この数は確認する順番を決めるための目安で、直せばその分クリックが増えるという意味ではありません。
出てくるのは、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上で、実際のCTRが順位ごとの期待値を下回っているページだけです。手順の解説書ではないので、SEOの考え方を学ぶ用途には向きません。出しているのは、あなたのデータに当てはめた結果のほうです。表示回数100回以上のページが1本も無いサイトでは、候補が1件も出ません。その場合はまずSearch Consoleの期間を過去12か月(または16か月)に延ばして出し直してください。同じページの表示回数が積み上がって、条件に届くことがあります。それでも届かないなら、この道具の出番はまだありません。記事を増やすべきかどうかは、ページ単位のCSVだけでは決められません。候補が0件のときは、どの理由で何ページ外れたかの内訳が出ます。
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