この記事のまとめ
ブログを更新する時間が取れないとき、足りていないのは時間の総量ではなく、その作業が何分で終わるかの見積もりです。終わりが見えない作業は、空いた30分に入れられません。
新規記事は「どこまで書けば公開できるか」を書きながら決めるため、着手前に所要時間が確定しません。対象を既存の1ページ、直す箇所を1つに固定すると、着手前に見積もれる形になります。
選ぶのは、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上で、実際のCTRがその順位の期待値を下回っているページです。ただし4.0〜10位のページは、期待値との差がその半分に満たなければ取りこぼしが小さいので、今回は触らない側になります。条件に入るページが1本も無ければ、まだこの手順を使う段階ではありません。
時間が取れないときに削るのは、記事の本数ではなく1回の作業に含まれる判断の数です。
この記事は、本業で日中が埋まっていて、ブログにまとまった時間を割けない一人社長・士業・店舗オーナーに向けて書いています。
読み終えると、夜に空いた30分をブログに使うとき、その30分で何を終わらせるのかを着手前に決められるようになります。
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空き時間があっても着手しないのはなぜか
30分空いたときにブログを開かない理由は、やる気ではありません。その30分で終わるかどうかが分からないからです。
途中で終わる作業には、次に再開するときのコストがかかります。どこまでやったかを思い出し、何を考えていたかを組み立て直す必要があります。この再開コストを無意識に見積もるので、中途半端に終わりそうな作業は最初から始めません。
つまり、空き時間に入るかどうかを決めているのは作業の量ではなく、所要時間が着手前に分かるかどうかになります。
新規記事が見積もれない理由
新規記事を1本書く作業は、着手前に所要時間が決まりません。構成を考え、書き、読み返し、どこで公開できる状態と判断するかを、書きながら自分で決めることになるからです。
終わりの判断が作業の中に入っていると、所要時間は作業してみるまで分かりません。だから見積もりは「3時間くらい」という幅のある形にしかならず、30分の枠には入れられません。
加えて、新規記事は書き終えてからも工程が残ります。検索結果に出るまで待ち、順位が付くまで待つことになります。このサイトでは2026年8月10日から約1か月で135本を公開しましたが、2026年9月13日に直近28日間(8月14日〜9月11日)を見たところ、検索結果に一度でも出たのは135本中64本で、平均掲載順位は31.9位でした。
本数を増やしたときに何が増えて何が増えないかは 100記事書いてもアクセスがないのはなぜ?135本公開して分かった増える数字と増えない数字にまとめました。
既存の1ページを直す作業は、着手前に見積もれる
同じ30分を既存ページの修正に使うと、条件が変わります。対象が決まっていて、直す箇所も決まっていれば、判断は作業の前に済んでいるからです。
| 新規記事を1本書く | 既存1ページの1箇所を直す | |
|---|---|---|
| 対象を決める | 作業中に決める(何を書くか) | 着手前に決まっている |
| 終わりを決める | 作業中に決める(どこまで書くか) | 着手前に決まっている(その1箇所) |
| 着手前の見積もり | 幅が出る | ほぼ固定できる |
| すでにある露出 | 0から積む | そのページの表示回数に乗る |
いちばん下の行が、時間の無い人にとっては効いてきます。新規記事は検索結果に出て順位が付くところから始まりますが、既存ページはすでに順位を持っています。修正にも再クロールと反映の待ちはありますが、順位が付くのを待つ工程がない分だけ短くなります。
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1回ぶんの作業を固定する
見積もれる形にするには、作業に入る前に3つを固定します。
- 対象を1ページに固定する。掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上で、実際のCTRがその順位の期待値を下回っているページから選ぶ。4.0〜10位は、期待値との差がその半分以上あるものだけ(半分に満たないページを触らない理由は リライトしないという判断はいつ正しいか、測れないページを触らない理由)
- 直す箇所を1つに固定する。タイトルなのか本文なのかを、開く前に決めておく。11〜20.5位のページは本文側になるので、見出し1つ・段落1つというように範囲も先に決めてください。範囲を決めずに本文を開くと、終わりが作業中に決まってしまいます
- 時間の上限を自分で決める。上限に達したら、途中でも保存して終わりにする
1番目と2番目を開く前に決めておく理由は ブログのリライトがめんどくさいのは、作業が増えていく形になっているからに書きました。この記事で主に扱うのは3番目です。
1番目の選び方そのもの(期待値との差の出し方と並べ方)は サーチコンソールでリライト記事をどう選ぶ?迷わない判定基準と手順にまとめられています。
3番目を決めておくと、作業が伸びたときに判断が要らなくなります。ここは上で書いた「中途半端に終わる作業は始めない」と逆に見えますが、違いは終わりを事故として迎えるか、先に決めておくかです。上限で止めるのは予定どおりの終わり方なので、再開の手がかりも「次はこの1箇所」と残ります。
どの順位帯のときに何を直すかを先に知っておくと、2番目の判断が速くなります。順位帯ごとの対応は リライトはどこから手をつけるか、何を直すかは順位帯で決まるに書きました。個人事業主のサイトで、表示回数と掲載順位から触る場所を切り分ける手順は 個人事業主のホームページで集客できない原因の見分け方、表示回数と掲載順位で直す場所が決まるにまとめています。
新規記事をやめるべきかどうか
この記事は新規記事を書くなという話ではありません。見積もれない作業をまとまった時間のある日に回し、空き時間には見積もれる作業を入れる、という配分の話です。
どちらを優先すべきかの判断基準そのものは リライトと新規記事はどっちを優先すべきか、判定できるページが何本あるかで決まるにまとめています。判定に使えるページが手元に何本あるかで、答えが変わります。
同じ記事を直す間隔については リライトの頻度はどれくらい?同じ記事は3〜4週間空ける理由を参照してください。
この記事が当てはまらない場合
条件に入るページが1本も無い段階では、1番目の絞り込みで何も残りません。その段階で次に何をするかは、なぜ0本なのかで変わります。表示回数が足りないのか、順位が遠いのかで打ち手が違うためです。
0本だったときの分岐は リライトと新規記事はどっちを優先すべきか、判定できるページが何本あるかで決まるに書きました。
修正したい箇所がすでにはっきりしている場合も、この記事の手順は要りません。見積もりの問題はもう解けています。
よくある質問
1回の作業は何分にすればいいですか
この記事では数字を決めません。上限は読者が自分で決める設計にしているためです。決め方としては、確実に確保できる最短の枠を上限にするのが扱いやすくなります。上限を守れた回が続いたら少し伸ばす、という調整で構いません。
毎日少しずつやるのと、月に1回まとめてやるのはどちらがいいですか
空き時間が出るたびに入れるとしても、サイト全体では週に1〜2本を別々の記事に対してやるのが目安です。同時に何本も触ると、どれが効いたのか分からなくなるためです。同じ記事に戻る間隔とあわせて、 リライトの頻度はどれくらい?同じ記事は3〜4週間空ける理由を先に読んでください。
時間が無いのでAIに書かせるのはどうですか
このサイトの記事はAIに書かせています。ただし公開前に、公式ドキュメントとの照合と、他の記事と矛盾していないかの検証を通しています。その検証のほうに時間がかかるので、書く時間が短くなっても全体の時間が短くなるとは限りません。
1箇所だけ直して意味がありますか
意味があるかどうかは、そのページの表示回数が判定に足りているかで決まります。目安はこのサイトのツールと同じ100回以上です。これは候補を並べるときにノイズが上位を占めないための下限で、100回あれば効果が必ず読めるという保証ではありません。数十回のページではクリック1回で率が大きく動くため、直しても効果を読めません。
まとめ
- 空き時間に着手できないのは、その作業が何分で終わるか分からないから
- 新規記事は「どこまで書けば終わりか」を作業中に決めるので、着手前に見積もれない
- 対象を1ページ、直す箇所を1つに固定すると、判断が作業の前に済んで見積もれる形になる
- その1ページは、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上でCTRが期待値を下回るページから選ぶ(4.0〜10位は期待値の半分以上下回るもの)。条件に入るページが1本も無ければ、まだこの手順を使う段階ではない
- 11〜20.5位を選んだときは直す場所が本文側になるので、見出し1つ・段落1つというように範囲も先に決める
- サイト全体では週に1〜2本を別々の記事に対してやる。同時に何本も触ると、どれが効いたのか分からなくなる
- 表示回数のある既存ページなら、修正はその露出に乗る。新しく順位が付くのを待つ工程が1つ減る
- 所要時間の上限は自分で決める。上限に達したら途中でも終わりにすると、予定が崩れない
毎回1ページを選ぶところが面倒な場合
ここからは、私が作っているツールの宣伝です。上の1番目、つまり毎回どのページを対象にするかを決める作業は、月に何度もやると手間になります。Search Consoleの「ページ」CSVを貼ると、掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上で、実際のCTRが順位ごとの期待値を下回っているページだけを拾い、改善余地スコアの大きい順に並べるツールを作りました。表示回数の多い順ではありません。この数は確認する順番を決めるための目安で、直せばその分クリックが増えるという意味ではありません。
出てくるのは掲載順位4.0〜20.5位・表示回数100回以上で、実際のCTRがその順位の期待値を下回っているページだけです。測れないページを候補に出さないので、選ぶ手間そのものが減ります。条件に届くページが1本も無い場合は、候補の代わりに内訳が出ます。読み込んだページのうち何本が「4.0位より上」「20.5位より下」「表示回数が足りない」「CTRが期待を上回っている」でそれぞれ外れたかが並ぶので、次に何をするかはその内訳で決められます。そのうち「表示回数100回以上のページが1本も無い」だった場合は、まずSearch Consoleの期間を過去12か月(または16か月)に延ばして出し直してください。同じページの表示回数が積み上がって条件に届くことがあります。それでも届かないなら、この道具の出番はまだありません。記事を増やすべきかどうかは、ページ単位のCSVだけでは決められません。
判定と候補3記事の改善余地スコアの確認、そのうち1記事分の診断カードまでは無料です。有料は2,980円(税込)の買い切りで、判定に出た候補のうち今月確認する上位3記事分の診断カードが対象です。月額課金や自動更新はありません。ログインも不要です。
Search ConsoleのZIPを読み込むと、候補の判定と1記事分の診断カードを無料で確認できます。登録は不要です。ZIPが無い場合は、診断カードの見本を確認できます。

